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第7話:いよいよ出発です
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飛行船の中に入ると、電車と同じ様に沢山の椅子が並んでいた。早速イジャ様と一緒に席に座る。
「エリーは景色が見たいだろうから、窓側がいいよね」
そう言って窓側の席を譲ってくれたイジャ様。どうしてこんなに私に良くしてくれるのだろう…私なんて、ただのお荷物でしかないのに…ふとそんな疑問が沸いた。
「イジャ様は、どうして私にこんなに親切にして下さるのですか?」
どうしても気になったので、思い切って本人に聞いてみた。
「そうだね…昔僕の身勝手な行動のせいで、大切な人を傷つけ失ったことがあってね。その罪滅ぼしみたいなものかな…」
罪滅ぼしか…それにしても、こんなに優しいイジャ様が人を傷つけるなんて考えられないわ。
「イジャ様がどんな経緯で大切な人を傷つけたかは知りませんが、きっとその人もイジャ様の事を恨んだり嫌ったりしたりはしていないと思いますわ。だってイジャ様は、こんなにも親切で優しくて紳士的なのですもの!」
「ありがとう、エリー。君にそう言ってもらえると、心が救われるよ…」
そう言って悲しそうに笑ったイジャ様。やっぱりイジャ様は、かなりつらい過去を抱えているのだろう。イジャ様の心を少しでも癒せたら…でも、どうすればいいのだろう…
「エリー、僕のせいで暗い話になってしまったね。エリーは優しいから、きっと心を痛めたのだろう。でも僕はもう大丈夫だよ!ありがとう。ほら、ゆっくりと動き出したよ」
ふと窓の外を見ると、確かに動き出していた。そしてどんどん空高く昇って行く。本当にこんな大きな乗り物が空を飛んでいるなんて!
「見て下さい!街がどんどん小さくなっていきますわ。本当に空を飛んでいるのですね!まるで夢を見ている様だわ。まぁ、隣に雲が見えます!何てことでしょう!」
初めて見る空の世界に大興奮だ!まさか大きな山まで見下ろす事になるなんて、今までの人生では考えられなかったわ。そう言えば雲をかき分けて進んでいるけれど、雲って物体じゃないのね。私はてっきり空の上に行ったら、雲に乗れると思っていたわ。
その事をイジャ様に報告しようと思ったが、止めておいた。これ以上世間知らずだと思われたら嫌だものね。ふとイジャ様の方を見ると、いつもの様に本を読んでいた。本当にイジャ様は、暇さえあれば本を読んでいる。
「イジャ様、何の本を読んでいるのですか?」
気になったので、ふと本を覗き込んでみる。
「今度行く国の事が書かれた本だよ。行き当たりばったりだと、苦労する事も多いからね。特に今はエリーも一緒だし、しっかり情報を仕入れておかないと」
なるほど!だからイジャ様は、色々と物知りなのね。
「イジャ様、その本を読み終わったら、私にも読ませて頂けますか?私も次に行く国の情報を、しっかり仕入れておきたいので!」
「それならこの本を貸してあげるよ。この本にも今度行く国の事が詳しく書かれているからね」
そう言って、1冊の分厚い本を渡してくれた。
「ありがとうございます!」
早速本を開いて読み始めたのだが、文字が細かいうえ、字がびっしり書かれている。これは、眠気を誘うわね…
「…リー、エリー!そろそろ起きようか!もう着いたよ!」
イジャ様の声…でも、まだ眠いわ…
「エリー!早く起きないと置いていくよ!」
置いて行く?
その言葉で飛び起きた。周りを見ると、もう誰も乗客の姿が無い。それに暗かった外もすっかり日が昇り、明るくなっているし。そう言えば私、今度行く国に関する本を読んでいたのよね。でも…
「エリーは字を見ると眠くなるタイプなんだね。それにしても、随分長い時間眠っていたよ」
そう言って笑っているイジャ様。それもそのはず、1ページ目を開いた状態でグーグー寝ていたのだから…恥ずかしくて顔から火が出そうだ。それにきっと夜が朝になっているぐらいだから、かなりの時間眠っていたのね…私ったら、どうしていつもこうなのかしら。
あぁ、朝の美しい景色を空から見たかったわ…ボーっと窓の外を眺める私に声を掛けて来たのはイジャ様だ。
「そろそろ降りようか。もう僕達だけの様だし」
そうだった。早く下りないと!急いで立ち上がり、出口を目指す。飛行船を降りると、真っ青な海が目の前に広がっていた。さらに街の方を見ると、白い建物が立ち並んでいる。青い海に白い建物。なんて美しい国なのかしら…
あまりにも美しい国に、息をのむ。
「さあエリー、固まっていないで早く行こう。この国も魔法は無いから、魔法を使う時はくれぐれも気を付けるんだよ」
この国も魔法が使えないのね。うっかり使ってしまわない様に気を付けないと!たっぷり寝たおかげか、かなり体力も回復している。ただ長い時間座っていたせいで、少し腰が痛い。早速魔法で痛みを取った。
最初に向かったのは役所という場所だ。ここで在留証明書という物を貰うらしい。基本的にお金を払えば貰える様だが、発行まで2日程度かかるとの事だったので、それまではホテルに滞在する事になった。
「在留証明書が発行されるまで、あのホテルで生活しよう。と言っても、2日くらいだけれどね」
イジャ様が指さしたのは、これまた白くて可愛らしい建物だ。イジャ様と一緒にホテルに入り、チェックインする。どうやらイジャ様が、予めホテルを予約してくれていた様だ。いつの間に!と思ったが、イジャ様も魔力持ち。転移魔法を使えば、予約しておくことくらい簡単よね。
でも、予め準備しておこうと頭が回るところがやっぱり凄い!私なんて、ただイジャ様に言われるがまま行動しているだけだものね…今もイジャ様に案内され、ホテルの部屋に向かっているし…
ちなみにこのホテルにはエレベーターはない様で、移動は階段だ。そう言えば、通り沿いにも馬車が走っていたものね。
どうやらこの国は、そこまで文明が発達していない様だ。目新しい乗り物も素敵だけれど、私はどちらかと言うとこの国の様に、のんびりした雰囲気の方が落ち着く。
そんな事を考えながら部屋に入る。
「まあ、なんて可愛らしい部屋なの?まるでメルヘンの世界ね!」
ベッドはきのこをイメージしたデザイン。机はリンゴ、椅子は苺をイメージして作られている。一気にテンションが上がる私を横目に
「へ~、これはかなり可愛いホテルだね。でも、なんだか落ち着かないな…」
そう言ったイジャ様。あら?そうかしら?私は物凄く可愛いし落ち着くけれど…
ちなみに窓も可愛いキノコの形をしていた。何から何まで可愛いわ!窓を開けると、気持ちいい風が!さっきまで滞在していた国と同じ様に、磯の香りがする。
「イジャ様、この街で暮らすのですか?」
「ああ、そのつもりだよ!調べたところ治安もよさそうだし、過ごしやすそうな国だからね」
「こんな素敵な国で暮らせるなんて、夢みたいね」
窓から見える美しい景色と磯の香りを感じながら、ここでの生活に胸躍らせるエリーであった。
「エリーは景色が見たいだろうから、窓側がいいよね」
そう言って窓側の席を譲ってくれたイジャ様。どうしてこんなに私に良くしてくれるのだろう…私なんて、ただのお荷物でしかないのに…ふとそんな疑問が沸いた。
「イジャ様は、どうして私にこんなに親切にして下さるのですか?」
どうしても気になったので、思い切って本人に聞いてみた。
「そうだね…昔僕の身勝手な行動のせいで、大切な人を傷つけ失ったことがあってね。その罪滅ぼしみたいなものかな…」
罪滅ぼしか…それにしても、こんなに優しいイジャ様が人を傷つけるなんて考えられないわ。
「イジャ様がどんな経緯で大切な人を傷つけたかは知りませんが、きっとその人もイジャ様の事を恨んだり嫌ったりしたりはしていないと思いますわ。だってイジャ様は、こんなにも親切で優しくて紳士的なのですもの!」
「ありがとう、エリー。君にそう言ってもらえると、心が救われるよ…」
そう言って悲しそうに笑ったイジャ様。やっぱりイジャ様は、かなりつらい過去を抱えているのだろう。イジャ様の心を少しでも癒せたら…でも、どうすればいいのだろう…
「エリー、僕のせいで暗い話になってしまったね。エリーは優しいから、きっと心を痛めたのだろう。でも僕はもう大丈夫だよ!ありがとう。ほら、ゆっくりと動き出したよ」
ふと窓の外を見ると、確かに動き出していた。そしてどんどん空高く昇って行く。本当にこんな大きな乗り物が空を飛んでいるなんて!
「見て下さい!街がどんどん小さくなっていきますわ。本当に空を飛んでいるのですね!まるで夢を見ている様だわ。まぁ、隣に雲が見えます!何てことでしょう!」
初めて見る空の世界に大興奮だ!まさか大きな山まで見下ろす事になるなんて、今までの人生では考えられなかったわ。そう言えば雲をかき分けて進んでいるけれど、雲って物体じゃないのね。私はてっきり空の上に行ったら、雲に乗れると思っていたわ。
その事をイジャ様に報告しようと思ったが、止めておいた。これ以上世間知らずだと思われたら嫌だものね。ふとイジャ様の方を見ると、いつもの様に本を読んでいた。本当にイジャ様は、暇さえあれば本を読んでいる。
「イジャ様、何の本を読んでいるのですか?」
気になったので、ふと本を覗き込んでみる。
「今度行く国の事が書かれた本だよ。行き当たりばったりだと、苦労する事も多いからね。特に今はエリーも一緒だし、しっかり情報を仕入れておかないと」
なるほど!だからイジャ様は、色々と物知りなのね。
「イジャ様、その本を読み終わったら、私にも読ませて頂けますか?私も次に行く国の情報を、しっかり仕入れておきたいので!」
「それならこの本を貸してあげるよ。この本にも今度行く国の事が詳しく書かれているからね」
そう言って、1冊の分厚い本を渡してくれた。
「ありがとうございます!」
早速本を開いて読み始めたのだが、文字が細かいうえ、字がびっしり書かれている。これは、眠気を誘うわね…
「…リー、エリー!そろそろ起きようか!もう着いたよ!」
イジャ様の声…でも、まだ眠いわ…
「エリー!早く起きないと置いていくよ!」
置いて行く?
その言葉で飛び起きた。周りを見ると、もう誰も乗客の姿が無い。それに暗かった外もすっかり日が昇り、明るくなっているし。そう言えば私、今度行く国に関する本を読んでいたのよね。でも…
「エリーは字を見ると眠くなるタイプなんだね。それにしても、随分長い時間眠っていたよ」
そう言って笑っているイジャ様。それもそのはず、1ページ目を開いた状態でグーグー寝ていたのだから…恥ずかしくて顔から火が出そうだ。それにきっと夜が朝になっているぐらいだから、かなりの時間眠っていたのね…私ったら、どうしていつもこうなのかしら。
あぁ、朝の美しい景色を空から見たかったわ…ボーっと窓の外を眺める私に声を掛けて来たのはイジャ様だ。
「そろそろ降りようか。もう僕達だけの様だし」
そうだった。早く下りないと!急いで立ち上がり、出口を目指す。飛行船を降りると、真っ青な海が目の前に広がっていた。さらに街の方を見ると、白い建物が立ち並んでいる。青い海に白い建物。なんて美しい国なのかしら…
あまりにも美しい国に、息をのむ。
「さあエリー、固まっていないで早く行こう。この国も魔法は無いから、魔法を使う時はくれぐれも気を付けるんだよ」
この国も魔法が使えないのね。うっかり使ってしまわない様に気を付けないと!たっぷり寝たおかげか、かなり体力も回復している。ただ長い時間座っていたせいで、少し腰が痛い。早速魔法で痛みを取った。
最初に向かったのは役所という場所だ。ここで在留証明書という物を貰うらしい。基本的にお金を払えば貰える様だが、発行まで2日程度かかるとの事だったので、それまではホテルに滞在する事になった。
「在留証明書が発行されるまで、あのホテルで生活しよう。と言っても、2日くらいだけれどね」
イジャ様が指さしたのは、これまた白くて可愛らしい建物だ。イジャ様と一緒にホテルに入り、チェックインする。どうやらイジャ様が、予めホテルを予約してくれていた様だ。いつの間に!と思ったが、イジャ様も魔力持ち。転移魔法を使えば、予約しておくことくらい簡単よね。
でも、予め準備しておこうと頭が回るところがやっぱり凄い!私なんて、ただイジャ様に言われるがまま行動しているだけだものね…今もイジャ様に案内され、ホテルの部屋に向かっているし…
ちなみにこのホテルにはエレベーターはない様で、移動は階段だ。そう言えば、通り沿いにも馬車が走っていたものね。
どうやらこの国は、そこまで文明が発達していない様だ。目新しい乗り物も素敵だけれど、私はどちらかと言うとこの国の様に、のんびりした雰囲気の方が落ち着く。
そんな事を考えながら部屋に入る。
「まあ、なんて可愛らしい部屋なの?まるでメルヘンの世界ね!」
ベッドはきのこをイメージしたデザイン。机はリンゴ、椅子は苺をイメージして作られている。一気にテンションが上がる私を横目に
「へ~、これはかなり可愛いホテルだね。でも、なんだか落ち着かないな…」
そう言ったイジャ様。あら?そうかしら?私は物凄く可愛いし落ち着くけれど…
ちなみに窓も可愛いキノコの形をしていた。何から何まで可愛いわ!窓を開けると、気持ちいい風が!さっきまで滞在していた国と同じ様に、磯の香りがする。
「イジャ様、この街で暮らすのですか?」
「ああ、そのつもりだよ!調べたところ治安もよさそうだし、過ごしやすそうな国だからね」
「こんな素敵な国で暮らせるなんて、夢みたいね」
窓から見える美しい景色と磯の香りを感じながら、ここでの生活に胸躍らせるエリーであった。
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