265 / 275
キャノンボール編
最善の結果と課程の勝敗
しおりを挟む
策を講じるには不向きな地形だ。ただ広がるだけの草原。
ここの戦いで必要なのは単純な戦力の強さ。だからこそ六戦鬼はこの場所で女神の微笑みへと仕掛けた。その結果。
「……」
仰向けに横たわるドンドゥルマ。
「ちょっと……想像以上ね」
そこへ手を伸ばすパーティーメンバーの女性。
「二人だけの相手にこれか。俺達は六戦鬼だぞ」
近くにパーティーメンバーの男性がしゃがみ込んでいた。
「あれが今のリアーナとロザリンド……俺達は随分と怠けていたようだな」
「そうね。確かにそういう部分もあるけど、それを抜きにしても二人は強い」
「もう一度鍛え直しだな」
他のメンバーも集まってくる。
「……」
ドンドゥルマを含めて全員の認識票が奪われていた。たった二人の相手、リアーナとロザリンドに。しかもシノブが何かを仕掛けた様子はない。本来の姿の二人に単純な力負け。
周囲も、自身達も想像しない程の圧倒的実力差により六戦鬼は脱落である。
そして中間発表。
残った面子、収集品やチェックポイントの情報から競技は終盤に入っている事を知る。そして終盤の盛り上がりと共に様々な情報が入ってくる。
「ツバキちゃん。トラコスさんの光剣と銀翼、ライトヒースさんの重激、両方とも倒したのはシャーリーちゃん達だよ」
「マジか……トラコスだって弱くないし、あの筋肉も相当に厄介な奴でしょ……下手したらこっちもやられるんじゃない?」
「でもリコリスが脱落らしいわ。それでも無策で戦うには危険な相手だけれど」
現時点で残っている要注意パーティー。『シャーリーと愉快な仲間達』
だがその為のコノハナサクヤヒメ。
話し合う三人の少女の姿。
「でも……とうとうバレたね」
俺の言葉にリアーナもロザリンドも頷いた。
そう、俺達が少女の姿に変身している事がバレてしまったのだ。
それも予想外の人物から……チュボイ・コインブラだ。
強靭の巨人は監視されているような事を言っていた。つまり二人の依頼主はチュボイであったという事だ。
そのチュボイは怒り狂って喚き散らしているらしい。雇った強靭の巨人は役に立たず、それを倒した救国の小女神が宿屋の従業員に扮して自分の認識票を奪ったと気付いたから。
ちょっと報復とか怖いんですけどー
★★★
もちろん同じ情報はシャーリー達へも伝わる。
「あんの野郎どもぉぉぉぉぉっ!! そんな事が見抜けるかぁぁぁぁぁっ!!」
シャーリーは叫ぶ。
「アリスとイングリッド。多分それがリアーナとロザリンドだろうな」
ユリアンも呆れる。さすがにこれを見抜けるわけがない。
「ベリーはなに笑ってんの!!?」
「いや、そんな方法を用意しているなんて面白過ぎるだろ。これだからシノブは最高なんだ。僕達の予想を軽く飛び越えていく」
「でもベリー、そんな事が可能なのか?」
と、ドレミド。
「分からないけど不可能とも言えない。僕達は実際に身体変化できる薬を知っているからな」
それは性行為をしないと出られない部屋。そこで男性器の生える薬が存在した。魔法かも知れないが、そういう薬があっても不思議ではない。
そこでシャーリー。
「それさ、めちゃくちゃ面倒臭くない? 小さくなれるなら、大きくだってなれるかもじゃん。お祖母ちゃんにもなれるんだから、見た目とかからじゃ見付けらんなくない?」
「関係無いんじゃないか? 向こうもこっちももう王都に戻るだけ。戦わなくても距離的にこっちが有利だ」
ライトヒースが破棄した収集品を回収したところ、手持ちと合わせて全収集品が揃っていた。チェックポイントもすでに全て立ち寄り済み。
それはシノブも同じ。六戦鬼を倒して収集品が全て揃ったのだろう。しかし位置関係としてこちらの方が王都に近く有利。
ただもう一度、花の都に戻る必要がある。初期に手に入れた収集品の『花』は枯れてしまっていた。咲いているものを再取得する必要がある。それを考慮してもこちらの方が早い。それがタックルベリーの見立てだった。
しかしユリアンは……
「……同じ時に取った花が枯れているんだから、シノブだってもう一度花の都に立ち寄るはずだろ。そこでシノブを叩く」
「何で? さっきベリーが距離的に有利って言ってたじゃん。何でわざわざシノブを待って戦うのか、あたしには分かんないんだけど」
「シノブ達を倒して完璧に勝つ。それがシノブを超えるって事だろ。俺は優勝よりもシノブに勝つ事に価値があると思う」
そう言ってユリアンは笑うのだった。
そこでシャーリーは気付く。
シノブは最善の結果であれば、課程の勝敗にはあまりこだわらない。この競技での最善は『優勝』する事であり、相手を倒す事じゃない。
だからこそユリアンの言葉に違和感を受け、その言葉の裏に別の目的がある事を推察する。
そしてそれはタックルベリーとドレミドも。
三人はあえてユリアンの話に乗る。
「具体的な作戦はあんの?」
「まずはシノブ達を見付け出す。さっきシャーリーも言ってたけど、容姿から見付け出すのは難しいから、荷物から当を付ける」
「向こうも収集品が全部揃っているなら、それなりの荷物になっているからだな?」
ドレミドが視線を向けるのは用意した荷馬車。『ベッド』や『絵画』などが積まれている。
ユリアンは頷いた。
「まず俺とシャーリー、ベリーで狙うのはシノブ達の収集品の破壊。一つでも破壊ができたらすぐ逃げる。競技も終盤だからまた収集品を集める余裕はないだろ。そうなったらこっちの収集品を奪おうとリアーナとロザリンドが俺達を追う必要がある。その隙にドレミドには『花』を再度受け取って欲しい」
「でも相手はシノブだ。こっちの花が枯れているのも予想して、ドレミドが見付けられるんじゃないか?」
タックルベリーは言う。
「良いんだよ、それで。ドレミドは見付かってくれれば」
そのユリアンの言葉にタックルベリーは頷いた。
「ああ、分かったぞ。ドレミドを確実に倒して収集品を奪う為にはリアーナとロザリンドの二人が絶対に必要って事か。一対一じゃ、どっちが勝つか分からないからな。シノブから二人を引き離すのがドレミドの役目ってわけか」
「そう、リアーナもロザリンドも分かっててすぐに標的をドレミドにするはず。つまりその間だけシノブが一人になる。その間にシノブを倒して、シノブ達が持つ収集品を奪う。ドレミドは脱落しないように自分の身を護る事に専念して欲しい。収集品を無理して守る必要は無いから」
「無いのか?」
「むしろ合図したら、荷馬車の収集品は全て破壊する事。で、そのままドレミドも逃げる」
「でもシノブ達の収取品もいくつかは壊すんでしょ? また集め直すわけ?」
と、シャーリー。
「この作戦で大事なのは三つ。『収集品を再度集める状況にする事』『こちらが一人も脱落しない事』それと『シノブを脱落させる事』」
その三つが整うなら……
「つまり『シノブが脱落』すれば『また収集品を集める』間に、リアーナとロザリンドを倒す好機があるって事だな。『数的にはこちらが有利』なんだから」
「そういう事」
そこでユリアンはまた笑うのだった。
それが表向きの……尾行しているであろうコノハナサクヤヒメに聞かせる為の作戦。
コノハナサクヤヒメが尾行しているのならば、その役割は二つ。一つ目はこちらの『情報を伝える事』と、二つ目は『終盤での収集品破壊』である。
このままゴールである王都に向かえない理由はこの二つ目が要因となっている。無色透明、高速移動する小柄なスライムから収集品を守るのは難しいと感じていた。
だからこそまずはシノブを叩く。
そしてこちらの偽の作戦が伝われば、シノブは逆手を取ってこう考えるだろう。
まず偽物の荷馬車を用意し、わざと目立つようにして誘い込む。
そしてリアーナとロザリンドの二人で護衛をさせる。二人に守らせるからこそ偽物の荷馬車を本物と誤認してしまう。つまり『リアーナ、ロザリンド』対『ユリアン、タックルベリー、シャーリー』の構図となる。ここは相当に拮抗して、すぐには決着しないだろう。
同時にコノハナサクヤヒメがドレミドが守る収取品を狙う。破壊できれば良し、破壊できなくてもドレミドの足止めができれば良し。ここで足止めができなければ、ドレミドが単独でゴールに向かってしまう可能性がある。
つまり時間稼ぎ。
その間に単独行動のシノブが本物の収集品を持って、王都へと向かう。先着して優勝。
戦力が近く、互いの潰し合いでは勝敗が分からない。だからこそシノブは課程の勝敗ではなく、優勝結果を狙うはず。だとしたらこれが最善の作戦ではないのか。
ユリアンはそう考える。
そしてユリアンの真の狙いは、その『単独行動のシノブ』だった。
能力を使わないシノブなら、ユリアン一人でどうとでもなる。シノブが持つ収集品を奪って先着してしまえば良い。
だがユリアンはさらに先まで考えを巡らせていた。
この真の狙いすら、シノブは気付くかも知れない。つまりシノブの単独行動こそが囮。その時はリアーナとロザリンドの配置が変わるはず。
そうして何通りもの対策を積み重ねていくのだった。
ここの戦いで必要なのは単純な戦力の強さ。だからこそ六戦鬼はこの場所で女神の微笑みへと仕掛けた。その結果。
「……」
仰向けに横たわるドンドゥルマ。
「ちょっと……想像以上ね」
そこへ手を伸ばすパーティーメンバーの女性。
「二人だけの相手にこれか。俺達は六戦鬼だぞ」
近くにパーティーメンバーの男性がしゃがみ込んでいた。
「あれが今のリアーナとロザリンド……俺達は随分と怠けていたようだな」
「そうね。確かにそういう部分もあるけど、それを抜きにしても二人は強い」
「もう一度鍛え直しだな」
他のメンバーも集まってくる。
「……」
ドンドゥルマを含めて全員の認識票が奪われていた。たった二人の相手、リアーナとロザリンドに。しかもシノブが何かを仕掛けた様子はない。本来の姿の二人に単純な力負け。
周囲も、自身達も想像しない程の圧倒的実力差により六戦鬼は脱落である。
そして中間発表。
残った面子、収集品やチェックポイントの情報から競技は終盤に入っている事を知る。そして終盤の盛り上がりと共に様々な情報が入ってくる。
「ツバキちゃん。トラコスさんの光剣と銀翼、ライトヒースさんの重激、両方とも倒したのはシャーリーちゃん達だよ」
「マジか……トラコスだって弱くないし、あの筋肉も相当に厄介な奴でしょ……下手したらこっちもやられるんじゃない?」
「でもリコリスが脱落らしいわ。それでも無策で戦うには危険な相手だけれど」
現時点で残っている要注意パーティー。『シャーリーと愉快な仲間達』
だがその為のコノハナサクヤヒメ。
話し合う三人の少女の姿。
「でも……とうとうバレたね」
俺の言葉にリアーナもロザリンドも頷いた。
そう、俺達が少女の姿に変身している事がバレてしまったのだ。
それも予想外の人物から……チュボイ・コインブラだ。
強靭の巨人は監視されているような事を言っていた。つまり二人の依頼主はチュボイであったという事だ。
そのチュボイは怒り狂って喚き散らしているらしい。雇った強靭の巨人は役に立たず、それを倒した救国の小女神が宿屋の従業員に扮して自分の認識票を奪ったと気付いたから。
ちょっと報復とか怖いんですけどー
★★★
もちろん同じ情報はシャーリー達へも伝わる。
「あんの野郎どもぉぉぉぉぉっ!! そんな事が見抜けるかぁぁぁぁぁっ!!」
シャーリーは叫ぶ。
「アリスとイングリッド。多分それがリアーナとロザリンドだろうな」
ユリアンも呆れる。さすがにこれを見抜けるわけがない。
「ベリーはなに笑ってんの!!?」
「いや、そんな方法を用意しているなんて面白過ぎるだろ。これだからシノブは最高なんだ。僕達の予想を軽く飛び越えていく」
「でもベリー、そんな事が可能なのか?」
と、ドレミド。
「分からないけど不可能とも言えない。僕達は実際に身体変化できる薬を知っているからな」
それは性行為をしないと出られない部屋。そこで男性器の生える薬が存在した。魔法かも知れないが、そういう薬があっても不思議ではない。
そこでシャーリー。
「それさ、めちゃくちゃ面倒臭くない? 小さくなれるなら、大きくだってなれるかもじゃん。お祖母ちゃんにもなれるんだから、見た目とかからじゃ見付けらんなくない?」
「関係無いんじゃないか? 向こうもこっちももう王都に戻るだけ。戦わなくても距離的にこっちが有利だ」
ライトヒースが破棄した収集品を回収したところ、手持ちと合わせて全収集品が揃っていた。チェックポイントもすでに全て立ち寄り済み。
それはシノブも同じ。六戦鬼を倒して収集品が全て揃ったのだろう。しかし位置関係としてこちらの方が王都に近く有利。
ただもう一度、花の都に戻る必要がある。初期に手に入れた収集品の『花』は枯れてしまっていた。咲いているものを再取得する必要がある。それを考慮してもこちらの方が早い。それがタックルベリーの見立てだった。
しかしユリアンは……
「……同じ時に取った花が枯れているんだから、シノブだってもう一度花の都に立ち寄るはずだろ。そこでシノブを叩く」
「何で? さっきベリーが距離的に有利って言ってたじゃん。何でわざわざシノブを待って戦うのか、あたしには分かんないんだけど」
「シノブ達を倒して完璧に勝つ。それがシノブを超えるって事だろ。俺は優勝よりもシノブに勝つ事に価値があると思う」
そう言ってユリアンは笑うのだった。
そこでシャーリーは気付く。
シノブは最善の結果であれば、課程の勝敗にはあまりこだわらない。この競技での最善は『優勝』する事であり、相手を倒す事じゃない。
だからこそユリアンの言葉に違和感を受け、その言葉の裏に別の目的がある事を推察する。
そしてそれはタックルベリーとドレミドも。
三人はあえてユリアンの話に乗る。
「具体的な作戦はあんの?」
「まずはシノブ達を見付け出す。さっきシャーリーも言ってたけど、容姿から見付け出すのは難しいから、荷物から当を付ける」
「向こうも収集品が全部揃っているなら、それなりの荷物になっているからだな?」
ドレミドが視線を向けるのは用意した荷馬車。『ベッド』や『絵画』などが積まれている。
ユリアンは頷いた。
「まず俺とシャーリー、ベリーで狙うのはシノブ達の収集品の破壊。一つでも破壊ができたらすぐ逃げる。競技も終盤だからまた収集品を集める余裕はないだろ。そうなったらこっちの収集品を奪おうとリアーナとロザリンドが俺達を追う必要がある。その隙にドレミドには『花』を再度受け取って欲しい」
「でも相手はシノブだ。こっちの花が枯れているのも予想して、ドレミドが見付けられるんじゃないか?」
タックルベリーは言う。
「良いんだよ、それで。ドレミドは見付かってくれれば」
そのユリアンの言葉にタックルベリーは頷いた。
「ああ、分かったぞ。ドレミドを確実に倒して収集品を奪う為にはリアーナとロザリンドの二人が絶対に必要って事か。一対一じゃ、どっちが勝つか分からないからな。シノブから二人を引き離すのがドレミドの役目ってわけか」
「そう、リアーナもロザリンドも分かっててすぐに標的をドレミドにするはず。つまりその間だけシノブが一人になる。その間にシノブを倒して、シノブ達が持つ収集品を奪う。ドレミドは脱落しないように自分の身を護る事に専念して欲しい。収集品を無理して守る必要は無いから」
「無いのか?」
「むしろ合図したら、荷馬車の収集品は全て破壊する事。で、そのままドレミドも逃げる」
「でもシノブ達の収取品もいくつかは壊すんでしょ? また集め直すわけ?」
と、シャーリー。
「この作戦で大事なのは三つ。『収集品を再度集める状況にする事』『こちらが一人も脱落しない事』それと『シノブを脱落させる事』」
その三つが整うなら……
「つまり『シノブが脱落』すれば『また収集品を集める』間に、リアーナとロザリンドを倒す好機があるって事だな。『数的にはこちらが有利』なんだから」
「そういう事」
そこでユリアンはまた笑うのだった。
それが表向きの……尾行しているであろうコノハナサクヤヒメに聞かせる為の作戦。
コノハナサクヤヒメが尾行しているのならば、その役割は二つ。一つ目はこちらの『情報を伝える事』と、二つ目は『終盤での収集品破壊』である。
このままゴールである王都に向かえない理由はこの二つ目が要因となっている。無色透明、高速移動する小柄なスライムから収集品を守るのは難しいと感じていた。
だからこそまずはシノブを叩く。
そしてこちらの偽の作戦が伝われば、シノブは逆手を取ってこう考えるだろう。
まず偽物の荷馬車を用意し、わざと目立つようにして誘い込む。
そしてリアーナとロザリンドの二人で護衛をさせる。二人に守らせるからこそ偽物の荷馬車を本物と誤認してしまう。つまり『リアーナ、ロザリンド』対『ユリアン、タックルベリー、シャーリー』の構図となる。ここは相当に拮抗して、すぐには決着しないだろう。
同時にコノハナサクヤヒメがドレミドが守る収取品を狙う。破壊できれば良し、破壊できなくてもドレミドの足止めができれば良し。ここで足止めができなければ、ドレミドが単独でゴールに向かってしまう可能性がある。
つまり時間稼ぎ。
その間に単独行動のシノブが本物の収集品を持って、王都へと向かう。先着して優勝。
戦力が近く、互いの潰し合いでは勝敗が分からない。だからこそシノブは課程の勝敗ではなく、優勝結果を狙うはず。だとしたらこれが最善の作戦ではないのか。
ユリアンはそう考える。
そしてユリアンの真の狙いは、その『単独行動のシノブ』だった。
能力を使わないシノブなら、ユリアン一人でどうとでもなる。シノブが持つ収集品を奪って先着してしまえば良い。
だがユリアンはさらに先まで考えを巡らせていた。
この真の狙いすら、シノブは気付くかも知れない。つまりシノブの単独行動こそが囮。その時はリアーナとロザリンドの配置が変わるはず。
そうして何通りもの対策を積み重ねていくのだった。
0
お気に入りに追加
201
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1001部隊 ~幻の最強部隊、異世界にて~
鮪鱚鰈
ファンタジー
昭和22年 ロサンゼルス沖合
戦艦大和の艦上にて日本とアメリカの講和がなる
事実上勝利した日本はハワイ自治権・グアム・ミッドウエー統治権・ラバウル直轄権利を得て事実上太平洋の覇者となる
その戦争を日本の勝利に導いた男と男が率いる小隊は1001部隊
中国戦線で無類の活躍を見せ、1001小隊の参戦が噂されるだけで敵が逃げ出すほどであった。
終戦時1001小隊に参加して最後まで生き残った兵は11人
小隊長である男『瀬能勝則』含めると12人の男達である
劣戦の戦場でその男達が現れると瞬く間に戦局が逆転し気が付けば日本軍が勝っていた。
しかし日本陸軍上層部はその男達を快くは思っていなかった。
上官の命令には従わず自由気ままに戦場を行き来する男達。
ゆえに彼らは最前線に配備された
しかし、彼等は死なず、最前線においても無類の戦火を上げていった。
しかし、彼らがもたらした日本の勝利は彼らが望んだ日本を作り上げたわけではなかった。
瀬能が死を迎えるとき
とある世界の神が彼と彼の部下を新天地へと導くのであった
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
私は、忠告を致しましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私マリエスは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢ロマーヌ様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
ロマーヌ様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は常に最愛の方に護っていただいているので、貴方様には悪意があると気付けるのですよ。
ロマーヌ様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる