転生してもノージョブでした!!

山本桐生

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冒険者編

冒険者ギルドと幼女の宴

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 とうとう私も二十歳か。
 鏡の前で前髪を編んで横に流す。クリーム色のワンピース、その胸元には濃い茶色のリボンタイ。似合ってはいるが、背伸びした子供のよう。
 さすがにもう身長も胸も育たんだろ。
 こちらに成人式のような催しは無いが、やはり前世の影響か、何か一つの区切りに感じる。

「いらっしゃいませ~」
 今日もお店で接客中。うちは雑貨店のわけだが……
「こちらにシノブさんがいると思うのですが、依頼をお願いします!!」
 もちろん私も冒険者だけど、基本的にはお店で働いている。冒険者としての活動が主となっているのはリアーナとロザリンドだった。
「すみません、そういうお話は冒険者ギルドの方にお願いします。こちらでお話を受けるのは難しいので……」
 なんて事がたまにある。
 そんな様子を見ていたシャーリーだ。
「ねぇ、シノブ。あたしさ、思い付いた事があんだけど」
「はい、却下」
「さっきみたいなお客さんが多いから、そういう人に向けて何か始めてみるのはどう?」
「却下って言ってるのに……とりあえず聞くけど、具体的に何か考えてる事があるわけ?」
「ここの冒険者ギルドを支店にするってのは?」
 シャーリーのクセに随分と建設的な提案を……コイツは確実に育っているぜ!!
 それは私がギルドの責任者となる提案だった。
 まずエルフの町の冒険者ギルドは私の為に作られたようなもの。その責任者に私がなるのだから反対は無いと思う。
 その際の交渉でギルド内にうちの商会の支店を置こうというのだ。しかも無償で!!
 確かにお店のお客さんも増加傾向にあり、支店の事は考えていた。
 ギルド責任者としての仕事は増えるわけだが、エルフの町は田舎だ。本来は冒険者ギルドなんて必要は無かったし、ここを拠点にしている冒険者自体が少ない。大した負担にはならんだろ。
 何よりリアーナやロザリンドの助けにもなる。
「シャーリー……その案、凄く良いかも」
「でしょ?」
「でもどうしたの、急に?」
「支店があれば客が分散するから、あたしが楽できる」
「そういう事は思ってても言うんじゃないよ……」

 なんて事があって、まずはニーナに相談。王国との窓口になってもらって、話がトントン進む。
 そして……

★★★

 大きな二階建ての冒険者ギルド。
 その一階部分は通常のギルドと同じく、依頼の受付カウンターや簡単な軽食が取れるようにする。
 二階部分が商会の支店となる。ただ本店とは違い商品は冒険者に必要なもの、主にミツバが作った武具を置く。ミツバの作るものは品質が良いからね。耐久性も高く、最近では『不変の名工』なんて呼ばれていた。
「俺はこっちなんだな」
 と、ミラン。
「冒険者だと荒くれ者も多いでしょ。女ばっかりだと舐められるからね」
 ミラン、フレア、ホーリー、ヴォルフラム、ベルベッティア、ルチエがこっち。
 本店の方はレオを責任者にして、シャーリー、ドレミド、アリエリ、ハリエットである。
「俺にこっちでできる事ってあるのかな……」
 ルチエだ。
「ルチエは今から冒険者に慣れときなよ。なりたいんでしょ?」
「えっ、あっ……うん……」
 ルチエは境遇からか自分の希望は何も言わない。こちらから何も言わなければこのままずっと私の所で働いてくれると思う。
 ただ剣をドレミドやロザリンドから学び、魔法をリアーナに学ぶ。ミランやシャーリーから聞く外の話に目を輝かせる。
 冒険者に憧れているのは目に見えていた。
 本人の希望があれば王立学校に通わせるのも良いか。
 そうして新しい生活が始まるのである。

★★★

 とうとうこの日が来たか!!
 私は胸を躍らせていた。
 冒険者ギルドの一室、宿泊用に大きなベッドを用意していた。
 本日はギルド終了、フレアやホーリー達にはあれやこれやと理由を付けて帰宅させる。残ったのはリアーナとロザリンド。
 しかもロリニナールをすでに利用した二人。もちろん私も。全員が幼い子供の姿だった。ちなみに今日の私は女性のまま。
 ロリえっちの時間じゃ!!

 ではここからは音声だけ、何をしているのか想像でお楽しみ下さい。

「とうとう夢が叶う!!」
「これは犯罪じゃないかしら?」
「ち、違うよ!! あくまで私達はもう大人だから!! 何も問題ないから!! 見た目だけでそういう事がダメなら私なんて一生えっちできないじゃん!! だから犯罪とかじゃないって!!」
「シノブちゃんが必死過ぎる……」
「ほらみんな脱いで。私も脱ぐから」
「はいはい」
「し、仕方ないわね……」
「シノブちゃんのおちんちんもかわいかったけど、女の子の部分もかわいいよ。触って良い?」
「良いけど……お風呂とか水浴びで見た事あるでしょ……」
「いつもはこうやってえっちな事しようとして見てないから。ちょっと見え方が違うの」
「んっ」
「ちょっと濡れてるね」
「リアーナだって濡れてるんじゃない?」
「うん……否定はしないよ」
「つるつるだ……毛が生えてない……それに胸も少し膨らんでるだけで、なんか新鮮」
「あ、当たり前だよ」
「リアーナ、キス……」
「シノブちゃん、んちゅっ」

 そんな様子を見つめていたロザリンドを、私とリアーナとで押し倒す。

「ロザリンドもつるつるだ」
「ちょ、シ、シノブ」
「はい、ロザリンドちゃんキス」
「んんっ」
「もっとよく見せてね」
 くぱぁ
「っ!!?」
「丸見えだよ。ロザリンドのえっちなここ」
「はぁ……ロザリンドちゃん、かわいい……」
「は、恥ずかしいわ……そ、そんなに見ないで……」
「ダメ、だって見ないとえっちな事できないでしょ」
「あっ、やっ、んっ、んっ、んふっ、んんっ、あっ……」
「ロザリンドちゃん、そんなに声を我慢しなくて良いんだよ? ここには私達だけしかいないんだから」
「あっ、はぁ、で、でも、や、やっぱり私は恥ずかしいわ、あっ、んんっ……」
「まぁ、そういうロザリンドの反応もまたかわいいんだけどね」
「ねぇ、シノブちゃん、私が最初にして良い? ちょっと我慢できないかも」

 リアーナとロザリンド。
「う、動くのは難しいわね……」
「……慣れないと難しいかも……」
「……」
「……」
「……リアーナ」
「んっ」
「……はぁ、んんっ……」
「ロザリンドちゃん……」
「あっ、あっ、リ、リアーナ、私、も、もう、あっ、んんっ!!」
「……最後までできた?」
「……ええ」
「ねぇ、リアーナはまだだよね? 私として」
「うん。今度はシノブちゃんの番だね」

 今度は私とリアーナ。
「あっ、はぁ、あっ、あっ、リアーナ、これ、え、えっち過ぎるよ、んんっ、はぁ、あんっ」
「シノブちゃん、シノブちゃん」
「あっ、ああっっっ!!」
「はぁ、はぁ、シノブちゃん……私も最後までできたよ……」
「うん、私も……イっちゃった……次はロザリンドだね」
「まだするのかしら?」
「嫌?」
「……嫌ではないわ」

 少しの休憩を挟み、今度は私とロザリンド。
「ま、跨るのね?」
「そう、跨るの。頭は私の足元の方に向けてね」
「本当に?」
「本当に」
「リアーナ、これ、普通にみんなやるような事?」
「うん。男の人とする時でも珍しい事じゃないみたいだよ」
「そう……そうなのね……分かったわ……」
「……」
「……」
「ロザリンドの、もう垂れてるよ」
「ほ、報告しなくて良いのよ。それにシノブだって」
「あっ、私も中、全部見られちゃったね」

 三人の幼女の宴はまだまだ始まったばかりである。
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