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恐怖の大王編
光る紋ときたねえ花火
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ララは空へと両手を掲げた。上空に巨大な魔法陣が何重にも浮かび上がり、歯車のように回転する。
そして一言。
「……落ちなさい」
同時に魔法陣から巨大な火球が雨のように降り注いだ。
ゴウゥゥゥゥゥッ、と風を切る音と共に熱風が鉄人形に吹き付ける。
その光景を見上げてすあまは笑う。
「おはぎ!! これだよ、これ!! 魔法!! ファンタジーの世界!! こういうのが好きで転生したんだからワクワクしてくる!!」
「気持ちは分かるけど、笑ってる場合じゃないぞ。本気出さないとこっちも死ぬ」
「あはっ、ただのサキュバスと思ってるなら大間違いだから!! 私は魔王級のサキュバスなのだ!! まぁ、魔王とか見たこと無いけどね!!」
すあまは舌を出す。
舌の上には紫色に光る紋が浮かんでいた。
舌先から滴り落ちる唾液。足元の地面に落ちると、そこから黒いコールタールのような粘液が広がっていく。粘液はまるで生物のように波打ち、蠢き、無数の触手が伸び上がる。
そして触手は周囲の鉄人形に絡み、持ち上げるとそのまま上空へと投げ飛ばした。
火球と鉄人形が空中で接触すると爆散し、火の粉が飛んだ。
「へっ! きたねえ花火だ」
すあまは笑った。
次々に鉄人形を放り投げ、降り注ぐ火球を破壊する。もちろん全てを防げるわけじゃない。火球が地面に達すれば大爆発と同時に炎が渦巻く。
轟音と爆炎、王立学校の高い防御壁とララの防御魔法が無ければ、周囲は一瞬で灰燼に帰していただろう。
ララの詠唱。その背後に幾重もの魔法陣が浮かび上がり、高速で光の矢が撃ち込まれた。すあまの前に粘液の壁が立ち上がる。二つが接触。
ビシャッッッ、粘液が弾け飛んですあまの頬を汚す。しかし光の矢も軌道を逸らされた。矢は進行方向にいた鉄人形を貫きながら彼方まで飛んでいく。
「それじゃ今度はこっちからだよ!!」
広がり続ける黒い粘液が、王立学校の巨大な防御壁を伝い伸びる。同時に大量の鉄人形も進攻を始めた。それはすあまのいる前面だけではない。全ての方向から王立学校は攻撃されるのだ。
城壁の上には他にも教師、魔法の使える生徒が揃っていた。遠距離から壁を伝う粘液や鉄人形に攻撃を加えるが……
「だ、駄目だ……止められない……」
「いいから攻撃を続けるの!! 少しでも足止めができればそれで良いから!!」
「その足止めだって、できていないけどな」
「うるさいぞ!! 喋っている暇があるなら魔法を撃ち込め!!」
「……校長なら必ず……」
鉄人形を抑えられないのは分かっている。だからこそ学校長チオ……ララが相手の指揮官に集中して倒す作戦なのだ。
だがそのララは額に汗を浮かべて歯をギリリと食い縛る。
すあま一人だけなら倒せる。だが大量の鉄人形、さらに王立学校の防御魔法……負担が多く、正確に分析するなら倒せない……
「だからと言って……諦めるわけにはいきません!!」
大火力の魔法が防御壁の粘液を焼き払う。鉄人形も消し飛び、その魔法攻撃はすあまへも向けられた。
「すあま、来るよ」
「どうしよ?」
「……俺なら盾でも作る。コイツ等と粘液を組み合わせて」
「採用!!」
黒い粘液は周囲の鉄人形を集め、さらに取り込み巨大な盾を形成した。
大陸を揺らすような大衝撃。
形成した盾は一瞬で消滅し、すあまはその場から弾け飛ばされた。地面を激しくゴロゴロ転がる。
「すあま!!?」
「な、何とか大丈夫だけど……とんでもないね、くらったら火葬の必要は無さそう」
すあまはララの攻撃を凌いだ。
「とりあえず補充しとく」
おはぎの体が淡く発光した。周囲にいくつもの魔法陣が浮かび、そこから鉄人形が召喚される。
「ねぇ……おはぎ……今ので私、面白い事を思い付いちゃった」
「あ、その顔、良い。すあまがそう言って笑うのは本当に面白い時だ」
粘液が鉄人形と鉄人形を繋ぎ合わせる。まるでプラモデル、何十体、何百体もの鉄人形が纏められ、超巨大な一体の鉄人形を造り出す。
それは防御壁よりさらに高く、上から王立学校を見下ろす程の巨人だった。
さらに防御壁の一部が破壊され、そこから鉄人形の侵入が始まる。
その様子をララも捉えていた。
「……」
手詰まり、王国軍が駆け付けたとしても容易に勝てる相手ではない。今この場ではもう……
その時である。
「王立学校長チオ・ラグラック様」
「あなたは……フレアさん?」
「手短に説明を致します。ユリアン様とリコリス様が校内に入り込んだ鉄人形の相手をしますので、教師を含めて戦える方をお貸しください。王立学校の防御魔法は私が。チオ様は外だけに集中してください」
「感謝します。けどこの状況では……」
「倒す必要はありません。ただ時間を、できるだけ多くの時間を稼げれば良いのです」
何度も大陸を救った救国の小女神シノブ。そのメイドの彼女が言うのだ。きっと何か策があり、それは信じるに値するもの。
「分かりました」
ララは頷き、フレアは微笑むのである。
★★★
一方、未開の土地では……
「さすがに厳しいわねぇ~」
全ての鉄人形を倒したわけではない。
「こっちには人を避けねぇからな」
「でもみんなの予想通り~鉄人形が増えてるみたい~」
何処かに魔法陣があるのだろう、また鉄人形は増え始めていた。
「へっ、だったらこっちに都合が良いだろうぜ」
ヴイーヴルとミツバ、二人だけで鉄人形の排除をしていた。大剣と戦斧が鉄人形を斬り飛ばす。
まだそこまで鉄人形は増えていない。ただ二人だけで相手ができるのも時間の問題である。二人の目的はビスマルク達を送り届ける事。そして退路を確保する事。この二つである。
★★★
ドズゥゥゥン、ドズゥゥゥン、超巨大な鉄人形が歩を進める度に大地が揺れる。その巨体をララの魔法が押し返す。
迫る黒い粘液はフレアの防御魔法が防いでいた。
侵入した鉄人形の排除はリコリス、ユリアン、フォリオ、タカニャ。
「こんにゃろですわ!!」
ゴゴンッ、リコリスの拳が鉄人形の頭を振り抜いた。まるで鉄球のような感触。ゴギンッ、さらに蹴りが首をへし折る。
崩れ落ちる鉄人形を追撃しようとするリコリスだったが……
「リコリス!! 任せられる所は任せろ、次がまだまだいるんだぞ!!」
それを止めたのはフォリオだった。
「わ、分かりましたわ!! え、えっと……」
周囲を見回すリコリス。
「判断が遅い!! それに誰が止めを刺す!!? 名前で指示を出せ!!」
「ウオウさんでしたわね!!? そちらの鉄人形の止めをお願いします、サオウさんはわたくしと次へ、そちらの止めをお願いします」
「こっちがサオウで、そっちがウオウだ、きちんと覚えろ!!」
「ウオウがサオウで、サオウがウオウですの? 混乱しますわ!!」
「うるさい!!」
リコリス、指揮で右往左往。ギリギリで踏み止まっているのはフォリオのおかげであった。
「こりゃ、あまり心配は無さそうだね」
タカニャは笑った。
ユリアンに余裕は無い。だがそれでも的確な指示を出す。味方に大きな被害を出さず、鉄人形を片付けていく。全体を見て、攻めるべき所を攻めて、退くべき所で退く。
そんな二人を同級生達は安全な所から見ていた。自分達は戦いの場に出る事も、覚悟も何も無い。大人達に任せるべき出来事。
だがリコリスとユリアンを見て思うのだ。
『自分もああなりたい』と。
★★★
同時期。
どうなってんだ……状況は……指示は出すが詳細があまりきちんと入ってこねぇ。一人部屋に残されて報告を待つだけ。おいおい、ホントどうなってんだよぉ~
そんな俺の元に黒猫が忍び込んだ。それは二本の尻尾を持つ黒猫だった。
「ベルベッティア?」
そして一言。
「……落ちなさい」
同時に魔法陣から巨大な火球が雨のように降り注いだ。
ゴウゥゥゥゥゥッ、と風を切る音と共に熱風が鉄人形に吹き付ける。
その光景を見上げてすあまは笑う。
「おはぎ!! これだよ、これ!! 魔法!! ファンタジーの世界!! こういうのが好きで転生したんだからワクワクしてくる!!」
「気持ちは分かるけど、笑ってる場合じゃないぞ。本気出さないとこっちも死ぬ」
「あはっ、ただのサキュバスと思ってるなら大間違いだから!! 私は魔王級のサキュバスなのだ!! まぁ、魔王とか見たこと無いけどね!!」
すあまは舌を出す。
舌の上には紫色に光る紋が浮かんでいた。
舌先から滴り落ちる唾液。足元の地面に落ちると、そこから黒いコールタールのような粘液が広がっていく。粘液はまるで生物のように波打ち、蠢き、無数の触手が伸び上がる。
そして触手は周囲の鉄人形に絡み、持ち上げるとそのまま上空へと投げ飛ばした。
火球と鉄人形が空中で接触すると爆散し、火の粉が飛んだ。
「へっ! きたねえ花火だ」
すあまは笑った。
次々に鉄人形を放り投げ、降り注ぐ火球を破壊する。もちろん全てを防げるわけじゃない。火球が地面に達すれば大爆発と同時に炎が渦巻く。
轟音と爆炎、王立学校の高い防御壁とララの防御魔法が無ければ、周囲は一瞬で灰燼に帰していただろう。
ララの詠唱。その背後に幾重もの魔法陣が浮かび上がり、高速で光の矢が撃ち込まれた。すあまの前に粘液の壁が立ち上がる。二つが接触。
ビシャッッッ、粘液が弾け飛んですあまの頬を汚す。しかし光の矢も軌道を逸らされた。矢は進行方向にいた鉄人形を貫きながら彼方まで飛んでいく。
「それじゃ今度はこっちからだよ!!」
広がり続ける黒い粘液が、王立学校の巨大な防御壁を伝い伸びる。同時に大量の鉄人形も進攻を始めた。それはすあまのいる前面だけではない。全ての方向から王立学校は攻撃されるのだ。
城壁の上には他にも教師、魔法の使える生徒が揃っていた。遠距離から壁を伝う粘液や鉄人形に攻撃を加えるが……
「だ、駄目だ……止められない……」
「いいから攻撃を続けるの!! 少しでも足止めができればそれで良いから!!」
「その足止めだって、できていないけどな」
「うるさいぞ!! 喋っている暇があるなら魔法を撃ち込め!!」
「……校長なら必ず……」
鉄人形を抑えられないのは分かっている。だからこそ学校長チオ……ララが相手の指揮官に集中して倒す作戦なのだ。
だがそのララは額に汗を浮かべて歯をギリリと食い縛る。
すあま一人だけなら倒せる。だが大量の鉄人形、さらに王立学校の防御魔法……負担が多く、正確に分析するなら倒せない……
「だからと言って……諦めるわけにはいきません!!」
大火力の魔法が防御壁の粘液を焼き払う。鉄人形も消し飛び、その魔法攻撃はすあまへも向けられた。
「すあま、来るよ」
「どうしよ?」
「……俺なら盾でも作る。コイツ等と粘液を組み合わせて」
「採用!!」
黒い粘液は周囲の鉄人形を集め、さらに取り込み巨大な盾を形成した。
大陸を揺らすような大衝撃。
形成した盾は一瞬で消滅し、すあまはその場から弾け飛ばされた。地面を激しくゴロゴロ転がる。
「すあま!!?」
「な、何とか大丈夫だけど……とんでもないね、くらったら火葬の必要は無さそう」
すあまはララの攻撃を凌いだ。
「とりあえず補充しとく」
おはぎの体が淡く発光した。周囲にいくつもの魔法陣が浮かび、そこから鉄人形が召喚される。
「ねぇ……おはぎ……今ので私、面白い事を思い付いちゃった」
「あ、その顔、良い。すあまがそう言って笑うのは本当に面白い時だ」
粘液が鉄人形と鉄人形を繋ぎ合わせる。まるでプラモデル、何十体、何百体もの鉄人形が纏められ、超巨大な一体の鉄人形を造り出す。
それは防御壁よりさらに高く、上から王立学校を見下ろす程の巨人だった。
さらに防御壁の一部が破壊され、そこから鉄人形の侵入が始まる。
その様子をララも捉えていた。
「……」
手詰まり、王国軍が駆け付けたとしても容易に勝てる相手ではない。今この場ではもう……
その時である。
「王立学校長チオ・ラグラック様」
「あなたは……フレアさん?」
「手短に説明を致します。ユリアン様とリコリス様が校内に入り込んだ鉄人形の相手をしますので、教師を含めて戦える方をお貸しください。王立学校の防御魔法は私が。チオ様は外だけに集中してください」
「感謝します。けどこの状況では……」
「倒す必要はありません。ただ時間を、できるだけ多くの時間を稼げれば良いのです」
何度も大陸を救った救国の小女神シノブ。そのメイドの彼女が言うのだ。きっと何か策があり、それは信じるに値するもの。
「分かりました」
ララは頷き、フレアは微笑むのである。
★★★
一方、未開の土地では……
「さすがに厳しいわねぇ~」
全ての鉄人形を倒したわけではない。
「こっちには人を避けねぇからな」
「でもみんなの予想通り~鉄人形が増えてるみたい~」
何処かに魔法陣があるのだろう、また鉄人形は増え始めていた。
「へっ、だったらこっちに都合が良いだろうぜ」
ヴイーヴルとミツバ、二人だけで鉄人形の排除をしていた。大剣と戦斧が鉄人形を斬り飛ばす。
まだそこまで鉄人形は増えていない。ただ二人だけで相手ができるのも時間の問題である。二人の目的はビスマルク達を送り届ける事。そして退路を確保する事。この二つである。
★★★
ドズゥゥゥン、ドズゥゥゥン、超巨大な鉄人形が歩を進める度に大地が揺れる。その巨体をララの魔法が押し返す。
迫る黒い粘液はフレアの防御魔法が防いでいた。
侵入した鉄人形の排除はリコリス、ユリアン、フォリオ、タカニャ。
「こんにゃろですわ!!」
ゴゴンッ、リコリスの拳が鉄人形の頭を振り抜いた。まるで鉄球のような感触。ゴギンッ、さらに蹴りが首をへし折る。
崩れ落ちる鉄人形を追撃しようとするリコリスだったが……
「リコリス!! 任せられる所は任せろ、次がまだまだいるんだぞ!!」
それを止めたのはフォリオだった。
「わ、分かりましたわ!! え、えっと……」
周囲を見回すリコリス。
「判断が遅い!! それに誰が止めを刺す!!? 名前で指示を出せ!!」
「ウオウさんでしたわね!!? そちらの鉄人形の止めをお願いします、サオウさんはわたくしと次へ、そちらの止めをお願いします」
「こっちがサオウで、そっちがウオウだ、きちんと覚えろ!!」
「ウオウがサオウで、サオウがウオウですの? 混乱しますわ!!」
「うるさい!!」
リコリス、指揮で右往左往。ギリギリで踏み止まっているのはフォリオのおかげであった。
「こりゃ、あまり心配は無さそうだね」
タカニャは笑った。
ユリアンに余裕は無い。だがそれでも的確な指示を出す。味方に大きな被害を出さず、鉄人形を片付けていく。全体を見て、攻めるべき所を攻めて、退くべき所で退く。
そんな二人を同級生達は安全な所から見ていた。自分達は戦いの場に出る事も、覚悟も何も無い。大人達に任せるべき出来事。
だがリコリスとユリアンを見て思うのだ。
『自分もああなりたい』と。
★★★
同時期。
どうなってんだ……状況は……指示は出すが詳細があまりきちんと入ってこねぇ。一人部屋に残されて報告を待つだけ。おいおい、ホントどうなってんだよぉ~
そんな俺の元に黒猫が忍び込んだ。それは二本の尻尾を持つ黒猫だった。
「ベルベッティア?」
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