これ以上私の心をかき乱さないで下さい

Karamimi

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第24話:お義姉様は何を言っているのでしょう?

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 翌日、ディアンは朝からお兄様と狩りに出かけてしまった。お兄様ったら、早速ディアンを連れ出すだなんて。

 昨日の夜の宴も、なんだかんだ言って、2人で盛り上がっていたし。元々お兄様もディアンとは子供の頃から知っている仲だから、気軽に話せる関係という事は分かっている。

 でも、何だか不満なのだ。

 あの人、このままディアンを連れまわさないかしら?明日はディアンを返してもらわないと。

 なんだかモヤモヤした気持ちのまま、1人お庭でお茶を頂く。今日もいい天気ね。今頃ディアンは、お兄様と狩りを楽しんでいる頃かしら?

 そんな事を考えていると

「あら、ユーリちゃん。ここにいたのね。私も一緒にお茶をしてもいいかしら?」

 やって来たのは、お義姉様だ。

「ええ、もちろんですわ。女同士、ゆっくりお茶をしましょう」

 お義姉様が私の向かいに座った。

「ユーリちゃん、ディアン様と随分と仲良しなのね。あなたといるときのディアン様、本当に生き生きとしていらっしゃって。あんなにも表情が豊かな方だなんて、思わなかったわ」

「ディアンはいつも、あんな感じですわ。もしかしたら、人見知りなのかもしれませんわね。ディアンはずっと、領地で生活しておりましたので。あまり貴族とのかかわりを持ってこなかったとも、言っておりましたから」

「確かにそれもあるかもしれないけれど、彼はユーリちゃん以外の女性には、興味がないのではないかしら?それに以前会った時のディアン様の瞳は、どこか生気が感じられないというか…なんだか心ここにあらず見たいな感じだったのよね」

 心ここにあらずか…ディアンはそんなタイプではないと思うけれど。

 首をかしげる私に、なぜかお義姉様がクスクスと笑っている。

「ユーリちゃん、ディアン様の事をどう思っているの?アレックス様の事を諦めた今、あなたの婚約者候補で一番有力なのは、ディアン様だと私は思っているのだけれど」

「私とディアンは、そんな関係ではありませんわ!私たちは、ただの友人なのです。ですから、変な事を言わないで下さい」

「あら?別に変な事なんて言っていないわよ。ディアン様はカスタマーディス伯爵家の嫡男でしょう?いずれ貴族令嬢と結婚するだろうし。そうなると、一番交流のあるユーリちゃんが有力だと思うわ。それに身分的にも、問題ないしね」

「でも、ディアンは子供の頃からの幼馴染ですよ」

「あら、アレックス様も、子供の頃から一緒に過ごした幼馴染だったじゃない。私はディアン様とユーリちゃん、お似合いだと思うわよ。それにユーリちゃんだって、ディアン様と一緒にいるとき、とても楽しそうじゃない。今日だってオルガノがディアン様を連れ出した事に、不満そうな顔をしていたじゃない」

「それはその…私は後1週間で王都に戻らないといけないのです。お兄様はずっと領地にいらっしゃるのですから、いつでもディアンに会えるでしょう?それなのに、わざわざこのタイミングで、狩りにいかなくてもいいと思ったのです。そもそも、ディアンは私に会いに来てくれたのに。お兄様ったら!」

 思い出しただけでも腹が立つわ。お兄様め、いつでもディアンに会える立ち位置にいるのに。本当に図々しいわ!

「ユーリちゃんは、意外と独占欲が強いのね。ユーリちゃん、私はあなたの事を、本当の妹の様に大切に思っているわ。だからこそ、あなたには幸せになってもらいたい。もしも何か困った事や悩んでいることがあったら、いつでも相談してね。私はいつでも、あなたの味方だから」

「お義姉様?」

 急にどうしたのかしら?どうしてそんな事を言うのだろう。お義姉様の意図が分からず、首をかしげる。

「王都に戻ったらきっと、ユーリちゃんも大変になるだろうな…可哀そうだけれど、こればかりは私達にはどうにもできないのよね…でも、あの羽があるし、ユーリちゃんなら大丈夫ね…」

「お義姉様、何を訳の分からない事をブツブツと呟いているのですか?」

「いいえ、何でもないわ。ユーリちゃんがどんな結論を出そうとも、皆あなたの味方だからね。そうだわ、あなたが王都に戻るタイミングで、私たちもしばらく王都に行こうかしら?そうしたら、あなたの相談にリアルタイムで乗ってあげられるものね」

 お義姉様が私の手を握り、訳の分からない事を呟いている。この人は本当に何を考えているのか、よくわからない。

「コホン…」

 なぜかお義姉様付きのメイドが、咳払いをしたのだ。するとお義姉様が、ハッとした表情を浮かべ

「ごめんね、変な事を言って。ちょっと興奮してしまったわ。今の事は忘れて頂戴。さあ、美味しいケーキを頂きましょう。領地で今朝取れた、木苺のケーキよ」

 急に話題を変えたお義姉様。一体何を言いたかったのかしら?
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