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第21話:初めて国王の気持ちが分かった気がする~レオナルド視点~
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その後僕の話になった時、ひょんなことから、父上の話になった。父上の名前が出て来た瞬間、目を輝かせて父上を褒めるオリビア。
その顔を見ていたら、無性に腹が立ってきた。さらに父上の事を好きだと言い切ったオリビア。気が付くと
「そうか…でも、残念だったね。父上は母上一筋だよ。だから、父上の事は諦めた方がいい」
そんな意地悪な事を呟いてしまっていた。
そんな僕に、キョトンとした顔をしている。
「私はね、この小説のヒーローの様な王子様と結婚したいの」
そう言うと、ボロボロの本を取り出した。何だこのボロい本は。きっと何度も何度も読んだのだろう。この本のヒーローの様な男と結婚したいのか…僕はどうしてもその本が気になり、オリビアに借りる事にした。
早速家に帰ると、このボロボロの本を読む。はっきり言って、こんな本、何が面白いのか全く分からない。一般家庭に育った平民が王子に見初められ、色々な困難を乗り越えて結婚する話なのだが、そもそも王族と平民は普通に考えて結婚するなんてあり得ない。それに、結婚したらすぐに平民の女を閉じ込め、どろどろに甘やかすなんて…
第一王妃にも公務があるって…我が国の国王も、王妃を閉じ込めていたのだから、あり得ない話ではないのか…
第一平民の女なんかにうつつを抜かすこの男の、どこがそんなにいいのだろう…そう思ったが、この本を読んでわかった事は、オリビアは自分を閉じ込めるほど愛してくれる男が好きという事だ。
なるほど。この本のヒーローは、まるでこの国の国王の様だな。そうか、オリビアは自分の父親の様な男が好きなのか…だから母親が閉じ込められても、自分自身が王宮から出してもらえなくても、父親を受け入れているのだな…
本当にオリビアは変わっているな…
翌日、早速オリビアに本を返した。
「どう?王子様、素敵だったでしょう」
そう笑顔で言われたが、僕には王子の魅力が全く分からなかった。だから、苦笑いをしておいた。
その後も毎日オリビアに会うため、丘へと向かった。オリビアは本当に明るくて、一緒にいると心が軽くなる。また急に突拍子もない事をしでかすので、目を離せない。僕はどんどんオリビアに惹かれて行った。
このままずっと、彼女といられたら…
そんなある日、この日も父上と一緒に王宮に来ていた。そんな中、中庭にいるオリビアが目に入った。丘以外でオリビアに会うのは初めてで、嬉しくてオリビアに近づこうとした時だった。
「お父様、見て下さい。このお花、私が育てたのですよ」
嬉しそうに父親に話しかけるオリビア。
「これをオリビアがかい?それはすごいね。とても綺麗な花だ。私はこの花が一番好きなんだよ」
「ええ、知っていますわ。だからお父様に喜んで貰いたくて育てたのです」
父親に抱き付きながら、そんな事を言うオリビア。
「あぁ…私のオリビアはなんて可愛いんだ!」
国王がオリビアを抱きかかえ、そして頬に口づけをした。オリビアも国王の首に巻き付き、頬に口づけをしている。その姿を見た瞬間、今までに感じた事のない怒りを感じた。
オリビアの笑顔は僕だけのものなのに…
父親であっても、あれだけ口づけをしてはいけないと言ったのに…
どうして僕以外の人に、あんなにも嬉しそうな笑顔を見せるのだい?あぁ…そうか、オリビアは父親の様な男が好きだったんだったね。もしかしてオリビアは、実の父親を男として見ているのか?
そんな事はあり得ない事なのに…頭では分かっているのだが、どうしようもない感情が僕を支配した。
「レオナルド、そんなに怖い顔をしてどうしたんだい?あぁ…オーフェン…失礼、陛下とオリビア殿下か。本当に陛下のオリビア殿下への溺愛はすさまじいからね。オリビア殿下も、陛下に懐いている様だし…」
父上が苦笑いしている。そうか…あの男は自分の妻だけでなく、娘までも閉じ込めようとしている男だったな…
それにしても父上は、外では国王の事を名前ではなく陛下と呼び分けている様だ。それでも父上と国王は古くからの付き合い。
「ねえ、父上。もしも…もしも僕がオリビアと結婚したいって言ったら、どうする?陛下に交渉してくれる?」
「そうだね…話はしてみるが、あいつは頑固なところがあるからな…でも、もしレオナルドとオリビア殿下が心から愛し合っているのなら、いくら国王であっても、反対は出来ないよ。それにいつかは、オリビア殿下も嫁がないといけないのだしね」
オリビアはいつか誰かに嫁ぐか…
その相手は、僕だ!オリビアを他の男に何て渡さない。たとえ父親であっても!
そうか…この気持ち…
今なら国王の気持ちがわかる。もしオリビアが僕の前から消えてしまったら…きっと血眼になって探すだろう。そして部屋に閉じ込めて、二度と僕から離れられない様にすると思う。
女なんてみんな同じだと思っていた。でも…今ならわかる。僕はオリビア以外と結婚なんてしたくない。僕にとってオリビアは、もういなくてはならない、大切な存在だから…
幸いオリビアは、嫉妬深くて束縛が激しい男が好きな様だ。あの小説を読んだ時、こんな気持ち悪い男が好きだなんて、と、若干引いた。でも、今はオリビアの趣味が悪くてよかったとさえ思う。
きっと僕も、あの小説のヒーローや国王と同じタイプの人間だろうから…
~あとがき~
レオナルド視点、随分長くなってしまいました。
次回から、オリビア視点に戻ります。
よろしくお願いいたします。
その顔を見ていたら、無性に腹が立ってきた。さらに父上の事を好きだと言い切ったオリビア。気が付くと
「そうか…でも、残念だったね。父上は母上一筋だよ。だから、父上の事は諦めた方がいい」
そんな意地悪な事を呟いてしまっていた。
そんな僕に、キョトンとした顔をしている。
「私はね、この小説のヒーローの様な王子様と結婚したいの」
そう言うと、ボロボロの本を取り出した。何だこのボロい本は。きっと何度も何度も読んだのだろう。この本のヒーローの様な男と結婚したいのか…僕はどうしてもその本が気になり、オリビアに借りる事にした。
早速家に帰ると、このボロボロの本を読む。はっきり言って、こんな本、何が面白いのか全く分からない。一般家庭に育った平民が王子に見初められ、色々な困難を乗り越えて結婚する話なのだが、そもそも王族と平民は普通に考えて結婚するなんてあり得ない。それに、結婚したらすぐに平民の女を閉じ込め、どろどろに甘やかすなんて…
第一王妃にも公務があるって…我が国の国王も、王妃を閉じ込めていたのだから、あり得ない話ではないのか…
第一平民の女なんかにうつつを抜かすこの男の、どこがそんなにいいのだろう…そう思ったが、この本を読んでわかった事は、オリビアは自分を閉じ込めるほど愛してくれる男が好きという事だ。
なるほど。この本のヒーローは、まるでこの国の国王の様だな。そうか、オリビアは自分の父親の様な男が好きなのか…だから母親が閉じ込められても、自分自身が王宮から出してもらえなくても、父親を受け入れているのだな…
本当にオリビアは変わっているな…
翌日、早速オリビアに本を返した。
「どう?王子様、素敵だったでしょう」
そう笑顔で言われたが、僕には王子の魅力が全く分からなかった。だから、苦笑いをしておいた。
その後も毎日オリビアに会うため、丘へと向かった。オリビアは本当に明るくて、一緒にいると心が軽くなる。また急に突拍子もない事をしでかすので、目を離せない。僕はどんどんオリビアに惹かれて行った。
このままずっと、彼女といられたら…
そんなある日、この日も父上と一緒に王宮に来ていた。そんな中、中庭にいるオリビアが目に入った。丘以外でオリビアに会うのは初めてで、嬉しくてオリビアに近づこうとした時だった。
「お父様、見て下さい。このお花、私が育てたのですよ」
嬉しそうに父親に話しかけるオリビア。
「これをオリビアがかい?それはすごいね。とても綺麗な花だ。私はこの花が一番好きなんだよ」
「ええ、知っていますわ。だからお父様に喜んで貰いたくて育てたのです」
父親に抱き付きながら、そんな事を言うオリビア。
「あぁ…私のオリビアはなんて可愛いんだ!」
国王がオリビアを抱きかかえ、そして頬に口づけをした。オリビアも国王の首に巻き付き、頬に口づけをしている。その姿を見た瞬間、今までに感じた事のない怒りを感じた。
オリビアの笑顔は僕だけのものなのに…
父親であっても、あれだけ口づけをしてはいけないと言ったのに…
どうして僕以外の人に、あんなにも嬉しそうな笑顔を見せるのだい?あぁ…そうか、オリビアは父親の様な男が好きだったんだったね。もしかしてオリビアは、実の父親を男として見ているのか?
そんな事はあり得ない事なのに…頭では分かっているのだが、どうしようもない感情が僕を支配した。
「レオナルド、そんなに怖い顔をしてどうしたんだい?あぁ…オーフェン…失礼、陛下とオリビア殿下か。本当に陛下のオリビア殿下への溺愛はすさまじいからね。オリビア殿下も、陛下に懐いている様だし…」
父上が苦笑いしている。そうか…あの男は自分の妻だけでなく、娘までも閉じ込めようとしている男だったな…
それにしても父上は、外では国王の事を名前ではなく陛下と呼び分けている様だ。それでも父上と国王は古くからの付き合い。
「ねえ、父上。もしも…もしも僕がオリビアと結婚したいって言ったら、どうする?陛下に交渉してくれる?」
「そうだね…話はしてみるが、あいつは頑固なところがあるからな…でも、もしレオナルドとオリビア殿下が心から愛し合っているのなら、いくら国王であっても、反対は出来ないよ。それにいつかは、オリビア殿下も嫁がないといけないのだしね」
オリビアはいつか誰かに嫁ぐか…
その相手は、僕だ!オリビアを他の男に何て渡さない。たとえ父親であっても!
そうか…この気持ち…
今なら国王の気持ちがわかる。もしオリビアが僕の前から消えてしまったら…きっと血眼になって探すだろう。そして部屋に閉じ込めて、二度と僕から離れられない様にすると思う。
女なんてみんな同じだと思っていた。でも…今ならわかる。僕はオリビア以外と結婚なんてしたくない。僕にとってオリビアは、もういなくてはならない、大切な存在だから…
幸いオリビアは、嫉妬深くて束縛が激しい男が好きな様だ。あの小説を読んだ時、こんな気持ち悪い男が好きだなんて、と、若干引いた。でも、今はオリビアの趣味が悪くてよかったとさえ思う。
きっと僕も、あの小説のヒーローや国王と同じタイプの人間だろうから…
~あとがき~
レオナルド視点、随分長くなってしまいました。
次回から、オリビア視点に戻ります。
よろしくお願いいたします。
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