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第30話:全て順調に事が進んでいる~クラウディオ視点~
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今日、ジャックが無事クラビア王国に旅立って行った。実は以前から、ルシータ殿下はジャックに好意を抱いていた。
ただジャックは、いずれ僕の右腕として僕を支えて欲しい、そう思っていた為、ルシータ殿下には“ジャックは無理です”と伝えていたのだが…
デイジーがジャックに好意を抱いているとあっては、話は別だ。すぐにレクシティーオ公爵家にルシータ殿下との縁談を進めた。
元々ジャックは公爵家の三男、どこかに婿養子にと考えていた公爵は、大喜び。もちろん、クラビア王国からも“ぜひジャック殿を我が娘の婿に”と言われた。
ただジャックからは
“クラウディオがそこまで嫉妬深いとは思わなかったよ。私まで排除するだなんて…”
そう言って苦笑いしていたが、結局彼もルシータ殿下との縁談を承諾してくれた。ジャックは非常に優秀だ。きっと我が国の為にも上手に動いてくれるだろう。
これでデイジーに近づく男は排除できた。
後はデイジーを手に入れるだけ。
僕はある部屋へと向かった。ここはデイジーが僕の婚約者になった後暮らす部屋だ。デイジーが逃げ出さない様に、窓には頑丈な鉄格子を付けた。そして、いたるところに監視用の映像型撮影機が設置してある。
基本的には僕もデイジーとこの部屋で過ごすつもりだが、僕は王太子だ。どうしても席を外さないといけない事も出てくる。その為、常にデイジーを監視できるようにしておいたのだ。部屋の外には護衛騎士を置くとともに、頑丈な鍵も付けた。
もちろんデイジーにも、居場所が特定できる機械を付けさせるつもりだ。デイジーは、なぜか僕が贈った贈り物を身に付けない。だから今は、護衛騎士に見張らせ、逐一デイジーの動きを監視しているが、やはり不便でしかない。
ちなみに僕もデイジーと一緒に、貴族学院を1年で卒業できる様手配をした。卒業認定試験も受け、先日無事に合格した。
もちろんデイジーにも内容は伝えず、試験を受けさせ、無事合格している。これで準備は整った。
学院にはとにかく令息が多い。それに、学院に通っている間は、どうしても僕の目が届きにくくなるのだ。今の僕には、デイジーに会えない時間は不安でたまらない。この不安な日々も、後少しで終わりだな…
こっそりと絵師に書かせた、デイジーの似顔絵を見つめ、ほほ笑む。
「デイジー、あと少しで君は完全に僕のものだ。絶対に逃がさないからね」
そっとデイジーの似顔絵に口づけをする。あぁ、早くデイジーを僕のものにしたい。
もしかしたら、抵抗するかもしれない。僕を睨みつけ、逃げようとするかもしれない。でも僕は…どんなに君から拒絶されても、絶対に逃がさない。そう、絶対に…
ただジャックは、いずれ僕の右腕として僕を支えて欲しい、そう思っていた為、ルシータ殿下には“ジャックは無理です”と伝えていたのだが…
デイジーがジャックに好意を抱いているとあっては、話は別だ。すぐにレクシティーオ公爵家にルシータ殿下との縁談を進めた。
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ただジャックからは
“クラウディオがそこまで嫉妬深いとは思わなかったよ。私まで排除するだなんて…”
そう言って苦笑いしていたが、結局彼もルシータ殿下との縁談を承諾してくれた。ジャックは非常に優秀だ。きっと我が国の為にも上手に動いてくれるだろう。
これでデイジーに近づく男は排除できた。
後はデイジーを手に入れるだけ。
僕はある部屋へと向かった。ここはデイジーが僕の婚約者になった後暮らす部屋だ。デイジーが逃げ出さない様に、窓には頑丈な鉄格子を付けた。そして、いたるところに監視用の映像型撮影機が設置してある。
基本的には僕もデイジーとこの部屋で過ごすつもりだが、僕は王太子だ。どうしても席を外さないといけない事も出てくる。その為、常にデイジーを監視できるようにしておいたのだ。部屋の外には護衛騎士を置くとともに、頑丈な鍵も付けた。
もちろんデイジーにも、居場所が特定できる機械を付けさせるつもりだ。デイジーは、なぜか僕が贈った贈り物を身に付けない。だから今は、護衛騎士に見張らせ、逐一デイジーの動きを監視しているが、やはり不便でしかない。
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