211 / 268
女神の微笑み編
直接依頼と火に油
しおりを挟む
「私達に直接ですか?」
依頼主によって冒険者パーティーを指定する事はたまにある。
ふむ。まだまだ実力を疑われる事の多い俺達。十等級の女性だけのパーティー、冷やかしとかその類である可能性も高い。
「はい。依頼の内容は護衛になります」
ただそんな依頼の可能性が高い場合はギルド側で削除をする。受付嬢がこの話を出すのは依頼主に、ある程度の信用があるからだろう。
「依頼主は誰なのかしら?」
「身分の高い方です。それ以上は依頼を引き受けてからのお話になります」
「ねぇ、私は断った方が良いと思う」
リアーナだ。
「理由は?」
「身分が高い人なら、専属の護衛がいるはずだよ。私達に直接依頼が来るのは別の目的があるんだと思う」
「私も同意見、不自然だわ」
「うん。分かるんだけど……あの、依頼主はこの交易都市で身分の高い方ですか?」
俺は受付嬢に向き直る。
「……はい。その方の身分はギルド側でも把握しております」
あーはいはい、この交易都市で身分が高くて、俺達に直接依頼をしてくるなんてニーナさんしかいないじゃん。
「分かりました。その依頼、お引き受けします」
それが分かったからこそリアーナもロザリンドも反対しないのであった。
そして郊外のお屋敷に集められた俺達だったが……
「やぁ、君達、また会ったね」
それは『光剣と銀翼』トラコス・コストラである。
「なんでコイツ等が……」
「他の冒険者も参加するとも言っていたわね」
「うん、トラコスさんのパーティーはこの辺りで一番強いみたいだから不思議じゃないけど……」
トラコスは笑顔でニッコニコである。
「やっぱり僕達はパーティーを組むべきだという運命じゃないかな?」
「あの、その話は後で。依頼人が目の前にいますから」
その部屋の主は三十代の女性だろうか。栗色の髪と緑掛かった瞳が柔らかい雰囲気の女性だった。そしてその女性の後ろには屈強な護衛が二人立つ。
「お知り合いだったのですね?」
女性はニコッと笑う。
「いえ、知り合いという程では……」
「運命です」
同じくニコッと笑うトラコス。
コイツ……俺が元男だからなのか……小さくイラッとするぜぇ……
「ヒセラです。今回の依頼をお願いしたのは私です。その内容は王都までの私の護衛」
「質問をしても?」
そこでトラコスの仲間の女。
「もちろんです」
「ギルドからは身分の高い方からの依頼と聞きました。ならば専属の護衛がいるはずです。私達に依頼をした本当の目的は何でしょうか?」
まぁ、当然そこに思い至るわな。
「五等級の冒険者パーティー『光剣と銀翼』、失礼ながらあなた達の事は調べさせていただきました。五等級とはいえ、その実力は四等級に近くもあり、専属の護衛と比べても遜色はありません」
「当然ですね。僕達は一等級になるべきパーティーなのだから」
トラコスは言うが、一等級は竜を倒した者。歴史上に名はあるものの現在で一等級の冒険者は存在しない。
ヒセラは微笑んで言葉を続ける。
「私が専属の護衛を連れて動けば目立ちますから。同じ実力を求められるなら、護衛には冒険者でも構いません。私の専属の護衛達はあえて残して敵対者の目を欺きます」
「敵対者……襲われる可能性はどの程度で……」
言い掛ける仲間の言葉を遮るのはトラコスだった。
「そこまでだ。襲われる可能性、そんな事を考える必要は無い。襲い来る者がいるなら倒す、ただそれだけだ。『光剣の銀翼』に敵は無い」
トラコスはアホだったか。
「……ではもう一つ。彼女達の事です」
視線が俺達に向けられる。敵意の鋭い視線。
「十等級の彼女達は明らかな足手まといです。襲われるか可能性があるなら尚更です。別のパーティーに依頼を出すべきです」
「『女神の微笑み』……侍女も置いていきますので、女性だけのパーティーにその代わりをお願いしたいのです。十等級の彼女達に護衛を期待していません」
そのヒセラの言葉にトラコスの女性パーティーの面々は勝ち誇った表情。
そしてトラコスは微笑み言うのだった。
「大丈夫だよ、シノブ、リアーナ、ロザリンド。君達もこの僕、トラコス・コストラが守ってあげるから」
「あ、ありがとう……」
……と、こんな感じで依頼を受ける事になったのだが……
「シノブさんはちょっと残っていただけますか? 侍女の代わりとしてお話したい事もありますので」
退室しようとした時にヒセラに呼び止められるのだった。
★★★
そして今、ヒセラは自身の護衛も退かせた。ここは俺と二人だけ。
「ニーナは私の血の繋がった姉なの。話は聞いているよ、シノブさん」
ヒセラは微笑む。
「やっぱり。髪の色も瞳の色もニーナさんと同じでしたから」
「今回の依頼は姉さんの意見を聞いてお願いしたのだけれど……」
言い辛そうにするヒセラ。その言いたい事は分かる。
「信用が出来ないのは仕方ないです。実際に私達を見てきたわけじゃないですから」
ヒセラは驚いた表情を浮かべる。俺は言葉を続けた。
「……専属の護衛と冒険者パーティーが同じ実力なら、慣れた専属の護衛を使った方が良いに決まっています。敵対者の目を欺く方法なんて他にもいっぱいあるし、冒険者を使う方が危ないです。つまり別の目的があるけど言えない」
「……驚いた……本当にあなたは……」
「でもこの話にニーナさんが関わっているなら、私達にも対処できると判断しての意見だったんだろうし、そこはあまり気にしていませんけど」
「そこまで分かっていても、この依頼を受けてくれるの?」
「もちろん。『女神の微笑み』は一等級パーティーですから」
俺は笑って返すのだった。
★★★
夜明け前に交易都市を出る。
二台の二頭立て馬車。
前にはトラコス達。後ろにヒセラと護衛の二人、そして俺達。
王都に向けて街道を走る。
交易都市と王都間の街道は広く、人通りも多い。ここで襲ってくるような馬鹿はいないと思うのだが……さて、どうなるかね。
その途中での休憩。
ヒセラの相手をロザリンドがしている中、リアーナが俺とベルベッティアを少しだけ連れ出す。
「視線を感じるの。誰かが付いて来てるよ」
「探索魔法で探れる?」
「相手に気付かれちゃうかも」
「ロザリンドは?」
「ロザリンドちゃんも同意見。それでね、御者の人がそっち方向を気にしてたから」
「……ソイツ等と御者が繋がってる可能性があるのか……」
「そこで私の出番ね」
「うん、お願い。無理はしないで」
さっそく偵察に出るベルベッティア。
ヒセラに伝えるべきかどうか……なんて考えている所に……
「あんた達、どうやって依頼主に取り入ったんだよ?」
「女性だけのパーティーなんて他にもありますから。わざわざあなた達みたいな十等級が依頼を受けられるなんて」
「同じ依頼を受けているからって私達と同等だなんて思わないでよね」
それはトラコスの仲間の女性三人。
全員美人なんだけど、こうやって睨んで迫ってくると嬉しくない。
「トラコスが優しいからって、好意に甘えるんじゃないぞ。自分達の身は自分で守れよ。冒険者なんだから」
「できればトラコス様には近付かないでください。勘違いした女性も多くていつも困っているのですから」
「本当だよ、色目まで使って……トラコスもこんな女達の何処が良いんだか」
色目とか使っている様子は無かっただろうがぁ……そんな三人に向かって俺は……
「『何処が良いんだか』って、まず見た目でしょ……」
「っ!!?」「っ!!?」「っ!!?」
「シノブちゃん!!?」
「いや、だってねぇ……リアーナもロザリンドも、客観的に比べて見て……ね?」
コイツ等も美人と言えば美人なのよ。でもさぁ、リアーナやロザリンドと比べたら格は落ちるよね。
「お、お前、ふざけるなよ!!」
「……失礼な人なのですね……それが五等級冒険者に対する態度なのですか……」
「何かあっても絶対に助けないから……その場で死ぬと良いよ」
「安心して。私は何かあったら助けてあげるから、ブサイク共よ」
「っ!!?」「っ!!?」「っ!!?」
そこにトラコス登場。四人目の仲間と密着しながら。コイツは女とくっ付いてないと死ぬんか?
「どうしたんだ? 何か問題でも?」
「いえ、冒険者の先輩に色々と教えてもらっていた所なんです」
「僕達は五等級だから。勉強になると思うから何でも聞いて欲しい。っと、そろそろ休憩は終わり、みんな馬車に戻ろうか」
トラコスは不満そうな三人を連れて馬車に戻るのだった。
「シノブちゃん……火に油を注ぐのが大好きだよね?」
呆れたように言うリアーナ。
「それだけじゃなく、油をバラ撒いて火を付けるのも大好き」
「タチが悪過ぎる……」
俺は笑うのだった。
依頼主によって冒険者パーティーを指定する事はたまにある。
ふむ。まだまだ実力を疑われる事の多い俺達。十等級の女性だけのパーティー、冷やかしとかその類である可能性も高い。
「はい。依頼の内容は護衛になります」
ただそんな依頼の可能性が高い場合はギルド側で削除をする。受付嬢がこの話を出すのは依頼主に、ある程度の信用があるからだろう。
「依頼主は誰なのかしら?」
「身分の高い方です。それ以上は依頼を引き受けてからのお話になります」
「ねぇ、私は断った方が良いと思う」
リアーナだ。
「理由は?」
「身分が高い人なら、専属の護衛がいるはずだよ。私達に直接依頼が来るのは別の目的があるんだと思う」
「私も同意見、不自然だわ」
「うん。分かるんだけど……あの、依頼主はこの交易都市で身分の高い方ですか?」
俺は受付嬢に向き直る。
「……はい。その方の身分はギルド側でも把握しております」
あーはいはい、この交易都市で身分が高くて、俺達に直接依頼をしてくるなんてニーナさんしかいないじゃん。
「分かりました。その依頼、お引き受けします」
それが分かったからこそリアーナもロザリンドも反対しないのであった。
そして郊外のお屋敷に集められた俺達だったが……
「やぁ、君達、また会ったね」
それは『光剣と銀翼』トラコス・コストラである。
「なんでコイツ等が……」
「他の冒険者も参加するとも言っていたわね」
「うん、トラコスさんのパーティーはこの辺りで一番強いみたいだから不思議じゃないけど……」
トラコスは笑顔でニッコニコである。
「やっぱり僕達はパーティーを組むべきだという運命じゃないかな?」
「あの、その話は後で。依頼人が目の前にいますから」
その部屋の主は三十代の女性だろうか。栗色の髪と緑掛かった瞳が柔らかい雰囲気の女性だった。そしてその女性の後ろには屈強な護衛が二人立つ。
「お知り合いだったのですね?」
女性はニコッと笑う。
「いえ、知り合いという程では……」
「運命です」
同じくニコッと笑うトラコス。
コイツ……俺が元男だからなのか……小さくイラッとするぜぇ……
「ヒセラです。今回の依頼をお願いしたのは私です。その内容は王都までの私の護衛」
「質問をしても?」
そこでトラコスの仲間の女。
「もちろんです」
「ギルドからは身分の高い方からの依頼と聞きました。ならば専属の護衛がいるはずです。私達に依頼をした本当の目的は何でしょうか?」
まぁ、当然そこに思い至るわな。
「五等級の冒険者パーティー『光剣と銀翼』、失礼ながらあなた達の事は調べさせていただきました。五等級とはいえ、その実力は四等級に近くもあり、専属の護衛と比べても遜色はありません」
「当然ですね。僕達は一等級になるべきパーティーなのだから」
トラコスは言うが、一等級は竜を倒した者。歴史上に名はあるものの現在で一等級の冒険者は存在しない。
ヒセラは微笑んで言葉を続ける。
「私が専属の護衛を連れて動けば目立ちますから。同じ実力を求められるなら、護衛には冒険者でも構いません。私の専属の護衛達はあえて残して敵対者の目を欺きます」
「敵対者……襲われる可能性はどの程度で……」
言い掛ける仲間の言葉を遮るのはトラコスだった。
「そこまでだ。襲われる可能性、そんな事を考える必要は無い。襲い来る者がいるなら倒す、ただそれだけだ。『光剣の銀翼』に敵は無い」
トラコスはアホだったか。
「……ではもう一つ。彼女達の事です」
視線が俺達に向けられる。敵意の鋭い視線。
「十等級の彼女達は明らかな足手まといです。襲われるか可能性があるなら尚更です。別のパーティーに依頼を出すべきです」
「『女神の微笑み』……侍女も置いていきますので、女性だけのパーティーにその代わりをお願いしたいのです。十等級の彼女達に護衛を期待していません」
そのヒセラの言葉にトラコスの女性パーティーの面々は勝ち誇った表情。
そしてトラコスは微笑み言うのだった。
「大丈夫だよ、シノブ、リアーナ、ロザリンド。君達もこの僕、トラコス・コストラが守ってあげるから」
「あ、ありがとう……」
……と、こんな感じで依頼を受ける事になったのだが……
「シノブさんはちょっと残っていただけますか? 侍女の代わりとしてお話したい事もありますので」
退室しようとした時にヒセラに呼び止められるのだった。
★★★
そして今、ヒセラは自身の護衛も退かせた。ここは俺と二人だけ。
「ニーナは私の血の繋がった姉なの。話は聞いているよ、シノブさん」
ヒセラは微笑む。
「やっぱり。髪の色も瞳の色もニーナさんと同じでしたから」
「今回の依頼は姉さんの意見を聞いてお願いしたのだけれど……」
言い辛そうにするヒセラ。その言いたい事は分かる。
「信用が出来ないのは仕方ないです。実際に私達を見てきたわけじゃないですから」
ヒセラは驚いた表情を浮かべる。俺は言葉を続けた。
「……専属の護衛と冒険者パーティーが同じ実力なら、慣れた専属の護衛を使った方が良いに決まっています。敵対者の目を欺く方法なんて他にもいっぱいあるし、冒険者を使う方が危ないです。つまり別の目的があるけど言えない」
「……驚いた……本当にあなたは……」
「でもこの話にニーナさんが関わっているなら、私達にも対処できると判断しての意見だったんだろうし、そこはあまり気にしていませんけど」
「そこまで分かっていても、この依頼を受けてくれるの?」
「もちろん。『女神の微笑み』は一等級パーティーですから」
俺は笑って返すのだった。
★★★
夜明け前に交易都市を出る。
二台の二頭立て馬車。
前にはトラコス達。後ろにヒセラと護衛の二人、そして俺達。
王都に向けて街道を走る。
交易都市と王都間の街道は広く、人通りも多い。ここで襲ってくるような馬鹿はいないと思うのだが……さて、どうなるかね。
その途中での休憩。
ヒセラの相手をロザリンドがしている中、リアーナが俺とベルベッティアを少しだけ連れ出す。
「視線を感じるの。誰かが付いて来てるよ」
「探索魔法で探れる?」
「相手に気付かれちゃうかも」
「ロザリンドは?」
「ロザリンドちゃんも同意見。それでね、御者の人がそっち方向を気にしてたから」
「……ソイツ等と御者が繋がってる可能性があるのか……」
「そこで私の出番ね」
「うん、お願い。無理はしないで」
さっそく偵察に出るベルベッティア。
ヒセラに伝えるべきかどうか……なんて考えている所に……
「あんた達、どうやって依頼主に取り入ったんだよ?」
「女性だけのパーティーなんて他にもありますから。わざわざあなた達みたいな十等級が依頼を受けられるなんて」
「同じ依頼を受けているからって私達と同等だなんて思わないでよね」
それはトラコスの仲間の女性三人。
全員美人なんだけど、こうやって睨んで迫ってくると嬉しくない。
「トラコスが優しいからって、好意に甘えるんじゃないぞ。自分達の身は自分で守れよ。冒険者なんだから」
「できればトラコス様には近付かないでください。勘違いした女性も多くていつも困っているのですから」
「本当だよ、色目まで使って……トラコスもこんな女達の何処が良いんだか」
色目とか使っている様子は無かっただろうがぁ……そんな三人に向かって俺は……
「『何処が良いんだか』って、まず見た目でしょ……」
「っ!!?」「っ!!?」「っ!!?」
「シノブちゃん!!?」
「いや、だってねぇ……リアーナもロザリンドも、客観的に比べて見て……ね?」
コイツ等も美人と言えば美人なのよ。でもさぁ、リアーナやロザリンドと比べたら格は落ちるよね。
「お、お前、ふざけるなよ!!」
「……失礼な人なのですね……それが五等級冒険者に対する態度なのですか……」
「何かあっても絶対に助けないから……その場で死ぬと良いよ」
「安心して。私は何かあったら助けてあげるから、ブサイク共よ」
「っ!!?」「っ!!?」「っ!!?」
そこにトラコス登場。四人目の仲間と密着しながら。コイツは女とくっ付いてないと死ぬんか?
「どうしたんだ? 何か問題でも?」
「いえ、冒険者の先輩に色々と教えてもらっていた所なんです」
「僕達は五等級だから。勉強になると思うから何でも聞いて欲しい。っと、そろそろ休憩は終わり、みんな馬車に戻ろうか」
トラコスは不満そうな三人を連れて馬車に戻るのだった。
「シノブちゃん……火に油を注ぐのが大好きだよね?」
呆れたように言うリアーナ。
「それだけじゃなく、油をバラ撒いて火を付けるのも大好き」
「タチが悪過ぎる……」
俺は笑うのだった。
0
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
TS転生したけど、今度こそ女の子にモテたい
マグローK
ファンタジー
秋元楓は努力が報われないタイプの少年だった。
何をやっても中の上程度の実力しかつかず、一番を取ったことは一度もなかった。
ある日、好きになった子に意を決して告白するもフラれてしまう。
傷心の中、傷を癒すため、気づくと川辺でゴミ拾いのボランティアをしていた。
しかし、少しは傷が癒えたものの、川で溺れていた子供を助けた後に、自らが溺れて死んでしまう。
夢のような感覚をさまよった後、目を覚ますと彼は女の子になっていた。
女の子になってしまった楓だが、女の子にモテることはできるのか。
カクヨム、小説家になろうにも投稿しています。
転生少女は元に戻りたい
余暇善伽
ファンタジー
平凡な社会人だった飛鳥はある日友人と共に異世界に飛ばされてしまう。しかも友人は少年になっていたのに対して、自分はなぜか少女になっていた。慣れない少女の体や少女としての扱いに動揺したり、異世界での環境に流されながらも飛鳥は元の世界、元の体に戻るべく奮闘していく。
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
虐待して監禁してくるクソ親がいるので、仮想現実に逃げちゃいます!
学生作家志望
ファンタジー
かつて、主人公の父親は国王だったが、謎の失踪を遂げ、現在は主人公の母親が女王となってこの国の政治を任されている
表向きは優しく美しい女王、カンナ・サンダーランド。
裏では兄を贔屓、弟の主人公を城に監禁して虐待しまくるクソ親。
子供のころから当たり前になっていた生活に、14歳にもなって飽き飽きしてきた、主人公、グラハム・サンダーランドは、いつもの通り城の掃除を任されて父親の書斎にやってくる。
そこで、録音機が勝手に鳴る、物が勝手に落ちる、などの謎の現象が起こる
そんな謎の現象を無視して部屋を出て行こうとすると、突然、いかにも壊れてそうな機械が音を出しながら動き始める
瞬間、周りが青に染まり、そこを白い閃光が駆け抜けていく──────
目が覚めると...そこは俺の知っているクルパドックではなく、まさかのゲーム世界!?
現実世界で生きる意味を無くしたグラハムは仮想現実にいるという父親と、愛を求めて、仲間と共に戦う物語。
重複投稿をしています!
この物語に登場する特殊な言葉
オーガニゼーション 組織、ギルドのこと
鳥の羽 魔法の杖のこと
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
気がついたら異世界に転生していた。
みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。
気がついたら異世界に転生していた。
普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・
冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。
戦闘もありますが少しだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる