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キャノンボール編
定石と変装
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開始と同時、庭園からいくつものパーティーが飛び出していく。
だが俺達は……
「まったく本当に容赦無いね」
「あたし達も事前に調べて知ってんだけどさ、一番強い参加者って逆に一番最初に脱落するらしいよ」
シャーリーが目の前に立つ。
その姿を確認したと同時、リアーナは魔法で炎を壁を作り上げ俺達を囲う。
だがその炎の壁を突破するのはドレミドだった。相対するのはロザリンド。剣と刀とがぶつかり合う。
壁の炎が一気に弱まる。
「シノブちゃん。ベリー君もいるけど、多分それだけじゃない」
弱まった炎の上を飛び越えるユリアン。リアーナがハルバードで突き放すが、その懐にはすでにリコリス。その拳がリアーナの腹部へとめり込んだ。だが次の瞬間にリアーナはリコリスを蹴り飛ばす。
そして俺の首元から水の槍が上方向へと放たれた。コノハナサクヤヒメだ。そこで気付く。頭上からキオの急襲。水の槍がキオを弾き飛ばす。
そこでドレミドも飛び退いた。
「ほら、シノブ。首のそれ渡しちゃったら?」
「もう勝った気なんて気が早いんじゃない?」
シャーリーの言う『首のそれ』とは一枚だがドッグタグのようなもの。参加者一人一人に与えられた認識票だった。これを誰かに奪われると退場となり、競技に参加できなくなる。
「ここを脱する事ができる思うか?」
「ドンドゥルマさん……同盟とかどうです?」
「残念だがな」
六戦鬼だった。
それだけじゃない、他の参加者にも囲まれている。
厄介な相手はみんなで協力して一番最初に潰すのが定石、そういう事だ。
だが定石だからこそ、こんな想定は当たり前にしているわけで……大量の煙幕を用意してんのよ、事前にさ。ミツバさんに用意してもらったこれで……
「シノブ……キオがいないわ」
「リアーナ……キオの姿は見えた?」
「ダメ。見失ったよ」
「……」
そこでシャーリーは笑った。
「この状態になったら戦って切り抜けるのは無理でしょ? だから魔法でも何でも目眩ましで混乱させて逃げるしかないと思うんだよね。逃げるシノブ達にも、追う私達にも大事なのはキオの目。だから隠れてもらったよ」
「ちょっと待ちなさい、シャーリー、それはユリアンの作戦!! 横取り、手柄の横取りですわ!!」
「良いの!! あたしが代表者なんだから、あたしの作戦も同じだし!!」
「ユリアンも言ってやりなさい!! このままではシャーリーが調子付きますわ!!」
「リコリス……シャーリーも集中しろよな……」
怒りの表情を浮かべるユリアンだった。
ちっ、確かにユリアンならそれくらい考えるか。煙幕で巻いて逃げてもキオの目からは逃げられない。だから混乱の中で一番最初にキオだけは退場させるつもりだった。なのにそのキオが隠れてしまった。
さて、どうする?
なんて時である。
「おいおい、そいつは優勝候補だろ? いきなり消えたらつまらねぇだろ!!」
大声と共に突っ込んでくる大男。筋肉で膨れ上がった体に相応しい戦槌を振り回していた。ライトヒースだ。
さらに。
「大勢で女性を囲むなんて卑怯だとは思わないか!!」
トラコスである。
二人のパーティーの加勢に途端に場は大混乱。
乱戦の中、簡単に決着しないとなれば強引に戦う事はできない。もし自分のパーティーに脱落者が出てしまえば優勝自体が怪しくなる。
「ああ、もうっ、シノブ、次こそは覚悟しなよ!!」
なんて捨て台詞を残してシャーリー達は撤退。俺達もその場から逃げ出すのであった。
★★★
王都を歩く。
競技は大陸全土で告知され、人気も高い。多くの人が知っている。俺達が参加しているとなればこうなるか。
シノブ、シノブ、リアーナ、リアーナ、ロザリンド、ロザリンド、と歓声。人が集まり過ぎる!!
戦いに巻き込まれる危険性もあるので、王国は競技の参加者に近付くのは非推奨としている。なので遠巻きからの応援。
「あの、急がなくて良いんですか!!? 飛竜も何も全部貸し出されてますよ!!」
その応援の中には有益な情報が含まれていたりもした。
長距離移動用の飛竜や馬を貸し出している商会もあるが、すでに全て貸出中らしい。多分、王都近郊の街でも同じような状態だろうな。
「シノブちゃん。どうしよう?」
「物品を集めるだけなら、ここで待ち構えていれば良いんだけどねぇ。そういうワケにもいかないし。アバンセ達の力は借りられないし」
設置された全てのチェックポイントに立ち寄らないといけないし、竜の力なんて借りたら誰も俺達を認めないからな。
「仕方ないわね。私がシノブを背負うわ。リアーナは荷物をお願い」
「うん、任せて」
「えっ、自らの足で?」
「大丈夫よ。私達の足ならその辺りの馬車よりも速い」
「そ、そうかもだけど……」
ロザリンドは俺を背負うと同時に……
ドドドドドッッッ
呆気に取られるギャラリー。人とは思えない速さで駆け出す。
とりあえず目指す場所は一番の近場という事で花の都である。
王国から与えられた資料には全てのチェックポイントが記載されているが、詳細な場所や集める物品が何かの明記は無い。
そこは自分で探してくれという事なのだが……
「はいは~い、こちらです~、『王国縦横断収集競争』の参加者のみなさ~ん、こちらで収集品を受け取れますよ~」
花の都、その庭園のド真ん中に設置されたイベント用テントで派手に呼び込みがされていた。
リアーナが周囲に視線を走らせる。テントの周辺には王国関係人以外の人は見えないが……
「参加者が何人かいるよ。遠くから様子を窺ってるみたい」
チェックポイント巡回の証はパーティーメンバーならば誰でも構わない。
「まぁ、簡単には近付けないよね。シャーリーの魔弾がどんなものか知ってればさ」
シャーリーの魔弾は厄介過ぎる。キオの目はもちろん、シャーリーの魔弾の射程距離もリアーナの探索魔法より長い。しかもユリアンが一緒だから遮蔽物の無い上空からの狙撃も可能。
つまり向こうはリスクなくこちらを攻撃する事ができる。
出発点の王都からも近く、今、この時も見られている可能性はある。他のパーティーも同じような事を考えているのだろう。
「じゃあオシッコしてこようか。行こうぜ、連れション!!」
「シノブ、そういう事をこんな場所でハッキリ口にしないの」
「行くけど、その言い方は男の子みたいだよね」
花の都は観光地でもある。
しっかり公衆トイレが設置されていた。入れ代わり立ち代わりで利用者もいる。
きちんとした個室で区切られたその中で……
着替える。
小さな白いレースが編み込まれた丸首の服。群青色の上着と、裾の少し広がったスカートは繋がり、スモックのようなデザインだった。
そして長い黒髪のカツラを乗せて、目元と白い髪を隠した。
「ヒメ。大変だと思うけどお願いね」
「お任せくだされ。拙者、この身に代えてもお役目を果たしましょうぞ!!」
「いや、役目よりヒメの方が大事だからね?」
「恐悦至極!!」
ボタボタボタ
「ちょっ……泣いてんのか分かんないけど水を止めて……」
俺達の荷物を全てコノハナサクヤヒメに任せて、とりあえず俺は個室から出る。そして適当な大人に付いていくようにして外へ。
待っていたのは二人の少女だった。身長は俺と同じくらいの少女。年齢的には10~12、13歳だろうか。
一人は薄い黄色のブラウスに薄っすらと花の模様。濃い緑色をしたハイウエストのスカートが膝下まで延びる。つばの広い帽子はエルフ特有の耳を隠していた。リアーナだ。
もう一人は白いブラウスに、上下黒のジャケットとショートパンツ。あえて目立たないように細かな装飾がされているセットアップだった。この赤毛の長い髪の少女はロザリンド。
そう二人とも『ロリニナール』を服用していたのだ。うん、相変わらず超絶かわいい。
ロリエッチをしたいという不純の動機の為に、この薬の事はまだリアーナとロザリンドしか知らない。
魔法として遠視、透視に類するモノは存在する。その為にトイレや風呂、公共施設にはそれらを阻害する防御魔法が設置されている。
ララの魔法だ。キオでも簡単に見通す事はできないだろう。そもそもキオの性格的にお風呂やトイレまでは覗けない。
だからもしキオが監視していたとしても入口まで。人の出入りの多い中で変装され、紛れて出てこられたら特定は難しい。そもそもリアーナとロザリンドは年齢や体型まで変わっているのだ。絶対に特定できない。
とりあえずこれでキオがいた場合でも、監視の目を当分は誤魔化せるはずだぜ。
だが俺達は……
「まったく本当に容赦無いね」
「あたし達も事前に調べて知ってんだけどさ、一番強い参加者って逆に一番最初に脱落するらしいよ」
シャーリーが目の前に立つ。
その姿を確認したと同時、リアーナは魔法で炎を壁を作り上げ俺達を囲う。
だがその炎の壁を突破するのはドレミドだった。相対するのはロザリンド。剣と刀とがぶつかり合う。
壁の炎が一気に弱まる。
「シノブちゃん。ベリー君もいるけど、多分それだけじゃない」
弱まった炎の上を飛び越えるユリアン。リアーナがハルバードで突き放すが、その懐にはすでにリコリス。その拳がリアーナの腹部へとめり込んだ。だが次の瞬間にリアーナはリコリスを蹴り飛ばす。
そして俺の首元から水の槍が上方向へと放たれた。コノハナサクヤヒメだ。そこで気付く。頭上からキオの急襲。水の槍がキオを弾き飛ばす。
そこでドレミドも飛び退いた。
「ほら、シノブ。首のそれ渡しちゃったら?」
「もう勝った気なんて気が早いんじゃない?」
シャーリーの言う『首のそれ』とは一枚だがドッグタグのようなもの。参加者一人一人に与えられた認識票だった。これを誰かに奪われると退場となり、競技に参加できなくなる。
「ここを脱する事ができる思うか?」
「ドンドゥルマさん……同盟とかどうです?」
「残念だがな」
六戦鬼だった。
それだけじゃない、他の参加者にも囲まれている。
厄介な相手はみんなで協力して一番最初に潰すのが定石、そういう事だ。
だが定石だからこそ、こんな想定は当たり前にしているわけで……大量の煙幕を用意してんのよ、事前にさ。ミツバさんに用意してもらったこれで……
「シノブ……キオがいないわ」
「リアーナ……キオの姿は見えた?」
「ダメ。見失ったよ」
「……」
そこでシャーリーは笑った。
「この状態になったら戦って切り抜けるのは無理でしょ? だから魔法でも何でも目眩ましで混乱させて逃げるしかないと思うんだよね。逃げるシノブ達にも、追う私達にも大事なのはキオの目。だから隠れてもらったよ」
「ちょっと待ちなさい、シャーリー、それはユリアンの作戦!! 横取り、手柄の横取りですわ!!」
「良いの!! あたしが代表者なんだから、あたしの作戦も同じだし!!」
「ユリアンも言ってやりなさい!! このままではシャーリーが調子付きますわ!!」
「リコリス……シャーリーも集中しろよな……」
怒りの表情を浮かべるユリアンだった。
ちっ、確かにユリアンならそれくらい考えるか。煙幕で巻いて逃げてもキオの目からは逃げられない。だから混乱の中で一番最初にキオだけは退場させるつもりだった。なのにそのキオが隠れてしまった。
さて、どうする?
なんて時である。
「おいおい、そいつは優勝候補だろ? いきなり消えたらつまらねぇだろ!!」
大声と共に突っ込んでくる大男。筋肉で膨れ上がった体に相応しい戦槌を振り回していた。ライトヒースだ。
さらに。
「大勢で女性を囲むなんて卑怯だとは思わないか!!」
トラコスである。
二人のパーティーの加勢に途端に場は大混乱。
乱戦の中、簡単に決着しないとなれば強引に戦う事はできない。もし自分のパーティーに脱落者が出てしまえば優勝自体が怪しくなる。
「ああ、もうっ、シノブ、次こそは覚悟しなよ!!」
なんて捨て台詞を残してシャーリー達は撤退。俺達もその場から逃げ出すのであった。
★★★
王都を歩く。
競技は大陸全土で告知され、人気も高い。多くの人が知っている。俺達が参加しているとなればこうなるか。
シノブ、シノブ、リアーナ、リアーナ、ロザリンド、ロザリンド、と歓声。人が集まり過ぎる!!
戦いに巻き込まれる危険性もあるので、王国は競技の参加者に近付くのは非推奨としている。なので遠巻きからの応援。
「あの、急がなくて良いんですか!!? 飛竜も何も全部貸し出されてますよ!!」
その応援の中には有益な情報が含まれていたりもした。
長距離移動用の飛竜や馬を貸し出している商会もあるが、すでに全て貸出中らしい。多分、王都近郊の街でも同じような状態だろうな。
「シノブちゃん。どうしよう?」
「物品を集めるだけなら、ここで待ち構えていれば良いんだけどねぇ。そういうワケにもいかないし。アバンセ達の力は借りられないし」
設置された全てのチェックポイントに立ち寄らないといけないし、竜の力なんて借りたら誰も俺達を認めないからな。
「仕方ないわね。私がシノブを背負うわ。リアーナは荷物をお願い」
「うん、任せて」
「えっ、自らの足で?」
「大丈夫よ。私達の足ならその辺りの馬車よりも速い」
「そ、そうかもだけど……」
ロザリンドは俺を背負うと同時に……
ドドドドドッッッ
呆気に取られるギャラリー。人とは思えない速さで駆け出す。
とりあえず目指す場所は一番の近場という事で花の都である。
王国から与えられた資料には全てのチェックポイントが記載されているが、詳細な場所や集める物品が何かの明記は無い。
そこは自分で探してくれという事なのだが……
「はいは~い、こちらです~、『王国縦横断収集競争』の参加者のみなさ~ん、こちらで収集品を受け取れますよ~」
花の都、その庭園のド真ん中に設置されたイベント用テントで派手に呼び込みがされていた。
リアーナが周囲に視線を走らせる。テントの周辺には王国関係人以外の人は見えないが……
「参加者が何人かいるよ。遠くから様子を窺ってるみたい」
チェックポイント巡回の証はパーティーメンバーならば誰でも構わない。
「まぁ、簡単には近付けないよね。シャーリーの魔弾がどんなものか知ってればさ」
シャーリーの魔弾は厄介過ぎる。キオの目はもちろん、シャーリーの魔弾の射程距離もリアーナの探索魔法より長い。しかもユリアンが一緒だから遮蔽物の無い上空からの狙撃も可能。
つまり向こうはリスクなくこちらを攻撃する事ができる。
出発点の王都からも近く、今、この時も見られている可能性はある。他のパーティーも同じような事を考えているのだろう。
「じゃあオシッコしてこようか。行こうぜ、連れション!!」
「シノブ、そういう事をこんな場所でハッキリ口にしないの」
「行くけど、その言い方は男の子みたいだよね」
花の都は観光地でもある。
しっかり公衆トイレが設置されていた。入れ代わり立ち代わりで利用者もいる。
きちんとした個室で区切られたその中で……
着替える。
小さな白いレースが編み込まれた丸首の服。群青色の上着と、裾の少し広がったスカートは繋がり、スモックのようなデザインだった。
そして長い黒髪のカツラを乗せて、目元と白い髪を隠した。
「ヒメ。大変だと思うけどお願いね」
「お任せくだされ。拙者、この身に代えてもお役目を果たしましょうぞ!!」
「いや、役目よりヒメの方が大事だからね?」
「恐悦至極!!」
ボタボタボタ
「ちょっ……泣いてんのか分かんないけど水を止めて……」
俺達の荷物を全てコノハナサクヤヒメに任せて、とりあえず俺は個室から出る。そして適当な大人に付いていくようにして外へ。
待っていたのは二人の少女だった。身長は俺と同じくらいの少女。年齢的には10~12、13歳だろうか。
一人は薄い黄色のブラウスに薄っすらと花の模様。濃い緑色をしたハイウエストのスカートが膝下まで延びる。つばの広い帽子はエルフ特有の耳を隠していた。リアーナだ。
もう一人は白いブラウスに、上下黒のジャケットとショートパンツ。あえて目立たないように細かな装飾がされているセットアップだった。この赤毛の長い髪の少女はロザリンド。
そう二人とも『ロリニナール』を服用していたのだ。うん、相変わらず超絶かわいい。
ロリエッチをしたいという不純の動機の為に、この薬の事はまだリアーナとロザリンドしか知らない。
魔法として遠視、透視に類するモノは存在する。その為にトイレや風呂、公共施設にはそれらを阻害する防御魔法が設置されている。
ララの魔法だ。キオでも簡単に見通す事はできないだろう。そもそもキオの性格的にお風呂やトイレまでは覗けない。
だからもしキオが監視していたとしても入口まで。人の出入りの多い中で変装され、紛れて出てこられたら特定は難しい。そもそもリアーナとロザリンドは年齢や体型まで変わっているのだ。絶対に特定できない。
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