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第15話:親友からの厳しい意見【前編】~アレグサンダー視点~
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「それでアレグサンダー、話しとは一体何?最近ずっと一緒に過ごせなかったから、久しぶりに一緒に過ごせるという話かしら?」
嬉しそうにすり寄って来るキャサリンを、それとなくかわした。
「実はね、今日領地で暮す母上から連絡があって、来週アンネリア嬢に会いに王都にやってくることが決まったのだよ。それで、さすがに君がこの屋敷にいるとマズいから、別の場所に避難してもらおうと思って」
「あなたのお母様が王都に?でも、あなたのお母様は体調が思わしくなく、領地で療養しているのではなくって。それなのに、どうして?」
「最近随分と体もよくなってきている様で。それに僕が本当に伯爵令嬢と結婚したのか、確かめに来るそうなんだよ。多分数日したら帰るだろうから。それまでは僕が準備した王都の屋敷に、避難していてほしいんだ。母上は非常に気性が激しくてね。きっと君を見たら、有無も言わさず追い出すと思うんだよ」
「分かったわ。あなたのお母様が来るなら仕方がないわね…ねえ、アレグサンダー、出来るだけ早くお母様に帰ってもらって頂戴。私、アレグサンダーと離れて暮らすだなんて、寂しくて考えただけで倒れそうだわ」
「ああ、分かっているよ。すぐに帰ってもらう様に手配するから」
胡散臭い顔で僕に迫って来るキャサリン。昔の僕なら、この顔にまんまと騙されていた。でも本性を知った今は、嫌悪感しかわかない。さっさとこの女を追い出さないと。
「それじゃあ、僕はまだ仕事が残っているから、もう行くよ」
「また仕事なの?最近ずっと一緒にいてくれないじゃない。私、早くあなたとの子供が欲しいわ。ねえ、今日くらいいいでしょう?」
すっと寄り添ってくるキャサリン。その瞬間、体中から血の気が引くような悪寒を感じた。
どうして僕は、こんな女を愛し、抱いていたのだろう。とてもじゃないけれど、無理だ。
「すまない、どうしてもやらなければいけない仕事が残っていて。母上が急に来ることになっただろう。それまでに仕事を片付けないといけないのだよ。母上が帰ったら、その後はゆっくり過ごそう」
もう二度と、こんな女と一緒に過ごすことはない。でもこの女を納得させるためには、そう言うしかないのだ。
「分かったわ。それなら、新しいドレスと宝石をまた買ってもいいかしら?」
「ああ、もちろんだよ。好きなだけ買えばいい」
正直こんな女にお金なんて使いたくないが、金で解決できるのなら致し方ない。さっさとこの女を、屋敷から追い出さないと。
翌日
「今日はどうしても王宮に行かなければいけなくてね。悪いが、後は頼んだよ。念のため、昨日のうちに監視カメラを準備したが、万が一キャサリンが何かしでかしたら、すぐに僕に報告して欲しい」
「かしこまりました。旦那様、行ってらっしゃいませ」
正直アンネリア嬢がキャサリンに酷い事をされないか心配でたまらないが、今日はどうしても王宮で仕事をしないといけないのだ。
さっさと仕事を終わらせて、急いで屋敷に帰ろう。そんな思いで、必死に仕事をこなしていると…
「アレグサンダー、そんなに必死になってどうしたのだい?ああ…キャサリン嬢に早く会いたいのか…君も物好きだね…没落寸前のファレソン伯爵家の令嬢を買収するくらいだものね。アンネリア夫人も、君に目を付けられて気の毒に…」
僕の隣で、はぁっとため息をつくのはこの国の王太子でもある、キースだ。
「その件なのだが、色々とあってね。近々キャサリンは追い出すことになったんだ」
「はっ?キャサリン嬢を追い出すだって?一体何があったのだい?」
いつも冷静なキースが、珍しく声を荒げ僕に迫って来た。僕はこれまでの件を、キースに話した。
「要するに、キャサリン嬢は恐ろしいほど我が儘で傲慢で、アンネリア夫人を含めたメイドたちをこき使っていたという事だね。アレグサンダーは、傲慢な貴族令嬢が嫌で、平民の女性にうつつを抜かしたのに、まさかその女性が、貴族令嬢以上に強烈だっただなんて。アレグサンダー、君は本当に見る目がないね…」
再びはぁっとため息をつくキース。ごもっともすぎて、何も言い返せない。
「それにしても、ファレソン伯爵家のアンネリア夫人は、随分と謙虚な女性の様だね。まあ、家族の為に自分を犠牲にするような子だ。きっと心優しい子なのだろう。そんな酷い仕打ちを受けても、泣き言一つ言わないどころか、メイドまで助けるだなんて。そんな心優しいアンネリア夫人に、心変わりをしてしまったという訳か…」
「僕は別に、心変わりなんて…」
「していないと言えるのかい?実際、アンネリア夫人に好意を抱いているのではないのかい?何年君と一緒にいると思っているのだよ。君の考えている事くらい、手に取る様にわかるよ。それにしても、こうも簡単に心変わりするだなんて…それだけアンネリア夫人が、魅力的な令嬢なのだろうが…ただ、キャサリン嬢の事もあるからな…」
何やらキースが、訳の分からない事をブツブツと言っている。
嬉しそうにすり寄って来るキャサリンを、それとなくかわした。
「実はね、今日領地で暮す母上から連絡があって、来週アンネリア嬢に会いに王都にやってくることが決まったのだよ。それで、さすがに君がこの屋敷にいるとマズいから、別の場所に避難してもらおうと思って」
「あなたのお母様が王都に?でも、あなたのお母様は体調が思わしくなく、領地で療養しているのではなくって。それなのに、どうして?」
「最近随分と体もよくなってきている様で。それに僕が本当に伯爵令嬢と結婚したのか、確かめに来るそうなんだよ。多分数日したら帰るだろうから。それまでは僕が準備した王都の屋敷に、避難していてほしいんだ。母上は非常に気性が激しくてね。きっと君を見たら、有無も言わさず追い出すと思うんだよ」
「分かったわ。あなたのお母様が来るなら仕方がないわね…ねえ、アレグサンダー、出来るだけ早くお母様に帰ってもらって頂戴。私、アレグサンダーと離れて暮らすだなんて、寂しくて考えただけで倒れそうだわ」
「ああ、分かっているよ。すぐに帰ってもらう様に手配するから」
胡散臭い顔で僕に迫って来るキャサリン。昔の僕なら、この顔にまんまと騙されていた。でも本性を知った今は、嫌悪感しかわかない。さっさとこの女を追い出さないと。
「それじゃあ、僕はまだ仕事が残っているから、もう行くよ」
「また仕事なの?最近ずっと一緒にいてくれないじゃない。私、早くあなたとの子供が欲しいわ。ねえ、今日くらいいいでしょう?」
すっと寄り添ってくるキャサリン。その瞬間、体中から血の気が引くような悪寒を感じた。
どうして僕は、こんな女を愛し、抱いていたのだろう。とてもじゃないけれど、無理だ。
「すまない、どうしてもやらなければいけない仕事が残っていて。母上が急に来ることになっただろう。それまでに仕事を片付けないといけないのだよ。母上が帰ったら、その後はゆっくり過ごそう」
もう二度と、こんな女と一緒に過ごすことはない。でもこの女を納得させるためには、そう言うしかないのだ。
「分かったわ。それなら、新しいドレスと宝石をまた買ってもいいかしら?」
「ああ、もちろんだよ。好きなだけ買えばいい」
正直こんな女にお金なんて使いたくないが、金で解決できるのなら致し方ない。さっさとこの女を、屋敷から追い出さないと。
翌日
「今日はどうしても王宮に行かなければいけなくてね。悪いが、後は頼んだよ。念のため、昨日のうちに監視カメラを準備したが、万が一キャサリンが何かしでかしたら、すぐに僕に報告して欲しい」
「かしこまりました。旦那様、行ってらっしゃいませ」
正直アンネリア嬢がキャサリンに酷い事をされないか心配でたまらないが、今日はどうしても王宮で仕事をしないといけないのだ。
さっさと仕事を終わらせて、急いで屋敷に帰ろう。そんな思いで、必死に仕事をこなしていると…
「アレグサンダー、そんなに必死になってどうしたのだい?ああ…キャサリン嬢に早く会いたいのか…君も物好きだね…没落寸前のファレソン伯爵家の令嬢を買収するくらいだものね。アンネリア夫人も、君に目を付けられて気の毒に…」
僕の隣で、はぁっとため息をつくのはこの国の王太子でもある、キースだ。
「その件なのだが、色々とあってね。近々キャサリンは追い出すことになったんだ」
「はっ?キャサリン嬢を追い出すだって?一体何があったのだい?」
いつも冷静なキースが、珍しく声を荒げ僕に迫って来た。僕はこれまでの件を、キースに話した。
「要するに、キャサリン嬢は恐ろしいほど我が儘で傲慢で、アンネリア夫人を含めたメイドたちをこき使っていたという事だね。アレグサンダーは、傲慢な貴族令嬢が嫌で、平民の女性にうつつを抜かしたのに、まさかその女性が、貴族令嬢以上に強烈だっただなんて。アレグサンダー、君は本当に見る目がないね…」
再びはぁっとため息をつくキース。ごもっともすぎて、何も言い返せない。
「それにしても、ファレソン伯爵家のアンネリア夫人は、随分と謙虚な女性の様だね。まあ、家族の為に自分を犠牲にするような子だ。きっと心優しい子なのだろう。そんな酷い仕打ちを受けても、泣き言一つ言わないどころか、メイドまで助けるだなんて。そんな心優しいアンネリア夫人に、心変わりをしてしまったという訳か…」
「僕は別に、心変わりなんて…」
「していないと言えるのかい?実際、アンネリア夫人に好意を抱いているのではないのかい?何年君と一緒にいると思っているのだよ。君の考えている事くらい、手に取る様にわかるよ。それにしても、こうも簡単に心変わりするだなんて…それだけアンネリア夫人が、魅力的な令嬢なのだろうが…ただ、キャサリン嬢の事もあるからな…」
何やらキースが、訳の分からない事をブツブツと言っている。
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