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第10話:レティシアとの出会い【後編】~リアム視点~
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レティシアと遊んだその日、ミミちゃんを抱きしめながら眠った。瞳を閉じると、レティシアの弾ける笑顔が脳裏をよぎる。その瞬間、鼓動が一気に早くなり、心臓の音も一気にうるさくなった。
駄目だ、レティシアの事を考えると、とてもじゃないけれど寝れない。結局その日の夜は、ほとんど眠る事が出来ないまま、夜が明けてしまった。そのせいで、朝練をする事が出来ずに、剣の授業を受ける事になった。
いつも以上にうまく出来ない僕に教育係が
「リアム殿下、何ですかその動きは!酷すぎますよ。そんな事では立派な国王にはなれません」
と、激しい叱責が飛ぶ。やっぱり僕は駄目なんだ、その時だった。
「やあ、ここで練習をしていらしたのですね。リアム殿下」
やって来たのは、トンプソン公爵だ。
「トンプソン公爵、どうしてあなたがここに?」
教育係もかなり驚いている。すると、教育係から剣を奪ったトンプソン公爵。そして
「殿下、私が相手になりましょう。どうぞ掛かって来て下さい」
そう言って剣を構えたのだ。何が何だか分からないまま、剣を振るう。
「うん、動きは悪ない。でも、もう少し脇を閉めた方がいいですね。それから、相手に隙を見せてはいけません。よく相手を観察して」
適切な指示が飛ぶ。公爵の指示通りに動く。さらに僕に手とり足とり教えてくれる公爵。一体どういうつもりなんだろう。結局1時間以上、公爵から剣の稽古を付けて貰った。
「殿下、随分と上達しましたね。それにしても、お前はどういう教え方をしていたのだ!きちんと指導していれば、殿下ほどの人間ならすぐに上達したはずだ。現にこの1時間足らずで、グンと剣の腕が上達している。それに殿下のこの手を見て、お前は何とも思わないのか!それでも教育係か!」
さっきまでの優しい表情とは裏腹に、怖い顔で教育係を怒鳴りつける公爵。そう言えば、鬼の騎士団長と言われるくらい怖い人だったと聞いた事がある。
「申し訳ございません。公爵」
必死に謝る教育係。
「お前では役不足だ。陛下に話して、殿下に合った教育係を紹介しよう」
そう言い切った公爵。そして今度は僕の方を向き直し
「殿下、随分辛い思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。あいつはかつての私の部下です。私の教育が至らなかったばかりに、殿下に苦労を強いる形になってしまいました。それにしても、随分と努力されていたのですね。こんなになるまで剣を振るって…でも、もう大丈夫ですよ。明日から、優秀な教育係を付けますので」
そう言うと、優しく微笑んだ公爵。そのほほ笑みは、まるでレティシアの様だった。
「公爵、どうして僕にここまでして下さったのですか?」
何となく気になって聞いてみた。すると
「昨日娘のレティシアが、私に凄い勢いで訴えて来たのですよ。リアム殿下が辛い思いをしているから、助けてやって欲しいってね。それで、様子を見に来たのです。私はどうも娘には弱い様でして」
少し恥ずかしそうに、そう教えてくれた公爵。そうか、レティシアは僕が王太子という事を知っていたのか。それで父親でもある公爵に話してくれたんだな。
その日を境に、僕の剣の腕は見る見る上達していった。いつしか大嫌いだった剣も、大好きになった。でも、あの日以降王宮に遊びに来なくなったレティシア。レティシアに会いたい…そんな思いがどんどん大きくなっていく。
そう、僕は完全にレティシアの虜になっていたのだ。そして2年の歳月が流れた。その頃になると、僕に婚約者をという話が持ち上がり始めていた。母上はガルシア侯爵家のミランダ嬢を押していたが、正直僕は、レティシアしか興味がない。それにミランダ嬢は美しいが、生理的に受け付けないのだ。
とにかく、一度お茶会を開く事になった。2年ぶりに会うレティシアは、あの頃と変わらない可愛らしい姿を見せてくれた。夢にまで見たレティシアが目の前にいる。高鳴る鼓動を抑えるのに必死だった。
そんな僕の気持ちとは裏腹に、レティシアは楽しそうに令嬢たちと話をしていて、中々近づけない。それでも他の令嬢達の目を盗んで、彼女を目で追う。すると1人で庭に出て行ったレティシア。どうやら東側の庭に向かった様だ。
このチャンスを逃す訳にはいかない!近くいる令嬢たちをうまくかわし、急いでレティアの後を付ける。嬉しそうに中庭の花を見ている。でもこの庭、迷路みたいになっていて、慣れた人でも迷子になるくらい複雑なのだ。
案の定、レティシアも帰り道が分からなくなったようで、泣きそうな顔で辺りをキョロキョロしながら歩いている。よし!今だ!
「道に迷ったのかい?もう大丈夫だよ。さあ、僕と一緒に会場に戻ろう」
さりげなく現れ、泣きそうなレティシアに手を差し伸べた。
「リアム殿下」
僕の顔を見た瞬間、ホッとしたのか泣き出してしまったレティシア。そんなレティシアが可愛くて、つい抱きしめてしまった。泣きじゃくるレティシアを抱きかかえ、王宮へと戻る。
「リアム殿下、1人で歩けますわ」
そう言って降りようとするレティシアを阻止し
「何を言っているんだい?震えているではないか。大丈夫だよ。じっとしていて」
さらに強くレティシアを抱きしめた。あぁ、この温もり、もう二度と離したくはない。このまま、僕の部屋に連れて行きたい…そんな感情が支配する。結局会場に戻ると、僕にお礼を言いその場を去ってしまった。
それでも僕があの場で助けた事が良かったのか、翌日トンプソン公爵家から正式にレティシアを僕のお嫁さんにして欲しいとの連絡が入った。当時貴族界で絶対的権力を持っていたトンプソン公爵家からの申し出を断る事が出来なかった僕達は、公爵の申し出を受け入れる事となった。
あれほどミランダ嬢を押していた母上も
「まさかトンプソン公爵家の令嬢をお嫁に貰えるなんて思わなかったわ。実は何度も公爵にお願いしていたのよ。でも、中々良い返事が貰えなくてね…それにしても、レティシア嬢の心を掴むなんて、さすがリアムね。これで王家も安泰だわ」
と、誰よりも喜んでいた。こうして僕とレティシアは晴れて婚約を結んだのであった。
駄目だ、レティシアの事を考えると、とてもじゃないけれど寝れない。結局その日の夜は、ほとんど眠る事が出来ないまま、夜が明けてしまった。そのせいで、朝練をする事が出来ずに、剣の授業を受ける事になった。
いつも以上にうまく出来ない僕に教育係が
「リアム殿下、何ですかその動きは!酷すぎますよ。そんな事では立派な国王にはなれません」
と、激しい叱責が飛ぶ。やっぱり僕は駄目なんだ、その時だった。
「やあ、ここで練習をしていらしたのですね。リアム殿下」
やって来たのは、トンプソン公爵だ。
「トンプソン公爵、どうしてあなたがここに?」
教育係もかなり驚いている。すると、教育係から剣を奪ったトンプソン公爵。そして
「殿下、私が相手になりましょう。どうぞ掛かって来て下さい」
そう言って剣を構えたのだ。何が何だか分からないまま、剣を振るう。
「うん、動きは悪ない。でも、もう少し脇を閉めた方がいいですね。それから、相手に隙を見せてはいけません。よく相手を観察して」
適切な指示が飛ぶ。公爵の指示通りに動く。さらに僕に手とり足とり教えてくれる公爵。一体どういうつもりなんだろう。結局1時間以上、公爵から剣の稽古を付けて貰った。
「殿下、随分と上達しましたね。それにしても、お前はどういう教え方をしていたのだ!きちんと指導していれば、殿下ほどの人間ならすぐに上達したはずだ。現にこの1時間足らずで、グンと剣の腕が上達している。それに殿下のこの手を見て、お前は何とも思わないのか!それでも教育係か!」
さっきまでの優しい表情とは裏腹に、怖い顔で教育係を怒鳴りつける公爵。そう言えば、鬼の騎士団長と言われるくらい怖い人だったと聞いた事がある。
「申し訳ございません。公爵」
必死に謝る教育係。
「お前では役不足だ。陛下に話して、殿下に合った教育係を紹介しよう」
そう言い切った公爵。そして今度は僕の方を向き直し
「殿下、随分辛い思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。あいつはかつての私の部下です。私の教育が至らなかったばかりに、殿下に苦労を強いる形になってしまいました。それにしても、随分と努力されていたのですね。こんなになるまで剣を振るって…でも、もう大丈夫ですよ。明日から、優秀な教育係を付けますので」
そう言うと、優しく微笑んだ公爵。そのほほ笑みは、まるでレティシアの様だった。
「公爵、どうして僕にここまでして下さったのですか?」
何となく気になって聞いてみた。すると
「昨日娘のレティシアが、私に凄い勢いで訴えて来たのですよ。リアム殿下が辛い思いをしているから、助けてやって欲しいってね。それで、様子を見に来たのです。私はどうも娘には弱い様でして」
少し恥ずかしそうに、そう教えてくれた公爵。そうか、レティシアは僕が王太子という事を知っていたのか。それで父親でもある公爵に話してくれたんだな。
その日を境に、僕の剣の腕は見る見る上達していった。いつしか大嫌いだった剣も、大好きになった。でも、あの日以降王宮に遊びに来なくなったレティシア。レティシアに会いたい…そんな思いがどんどん大きくなっていく。
そう、僕は完全にレティシアの虜になっていたのだ。そして2年の歳月が流れた。その頃になると、僕に婚約者をという話が持ち上がり始めていた。母上はガルシア侯爵家のミランダ嬢を押していたが、正直僕は、レティシアしか興味がない。それにミランダ嬢は美しいが、生理的に受け付けないのだ。
とにかく、一度お茶会を開く事になった。2年ぶりに会うレティシアは、あの頃と変わらない可愛らしい姿を見せてくれた。夢にまで見たレティシアが目の前にいる。高鳴る鼓動を抑えるのに必死だった。
そんな僕の気持ちとは裏腹に、レティシアは楽しそうに令嬢たちと話をしていて、中々近づけない。それでも他の令嬢達の目を盗んで、彼女を目で追う。すると1人で庭に出て行ったレティシア。どうやら東側の庭に向かった様だ。
このチャンスを逃す訳にはいかない!近くいる令嬢たちをうまくかわし、急いでレティアの後を付ける。嬉しそうに中庭の花を見ている。でもこの庭、迷路みたいになっていて、慣れた人でも迷子になるくらい複雑なのだ。
案の定、レティシアも帰り道が分からなくなったようで、泣きそうな顔で辺りをキョロキョロしながら歩いている。よし!今だ!
「道に迷ったのかい?もう大丈夫だよ。さあ、僕と一緒に会場に戻ろう」
さりげなく現れ、泣きそうなレティシアに手を差し伸べた。
「リアム殿下」
僕の顔を見た瞬間、ホッとしたのか泣き出してしまったレティシア。そんなレティシアが可愛くて、つい抱きしめてしまった。泣きじゃくるレティシアを抱きかかえ、王宮へと戻る。
「リアム殿下、1人で歩けますわ」
そう言って降りようとするレティシアを阻止し
「何を言っているんだい?震えているではないか。大丈夫だよ。じっとしていて」
さらに強くレティシアを抱きしめた。あぁ、この温もり、もう二度と離したくはない。このまま、僕の部屋に連れて行きたい…そんな感情が支配する。結局会場に戻ると、僕にお礼を言いその場を去ってしまった。
それでも僕があの場で助けた事が良かったのか、翌日トンプソン公爵家から正式にレティシアを僕のお嫁さんにして欲しいとの連絡が入った。当時貴族界で絶対的権力を持っていたトンプソン公爵家からの申し出を断る事が出来なかった僕達は、公爵の申し出を受け入れる事となった。
あれほどミランダ嬢を押していた母上も
「まさかトンプソン公爵家の令嬢をお嫁に貰えるなんて思わなかったわ。実は何度も公爵にお願いしていたのよ。でも、中々良い返事が貰えなくてね…それにしても、レティシア嬢の心を掴むなんて、さすがリアムね。これで王家も安泰だわ」
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