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第31話:決戦に向けて休息をとります
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「さあ、そろそろ行こう。今日は出来るだけたくさんの人に食糧と明日魔女と戦う事を伝えないといけないからね」
「はい、それでは参りましょう」
気を取り直して地下に隠れている人々の元に向かおうとした時だった。
ゴブリンの群れが襲ってきたのだ。皆が一斉に攻撃魔法を仕掛ける。よし!私も。
騎士団長様始め、沢山の騎士団員の方たちから教えてもらった事を意識し、一気にゴブリンの群れを倒していく。
「ジャンティーヌ殿、かなり腕を上げましたね。随分と魔法もコントロール出来ている」
「本当だ!凄いじゃないか、ジャンティーヌ殿」
そう言って皆が褒めてくれた。それほどの事をしていないのだが、そこまで褒められると、なんだか嬉しい。
その後も次々と現れる魔物たちを倒していく。お兄様の戦いっぷりを初めて見たが、さすが何年も騎士団にいただけの事はある。
動きに無駄がない。それに周りをよく見ている。まるで騎士団長様みたい。お兄様の事を散々バカにしていたけれど、次期騎士団長と言われていただけの事はある。ただお兄様は“俺は騎士団長の器ではない”と言って、あっさり辞退し、そのまま騎士団を辞めてしまったが…
そんなお兄様の活躍もあり、お昼過ぎには全て配り終え、地下に戻ってきた。
「シルビア殿下、ただいま!!会いたかったよ」
地下に帰るや否や、鼻の下をビヨーンと延ばして、シルビア殿下に抱き着いている。何とも情けない顔だ。戦っている時はあんなにかっこよかったのに…なんだろう、この残念な感じは…
ただ、そんなだらしない顔をしているお兄様を、優しく受け止めるシルビア殿下。そんな2人の姿を見つめる。
お兄様はともかく、シルビア殿下の為にも、何が何でも魔女を倒したい!改めて闘志がみなぎって来た。
「ジャンティーヌ殿、久しぶりに魔物と戦って疲れただろう。今日はもう外に出るつもりはないから、ゆっくり休んで欲しい」
「ありがとうございます、そうさせていただきますわ」
明日の決戦に向けて、今日はゆっくり休ませてもらう事にした。と言っても、私は部屋でラッセル王国の魔術師たちと、明日の件で打ち合わせを行う。
正直魔女がどこにいるか分からない中、私がいるところに呼び出さないといけない。呼び出す時点で、それなりに魔力を使うのだ。それにその呼び出しに応えてくれるかどうかも分からない。
でも、やるしかないのだ。
“ジャンティーヌ殿、あなた様の魔力はこの世界最強です。あなた様ならきっと、魔女を倒せますよ。なんたってあなた様は、私達の弟子なのですから。どうかご自分の力を信じて下さい”
そう言ってくれた魔術師たち。正直不安な事も多いが、やると決めたらやるしかない!
魔術師たちとの打ち合わせを終えた私は、少し早いけれどそろそろ休むことにした。明日に備えてだ。
その時だった。
「ジャンティーヌ殿、少しいいかな?」
私の元にやって来たのは、ジルド殿下だ。
「ええ、もちろんですわ。ジルド殿下、どうかされましたか?」
「いや、少し君と話がしたくて…」
「そうでしたか、どうぞこちらへ」
ジルド殿下を部屋へと招き入れ、魔法でお茶を出す。
「ジャンティーヌ殿、君は明日、本当に魔女と戦うのかい?それがどういう意味か分かっているのかい?」
「ええ、分かっていますわ。もしかしたら魔女を刺激する事で、この国はいよいよ潰されてしまうかもしれない。でも、このままの状況ではいけないと思うのです。ジルド殿下、私は命に代えても、魔女を倒します。どうか私を信じて下さい」
もしかしたら魔女に負けてしまうかもしれない。それに、今までずっと姿を現さずに沈黙を保っていた魔女を刺激するという事は、この国にとって非常に危険な事だ。現に今日、明日魔女を呼び出し戦うと伝えた時、民たちから
“そんな事をして、魔女がもっと怒ったりしないか?”
“国がいよいよ滅ぶかもしれない。私達も全滅させられるかもしれない”
と、不安がる声も少なくなかった。
それでも私は、この国を変えたい、元の美しかった国を取り戻して欲しいと願っているのだ。
「ジャンティーヌ殿は相当覚悟を決めて、この地に帰って来てくれたのだね。でも私は…君に死んでほしくない」
ジルド殿下がポツリと呟いたのだ。その瞳はどこか不安そうで、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「ジルド殿下?」
一体どうしたのだろう?
「はい、それでは参りましょう」
気を取り直して地下に隠れている人々の元に向かおうとした時だった。
ゴブリンの群れが襲ってきたのだ。皆が一斉に攻撃魔法を仕掛ける。よし!私も。
騎士団長様始め、沢山の騎士団員の方たちから教えてもらった事を意識し、一気にゴブリンの群れを倒していく。
「ジャンティーヌ殿、かなり腕を上げましたね。随分と魔法もコントロール出来ている」
「本当だ!凄いじゃないか、ジャンティーヌ殿」
そう言って皆が褒めてくれた。それほどの事をしていないのだが、そこまで褒められると、なんだか嬉しい。
その後も次々と現れる魔物たちを倒していく。お兄様の戦いっぷりを初めて見たが、さすが何年も騎士団にいただけの事はある。
動きに無駄がない。それに周りをよく見ている。まるで騎士団長様みたい。お兄様の事を散々バカにしていたけれど、次期騎士団長と言われていただけの事はある。ただお兄様は“俺は騎士団長の器ではない”と言って、あっさり辞退し、そのまま騎士団を辞めてしまったが…
そんなお兄様の活躍もあり、お昼過ぎには全て配り終え、地下に戻ってきた。
「シルビア殿下、ただいま!!会いたかったよ」
地下に帰るや否や、鼻の下をビヨーンと延ばして、シルビア殿下に抱き着いている。何とも情けない顔だ。戦っている時はあんなにかっこよかったのに…なんだろう、この残念な感じは…
ただ、そんなだらしない顔をしているお兄様を、優しく受け止めるシルビア殿下。そんな2人の姿を見つめる。
お兄様はともかく、シルビア殿下の為にも、何が何でも魔女を倒したい!改めて闘志がみなぎって来た。
「ジャンティーヌ殿、久しぶりに魔物と戦って疲れただろう。今日はもう外に出るつもりはないから、ゆっくり休んで欲しい」
「ありがとうございます、そうさせていただきますわ」
明日の決戦に向けて、今日はゆっくり休ませてもらう事にした。と言っても、私は部屋でラッセル王国の魔術師たちと、明日の件で打ち合わせを行う。
正直魔女がどこにいるか分からない中、私がいるところに呼び出さないといけない。呼び出す時点で、それなりに魔力を使うのだ。それにその呼び出しに応えてくれるかどうかも分からない。
でも、やるしかないのだ。
“ジャンティーヌ殿、あなた様の魔力はこの世界最強です。あなた様ならきっと、魔女を倒せますよ。なんたってあなた様は、私達の弟子なのですから。どうかご自分の力を信じて下さい”
そう言ってくれた魔術師たち。正直不安な事も多いが、やると決めたらやるしかない!
魔術師たちとの打ち合わせを終えた私は、少し早いけれどそろそろ休むことにした。明日に備えてだ。
その時だった。
「ジャンティーヌ殿、少しいいかな?」
私の元にやって来たのは、ジルド殿下だ。
「ええ、もちろんですわ。ジルド殿下、どうかされましたか?」
「いや、少し君と話がしたくて…」
「そうでしたか、どうぞこちらへ」
ジルド殿下を部屋へと招き入れ、魔法でお茶を出す。
「ジャンティーヌ殿、君は明日、本当に魔女と戦うのかい?それがどういう意味か分かっているのかい?」
「ええ、分かっていますわ。もしかしたら魔女を刺激する事で、この国はいよいよ潰されてしまうかもしれない。でも、このままの状況ではいけないと思うのです。ジルド殿下、私は命に代えても、魔女を倒します。どうか私を信じて下さい」
もしかしたら魔女に負けてしまうかもしれない。それに、今までずっと姿を現さずに沈黙を保っていた魔女を刺激するという事は、この国にとって非常に危険な事だ。現に今日、明日魔女を呼び出し戦うと伝えた時、民たちから
“そんな事をして、魔女がもっと怒ったりしないか?”
“国がいよいよ滅ぶかもしれない。私達も全滅させられるかもしれない”
と、不安がる声も少なくなかった。
それでも私は、この国を変えたい、元の美しかった国を取り戻して欲しいと願っているのだ。
「ジャンティーヌ殿は相当覚悟を決めて、この地に帰って来てくれたのだね。でも私は…君に死んでほしくない」
ジルド殿下がポツリと呟いたのだ。その瞳はどこか不安そうで、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「ジルド殿下?」
一体どうしたのだろう?
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