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第9話:暴言を吐かれました
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いつもの様に裏庭に着くと、早速お弁当を広げた。やっぱりボッチ飯になってしまったが、それでもなんだか心はすがすがしい。それもこれも、マリアナ様のお陰ね。
早速おにぎりを食べようとした時だった。
「こんなところで食べていたのね。本当に、寂しい女ね」
私に話しかけて来たのは、さっきマリアナ様に注意されていた、ダーデス侯爵令嬢だ。他の3人は…誰か分からない…
「あの、私に何か御用ですか?」
私を睨みつけている4人。きっと、文句でも言いに来たのだろう。そういえば、よく悪役令嬢系の小説なんかでも、こういったシーンあったわよね。この場合、誰かが助けに来てくれたりするもの。
て、この世界には悪役令嬢なんていないわよね…
とにかく、お弁当に手を出されると面倒だ。お弁当を近くに置き、そのまま彼女たちの元へと向かった。
「御用ですか?じゃないわよ。あんた、一体何様なのよ。あんな小汚いお菓子をマリアナ様に食べさせるだなんて。もしマリアナ様にもしもの事があったら、どうするつもりなの?」
「あれは我が侯爵家の料理人と一緒に作った、おせんべいと言うお菓子です。小汚いお菓子とは、失礼ではありませんか?」
「何よあんた!大体クラスの皆も、あんたの存在を鬱陶しがっているわ。変り者令嬢とは聞いていたけれど、ここまで変わっているなんてね。あんたと同じクラスになってしまった事、皆物凄く嫌がっているのよ」
「そうよ!それに、リュカ殿下の優しさにつけこんで、リュカ殿下に絡むのも目障りなのよ」
「お言葉ですが、私は殿下に絡んだことなどありませんわ。どちらかと言うと、殿下から話しかけてくるのです」
さすがにこの言葉は聞き捨てならない。そう思い、すかさず反論をした。
「はっ?あんたがいつも1人だから、殿下が気を使っているのでしょう?それが目障りなのよ!ねえ、もう貴族学院に来ないでよ!その方が、クラスの皆も喜ぶわ。あんた何て、いるだけで迷惑なのよ」
いるだけで迷惑…
私も薄々気が付いていた。私が話しかけると、皆嫌そうな顔をする事を。それでも私は皆と仲良くなりたかった。でも…ここまではっきり言われると、さすがにもう…
悔しくて唇をかむ。
「ねえ、どうして黙っているの?何とか言いなさいよ。本当に、目障りな女ね。あんたのせいで、ジャン様やジャスミン様の評判まで下がっているのよ。あんた、家族にとっても、疫病神以外何物でもないわね」
「えっ?お兄様とお姉様の評判が…」
「そりゃそうよ。妹がこんな変わり者だなんて、本当にお気の毒だわ。特にジャン様なんて、騎士団の隊長に推薦されていたのに、あなたが変り者だから、別の人が隊長になると言う噂よ」
「そんな…」
お兄様は今副隊長だ。隊長になる事を目指して、朝も夜も必死に稽古に励んでいた。それなのに、私のせいでお兄様が…
あまりのショックに、言葉を失った。
「だから、あなたなんて、さっさと消えてくれる?あなたさえ学院に来なければ、皆平和に暮らせるのよ!」
私に向かってそう怒鳴った令嬢。
私さえいなければ…その言葉が、胸に突き刺さる。
「いい加減にしてくれるか?俺の可愛いジュリアに、よくもそんなひどい言葉を!」
この声は…
さらに、誰かに優しく抱きしめられた。
「可哀そうなジュリア。こんな酷い事を言われていたなんて…ごめんね、気が付いてあげられなくて」
「お兄様、お姉様」
涙を流しながら抱きしめてくれていたのは、お姉様だ。さらに隣には、今まで見た事がないほど怖い顔のお兄様の姿も。
お兄様の隣には、なぜか第二王子までいる。これは一体…
「君たちの話しは、この録音機で録画させてもらったよ。それにしても、本当に酷い暴言だね。これは学院長先生に報告させてもらうね」
にっこり笑った第二王子。
「今日の事は、我がスリーティス侯爵家からも、正式に抗議をさせてもらう。それから、ダーデス嬢、俺もジャスミンも、妹をとても大切に思っている。もちろん、家の両親もだ!これ以上妹を侮辱する様なら、俺が許さないぞ!それから、俺の騎士団の隊長の話だが、近々正式に任命されることが決まった。一体どこからそんな嘘が流れたのか、その辺もしっかり調査しないといけない様だな」
「お兄様、それは本当ですのですか?お兄様が隊長になるっていうお話し」
「ああ、本当だ。正式に第二部隊の隊長になる事が決まった。本当は貴族学院を卒園してからとの話しだったのだが、第二部隊の隊長が怪我で引退したからな」
「そうだったのですね。お兄様、おめでとうございます」
「おめでとう、ジャン。早速お祝いをしないとね」
そう言って、お姉様も嬉しそうに笑っていた。
「とにかく、今回の件は生徒会長でもある兄上にも、伝えさせてもらうから、そのつもりで」
私たち兄妹が喜んでいる間に、さっさと話しをまとめた第二王子。
「お待ちください、リュカ殿下。もう二度とこのような事は致しません。ですから、どうかご慈悲を…」
必死に懇願する令嬢たち。優しいと評判の第二王子だ、もしかしたら、今回だけは見逃すかもしれない。そう思っていたのだが…
「悪いが、さすがに見逃せないね。こんな事を見逃していたら、学院の秩序が乱れるからね」
「そんな…今までの殿下なら、見逃してくださっていたではありませんか…どうか今回も、ご慈悲を…」
「確かに今までの僕なら、見逃していただろう…面倒な事に巻き込まれるのは御免だと思っていたからね…でも、今は…」
何やらブツブツと第二王子が言っている。一体何を言っているのかしら?
そう思っていると、なぜか第二王子と目があった。その瞬間、にっこりとほほ笑まれた。そして何を思ったのか、私の側へとやって来た。
「スリーティス嬢…いや、姉君もいるのだから、ジュリア嬢と呼んだ方がいいね。今まで辛い思いをさせて悪かったね。これからは、僕が守ってあげるから安心して欲しい。それじゃあ、僕は今から学院長先生のところに向かうから。ジャン、君も付いてきてくれるかい?」
「もちろんです、殿下」
そう言うと、私の頬を撫で、お兄様と一緒にその場を去って行った第二王子。て、今私の顔を触ったわよね。何なの、あの男…
「さあ、私たちも戻りましょう。そうそう、あなたの危機を私たちに教えてくれたのは、リュカ殿下なのよ。後でお礼を言っておきなさいね」
何ですって!第二王子がお兄様とお姉様をわざわざ呼びに行ってくれただなんて…一応助けてもらったのだから、後でお礼だけは言っておかないと。
真っ青な顔をして座り込む令嬢たちを置いて、お姉様と一緒に教室に戻る。結局お昼ご飯を食べる事が出来ず、午後の授業は、お腹を空かせたまま受ける羽目になったのであった。
早速おにぎりを食べようとした時だった。
「こんなところで食べていたのね。本当に、寂しい女ね」
私に話しかけて来たのは、さっきマリアナ様に注意されていた、ダーデス侯爵令嬢だ。他の3人は…誰か分からない…
「あの、私に何か御用ですか?」
私を睨みつけている4人。きっと、文句でも言いに来たのだろう。そういえば、よく悪役令嬢系の小説なんかでも、こういったシーンあったわよね。この場合、誰かが助けに来てくれたりするもの。
て、この世界には悪役令嬢なんていないわよね…
とにかく、お弁当に手を出されると面倒だ。お弁当を近くに置き、そのまま彼女たちの元へと向かった。
「御用ですか?じゃないわよ。あんた、一体何様なのよ。あんな小汚いお菓子をマリアナ様に食べさせるだなんて。もしマリアナ様にもしもの事があったら、どうするつもりなの?」
「あれは我が侯爵家の料理人と一緒に作った、おせんべいと言うお菓子です。小汚いお菓子とは、失礼ではありませんか?」
「何よあんた!大体クラスの皆も、あんたの存在を鬱陶しがっているわ。変り者令嬢とは聞いていたけれど、ここまで変わっているなんてね。あんたと同じクラスになってしまった事、皆物凄く嫌がっているのよ」
「そうよ!それに、リュカ殿下の優しさにつけこんで、リュカ殿下に絡むのも目障りなのよ」
「お言葉ですが、私は殿下に絡んだことなどありませんわ。どちらかと言うと、殿下から話しかけてくるのです」
さすがにこの言葉は聞き捨てならない。そう思い、すかさず反論をした。
「はっ?あんたがいつも1人だから、殿下が気を使っているのでしょう?それが目障りなのよ!ねえ、もう貴族学院に来ないでよ!その方が、クラスの皆も喜ぶわ。あんた何て、いるだけで迷惑なのよ」
いるだけで迷惑…
私も薄々気が付いていた。私が話しかけると、皆嫌そうな顔をする事を。それでも私は皆と仲良くなりたかった。でも…ここまではっきり言われると、さすがにもう…
悔しくて唇をかむ。
「ねえ、どうして黙っているの?何とか言いなさいよ。本当に、目障りな女ね。あんたのせいで、ジャン様やジャスミン様の評判まで下がっているのよ。あんた、家族にとっても、疫病神以外何物でもないわね」
「えっ?お兄様とお姉様の評判が…」
「そりゃそうよ。妹がこんな変わり者だなんて、本当にお気の毒だわ。特にジャン様なんて、騎士団の隊長に推薦されていたのに、あなたが変り者だから、別の人が隊長になると言う噂よ」
「そんな…」
お兄様は今副隊長だ。隊長になる事を目指して、朝も夜も必死に稽古に励んでいた。それなのに、私のせいでお兄様が…
あまりのショックに、言葉を失った。
「だから、あなたなんて、さっさと消えてくれる?あなたさえ学院に来なければ、皆平和に暮らせるのよ!」
私に向かってそう怒鳴った令嬢。
私さえいなければ…その言葉が、胸に突き刺さる。
「いい加減にしてくれるか?俺の可愛いジュリアに、よくもそんなひどい言葉を!」
この声は…
さらに、誰かに優しく抱きしめられた。
「可哀そうなジュリア。こんな酷い事を言われていたなんて…ごめんね、気が付いてあげられなくて」
「お兄様、お姉様」
涙を流しながら抱きしめてくれていたのは、お姉様だ。さらに隣には、今まで見た事がないほど怖い顔のお兄様の姿も。
お兄様の隣には、なぜか第二王子までいる。これは一体…
「君たちの話しは、この録音機で録画させてもらったよ。それにしても、本当に酷い暴言だね。これは学院長先生に報告させてもらうね」
にっこり笑った第二王子。
「今日の事は、我がスリーティス侯爵家からも、正式に抗議をさせてもらう。それから、ダーデス嬢、俺もジャスミンも、妹をとても大切に思っている。もちろん、家の両親もだ!これ以上妹を侮辱する様なら、俺が許さないぞ!それから、俺の騎士団の隊長の話だが、近々正式に任命されることが決まった。一体どこからそんな嘘が流れたのか、その辺もしっかり調査しないといけない様だな」
「お兄様、それは本当ですのですか?お兄様が隊長になるっていうお話し」
「ああ、本当だ。正式に第二部隊の隊長になる事が決まった。本当は貴族学院を卒園してからとの話しだったのだが、第二部隊の隊長が怪我で引退したからな」
「そうだったのですね。お兄様、おめでとうございます」
「おめでとう、ジャン。早速お祝いをしないとね」
そう言って、お姉様も嬉しそうに笑っていた。
「とにかく、今回の件は生徒会長でもある兄上にも、伝えさせてもらうから、そのつもりで」
私たち兄妹が喜んでいる間に、さっさと話しをまとめた第二王子。
「お待ちください、リュカ殿下。もう二度とこのような事は致しません。ですから、どうかご慈悲を…」
必死に懇願する令嬢たち。優しいと評判の第二王子だ、もしかしたら、今回だけは見逃すかもしれない。そう思っていたのだが…
「悪いが、さすがに見逃せないね。こんな事を見逃していたら、学院の秩序が乱れるからね」
「そんな…今までの殿下なら、見逃してくださっていたではありませんか…どうか今回も、ご慈悲を…」
「確かに今までの僕なら、見逃していただろう…面倒な事に巻き込まれるのは御免だと思っていたからね…でも、今は…」
何やらブツブツと第二王子が言っている。一体何を言っているのかしら?
そう思っていると、なぜか第二王子と目があった。その瞬間、にっこりとほほ笑まれた。そして何を思ったのか、私の側へとやって来た。
「スリーティス嬢…いや、姉君もいるのだから、ジュリア嬢と呼んだ方がいいね。今まで辛い思いをさせて悪かったね。これからは、僕が守ってあげるから安心して欲しい。それじゃあ、僕は今から学院長先生のところに向かうから。ジャン、君も付いてきてくれるかい?」
「もちろんです、殿下」
そう言うと、私の頬を撫で、お兄様と一緒にその場を去って行った第二王子。て、今私の顔を触ったわよね。何なの、あの男…
「さあ、私たちも戻りましょう。そうそう、あなたの危機を私たちに教えてくれたのは、リュカ殿下なのよ。後でお礼を言っておきなさいね」
何ですって!第二王子がお兄様とお姉様をわざわざ呼びに行ってくれただなんて…一応助けてもらったのだから、後でお礼だけは言っておかないと。
真っ青な顔をして座り込む令嬢たちを置いて、お姉様と一緒に教室に戻る。結局お昼ご飯を食べる事が出来ず、午後の授業は、お腹を空かせたまま受ける羽目になったのであった。
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