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キャノンボール編
最善の結果と課程の勝敗
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策を講じるには不向きな地形だ。ただ広がるだけの草原。
ここの戦いで必要なのは単純な戦力の強さ。だからこそ六戦鬼はこの場所で女神の微笑みへと仕掛けた。その結果。
「……」
仰向けに横たわるドンドゥルマ。
「ちょっと……想像以上ね」
そこへ手を伸ばすパーティーメンバーの女性。
「二人だけの相手にこれか。俺達は六戦鬼だぞ」
近くにパーティーメンバーの男性がしゃがみ込んでいた。
「あれが今のリアーナとロザリンド……俺達は随分と怠けていたようだな」
「そうね。確かにそういう部分もあるけど、それを抜きにしても二人は強い」
「もう一度鍛え直しだな」
他のメンバーも集まってくる。
「……」
ドンドゥルマを含めて全員の認識票が奪われていた。たった二人の相手、リアーナとロザリンドに。しかもシノブが何かを仕掛けた様子はない。本来の姿の二人に単純な力負け。
周囲も、自身達も想像しない程の圧倒的実力差により六戦鬼は脱落である。
そして中間発表。
残った面子、収集品やチェックポイントの情報から競技は終盤に入っている事を知る。そして終盤の盛り上がりと共に様々な情報が入ってくる。
「ツバキちゃん。トラコスさんの光剣と銀翼、ライトヒースさんの重激、両方とも倒したのはシャーリーちゃん達だよ」
「マジか……トラコスだって弱くないし、あの筋肉も相当に厄介な奴でしょ……下手したらこっちもやられるんじゃない?」
「でもリコリスが脱落らしいわ。それでも無策で戦うには危険な相手だけれど」
現時点で残っている要注意パーティー。『シャーリーと愉快な仲間達』
だがその為のコノハナサクヤヒメ。
話し合う三人の少女の姿。
「でも……とうとうバレたね」
俺の言葉にリアーナもロザリンドも頷いた。
そう、俺達が少女の姿に変身している事がバレてしまったのだ。
それも予想外の人物から……チュボイ・コインブラだ。
強靭の巨人は監視されているような事を言っていた。つまり二人の依頼主はチュボイであったという事だ。
そのチュボイは怒り狂って喚き散らしているらしい。雇った強靭の巨人は役に立たず、それを倒した救国の小女神が宿屋の従業員に扮して自分の認識票を奪ったと気付いたから。
ちょっと報復とか怖いんですけどー
★★★
もちろん同じ情報はシャーリー達へも伝わる。
「あんの野郎どもぉぉぉぉぉっ!! そんな事が見抜けるかぁぁぁぁぁっ!!」
シャーリーは叫ぶ。
「アリスとイングリッド。多分それがリアーナとロザリンドだろうな」
ユリアンも呆れる。さすがにこれを見抜けるわけがない。
「ベリーはなに笑ってんの!!?」
「いや、そんな方法を用意しているなんて面白過ぎるだろ。これだからシノブは最高なんだ。僕達の予想を軽く飛び越えていく」
「でもベリー、そんな事が可能なのか?」
と、ドレミド。
「分からないけど不可能とも言えない。僕達は実際に身体変化できる薬を知っているからな」
それは性行為をしないと出られない部屋。そこで男性器の生える薬が存在した。魔法かも知れないが、そういう薬があっても不思議ではない。
そこでシャーリー。
「それさ、めちゃくちゃ面倒臭くない? 小さくなれるなら、大きくだってなれるかもじゃん。お祖母ちゃんにもなれるんだから、見た目とかからじゃ見付けらんなくない?」
「関係無いんじゃないか? 向こうもこっちももう王都に戻るだけ。戦わなくても距離的にこっちが有利だ」
ライトヒースが破棄した収集品を回収したところ、手持ちと合わせて全収集品が揃っていた。チェックポイントもすでに全て立ち寄り済み。
それはシノブも同じ。六戦鬼を倒して収集品が全て揃ったのだろう。しかし位置関係としてこちらの方が王都に近く有利。
ただもう一度、花の都に戻る必要がある。初期に手に入れた収集品の『花』は枯れてしまっていた。咲いているものを再取得する必要がある。それを考慮してもこちらの方が早い。それがタックルベリーの見立てだった。
しかしユリアンは……
「……同じ時に取った花が枯れているんだから、シノブだってもう一度花の都に立ち寄るはずだろ。そこでシノブを叩く」
「何で? さっきベリーが距離的に有利って言ってたじゃん。何でわざわざシノブを待って戦うのか、あたしには分かんないんだけど」
「シノブ達を倒して完璧に勝つ。それがシノブを超えるって事だろ。俺は優勝よりもシノブに勝つ事に価値があると思う」
そう言ってユリアンは笑うのだった。
そこでシャーリーは気付く。
シノブは最善の結果であれば、課程の勝敗にはあまりこだわらない。この競技での最善は『優勝』する事であり、相手を倒す事じゃない。
だからこそユリアンの言葉に違和感を受け、その言葉の裏に別の目的がある事を推察する。
そしてそれはタックルベリーとドレミドも。
三人はあえてユリアンの話に乗る。
「具体的な作戦はあんの?」
「まずはシノブ達を見付け出す。さっきシャーリーも言ってたけど、容姿から見付け出すのは難しいから、荷物から当を付ける」
「向こうも収集品が全部揃っているなら、それなりの荷物になっているからだな?」
ドレミドが視線を向けるのは用意した荷馬車。『ベッド』や『絵画』などが積まれている。
ユリアンは頷いた。
「まず俺とシャーリー、ベリーで狙うのはシノブ達の収集品の破壊。一つでも破壊ができたらすぐ逃げる。競技も終盤だからまた収集品を集める余裕はないだろ。そうなったらこっちの収集品を奪おうとリアーナとロザリンドが俺達を追う必要がある。その隙にドレミドには『花』を再度受け取って欲しい」
「でも相手はシノブだ。こっちの花が枯れているのも予想して、ドレミドが見付けられるんじゃないか?」
タックルベリーは言う。
「良いんだよ、それで。ドレミドは見付かってくれれば」
そのユリアンの言葉にタックルベリーは頷いた。
「ああ、分かったぞ。ドレミドを確実に倒して収集品を奪う為にはリアーナとロザリンドの二人が絶対に必要って事か。一対一じゃ、どっちが勝つか分からないからな。シノブから二人を引き離すのがドレミドの役目ってわけか」
「そう、リアーナもロザリンドも分かっててすぐに標的をドレミドにするはず。つまりその間だけシノブが一人になる。その間にシノブを倒して、シノブ達が持つ収集品を奪う。ドレミドは脱落しないように自分の身を護る事に専念して欲しい。収集品を無理して守る必要は無いから」
「無いのか?」
「むしろ合図したら、荷馬車の収集品は全て破壊する事。で、そのままドレミドも逃げる」
「でもシノブ達の収取品もいくつかは壊すんでしょ? また集め直すわけ?」
と、シャーリー。
「この作戦で大事なのは三つ。『収集品を再度集める状況にする事』『こちらが一人も脱落しない事』それと『シノブを脱落させる事』」
その三つが整うなら……
「つまり『シノブが脱落』すれば『また収集品を集める』間に、リアーナとロザリンドを倒す好機があるって事だな。『数的にはこちらが有利』なんだから」
「そういう事」
そこでユリアンはまた笑うのだった。
それが表向きの……尾行しているであろうコノハナサクヤヒメに聞かせる為の作戦。
コノハナサクヤヒメが尾行しているのならば、その役割は二つ。一つ目はこちらの『情報を伝える事』と、二つ目は『終盤での収集品破壊』である。
このままゴールである王都に向かえない理由はこの二つ目が要因となっている。無色透明、高速移動する小柄なスライムから収集品を守るのは難しいと感じていた。
だからこそまずはシノブを叩く。
そしてこちらの偽の作戦が伝われば、シノブは逆手を取ってこう考えるだろう。
まず偽物の荷馬車を用意し、わざと目立つようにして誘い込む。
そしてリアーナとロザリンドの二人で護衛をさせる。二人に守らせるからこそ偽物の荷馬車を本物と誤認してしまう。つまり『リアーナ、ロザリンド』対『ユリアン、タックルベリー、シャーリー』の構図となる。ここは相当に拮抗して、すぐには決着しないだろう。
同時にコノハナサクヤヒメがドレミドが守る収取品を狙う。破壊できれば良し、破壊できなくてもドレミドの足止めができれば良し。ここで足止めができなければ、ドレミドが単独でゴールに向かってしまう可能性がある。
つまり時間稼ぎ。
その間に単独行動のシノブが本物の収集品を持って、王都へと向かう。先着して優勝。
戦力が近く、互いの潰し合いでは勝敗が分からない。だからこそシノブは課程の勝敗ではなく、優勝結果を狙うはず。だとしたらこれが最善の作戦ではないのか。
ユリアンはそう考える。
そしてユリアンの真の狙いは、その『単独行動のシノブ』だった。
能力を使わないシノブなら、ユリアン一人でどうとでもなる。シノブが持つ収集品を奪って先着してしまえば良い。
だがユリアンはさらに先まで考えを巡らせていた。
この真の狙いすら、シノブは気付くかも知れない。つまりシノブの単独行動こそが囮。その時はリアーナとロザリンドの配置が変わるはず。
そうして何通りもの対策を積み重ねていくのだった。
ここの戦いで必要なのは単純な戦力の強さ。だからこそ六戦鬼はこの場所で女神の微笑みへと仕掛けた。その結果。
「……」
仰向けに横たわるドンドゥルマ。
「ちょっと……想像以上ね」
そこへ手を伸ばすパーティーメンバーの女性。
「二人だけの相手にこれか。俺達は六戦鬼だぞ」
近くにパーティーメンバーの男性がしゃがみ込んでいた。
「あれが今のリアーナとロザリンド……俺達は随分と怠けていたようだな」
「そうね。確かにそういう部分もあるけど、それを抜きにしても二人は強い」
「もう一度鍛え直しだな」
他のメンバーも集まってくる。
「……」
ドンドゥルマを含めて全員の認識票が奪われていた。たった二人の相手、リアーナとロザリンドに。しかもシノブが何かを仕掛けた様子はない。本来の姿の二人に単純な力負け。
周囲も、自身達も想像しない程の圧倒的実力差により六戦鬼は脱落である。
そして中間発表。
残った面子、収集品やチェックポイントの情報から競技は終盤に入っている事を知る。そして終盤の盛り上がりと共に様々な情報が入ってくる。
「ツバキちゃん。トラコスさんの光剣と銀翼、ライトヒースさんの重激、両方とも倒したのはシャーリーちゃん達だよ」
「マジか……トラコスだって弱くないし、あの筋肉も相当に厄介な奴でしょ……下手したらこっちもやられるんじゃない?」
「でもリコリスが脱落らしいわ。それでも無策で戦うには危険な相手だけれど」
現時点で残っている要注意パーティー。『シャーリーと愉快な仲間達』
だがその為のコノハナサクヤヒメ。
話し合う三人の少女の姿。
「でも……とうとうバレたね」
俺の言葉にリアーナもロザリンドも頷いた。
そう、俺達が少女の姿に変身している事がバレてしまったのだ。
それも予想外の人物から……チュボイ・コインブラだ。
強靭の巨人は監視されているような事を言っていた。つまり二人の依頼主はチュボイであったという事だ。
そのチュボイは怒り狂って喚き散らしているらしい。雇った強靭の巨人は役に立たず、それを倒した救国の小女神が宿屋の従業員に扮して自分の認識票を奪ったと気付いたから。
ちょっと報復とか怖いんですけどー
★★★
もちろん同じ情報はシャーリー達へも伝わる。
「あんの野郎どもぉぉぉぉぉっ!! そんな事が見抜けるかぁぁぁぁぁっ!!」
シャーリーは叫ぶ。
「アリスとイングリッド。多分それがリアーナとロザリンドだろうな」
ユリアンも呆れる。さすがにこれを見抜けるわけがない。
「ベリーはなに笑ってんの!!?」
「いや、そんな方法を用意しているなんて面白過ぎるだろ。これだからシノブは最高なんだ。僕達の予想を軽く飛び越えていく」
「でもベリー、そんな事が可能なのか?」
と、ドレミド。
「分からないけど不可能とも言えない。僕達は実際に身体変化できる薬を知っているからな」
それは性行為をしないと出られない部屋。そこで男性器の生える薬が存在した。魔法かも知れないが、そういう薬があっても不思議ではない。
そこでシャーリー。
「それさ、めちゃくちゃ面倒臭くない? 小さくなれるなら、大きくだってなれるかもじゃん。お祖母ちゃんにもなれるんだから、見た目とかからじゃ見付けらんなくない?」
「関係無いんじゃないか? 向こうもこっちももう王都に戻るだけ。戦わなくても距離的にこっちが有利だ」
ライトヒースが破棄した収集品を回収したところ、手持ちと合わせて全収集品が揃っていた。チェックポイントもすでに全て立ち寄り済み。
それはシノブも同じ。六戦鬼を倒して収集品が全て揃ったのだろう。しかし位置関係としてこちらの方が王都に近く有利。
ただもう一度、花の都に戻る必要がある。初期に手に入れた収集品の『花』は枯れてしまっていた。咲いているものを再取得する必要がある。それを考慮してもこちらの方が早い。それがタックルベリーの見立てだった。
しかしユリアンは……
「……同じ時に取った花が枯れているんだから、シノブだってもう一度花の都に立ち寄るはずだろ。そこでシノブを叩く」
「何で? さっきベリーが距離的に有利って言ってたじゃん。何でわざわざシノブを待って戦うのか、あたしには分かんないんだけど」
「シノブ達を倒して完璧に勝つ。それがシノブを超えるって事だろ。俺は優勝よりもシノブに勝つ事に価値があると思う」
そう言ってユリアンは笑うのだった。
そこでシャーリーは気付く。
シノブは最善の結果であれば、課程の勝敗にはあまりこだわらない。この競技での最善は『優勝』する事であり、相手を倒す事じゃない。
だからこそユリアンの言葉に違和感を受け、その言葉の裏に別の目的がある事を推察する。
そしてそれはタックルベリーとドレミドも。
三人はあえてユリアンの話に乗る。
「具体的な作戦はあんの?」
「まずはシノブ達を見付け出す。さっきシャーリーも言ってたけど、容姿から見付け出すのは難しいから、荷物から当を付ける」
「向こうも収集品が全部揃っているなら、それなりの荷物になっているからだな?」
ドレミドが視線を向けるのは用意した荷馬車。『ベッド』や『絵画』などが積まれている。
ユリアンは頷いた。
「まず俺とシャーリー、ベリーで狙うのはシノブ達の収集品の破壊。一つでも破壊ができたらすぐ逃げる。競技も終盤だからまた収集品を集める余裕はないだろ。そうなったらこっちの収集品を奪おうとリアーナとロザリンドが俺達を追う必要がある。その隙にドレミドには『花』を再度受け取って欲しい」
「でも相手はシノブだ。こっちの花が枯れているのも予想して、ドレミドが見付けられるんじゃないか?」
タックルベリーは言う。
「良いんだよ、それで。ドレミドは見付かってくれれば」
そのユリアンの言葉にタックルベリーは頷いた。
「ああ、分かったぞ。ドレミドを確実に倒して収集品を奪う為にはリアーナとロザリンドの二人が絶対に必要って事か。一対一じゃ、どっちが勝つか分からないからな。シノブから二人を引き離すのがドレミドの役目ってわけか」
「そう、リアーナもロザリンドも分かっててすぐに標的をドレミドにするはず。つまりその間だけシノブが一人になる。その間にシノブを倒して、シノブ達が持つ収集品を奪う。ドレミドは脱落しないように自分の身を護る事に専念して欲しい。収集品を無理して守る必要は無いから」
「無いのか?」
「むしろ合図したら、荷馬車の収集品は全て破壊する事。で、そのままドレミドも逃げる」
「でもシノブ達の収取品もいくつかは壊すんでしょ? また集め直すわけ?」
と、シャーリー。
「この作戦で大事なのは三つ。『収集品を再度集める状況にする事』『こちらが一人も脱落しない事』それと『シノブを脱落させる事』」
その三つが整うなら……
「つまり『シノブが脱落』すれば『また収集品を集める』間に、リアーナとロザリンドを倒す好機があるって事だな。『数的にはこちらが有利』なんだから」
「そういう事」
そこでユリアンはまた笑うのだった。
それが表向きの……尾行しているであろうコノハナサクヤヒメに聞かせる為の作戦。
コノハナサクヤヒメが尾行しているのならば、その役割は二つ。一つ目はこちらの『情報を伝える事』と、二つ目は『終盤での収集品破壊』である。
このままゴールである王都に向かえない理由はこの二つ目が要因となっている。無色透明、高速移動する小柄なスライムから収集品を守るのは難しいと感じていた。
だからこそまずはシノブを叩く。
そしてこちらの偽の作戦が伝われば、シノブは逆手を取ってこう考えるだろう。
まず偽物の荷馬車を用意し、わざと目立つようにして誘い込む。
そしてリアーナとロザリンドの二人で護衛をさせる。二人に守らせるからこそ偽物の荷馬車を本物と誤認してしまう。つまり『リアーナ、ロザリンド』対『ユリアン、タックルベリー、シャーリー』の構図となる。ここは相当に拮抗して、すぐには決着しないだろう。
同時にコノハナサクヤヒメがドレミドが守る収取品を狙う。破壊できれば良し、破壊できなくてもドレミドの足止めができれば良し。ここで足止めができなければ、ドレミドが単独でゴールに向かってしまう可能性がある。
つまり時間稼ぎ。
その間に単独行動のシノブが本物の収集品を持って、王都へと向かう。先着して優勝。
戦力が近く、互いの潰し合いでは勝敗が分からない。だからこそシノブは課程の勝敗ではなく、優勝結果を狙うはず。だとしたらこれが最善の作戦ではないのか。
ユリアンはそう考える。
そしてユリアンの真の狙いは、その『単独行動のシノブ』だった。
能力を使わないシノブなら、ユリアン一人でどうとでもなる。シノブが持つ収集品を奪って先着してしまえば良い。
だがユリアンはさらに先まで考えを巡らせていた。
この真の狙いすら、シノブは気付くかも知れない。つまりシノブの単独行動こそが囮。その時はリアーナとロザリンドの配置が変わるはず。
そうして何通りもの対策を積み重ねていくのだった。
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