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大陸のアイドル編
白雷バイソンと理想
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アルテュールの事件で島国にもそれなりの被害があった。
その復興などの手助けの為にロザリンドは島国へ残っていた。そこへ竜が現れたのだ。
白い鱗に覆われた美しい巨躯の竜。その翼がはためく度に青白い雷が周囲を走る。
白雷バイソン。
天空に住むとも言われる竜である。
バイソンは島国を襲った。
それに対抗して率先して戦ったのがロザリンドだった。そしてその戦いの最中、行方不明になったのである。
バイソン相手では友好国である王国も迂闊には動けない。その牙が向けば王国ですら危ういのだ。それ程の力をバイソンは持っている。
しかしこちらから手を出さない限り、敵対する事は無かったはずだが、それが何で島国を?
★★★
竜の背に乗り空を翔る。
炎のような赤い鱗を持つ竜。その名は轟竜パル。
バイソンの事を相談したアバンセからパルの元へ向かうように言われた。そしてそのまますぐにパルと共に島国へと向かう。
なぜパルなのか……それは……
「ねぇ、白雷バイソン……本当にパルの妹なの?」
「ああ。そうだ」
バイソン……名前は屈強でボクシングでもしてそうな男の印象だが、パルの『妹』なのである!!
「バイソンが島国を襲う理由は?」
「分からねぇ。アイツにとっては国も人も足元の石コロと同然だからな。関心があるのは強い竜ぐらいだ」
「強い竜に関心って……アバンセに絡むパルみたいじゃん。やっぱり兄妹だから?」
「少し前までだ。なんでそんなくだらねぇ事に固執してたのか今では自分でも不思議だがな。でも似た所はあるんだろうよ」
「まぁ、随分と大人に……良い子、良い子してあげる」
「ははっ、この俺にそんな事をできんのはお前とロザリンドぐらいだぜ」
「最近はロザリンドと仲が良いみたいだよね」
「お前が付き合ってくれねぇからだ。何だ、嫉妬してんのか?」
パルは笑った。
「バーカ。そんなわけ無いでしょ」
俺も笑った。
島国。大きな本島の周りに大小幾つかの小島が連なっていた。そのうちの一つ、比較的に本島から離れた小さな無人島にパルは着地する。
さすがの飛行速度。半日もせず島国だぜ。
「これからどうするつもり?」
「ここで待つ」
「出て来るかな?」
「強い竜に関心があるって言っただろ。この俺がここまで来てやってんだ。向こうから顔を出す」
俺は空を見上げた。
青い空に雲が流れていく。暑くなく、寒くなく、風は穏やかで実に心地良い。こういう所にみんなで遊びに来てぇなぁ~
「ねぇ、バイソンってどんな竜?」
「とにかく強い」
「パルやアバンセくらい?」
「認めたくねぇが……潜在能力の面で言えば、俺も、アバンセも、誰も勝てねぇよ」
「嘘? だってパルもアバンセも世界の頂点に君臨するなんて言われてんじゃん」
「そう呼ばれんのは俺達がたまたま人間に近い場所にいるからだろ。強い奴なんてそこら中にいる。まぁ、そいつ等にも負ける気は無いけどな」
「バイソンにも?」
「当然だ。そもそもあいつはまだ子供だぞ」
その時だ。雲の切れ間で何かが光った。
「来たようだな。ちょっと行ってくるぜ。俺に何かあったらバイソンは頼む」
「ごめん……完全に言い忘れていたんだけど、能力使ったばっかりで今は使えない……」
「……ま、負けらんねぇな」
そしてパルは飛び立つのだった。
★★★
これは後から聞いたパルの話。
一筋の雷が雲の隙間を走る。
ピシッ、ピシッという破裂音と共に雷の本数が多くなる。近付くパルの体にも静電気が纏わり付く。やがてバイソンはその姿を現した。
白い鱗の美しい竜。
「パル」
その巨躯のわりには高い声。それはまだ年若い女性のものだった。
「どうして島国を襲った?」
「久しぶりにあった兄妹の最初の会話がそれ?」
「答えろ」
「どうしてパルが人の国の事なんか気にするの?」
「いいから答えろ」
バイソンは笑う。
「自分のせいなのに」
「……」
「最強でなければならない。何者にも負けず、何者にも従わず、何者にも囚われない。それがパル。なのに今のその姿……小娘に使われて、人を背中に乗せ、人の為に戦う。それが轟竜パルだと言うの!!?」
「知った事か」
「……弱いパルはパルじゃない。私は許せない」
「俺に対する当て付けで島国を襲ったのか? くだらねぇ奴だな」
「弱いから何も守れない。国も人も。ロザリンド。随分と目を掛けているようだけど」
「……だから島国か」
パルの口元から炎が漏れる。
「さぁ?」
バチッ、バチッ、とバイソンの周囲では絶えず雷が発生していた。
轟竜パルと白雷バイソンの激突。
高温の燃え盛る赤い炎。空一面を覆うような業火はバイソンを包み込む。
爆ぜる青白い雷。それは炎を切り裂きパルの体を撃つ。
「さすがパル。だけどまだまだそんなものじゃないよね?」
「てめぇ、あんまり調子付くんじゃねぇぞ」
「ロザリンドが殺されたと知ったら本気になれる?」
「……」
★★★
凄ぇ……これが竜同士の戦い……
空を覆う炎、かなり上空のはずだが辺り一帯の気温が一気に上昇する。まるで真夏のような暑さ。そして炎の中を走る幾つもの青い雷。鼓膜が破れるような轟音と共に雷は海上に何度も落ちる。
その光景は、この世の終わりか!!?
その中で海面まで届くような特段に大きい火柱が上がった。海面から凄まじい勢いで水蒸気が吹き出す。その光景は離れているここからでもはっきり分かった。熱風もここまで!!
「ヒ、ヒメ!!」
「がってん承知!!」
服の隙間からヌルルンッとコノハナサクヤヒメが現れる。そして水の防御壁を生み出した。
やがて空から二人の竜が絡み合いながら落下する。バイソンの首に噛み付くのはパル。大量の水飛沫と共に着水。
そして大きな巨体が海面をスーと泳いで来る。
気を失っているバイソン。
「パル、勝ったんだね」
「ああ」
「ロザリンドは? 島国を襲った理由とかも分かった?」
「シノブ」
「ん? 何、どうしたの?」
「ロザリンドが殺されていたらどうする?」
「……」
「……」
「……許せない。バイソンを殺す」
「……」
「……バイソンを殺した後、パルはどうするの? 私を殺す?」
「……」
「パルなら良いよ。私はそれだけの事をするんだし」
「……分からねぇよ」
「だよね……ねぇ……でも本当に……」
自分の心臓が少しずつ速くなっているのが分かる。それは口にも出したくない言葉。
「……ロザリンドは……殺されてるの?」
「本人に聞くしかねぇな」
「ん……私……」
この声、これがバイソンか。本当に女の子の声だな。リコリスやシャーリーと同じくらいの年代に感じる。
「負けたの……この私が、パルに……何で……」
バイソンは首をもたげる。
「答えろ。ロザリンドをどうした?」
「どうして……どうして、竜が人間に固執するの!!? おかしい!! おかしい!! おかしい!! こんなの轟竜パルじゃない!!」
その視線は俺に向く。
「その白い髪に、赤い瞳、お前がシノブだな!!? お前が!! お前がパルを変えたんだ!!」
「確かに私がパルを変えたのかも知れない。でもそれは悪い事?」
「たかが人間ごときがふざけるな!! 強いパルは弱いお前達の影響など受けてはならないの!!」
それはバイソンがパルに持つ理想。その理想を崩す俺達を、そしてパルを許せない。そういう事なんだと理解する。つまりパルが言う通り、バイソンは子供なのだ。
「バイソン。もう一度言うぞ。ロザリンドをどうした?」
「……」
「場合によってはお前を殺すぞ」
「ちょっとパル……」
「シノブ。これは俺の責任だ。責任は俺が取る」
「殺す……パルが私を殺すの?」
「そうだ」
「……」
俺は黙って二人を見守る。
「何で……私はただ……元に戻って欲しいだけなのに」
「俺は何も変わってねぇ。やりたい事をやる。それだけだ」
「……私を……殺したいの?」
「場合によってはな」
「……うっ……」
「……」
「ううっ……バカ……」
「……」
「お兄ちゃんのバカぁ……うわぁぁぁぁぁんっ」
泣き出すバイソン。
「お、おい、バイソン」
「私、妹なのに、ひっく、殺すなんて、ひっく、酷いよぉぉぉぉぉっ!! うわわわわわぁ~ん!!」
しかも号泣である。
そこで気付く。
俺の髪の毛が逆立っている……これって静電気じゃないか? か、雷とかが落ちる前触れじゃないのか!!?
それが分かったからこそパルも叫ぶ。
「シノブ、今すぐここから離れろ!!」
「パルは!!?」
「クソ馬鹿だけど妹だからな。それにロザリンドが近くにいるかも知れねぇ。見捨てる事なんて死んでもできねぇよ。ここで抑える」
「……ヒメ!!」
「は、はい!!」
「逃げるよ!! 全速力!!」
まるで水上バイク。平べったく伸びるコノハナサクヤヒメに乗ると、猛烈に水を吹き出して海上を滑り進んで行く。移動速度ではヴォルフラムに劣るが、汎用性が高過ぎるだろ。
バチッバチッと破裂音に似た音。四方八方へと撃ち出される雷。やがて雷は束となり周囲は白く発光しているように見えた。
背後に響く轟音。
ちょぉぉぉっ、これ逃げるの間に合うのかよ!!?
その復興などの手助けの為にロザリンドは島国へ残っていた。そこへ竜が現れたのだ。
白い鱗に覆われた美しい巨躯の竜。その翼がはためく度に青白い雷が周囲を走る。
白雷バイソン。
天空に住むとも言われる竜である。
バイソンは島国を襲った。
それに対抗して率先して戦ったのがロザリンドだった。そしてその戦いの最中、行方不明になったのである。
バイソン相手では友好国である王国も迂闊には動けない。その牙が向けば王国ですら危ういのだ。それ程の力をバイソンは持っている。
しかしこちらから手を出さない限り、敵対する事は無かったはずだが、それが何で島国を?
★★★
竜の背に乗り空を翔る。
炎のような赤い鱗を持つ竜。その名は轟竜パル。
バイソンの事を相談したアバンセからパルの元へ向かうように言われた。そしてそのまますぐにパルと共に島国へと向かう。
なぜパルなのか……それは……
「ねぇ、白雷バイソン……本当にパルの妹なの?」
「ああ。そうだ」
バイソン……名前は屈強でボクシングでもしてそうな男の印象だが、パルの『妹』なのである!!
「バイソンが島国を襲う理由は?」
「分からねぇ。アイツにとっては国も人も足元の石コロと同然だからな。関心があるのは強い竜ぐらいだ」
「強い竜に関心って……アバンセに絡むパルみたいじゃん。やっぱり兄妹だから?」
「少し前までだ。なんでそんなくだらねぇ事に固執してたのか今では自分でも不思議だがな。でも似た所はあるんだろうよ」
「まぁ、随分と大人に……良い子、良い子してあげる」
「ははっ、この俺にそんな事をできんのはお前とロザリンドぐらいだぜ」
「最近はロザリンドと仲が良いみたいだよね」
「お前が付き合ってくれねぇからだ。何だ、嫉妬してんのか?」
パルは笑った。
「バーカ。そんなわけ無いでしょ」
俺も笑った。
島国。大きな本島の周りに大小幾つかの小島が連なっていた。そのうちの一つ、比較的に本島から離れた小さな無人島にパルは着地する。
さすがの飛行速度。半日もせず島国だぜ。
「これからどうするつもり?」
「ここで待つ」
「出て来るかな?」
「強い竜に関心があるって言っただろ。この俺がここまで来てやってんだ。向こうから顔を出す」
俺は空を見上げた。
青い空に雲が流れていく。暑くなく、寒くなく、風は穏やかで実に心地良い。こういう所にみんなで遊びに来てぇなぁ~
「ねぇ、バイソンってどんな竜?」
「とにかく強い」
「パルやアバンセくらい?」
「認めたくねぇが……潜在能力の面で言えば、俺も、アバンセも、誰も勝てねぇよ」
「嘘? だってパルもアバンセも世界の頂点に君臨するなんて言われてんじゃん」
「そう呼ばれんのは俺達がたまたま人間に近い場所にいるからだろ。強い奴なんてそこら中にいる。まぁ、そいつ等にも負ける気は無いけどな」
「バイソンにも?」
「当然だ。そもそもあいつはまだ子供だぞ」
その時だ。雲の切れ間で何かが光った。
「来たようだな。ちょっと行ってくるぜ。俺に何かあったらバイソンは頼む」
「ごめん……完全に言い忘れていたんだけど、能力使ったばっかりで今は使えない……」
「……ま、負けらんねぇな」
そしてパルは飛び立つのだった。
★★★
これは後から聞いたパルの話。
一筋の雷が雲の隙間を走る。
ピシッ、ピシッという破裂音と共に雷の本数が多くなる。近付くパルの体にも静電気が纏わり付く。やがてバイソンはその姿を現した。
白い鱗の美しい竜。
「パル」
その巨躯のわりには高い声。それはまだ年若い女性のものだった。
「どうして島国を襲った?」
「久しぶりにあった兄妹の最初の会話がそれ?」
「答えろ」
「どうしてパルが人の国の事なんか気にするの?」
「いいから答えろ」
バイソンは笑う。
「自分のせいなのに」
「……」
「最強でなければならない。何者にも負けず、何者にも従わず、何者にも囚われない。それがパル。なのに今のその姿……小娘に使われて、人を背中に乗せ、人の為に戦う。それが轟竜パルだと言うの!!?」
「知った事か」
「……弱いパルはパルじゃない。私は許せない」
「俺に対する当て付けで島国を襲ったのか? くだらねぇ奴だな」
「弱いから何も守れない。国も人も。ロザリンド。随分と目を掛けているようだけど」
「……だから島国か」
パルの口元から炎が漏れる。
「さぁ?」
バチッ、バチッ、とバイソンの周囲では絶えず雷が発生していた。
轟竜パルと白雷バイソンの激突。
高温の燃え盛る赤い炎。空一面を覆うような業火はバイソンを包み込む。
爆ぜる青白い雷。それは炎を切り裂きパルの体を撃つ。
「さすがパル。だけどまだまだそんなものじゃないよね?」
「てめぇ、あんまり調子付くんじゃねぇぞ」
「ロザリンドが殺されたと知ったら本気になれる?」
「……」
★★★
凄ぇ……これが竜同士の戦い……
空を覆う炎、かなり上空のはずだが辺り一帯の気温が一気に上昇する。まるで真夏のような暑さ。そして炎の中を走る幾つもの青い雷。鼓膜が破れるような轟音と共に雷は海上に何度も落ちる。
その光景は、この世の終わりか!!?
その中で海面まで届くような特段に大きい火柱が上がった。海面から凄まじい勢いで水蒸気が吹き出す。その光景は離れているここからでもはっきり分かった。熱風もここまで!!
「ヒ、ヒメ!!」
「がってん承知!!」
服の隙間からヌルルンッとコノハナサクヤヒメが現れる。そして水の防御壁を生み出した。
やがて空から二人の竜が絡み合いながら落下する。バイソンの首に噛み付くのはパル。大量の水飛沫と共に着水。
そして大きな巨体が海面をスーと泳いで来る。
気を失っているバイソン。
「パル、勝ったんだね」
「ああ」
「ロザリンドは? 島国を襲った理由とかも分かった?」
「シノブ」
「ん? 何、どうしたの?」
「ロザリンドが殺されていたらどうする?」
「……」
「……」
「……許せない。バイソンを殺す」
「……」
「……バイソンを殺した後、パルはどうするの? 私を殺す?」
「……」
「パルなら良いよ。私はそれだけの事をするんだし」
「……分からねぇよ」
「だよね……ねぇ……でも本当に……」
自分の心臓が少しずつ速くなっているのが分かる。それは口にも出したくない言葉。
「……ロザリンドは……殺されてるの?」
「本人に聞くしかねぇな」
「ん……私……」
この声、これがバイソンか。本当に女の子の声だな。リコリスやシャーリーと同じくらいの年代に感じる。
「負けたの……この私が、パルに……何で……」
バイソンは首をもたげる。
「答えろ。ロザリンドをどうした?」
「どうして……どうして、竜が人間に固執するの!!? おかしい!! おかしい!! おかしい!! こんなの轟竜パルじゃない!!」
その視線は俺に向く。
「その白い髪に、赤い瞳、お前がシノブだな!!? お前が!! お前がパルを変えたんだ!!」
「確かに私がパルを変えたのかも知れない。でもそれは悪い事?」
「たかが人間ごときがふざけるな!! 強いパルは弱いお前達の影響など受けてはならないの!!」
それはバイソンがパルに持つ理想。その理想を崩す俺達を、そしてパルを許せない。そういう事なんだと理解する。つまりパルが言う通り、バイソンは子供なのだ。
「バイソン。もう一度言うぞ。ロザリンドをどうした?」
「……」
「場合によってはお前を殺すぞ」
「ちょっとパル……」
「シノブ。これは俺の責任だ。責任は俺が取る」
「殺す……パルが私を殺すの?」
「そうだ」
「……」
俺は黙って二人を見守る。
「何で……私はただ……元に戻って欲しいだけなのに」
「俺は何も変わってねぇ。やりたい事をやる。それだけだ」
「……私を……殺したいの?」
「場合によってはな」
「……うっ……」
「……」
「ううっ……バカ……」
「……」
「お兄ちゃんのバカぁ……うわぁぁぁぁぁんっ」
泣き出すバイソン。
「お、おい、バイソン」
「私、妹なのに、ひっく、殺すなんて、ひっく、酷いよぉぉぉぉぉっ!! うわわわわわぁ~ん!!」
しかも号泣である。
そこで気付く。
俺の髪の毛が逆立っている……これって静電気じゃないか? か、雷とかが落ちる前触れじゃないのか!!?
それが分かったからこそパルも叫ぶ。
「シノブ、今すぐここから離れろ!!」
「パルは!!?」
「クソ馬鹿だけど妹だからな。それにロザリンドが近くにいるかも知れねぇ。見捨てる事なんて死んでもできねぇよ。ここで抑える」
「……ヒメ!!」
「は、はい!!」
「逃げるよ!! 全速力!!」
まるで水上バイク。平べったく伸びるコノハナサクヤヒメに乗ると、猛烈に水を吹き出して海上を滑り進んで行く。移動速度ではヴォルフラムに劣るが、汎用性が高過ぎるだろ。
バチッバチッと破裂音に似た音。四方八方へと撃ち出される雷。やがて雷は束となり周囲は白く発光しているように見えた。
背後に響く轟音。
ちょぉぉぉっ、これ逃げるの間に合うのかよ!!?
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