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第2話:現実は厳しすぎます
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翌朝、昨日までの熱が嘘のように、清々しい朝を迎えた。熱も下がり、気分も爽快。
すっかり元気になった私は、朝一番に湯あみをおこなった。さっぱりしたところで、両親とお兄様2人、さらにお姉様が私の部屋にやって来たのだ。ちなみに私は、4兄姉の末っ子。一番上の姉は私の4つ上で、来月公爵家に嫁ぐ予定だ。そして2番目、3番目は双子の兄で、私の2つ上。私は末娘とあって、両親はもちろん兄姉たちからも溺愛されている。
「カナリア、やっと熱が下がったのね。よかったわ」
「本当によかった。昨日までの熱は、一体何だったのだ?もしかして、誰かの呪いか?」
「カナリアは王太子殿下の婚約者として、色々と無理をしていたから、きっと疲れが出たのだろう。やはりカナリアには、王太子殿下の婚約者は厳しいかと。父上、これ以上カナリアの体に負担になる様なことは控えるべきです。俺たちが公爵家を今まで以上に支えて行きますので、カナリアを王太子殿下に差し出す必要はありません!」
「カルアの言う通りです。カナリアは元々か弱いのです。それなのに、重圧も大きい次期王妃だなんて。万が一過労からカナリアが早死にしたら…父上、ご決断を!」
何を思ったのか、双子のお兄様たちが、お父様に詰めよっている。さらにお父様までも…
「そうだな、お前たちの言う通り、王妃教育がカナリアの負担になっていたのかもしれない。よし、殿下に婚約の解消を…」
「あなた、それにカルアもアクアも、いい加減にしなさい!そんな理由で、婚約解消が出来る訳がないでしょう。ほら、寝言を言ってないで、お医者様の診断を受けさせるから、外に出て」
お母様が怖い顔で、お兄様たちとお父様を追い出した。
「本当に男どもは、一体何を考えているのかしら?」
「あの王太子殿下が、カナリアとの婚約を解消する訳がないのにね…」
プリプリと怒っているお母様に対し、お姉様は苦笑いをしていた。
「さあ、一度お医者様に見ていただきましょう。見た感じ元気そうだけれどね」
お母様の指示で、お医者様がやって来て診察を受けた。特に問題がないとの事で、昨日までの熱は本当に何だったのだろうと、お医者様も首をかしげていた。
ただ、病み上がりという事で、今日はゆっくり休むことになったのだが…
私はゆっくり休んでなんていられない。そう、今朝前世の記憶が全て蘇ったのだ。私は前世、日本人として生きていた。そしてお酒とネット小説が大好きで、暇さえあれば読んでいたものだ。
ちょうど最後に読んだ異世界恋愛小説。登場人物が全員バッドエンドで終わる、とても悲しいストーリー。ヒロインでもある子爵令嬢のシャーラ。貴族学院に就学したその日、運命の相手、王太子でもあるアルトと出会う。シャーラとアルトは、猛烈に惹かれ合っていくが、アルトには既に、公爵令嬢のカナリアという婚約者がいたのだ。
特にアルトとカナリアは仲が悪い訳ではなく、カナリア自身もアルトを非常に愛していた。それでも猛烈に惹かれ合うシャーラとアルトは、お互いなしでは生きていけない程愛し合ってしまった。
何の落ち度もないカナリアと婚約解消が出来ないと思った2人は、密かに国を出る事を決意。そして2人は国を出ようとしたのだが、密かに情報を聞きつけていた騎士団の部隊に見つかってしまう。
すっと剣を引き抜いた騎士団長、どうやらアルトの両親でもある陛下と王妃、さらにカナリアの父は、シャーラがアルトを誘惑したと判断した様で、この場でシャーラを始末する様に騎士団長に指示をだしていたのだ。
必死にシャーラを守ろうとするアルトだったが、騎士団員に抑えられ、目の前でシャーラは切り殺されてしまう。最愛の女性を失ったアルトは、ショックで彼女が大好きだった海に身を投げ、自らの生涯を終えてしまう。
そんなアルトを心から愛していたカナリア。シャーラが居なくなれば、またいつか自分の元にアルトが帰ってきてくれるも思っていた。でも、アルトはシャーラを追って、自ら生涯を閉じてしまった。
それがショックでたまらなかったカナリアは、全てに絶望しアルトの後を追って、海に身を投げ人生を終えてしまう。という、とてもとても悲しいお話しなのだ。
思い出しただけでも、涙が止まらない。登場人物の名前を考えると、やっぱりあの小説の舞台に転生してしまったのだわ…
という事は、後1週間もすれば、アルト様は運命の相手、シャーラ様と出会うのね。
私はアルト様が大好きだ。アルト様はいつも私に寄り添い、大切にしてくれた。私はアルト様の笑顔が大好きだった。アルト様が笑っていてくれたから、どんな辛い王妃教育にも耐えられた。
でも…
いくら私がアルト様を思っても、私の思いは報われることはない。その現実が、胸に突き刺さる。この5年、本当に幸せだった。この幸せは、これからもずっと続くと思っていた。でも…アルト様は来週、シャーラ様と出会ってしまう。
そうすればもう、アルト様の心は、シャーラ様のもの。そんなのは絶対に嫌。ただ、私がどんなにアルト様を思っても、泣いて抵抗しても、どうする事も出来ない現実。
「どうして私、前世の記憶が戻ってしまったのかな?知らなかったら、こんなに辛い思いをしなくてもすんだのに…」
すっかり元気になった私は、朝一番に湯あみをおこなった。さっぱりしたところで、両親とお兄様2人、さらにお姉様が私の部屋にやって来たのだ。ちなみに私は、4兄姉の末っ子。一番上の姉は私の4つ上で、来月公爵家に嫁ぐ予定だ。そして2番目、3番目は双子の兄で、私の2つ上。私は末娘とあって、両親はもちろん兄姉たちからも溺愛されている。
「カナリア、やっと熱が下がったのね。よかったわ」
「本当によかった。昨日までの熱は、一体何だったのだ?もしかして、誰かの呪いか?」
「カナリアは王太子殿下の婚約者として、色々と無理をしていたから、きっと疲れが出たのだろう。やはりカナリアには、王太子殿下の婚約者は厳しいかと。父上、これ以上カナリアの体に負担になる様なことは控えるべきです。俺たちが公爵家を今まで以上に支えて行きますので、カナリアを王太子殿下に差し出す必要はありません!」
「カルアの言う通りです。カナリアは元々か弱いのです。それなのに、重圧も大きい次期王妃だなんて。万が一過労からカナリアが早死にしたら…父上、ご決断を!」
何を思ったのか、双子のお兄様たちが、お父様に詰めよっている。さらにお父様までも…
「そうだな、お前たちの言う通り、王妃教育がカナリアの負担になっていたのかもしれない。よし、殿下に婚約の解消を…」
「あなた、それにカルアもアクアも、いい加減にしなさい!そんな理由で、婚約解消が出来る訳がないでしょう。ほら、寝言を言ってないで、お医者様の診断を受けさせるから、外に出て」
お母様が怖い顔で、お兄様たちとお父様を追い出した。
「本当に男どもは、一体何を考えているのかしら?」
「あの王太子殿下が、カナリアとの婚約を解消する訳がないのにね…」
プリプリと怒っているお母様に対し、お姉様は苦笑いをしていた。
「さあ、一度お医者様に見ていただきましょう。見た感じ元気そうだけれどね」
お母様の指示で、お医者様がやって来て診察を受けた。特に問題がないとの事で、昨日までの熱は本当に何だったのだろうと、お医者様も首をかしげていた。
ただ、病み上がりという事で、今日はゆっくり休むことになったのだが…
私はゆっくり休んでなんていられない。そう、今朝前世の記憶が全て蘇ったのだ。私は前世、日本人として生きていた。そしてお酒とネット小説が大好きで、暇さえあれば読んでいたものだ。
ちょうど最後に読んだ異世界恋愛小説。登場人物が全員バッドエンドで終わる、とても悲しいストーリー。ヒロインでもある子爵令嬢のシャーラ。貴族学院に就学したその日、運命の相手、王太子でもあるアルトと出会う。シャーラとアルトは、猛烈に惹かれ合っていくが、アルトには既に、公爵令嬢のカナリアという婚約者がいたのだ。
特にアルトとカナリアは仲が悪い訳ではなく、カナリア自身もアルトを非常に愛していた。それでも猛烈に惹かれ合うシャーラとアルトは、お互いなしでは生きていけない程愛し合ってしまった。
何の落ち度もないカナリアと婚約解消が出来ないと思った2人は、密かに国を出る事を決意。そして2人は国を出ようとしたのだが、密かに情報を聞きつけていた騎士団の部隊に見つかってしまう。
すっと剣を引き抜いた騎士団長、どうやらアルトの両親でもある陛下と王妃、さらにカナリアの父は、シャーラがアルトを誘惑したと判断した様で、この場でシャーラを始末する様に騎士団長に指示をだしていたのだ。
必死にシャーラを守ろうとするアルトだったが、騎士団員に抑えられ、目の前でシャーラは切り殺されてしまう。最愛の女性を失ったアルトは、ショックで彼女が大好きだった海に身を投げ、自らの生涯を終えてしまう。
そんなアルトを心から愛していたカナリア。シャーラが居なくなれば、またいつか自分の元にアルトが帰ってきてくれるも思っていた。でも、アルトはシャーラを追って、自ら生涯を閉じてしまった。
それがショックでたまらなかったカナリアは、全てに絶望しアルトの後を追って、海に身を投げ人生を終えてしまう。という、とてもとても悲しいお話しなのだ。
思い出しただけでも、涙が止まらない。登場人物の名前を考えると、やっぱりあの小説の舞台に転生してしまったのだわ…
という事は、後1週間もすれば、アルト様は運命の相手、シャーラ様と出会うのね。
私はアルト様が大好きだ。アルト様はいつも私に寄り添い、大切にしてくれた。私はアルト様の笑顔が大好きだった。アルト様が笑っていてくれたから、どんな辛い王妃教育にも耐えられた。
でも…
いくら私がアルト様を思っても、私の思いは報われることはない。その現実が、胸に突き刺さる。この5年、本当に幸せだった。この幸せは、これからもずっと続くと思っていた。でも…アルト様は来週、シャーラ様と出会ってしまう。
そうすればもう、アルト様の心は、シャーラ様のもの。そんなのは絶対に嫌。ただ、私がどんなにアルト様を思っても、泣いて抵抗しても、どうする事も出来ない現実。
「どうして私、前世の記憶が戻ってしまったのかな?知らなかったら、こんなに辛い思いをしなくてもすんだのに…」
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