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神々の手編
代役と最後の最後
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アルテュールはほとんどの戦力を失った。
すでに大陸を支配する程の力は残っていない。とはいえ、全てが終わったわけじゃないからな。ロザリンドとベルベッティアもすぐ大陸へと戻り、俺達と合流する。
ここは任されていた防衛都市の一室。
「二人共おかえり。無事に帰ってきて安心したよ」
「島国の方は楽だったわ。それよりもこっちの方が大変だったでしょう? 激戦だったと聞いているけど、この被害で死者が出ていないのは奇跡的ね。シノブのおかげだわ」
なんてロザリンドは言うが……
「いやいや、頑張ったのはみんななんで。私なんて座ってふんぞり返っていただけだよ。それで島国の方だけど」
「でもマジでシノブは座ってるだけだったよね。あたしだって頑張って戦ってんのにさ」
と、シャーリー。
「私も頑張ったんだぞ。左手が溶け落ちるところだったんだ」
と、ドレミド。
「わたくしも頑張りましたわ。それはもう襲ってくる相手を千切っては投げ千切っては投げと」
と、リコリス。
「ちょっと3バカ、静かにして。今、ロザリンドから報告を聞くところだから」
「酷い!!」「酷い!!」「酷い!!」
三人の声が同時に重なる。
みんなが笑う。
「で、ロザリンド、ベルベッティア。戦う事もなく島国を解放したんでしょ?」
二人は島国での事を説明する。
プレアデス七姉妹最後の一人であるメロペー、彼女は姿を消して常に王族の周囲を見張り、脅していた。そしてそれをどうやって捕らえたのか?
「『私達も貴方達と同じ、常にアルテュールを監視している。姿を現さないならアルテュールを暗殺する』……ロザリンドはそう言ったのよ」
ベルベッティアの言葉を、ロザリンドが補足する。
「そうね。ただアルテュールのした事をそのまま返しただけよ」
「……そのまま返しただけ、って……そういう事ね」
さすがロザリンド、やるじゃん。最小限の行動で最大限の利益、俺は思わず笑ってしまう。マジでアルテュールがした事と全く同じ。できない事をできると見せ掛ける。
その場でロザリンドはアルテュールの能力について語ったのだろう。特に最終兵器であるカニ船の使用条件。それは本来なら俺達が知る事の無い情報だ。それをロザリンドが語ったのだから、メロペーはアルテュールが本当に監視されていると思ったのだ。
つまり自分が従わないとアルテュールが暗殺される可能性。
空中に投げ掛けられたロザリンドの言葉にメロペーは姿を現すしかなかった。
「そのメロペーはどうしたの?」
「自害したのか、アルテュールに見限られたのかは分からないわ」
ロザリンドは一枚のイラストを取り出した。
「……そっか」
「さてシノブ。これからどうするつもりだ?」
と、ビスマルク。
「決着を付けるよ。残るのは三人だけだからね。一人は戦闘能力も無いし」
アルテュール、アストレア、それとおうし座、名前はイオだったか。
「でも他にも飛べる女天使達がいるだろ。前の戦いで飛竜の大半は使えない。こっちで飛んで戦えるのはヴイーヴルさんとユリアンだけだし、分が悪くないか?」
「そう、ベリーの言う通りなんだよねぇ」
天空の城が無い今、次の作戦がなかなか思い付かない。時間が経てばアルテュールにも何かしらの対抗策を取られてしまう。それが竜脈に関係するようなものだったら大陸が大ダメージを受けそうだし……何か良い案はないか……
そこでユリアンだった。
「シノブ。成功するか分からないけど、一つ案がある」
「えっ、本当?」
★★★
「すまない。シノブ」
「前回もだけどさ、アバンセって大事な時には役立たずだよね。私の事を好き好き言うくせに」
ここは竜の山。目の前には巨大な竜。
「すまない、すまない」
そのアバンセの赤い瞳から涙がホロリと流れ落ちる。
「わーーーっ!! ごめん!! 冗談だよ!! ちょっと意地の悪い冗談だよ!! ごめんって!!」
「いや、事実だ。大陸を守る為とはいえここを動けない。大陸を守る為とはいえシノブの力になれないなんて……大陸を守る為に仕方無いとはいえ……すまない、大陸を守る為に」
「凄い『大陸を守る為』を推してくんじゃん……」
「見て見て、あれが不死身のアバンセ」
からかうように笑うシャーリー。
「あらあら、惚れた弱みって事なのかしらね~」
「信じられない光景だよな」
ヴイーヴルとユリアンもいる。
「まぁ、そんなアバンセだけども最後の最後に手伝ってもらうよ」
そしてシャーリーは指先をクルクルと回す。それは時計とは逆の左回転、赤い魔弾。
それと同時に。
「ここで力を解放すれば良いのね~」
「でも長くは持たないから。早くしてくれよな」
「ねぇ、ユリアン本気なの? ヴイーヴルさんも……アバンセの代わりをするなんて……」
「大丈夫よ~私のお母さんも立派な竜だったんだから~だからシーちゃん、心配しないで~」
ヴイーヴルは笑う。
ヴイーヴルの母、ユリアンの祖母、それは紫水晶のような美しい瞳を持つ竜、ガララント。
二人の中に流れる竜の力でアバンセの代役をするつもりなのだ。でも……無茶過ぎる。ガララントにアバンセ程の力は無い。二人の中の竜としての力はそのガララントにも及ばない。
「シノブ。現状でできる最善策だと思う。だから母さんと俺を信用して欲しい」
俺はチラッと視線をアバンセに向けた。そしてアバンセは言う。
「ヴイーヴル。ユリアン。すぐ戻るからここは任せたぞ」
「……二人とも……お願い」
「じゃあ、撃つよ」
そしてシャーリーの赤い魔弾が放たれた。
★★★
空を走る赤い魔弾。
それはシャーリーが相手を一度でも目視していれば追跡ができる破格の能力。それをアバンセが追う。
「しかし護衛は大丈夫なのか? シノブが一人だけなんて今まで無かっただろう?」
「もちろん誰が護衛するかの話は出たけど、ハッキリ言ってみんな満身創痍なんだよ」
ユニコーンの角は万能だ。しかし傷は直せても、小さな疲労が積み重なっていく。コノハナサクヤヒメですら潰れたアメーバみたいになってたからな。
「それに護衛ならアバンセがいるでしょ」
「っ!! まぁ、そうだな。この不死身のアバンセが一緒にいるのだ。何も心配など無いぞ、安心しろ」
「うん。信用してる。だから急いで」
「うおぉぉぉぉぉっ!!」
そのアバンセの飛行の速さよ。数時間で未開の土地へと到達するのだった。
やっぱり最後の最後はここか。
俺達の姿を見付けて、女天使達が向かって来るのだが、アバンセにとっては何の障害にもならない。その口から吐かれる高温の青い炎が全てを焼き尽くす。
そして赤い魔弾が下降、森林の中へと消えた。
「アルテュール。あなたが今、私達を見ている事も、もう仲間があんまり残っていない事も、この辺りに隠れている事も分かっているの。アバンセの力を見たでしょう? このまま隠れ続けるならこの辺り一体を全て焼き尽くすよ」
……
…………
………………
少しの間があって、片翼をはためかせアストレアが姿を現す。怒りか諦めか、それは分からない。アストレアの表情からは何も感じない。
「……アルテュール様をどうするつもりでしょうか?」
「捕まえるよ。このまま放って置く事はできない。責任は取らせる」
「捕らえられれば死罪でしょう。アルテュール様をお渡しする事はできません」
「今すぐ殺す事だってできる。アバンセの力なら。それに私がここにいる。その事実を考えればもう逃げられないのは頭の良いあなたなら分かるでしょう?」
「……」
「もう行き止まり」
俺はハッキリそう口にするのだった。
すでに大陸を支配する程の力は残っていない。とはいえ、全てが終わったわけじゃないからな。ロザリンドとベルベッティアもすぐ大陸へと戻り、俺達と合流する。
ここは任されていた防衛都市の一室。
「二人共おかえり。無事に帰ってきて安心したよ」
「島国の方は楽だったわ。それよりもこっちの方が大変だったでしょう? 激戦だったと聞いているけど、この被害で死者が出ていないのは奇跡的ね。シノブのおかげだわ」
なんてロザリンドは言うが……
「いやいや、頑張ったのはみんななんで。私なんて座ってふんぞり返っていただけだよ。それで島国の方だけど」
「でもマジでシノブは座ってるだけだったよね。あたしだって頑張って戦ってんのにさ」
と、シャーリー。
「私も頑張ったんだぞ。左手が溶け落ちるところだったんだ」
と、ドレミド。
「わたくしも頑張りましたわ。それはもう襲ってくる相手を千切っては投げ千切っては投げと」
と、リコリス。
「ちょっと3バカ、静かにして。今、ロザリンドから報告を聞くところだから」
「酷い!!」「酷い!!」「酷い!!」
三人の声が同時に重なる。
みんなが笑う。
「で、ロザリンド、ベルベッティア。戦う事もなく島国を解放したんでしょ?」
二人は島国での事を説明する。
プレアデス七姉妹最後の一人であるメロペー、彼女は姿を消して常に王族の周囲を見張り、脅していた。そしてそれをどうやって捕らえたのか?
「『私達も貴方達と同じ、常にアルテュールを監視している。姿を現さないならアルテュールを暗殺する』……ロザリンドはそう言ったのよ」
ベルベッティアの言葉を、ロザリンドが補足する。
「そうね。ただアルテュールのした事をそのまま返しただけよ」
「……そのまま返しただけ、って……そういう事ね」
さすがロザリンド、やるじゃん。最小限の行動で最大限の利益、俺は思わず笑ってしまう。マジでアルテュールがした事と全く同じ。できない事をできると見せ掛ける。
その場でロザリンドはアルテュールの能力について語ったのだろう。特に最終兵器であるカニ船の使用条件。それは本来なら俺達が知る事の無い情報だ。それをロザリンドが語ったのだから、メロペーはアルテュールが本当に監視されていると思ったのだ。
つまり自分が従わないとアルテュールが暗殺される可能性。
空中に投げ掛けられたロザリンドの言葉にメロペーは姿を現すしかなかった。
「そのメロペーはどうしたの?」
「自害したのか、アルテュールに見限られたのかは分からないわ」
ロザリンドは一枚のイラストを取り出した。
「……そっか」
「さてシノブ。これからどうするつもりだ?」
と、ビスマルク。
「決着を付けるよ。残るのは三人だけだからね。一人は戦闘能力も無いし」
アルテュール、アストレア、それとおうし座、名前はイオだったか。
「でも他にも飛べる女天使達がいるだろ。前の戦いで飛竜の大半は使えない。こっちで飛んで戦えるのはヴイーヴルさんとユリアンだけだし、分が悪くないか?」
「そう、ベリーの言う通りなんだよねぇ」
天空の城が無い今、次の作戦がなかなか思い付かない。時間が経てばアルテュールにも何かしらの対抗策を取られてしまう。それが竜脈に関係するようなものだったら大陸が大ダメージを受けそうだし……何か良い案はないか……
そこでユリアンだった。
「シノブ。成功するか分からないけど、一つ案がある」
「えっ、本当?」
★★★
「すまない。シノブ」
「前回もだけどさ、アバンセって大事な時には役立たずだよね。私の事を好き好き言うくせに」
ここは竜の山。目の前には巨大な竜。
「すまない、すまない」
そのアバンセの赤い瞳から涙がホロリと流れ落ちる。
「わーーーっ!! ごめん!! 冗談だよ!! ちょっと意地の悪い冗談だよ!! ごめんって!!」
「いや、事実だ。大陸を守る為とはいえここを動けない。大陸を守る為とはいえシノブの力になれないなんて……大陸を守る為に仕方無いとはいえ……すまない、大陸を守る為に」
「凄い『大陸を守る為』を推してくんじゃん……」
「見て見て、あれが不死身のアバンセ」
からかうように笑うシャーリー。
「あらあら、惚れた弱みって事なのかしらね~」
「信じられない光景だよな」
ヴイーヴルとユリアンもいる。
「まぁ、そんなアバンセだけども最後の最後に手伝ってもらうよ」
そしてシャーリーは指先をクルクルと回す。それは時計とは逆の左回転、赤い魔弾。
それと同時に。
「ここで力を解放すれば良いのね~」
「でも長くは持たないから。早くしてくれよな」
「ねぇ、ユリアン本気なの? ヴイーヴルさんも……アバンセの代わりをするなんて……」
「大丈夫よ~私のお母さんも立派な竜だったんだから~だからシーちゃん、心配しないで~」
ヴイーヴルは笑う。
ヴイーヴルの母、ユリアンの祖母、それは紫水晶のような美しい瞳を持つ竜、ガララント。
二人の中に流れる竜の力でアバンセの代役をするつもりなのだ。でも……無茶過ぎる。ガララントにアバンセ程の力は無い。二人の中の竜としての力はそのガララントにも及ばない。
「シノブ。現状でできる最善策だと思う。だから母さんと俺を信用して欲しい」
俺はチラッと視線をアバンセに向けた。そしてアバンセは言う。
「ヴイーヴル。ユリアン。すぐ戻るからここは任せたぞ」
「……二人とも……お願い」
「じゃあ、撃つよ」
そしてシャーリーの赤い魔弾が放たれた。
★★★
空を走る赤い魔弾。
それはシャーリーが相手を一度でも目視していれば追跡ができる破格の能力。それをアバンセが追う。
「しかし護衛は大丈夫なのか? シノブが一人だけなんて今まで無かっただろう?」
「もちろん誰が護衛するかの話は出たけど、ハッキリ言ってみんな満身創痍なんだよ」
ユニコーンの角は万能だ。しかし傷は直せても、小さな疲労が積み重なっていく。コノハナサクヤヒメですら潰れたアメーバみたいになってたからな。
「それに護衛ならアバンセがいるでしょ」
「っ!! まぁ、そうだな。この不死身のアバンセが一緒にいるのだ。何も心配など無いぞ、安心しろ」
「うん。信用してる。だから急いで」
「うおぉぉぉぉぉっ!!」
そのアバンセの飛行の速さよ。数時間で未開の土地へと到達するのだった。
やっぱり最後の最後はここか。
俺達の姿を見付けて、女天使達が向かって来るのだが、アバンセにとっては何の障害にもならない。その口から吐かれる高温の青い炎が全てを焼き尽くす。
そして赤い魔弾が下降、森林の中へと消えた。
「アルテュール。あなたが今、私達を見ている事も、もう仲間があんまり残っていない事も、この辺りに隠れている事も分かっているの。アバンセの力を見たでしょう? このまま隠れ続けるならこの辺り一体を全て焼き尽くすよ」
……
…………
………………
少しの間があって、片翼をはためかせアストレアが姿を現す。怒りか諦めか、それは分からない。アストレアの表情からは何も感じない。
「……アルテュール様をどうするつもりでしょうか?」
「捕まえるよ。このまま放って置く事はできない。責任は取らせる」
「捕らえられれば死罪でしょう。アルテュール様をお渡しする事はできません」
「今すぐ殺す事だってできる。アバンセの力なら。それに私がここにいる。その事実を考えればもう逃げられないのは頭の良いあなたなら分かるでしょう?」
「……」
「もう行き止まり」
俺はハッキリそう口にするのだった。
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