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恐怖の大王編
元の世界と極上の馬鹿
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この場にベルベッティアがいれば……リアーナもロザリンドもそう思った。
世界は一つだけじゃない。無数に存在する別世界を渡り歩く。それが自分だとベルベッティアから聞いた事がある。
だったら今この場所の情報を何か持っていたのではないか。ここは明らかに自分達の世界ではない。
その中で出会ったのが、この男だった。名前はアソブー。歳は二十代後半から三十代前半。大陸では見た事の無い様式の服装だが、大陸にいても不思議ではない姿。腰に帯剣をしている。
「私はロザリンド・リンドバーグ。いくつか質問があるのだけど良いかしら?」
「もちろん構いません。私に答えられる事ならば。あなた達がどうしたいにしろ、情報は必要でしょうから」
温和な表情でアソブーは微笑む。
「ありがとう。先程『元の世界』と口にしました。私達の世界を知っていて、ここがそことは別の世界。そしてその往来の方法をあなたは知っている。そういう事でしょうか?」
「その通りです。ここは世界と世界を繋ぐ狭間。頭の上、あれの一つ一つが別の世界なんです。ただ私達が往来できるのはあなた方との世界だけですが」
アソブーは言う。
世界は無数に存在する。しかしその中にも『近い』『遠い』がある。近い世界同士は容姿、歴史、文化が似通うらしい。そして往来できるのはその近い世界だけ。
「『近い世界同士が似通う』のなら、あなたの言う『王』にもそれなりの力があるのでしょう? 私達は現状この六人。数の少ない私達に協力を求めるのには何か理由があるのでは?」
「これはあなた達の世界にも関係のある事なのです。もし王が暗殺されるような事になれば、次に狙われるのはあなた達の世界なのですから」
「……もう一つ。この世界には私達の他にも調査団が送られたはずです。その行方はご存じでしょうか?」
「いえ、申し訳ありませんが……私はこの狭間の世界の管理をしています。交戦、保護、そのような情報は何一つ聞いておりません」
ロザリンドはリアーナと顔を見合わせた。
ここでこの場に残されても何も得られない。アソブーに従う他に道は無いのである。
★★★
ここは鉄格子の牢屋。
部屋の隅、板切れ一枚の向こう側に置かれた陶製の便壺。この中に排泄するわけだ。ただこの牢屋内の二人は男。そこで女の俺だけはトイレに行きたくなったら牢屋から出してくれるらしい。もちろん監視付きで。
タックルベリーだけならオシッコくらいここでするけど、トラコスがいるからな。絶対に嫌だ。
そこで看守を呼ぶ。
「あの、すみません。ちょっとお願いします。私だけ排泄する時は出してくれるみたいな話だったんですけど」
その声で看守が近付いた瞬間だった。
鉄格子の隙間から外へと伸びるのはトラコスの腕。看守の胸倉を掴み、思い切り引き寄せる。
ガシャンッ!!
看守の体が激しく鉄格子に叩き付けられた。
「えっ、ちょ、ちょっと何してんの!!?」
「シノブ。君だけは絶対に守る。僕はそう言っただろう?」
トラコスは微笑む。
ガシャンッ!! ガシャンッ!!
二度、三度と繰り返す。そこで看守は気を失い、倒れ込んだ。
タックルベリーも突然の事に唖然。
「だからってこんな事をしてどうするつもりなの!!?」
「この看守から鍵を奪って、君だけを逃がす。安心して。追手は僕がここで引き受けるから」
言いながらトラコスは鉄格子を挟んで看守の体を探っていた。
「頼んでないでしょ……」
そもそも逃げて何処へ行けって言うんだよ。
やがて……
「無い……鍵を持っていない……」
トラコスが看守の体をいくら探ろうとも牢屋の鍵は見付からなかった。
そもそもこの看守が牢屋の鍵を確実に持ってる証拠は? そもそもここは鍵なのか?
「どうして鍵を持っていないんだ……」
どうして……じゃねぇよ……このクソ馬鹿野郎。
「コイツ……極上の馬鹿だな……」
タックルベリーは小さく呟いた。
こんな事をしてこれからどうなるか……
やがて騒ぎを聞き付けて現れるのはクーネル。
「これはどういう事だ?」
「シノブだけでも解放しろ。僕達はどうなっても構わない」
トラコスは言う。
「協力するつもりは無い……そういう事か……」
クーネルの鋭い視線が俺に向けられた。
「違います。私達の中で意見の食い違いがあるだけで、協力はするつもりです。看守の方には謝罪します」
「その必要は無い。僕達は王国の調査団だ。こんな所に拘束されるような事は何もしていない」
「少し黙っていた方が良いと思うけどな。そろそろだろ……」
そんなタックルベリーにトラコスは言う。
「タックルベリーだったか、君が黙っていてくれ。さぁ、早く解放をしろ!!」
「……うるせぇ!!」
俺はトラコスをブン殴る。
「ほらな」
呆れたように言うタックルベリー。
「シ、シノブ……何を……僕はただ君の事が……」
「静かにしろ!! 二度と喋るな!!」
「無能な部下は邪魔なものだな」
「僕は部下じゃ」
「トラコスさん、喋るな、って言いましたよ」
「っ……」
「とにかく私は協力する気です」
「そうか。なら少し痛い目を見てもらおう」
「……」
「ここでお前達に何も罰を与えねば、私達の協力関係を疑われるだろう。そうなっては困るからな」
「……分かりました」
「だったこの僕が」
トラコスは言うが、クーネルは即答。
「駄目だ。この集団の代表であるシノブに罰を受けてもらう」
「代表は王族でもある、このトラコス・コストラこそが」
「お前などに勤まるものか。シノブ、良いな?」
「はい」
そこでタックルベリーだった。
「えっと、そこのおばさん。ちょっと話があるんだけど」
「……」
「シノブに罰を与えるんだろ? だったら最も適した方法がある」
「……面白い。話を聞こう」
「シノブは自分より家族や仲間の方が大事なんだよ。つまり何か罰を与えるなら、シノブの仲間を対象にした方が効果的じゃないか?」
「待ってよ、ベリー」
「例えば僕とかな。どうかな、おばさん」
「ははっ、面白い。実に面白いな。こっちの男の方がよっぽど見所がある」
そう言ってクーネルは笑うのだった。
★★★
タックルベリーの姿は見えなかった。
ただその呻き声だけが聞こえてくる。
ドッ
肉を叩く音。
合間に呻き声。
俺にだって分かる。暴力を受けているのだろう。
ふざけんな!! 何で!!? どうして、タックルベリーが!!?
「シノブ……」
心配そうな表情のトラコス。
その胸倉を掴み上げる。
「……お前みたいな馬鹿のせいで……ベリーに……もし何かあったら……」
「……すまない……」
やがて俺の足元に転がされたタックルベリーは……
「ベリー!!?」
「……シノブ……か? ちょっと……何も見えねぇ……」
相当に顔を殴られた。瞼も腫れ上がり、視界を塞いでいた。鼻血、切れた唇の血を俺は拭う。
魔法を封じられた特殊な牢屋内、回復魔法も使えない。
「ホントにバカ。ブサイクな顔がさらに酷くなってんじゃん」
「……ひでぇ……」
「でも私はカッコ良いと思うよ。待ってて、今すぐに」
俺の言葉を遮るようにタックルベリーは言う。
「使うな……まだ……」
ユニコーンの角だ。みんな、いつも少量だけ隠し持っている。ここでタックルベリーが即座に回復してしまえば、その便利な存在がバレてしまい取り上げられるだろう。
「うん、分かったよ。キスぐらいならしてあげようか?」
本当にこの男は……何処まで良い奴なんだか。
「……頼む」
こんな時まで実に『らしい』ので、思わず笑ってしまう。
そして軽く唇を付けるのだった。
ちなみにではあるが、オシッコは後でちゃんと行けました。
世界は一つだけじゃない。無数に存在する別世界を渡り歩く。それが自分だとベルベッティアから聞いた事がある。
だったら今この場所の情報を何か持っていたのではないか。ここは明らかに自分達の世界ではない。
その中で出会ったのが、この男だった。名前はアソブー。歳は二十代後半から三十代前半。大陸では見た事の無い様式の服装だが、大陸にいても不思議ではない姿。腰に帯剣をしている。
「私はロザリンド・リンドバーグ。いくつか質問があるのだけど良いかしら?」
「もちろん構いません。私に答えられる事ならば。あなた達がどうしたいにしろ、情報は必要でしょうから」
温和な表情でアソブーは微笑む。
「ありがとう。先程『元の世界』と口にしました。私達の世界を知っていて、ここがそことは別の世界。そしてその往来の方法をあなたは知っている。そういう事でしょうか?」
「その通りです。ここは世界と世界を繋ぐ狭間。頭の上、あれの一つ一つが別の世界なんです。ただ私達が往来できるのはあなた方との世界だけですが」
アソブーは言う。
世界は無数に存在する。しかしその中にも『近い』『遠い』がある。近い世界同士は容姿、歴史、文化が似通うらしい。そして往来できるのはその近い世界だけ。
「『近い世界同士が似通う』のなら、あなたの言う『王』にもそれなりの力があるのでしょう? 私達は現状この六人。数の少ない私達に協力を求めるのには何か理由があるのでは?」
「これはあなた達の世界にも関係のある事なのです。もし王が暗殺されるような事になれば、次に狙われるのはあなた達の世界なのですから」
「……もう一つ。この世界には私達の他にも調査団が送られたはずです。その行方はご存じでしょうか?」
「いえ、申し訳ありませんが……私はこの狭間の世界の管理をしています。交戦、保護、そのような情報は何一つ聞いておりません」
ロザリンドはリアーナと顔を見合わせた。
ここでこの場に残されても何も得られない。アソブーに従う他に道は無いのである。
★★★
ここは鉄格子の牢屋。
部屋の隅、板切れ一枚の向こう側に置かれた陶製の便壺。この中に排泄するわけだ。ただこの牢屋内の二人は男。そこで女の俺だけはトイレに行きたくなったら牢屋から出してくれるらしい。もちろん監視付きで。
タックルベリーだけならオシッコくらいここでするけど、トラコスがいるからな。絶対に嫌だ。
そこで看守を呼ぶ。
「あの、すみません。ちょっとお願いします。私だけ排泄する時は出してくれるみたいな話だったんですけど」
その声で看守が近付いた瞬間だった。
鉄格子の隙間から外へと伸びるのはトラコスの腕。看守の胸倉を掴み、思い切り引き寄せる。
ガシャンッ!!
看守の体が激しく鉄格子に叩き付けられた。
「えっ、ちょ、ちょっと何してんの!!?」
「シノブ。君だけは絶対に守る。僕はそう言っただろう?」
トラコスは微笑む。
ガシャンッ!! ガシャンッ!!
二度、三度と繰り返す。そこで看守は気を失い、倒れ込んだ。
タックルベリーも突然の事に唖然。
「だからってこんな事をしてどうするつもりなの!!?」
「この看守から鍵を奪って、君だけを逃がす。安心して。追手は僕がここで引き受けるから」
言いながらトラコスは鉄格子を挟んで看守の体を探っていた。
「頼んでないでしょ……」
そもそも逃げて何処へ行けって言うんだよ。
やがて……
「無い……鍵を持っていない……」
トラコスが看守の体をいくら探ろうとも牢屋の鍵は見付からなかった。
そもそもこの看守が牢屋の鍵を確実に持ってる証拠は? そもそもここは鍵なのか?
「どうして鍵を持っていないんだ……」
どうして……じゃねぇよ……このクソ馬鹿野郎。
「コイツ……極上の馬鹿だな……」
タックルベリーは小さく呟いた。
こんな事をしてこれからどうなるか……
やがて騒ぎを聞き付けて現れるのはクーネル。
「これはどういう事だ?」
「シノブだけでも解放しろ。僕達はどうなっても構わない」
トラコスは言う。
「協力するつもりは無い……そういう事か……」
クーネルの鋭い視線が俺に向けられた。
「違います。私達の中で意見の食い違いがあるだけで、協力はするつもりです。看守の方には謝罪します」
「その必要は無い。僕達は王国の調査団だ。こんな所に拘束されるような事は何もしていない」
「少し黙っていた方が良いと思うけどな。そろそろだろ……」
そんなタックルベリーにトラコスは言う。
「タックルベリーだったか、君が黙っていてくれ。さぁ、早く解放をしろ!!」
「……うるせぇ!!」
俺はトラコスをブン殴る。
「ほらな」
呆れたように言うタックルベリー。
「シ、シノブ……何を……僕はただ君の事が……」
「静かにしろ!! 二度と喋るな!!」
「無能な部下は邪魔なものだな」
「僕は部下じゃ」
「トラコスさん、喋るな、って言いましたよ」
「っ……」
「とにかく私は協力する気です」
「そうか。なら少し痛い目を見てもらおう」
「……」
「ここでお前達に何も罰を与えねば、私達の協力関係を疑われるだろう。そうなっては困るからな」
「……分かりました」
「だったこの僕が」
トラコスは言うが、クーネルは即答。
「駄目だ。この集団の代表であるシノブに罰を受けてもらう」
「代表は王族でもある、このトラコス・コストラこそが」
「お前などに勤まるものか。シノブ、良いな?」
「はい」
そこでタックルベリーだった。
「えっと、そこのおばさん。ちょっと話があるんだけど」
「……」
「シノブに罰を与えるんだろ? だったら最も適した方法がある」
「……面白い。話を聞こう」
「シノブは自分より家族や仲間の方が大事なんだよ。つまり何か罰を与えるなら、シノブの仲間を対象にした方が効果的じゃないか?」
「待ってよ、ベリー」
「例えば僕とかな。どうかな、おばさん」
「ははっ、面白い。実に面白いな。こっちの男の方がよっぽど見所がある」
そう言ってクーネルは笑うのだった。
★★★
タックルベリーの姿は見えなかった。
ただその呻き声だけが聞こえてくる。
ドッ
肉を叩く音。
合間に呻き声。
俺にだって分かる。暴力を受けているのだろう。
ふざけんな!! 何で!!? どうして、タックルベリーが!!?
「シノブ……」
心配そうな表情のトラコス。
その胸倉を掴み上げる。
「……お前みたいな馬鹿のせいで……ベリーに……もし何かあったら……」
「……すまない……」
やがて俺の足元に転がされたタックルベリーは……
「ベリー!!?」
「……シノブ……か? ちょっと……何も見えねぇ……」
相当に顔を殴られた。瞼も腫れ上がり、視界を塞いでいた。鼻血、切れた唇の血を俺は拭う。
魔法を封じられた特殊な牢屋内、回復魔法も使えない。
「ホントにバカ。ブサイクな顔がさらに酷くなってんじゃん」
「……ひでぇ……」
「でも私はカッコ良いと思うよ。待ってて、今すぐに」
俺の言葉を遮るようにタックルベリーは言う。
「使うな……まだ……」
ユニコーンの角だ。みんな、いつも少量だけ隠し持っている。ここでタックルベリーが即座に回復してしまえば、その便利な存在がバレてしまい取り上げられるだろう。
「うん、分かったよ。キスぐらいならしてあげようか?」
本当にこの男は……何処まで良い奴なんだか。
「……頼む」
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