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キャノンボール編
交渉失敗と今の二人
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本来ならもっと多くの策を用意するべきだった。しかし人手と時間の余裕が足りない。数少ない作戦でも勝負に出るしかないだろ。
白い髪と紅い瞳。そのままの俺の姿で強靭の巨人の前に姿を現す。
「救国の小女神シノブ……本物か?」
「偽物ですけど」
「ぷふぅっ」
女が吹き出す。
「いやいや、本物だろう? そっちの二人、確かに見た目は全く違うけど攻撃の質、佇まいから相当の強者なのは分かる。リアーナとロザリンドじゃないの?」
「違うよね?」
「違うよ」
「違うわ」
「ほら、偽物です」
「ええ~」
男は呆れたような表情。
「あはっ、ちょ、ちょっとやめて、笑わせないで、あははははっ」
女は笑うのだった。
まぁ、冗談はこれくらいにして。
交渉するなら姿を明かさないとな。
「これで本人だと納得してくれますか?」
俺は認識票を掲げる。
「確かに本人みたいだな」
男がムント。
「交渉ね。どうせ最後に戦うかも知れないのに、今はその気がないって事?」
女がリンデ。
「さっきまではありましたよ。不意打ちで倒せるなら」
「随分とハッキリ言うんだな」
少しだけ驚いたような表情を浮かべるムント。
「あれで『こちらに戦う気は無かった』は通じませんし。そこで交渉して協力する利があると思いました」
ふっ、実は交渉するような内容は無いんだよ。
無意味な交渉、つまり相手にわざと時間稼ぎと気付かせ誤認させる。こちらが援軍を待っていると誤認して退いてくれれば大成功だぜ。
「交渉ね……断るよ」
リンデは言う。
「まずは話を聞いてからでも。これはお互いに利点があるんです」
「利点も欠点もどうでも良いの。目の前にいるんだから戦う。以上」
「……」
俺はムントにも視線を向ける。
「まぁ、こう言ってるから。それにそっちから仕掛けてきたんだから逃がす気もないよ」
「殺し合いじゃないからね。深く考えなくて良いでしょ」
リンデは笑った。
こういうタイプか……交渉失敗。俺はリアーナとロザリンドにも視線を向けた。
「どんなに作戦を立てても、きっとどこかで純粋な力勝負になると思うの。それが今だよ」
「シノブ。リアーナの探索魔法で周りに他の参加者がいないのは分かっているわ。離れていて」
「……分かった。二人とも頑張ってよ。私一人じゃ何もできないんだから」
俺はその場から離れる。
体格差がえげつねぇ……子供姿の二人は強靭の巨人の膝くらいまでしかない。これで勝負になるのか不安になるけど……それでもきっと……
「子供だとは思わないからな」
ムントも笑うのだった。
★★★
まるで弾丸だ。
リアーナの小さな体がハルバードを突き出しながら弾け飛んだ。
迎え撃つのはムントの巨大な剣。成人男性が隠れてしまう程に巨大だった。頭上からの振り下ろし。
激突寸前、すでにリアーナの魔法の詠唱は完了していた。ムントの足元から炎の柱が立ち上がる。
「ウオォォォラァァァッッ!!」
ムントは魔法など全く無視。力のまま剣を振り下ろした。
打撃音と共に地面が揺れる。まるで爆発、そして爆風。一撃で地面は抉れ、炎は消し飛んだ。そしてそのまま剣を斬り上げる。
ムントの頭上には跳んだリアーナがいた。そこから突き下ろされるハルバード。
小さな体、体勢を固定できない空中、剣の一撃を防がれても、そのまま力で弾き飛ばしやる……そうムントは考えていたが……その足元、地面の下から岩の槍が隆起した。リアーナの魔法だ。
ムントは岩の槍を蹴り砕く。しかしその動きに斬り上げた剣が止まる。再びムントが視線を上げると目の前にはハルバードの刃。咄嗟に首を振り避けるが、その刃先が肩に食い込む。
リアーナはさらにムントの頭を蹴り台として距離を取って着地。ハルバードを突き出し再び突進、同時にムントを炎の柱が包む。
これが今のリアーナの戦い方だった。
以前の戦い方は近距離ではハルバード、突き放して、遠距離からの魔法攻撃が基本だった。
しかし今のリアーナは、近距離、遠距離関係なく、物理攻撃と魔法攻撃を同時に行う。両方を戦いの中で行なえるのは大陸中でリアーナだけだろう。
それ程の強さになっていたのだ。
★★★
「ついてきてくれるのね。どうやってみんなから離すか考えていたのよ」
ロザリンドはリアーナ達と距離を取る。
「もちろん競技には優勝したいの。でもね、あなた達と戦うのも凄く興味があるの」
リンデは巨大な剣を構えて、呼吸を整える。大きく息を吸い、ゆっくりと吐く。
その時に気付く。
「これは……」
吐いた息が白い。
「対人で使うのは初めてなの。でもあなたなら大丈夫だと思うから」
そう言うロザリンドの息も白い。その周囲がキラキラと光る。それは空気中の水蒸気が冷気により固まる氷の結晶。
構えた刀の先端から水滴が滴り落ちる。
水滴は地面に落ちると……パキッ、パキッ……そこから氷が発生し、広がっていく。
氷雪系の魔法剣……氷を刃として生み出すのか、氷を盾のようにして使うのか……リンデは色々と想定するのだが……
ロザリンドが動く、一瞬でリンデの懐の中。
下から斬り上げる刀の一撃。受け止める巨大な剣。
その一撃にリンデは仰け反った。小さな体での、この速さ、そしてこの重さ……それはリンデの想定を遥かに超えていた。
連続で繰り出されるロザリンドの攻撃。
リンデは防戦一方だった。ギリギリで躱し、ギリギリで受ける。余裕など全く無い。反撃する余地も無い。ただ守るだけ。ロザリンドの攻撃を受けるだけでリンデの巨体がぐらついていた。
ただこの攻撃の回転数、一撃に込められた力、これが長時間続くわけない。必ず隙はできる。それを待ち、ただひたすらにリンデは耐えるのだ。
……
…………
………………
止まらない連続した金属音。
「じょ、冗談でしょ……」
思わず、リンデからそう声が出た。
ロザリンドの動きが止まらない。リンデは魔法剣の能力を見誤っていた。
周囲が急速に冷える。それは周囲から熱エネルギーを奪っていたからだ。そして奪い取っていたのはロザリンド。
つまりロザリンドは身体強化魔法、ガーガイガーの技術、熱エネルギーの利用、三重で自身を強化していた。近接物理攻撃へと極端に特化し、今の状態ならば丸一日でも動き続ける。
それが今のロザリンド、強靭の巨人でも止める事はできない。
★★★
なんか……色々と作戦を考えるのが馬鹿らしく感じるぞ……今の、本気のリアーナとロザリンドなら、誰が相手でも真正面からで勝てるんじゃないか?
それぐらい圧倒的なんだが。それが今の二人。
「シノブちゃん」
「シノブ」
「勝ったよ」
「勝ったわ」
「お、お疲れ様」
二人が持つのは強靭の巨人の認識票なのである。
白い髪と紅い瞳。そのままの俺の姿で強靭の巨人の前に姿を現す。
「救国の小女神シノブ……本物か?」
「偽物ですけど」
「ぷふぅっ」
女が吹き出す。
「いやいや、本物だろう? そっちの二人、確かに見た目は全く違うけど攻撃の質、佇まいから相当の強者なのは分かる。リアーナとロザリンドじゃないの?」
「違うよね?」
「違うよ」
「違うわ」
「ほら、偽物です」
「ええ~」
男は呆れたような表情。
「あはっ、ちょ、ちょっとやめて、笑わせないで、あははははっ」
女は笑うのだった。
まぁ、冗談はこれくらいにして。
交渉するなら姿を明かさないとな。
「これで本人だと納得してくれますか?」
俺は認識票を掲げる。
「確かに本人みたいだな」
男がムント。
「交渉ね。どうせ最後に戦うかも知れないのに、今はその気がないって事?」
女がリンデ。
「さっきまではありましたよ。不意打ちで倒せるなら」
「随分とハッキリ言うんだな」
少しだけ驚いたような表情を浮かべるムント。
「あれで『こちらに戦う気は無かった』は通じませんし。そこで交渉して協力する利があると思いました」
ふっ、実は交渉するような内容は無いんだよ。
無意味な交渉、つまり相手にわざと時間稼ぎと気付かせ誤認させる。こちらが援軍を待っていると誤認して退いてくれれば大成功だぜ。
「交渉ね……断るよ」
リンデは言う。
「まずは話を聞いてからでも。これはお互いに利点があるんです」
「利点も欠点もどうでも良いの。目の前にいるんだから戦う。以上」
「……」
俺はムントにも視線を向ける。
「まぁ、こう言ってるから。それにそっちから仕掛けてきたんだから逃がす気もないよ」
「殺し合いじゃないからね。深く考えなくて良いでしょ」
リンデは笑った。
こういうタイプか……交渉失敗。俺はリアーナとロザリンドにも視線を向けた。
「どんなに作戦を立てても、きっとどこかで純粋な力勝負になると思うの。それが今だよ」
「シノブ。リアーナの探索魔法で周りに他の参加者がいないのは分かっているわ。離れていて」
「……分かった。二人とも頑張ってよ。私一人じゃ何もできないんだから」
俺はその場から離れる。
体格差がえげつねぇ……子供姿の二人は強靭の巨人の膝くらいまでしかない。これで勝負になるのか不安になるけど……それでもきっと……
「子供だとは思わないからな」
ムントも笑うのだった。
★★★
まるで弾丸だ。
リアーナの小さな体がハルバードを突き出しながら弾け飛んだ。
迎え撃つのはムントの巨大な剣。成人男性が隠れてしまう程に巨大だった。頭上からの振り下ろし。
激突寸前、すでにリアーナの魔法の詠唱は完了していた。ムントの足元から炎の柱が立ち上がる。
「ウオォォォラァァァッッ!!」
ムントは魔法など全く無視。力のまま剣を振り下ろした。
打撃音と共に地面が揺れる。まるで爆発、そして爆風。一撃で地面は抉れ、炎は消し飛んだ。そしてそのまま剣を斬り上げる。
ムントの頭上には跳んだリアーナがいた。そこから突き下ろされるハルバード。
小さな体、体勢を固定できない空中、剣の一撃を防がれても、そのまま力で弾き飛ばしやる……そうムントは考えていたが……その足元、地面の下から岩の槍が隆起した。リアーナの魔法だ。
ムントは岩の槍を蹴り砕く。しかしその動きに斬り上げた剣が止まる。再びムントが視線を上げると目の前にはハルバードの刃。咄嗟に首を振り避けるが、その刃先が肩に食い込む。
リアーナはさらにムントの頭を蹴り台として距離を取って着地。ハルバードを突き出し再び突進、同時にムントを炎の柱が包む。
これが今のリアーナの戦い方だった。
以前の戦い方は近距離ではハルバード、突き放して、遠距離からの魔法攻撃が基本だった。
しかし今のリアーナは、近距離、遠距離関係なく、物理攻撃と魔法攻撃を同時に行う。両方を戦いの中で行なえるのは大陸中でリアーナだけだろう。
それ程の強さになっていたのだ。
★★★
「ついてきてくれるのね。どうやってみんなから離すか考えていたのよ」
ロザリンドはリアーナ達と距離を取る。
「もちろん競技には優勝したいの。でもね、あなた達と戦うのも凄く興味があるの」
リンデは巨大な剣を構えて、呼吸を整える。大きく息を吸い、ゆっくりと吐く。
その時に気付く。
「これは……」
吐いた息が白い。
「対人で使うのは初めてなの。でもあなたなら大丈夫だと思うから」
そう言うロザリンドの息も白い。その周囲がキラキラと光る。それは空気中の水蒸気が冷気により固まる氷の結晶。
構えた刀の先端から水滴が滴り落ちる。
水滴は地面に落ちると……パキッ、パキッ……そこから氷が発生し、広がっていく。
氷雪系の魔法剣……氷を刃として生み出すのか、氷を盾のようにして使うのか……リンデは色々と想定するのだが……
ロザリンドが動く、一瞬でリンデの懐の中。
下から斬り上げる刀の一撃。受け止める巨大な剣。
その一撃にリンデは仰け反った。小さな体での、この速さ、そしてこの重さ……それはリンデの想定を遥かに超えていた。
連続で繰り出されるロザリンドの攻撃。
リンデは防戦一方だった。ギリギリで躱し、ギリギリで受ける。余裕など全く無い。反撃する余地も無い。ただ守るだけ。ロザリンドの攻撃を受けるだけでリンデの巨体がぐらついていた。
ただこの攻撃の回転数、一撃に込められた力、これが長時間続くわけない。必ず隙はできる。それを待ち、ただひたすらにリンデは耐えるのだ。
……
…………
………………
止まらない連続した金属音。
「じょ、冗談でしょ……」
思わず、リンデからそう声が出た。
ロザリンドの動きが止まらない。リンデは魔法剣の能力を見誤っていた。
周囲が急速に冷える。それは周囲から熱エネルギーを奪っていたからだ。そして奪い取っていたのはロザリンド。
つまりロザリンドは身体強化魔法、ガーガイガーの技術、熱エネルギーの利用、三重で自身を強化していた。近接物理攻撃へと極端に特化し、今の状態ならば丸一日でも動き続ける。
それが今のロザリンド、強靭の巨人でも止める事はできない。
★★★
なんか……色々と作戦を考えるのが馬鹿らしく感じるぞ……今の、本気のリアーナとロザリンドなら、誰が相手でも真正面からで勝てるんじゃないか?
それぐらい圧倒的なんだが。それが今の二人。
「シノブちゃん」
「シノブ」
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