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地獄のタワーディフェンス編
大黒炎とパルとのお風呂
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黒い炎が落ち着き、数日。
俺はアバンセが建てた館にいた。
「どうだ、シノブ? 俺も大分上手くなっただろう?」
「そうだね、最初の頃は薄かったり濃かったりしたもんね」
カップに注がれたお茶を飲む。
あの不死身のアバンセが俺の為にお茶を入れるのだ。マジ凄ぇ、他の人には信じられん光景だろ。頼まずともお茶が勝手に出て来る。もう至れり尽くせりだぜ。
「おい、アバンセ。俺にはどうした?」
そこには人型のパルも居る。
「お前は呼んでいない。すぐ消えろ」
「そうだな、おい、シノブ行くぞ」
「待て。何故シノブを連れて行く? シノブはこのアバンセの嫁だぞ」
「まだ嫁じゃねぇだろ。そもそもシノブとは約束があるんだ。テメェは黙ってろ」
「約束だと?」
「そうだ、この後」
俺はパルをブン殴る。もちろん全く効いていない。
「ちょっとパルは黙ってようか?」
「お、おう……しかし普通いきなり殴るかよ……」
「良いぞ、シノブ。もっと殴れ。それで約束とは何だ?」
「パルには帝国を護ってもらったからね。ミランと一緒に食事会へパルを招待しようと思って」
「ミランも一緒なのか?」
「うん。そうだけど」
「まぁ、そういう事ならば」
「それにしても本当に二人ともお疲れ様。大変だったよね、ありがとう」
後から聞いた話ではあるが、二人は本当に頑張ってくれていた。七日間、黒い炎と戦い続けていたのだ。
パルは広大な帝国内の領地を飛び回り、帝都はもちろん目に付く範囲の小さな村までもその力で助けていた。
そしてアバンセ。交易都市はもちろん、その周辺、そしてエルフの町近郊とやはり広範囲に渡り黒い炎を排除していた。アバンセが居なければ、エルフの町はより大量の黒い炎に対処しなければいけない可能性もあった。
ちなみにではあるがサンドンはもちろん、ヤミも水の都も含めて黒い炎に対処をしていた。
つまり竜の力があってこそ、黒い炎に対抗する事ができたのだ。
そしてこれが後世に伝えられる大災害『大黒炎』である。
「それでサンドンは何だって?」
パルが話を促す。
「うん。あくまで推察だけど。黒い炎は定期的に竜脈から放出されているけど、それでも全部が放出されるわけじゃなくて、やっぱり少しずつ溜まっていくんじゃないかって。それが溜まって溜まって限界に来たのが今回だった。そういう事みたい」
「ではまた黒い炎は現れるのだな?」
アバンセの言葉に俺は続ける。
「うん。でも今回みたいな規模は数百年、自分が生きている間には起きないだろうって。だからさ、私が死んだ後も今回みたいな事があったら二人ともお願いね」
「シノブが言うんなら仕方ねぇ。このパルがいくらでも力を貸してやる」
「ああ、俺も約束しよう。それと悲しくなるから『私が死んだ後』とか言うんじゃない」
「ありがとう、二人とも」
俺は笑った。
★★★
そして今、俺は珍しくパルの背中の上。
竜の姿に戻ったパルが雲の上を飛ぶ。
「パル、絶対に余計な事を言わないでよ? 特にアバンセには」
「面倒臭ぇな。別に良いだろ」
「ダメダメ、絶対にダメ!! 二人とも喧嘩するでしょ!! しかも本気で」
「勝てば問題ねぇ」
「そういう問題じゃない!! 約束できないならエッチな事はしないよ!!」
「はいはい、分かったよ」
こういう所は以外とアバンセより大人っぽい。アバンセの野郎はすぐに自慢しやがるが、パルは俺が口止めをしとけば余計な事は言わないだろ。
パルとの約束……そう……俺はこれからパルとちょっとエッチな事をするのだ!!
帝国を護る為、咄嗟に出た約束とはいえ……アバンセの他にパルとも……これってもしかして『ビッチ』と罵られるヤツでは!!?
複数の男を相手にするわけだし!!
いや!! いやいや、断じて違う!! これは仕方の無い事なのだ!!
パルの根城である火山に連れて行かれると思ったのだが、少しだけ場所を外れる。
「おい、シノブ。あれ見ろよ」
火山、熱風の届かないその麓。
「あれって、あの建物の事?」
白とクリーム色の石を積み上げて作った石造りの建物。ただ普通の住人が住む規模ではない。広さといい、見た目の装飾や優雅さといい、王族や貴族が別荘で使うような館だ。
「シノブ。お前の為に俺も建てたぞ」
「えっ、パルが!!?」
「あの石っころが初めて役に立ったぜ」
話を聞いた所、大量のパル鉄鋼を売り払い、様々な職人を呼び寄せ、この館を建てたらしい。
その館に招かれて、さらに驚く。
さすが職人を集めただけの事がある。館内の内装はアバンセが建てた館に劣らない。実に品が良い。
俺は人型に変身したパルを見詰める。
「どうだ?」
「うん」
赤毛の髪に、見た目はアバンセよりも少し若い青年。意思の強そうな顔付きに引き締まった体。つまり簡単に言って格好良い。さらに強いし、パル鉄鋼でお金の心配も必要無い。俺に逆らわないし、お願いも聞いてくれる。
まさに超優良物件。これは……アバンセと同じくやっぱりキープ!!
「悔しいけど素敵」
「何だよ、そりゃ」
パルは笑うのだった。
★★★
お風呂まで完備とは。
この世界でのお風呂事情。実は湯船があるような家は少ない。基本的には沸かした湯を使って布地で体を拭く程度なのが基本である。
そういう意味では家って裕福な部類だったんだよなぁ~
でもここはそれ以上、王族クラスが使うようなお風呂だぜ。
体を綺麗に洗って、湯船に入って、両手でお湯を掬い顔を洗う。
……マジか。
最後までしないとはいえ、別の男とエッチな事をするってマジか……
自分で言うのも何だが、俺はちょっと露出癖がある。フレアやホーリーに一人でする姿を見てもらうのも好きだし。しかし男相手に改まって裸を見せるとなると話が違う。やっぱり恥ずかしい。
なんて思っていた所に……
「入るぞ」
「ぎゃー!! 何で入って来るのさ!!?」
「恋人同士は一緒に入ったりするんだろ?」
「恋人同士じゃないでしょうが!!」
「細かい事を言うなよ」
「もう先に出るから!!」
体を隠すよう背を向けて風呂から出ようとするのだが……その手がパルに掴まれる。強引に力で正面を向かされ、もう片方の手も取られる。体も隠す事ができない。
心臓がドキドキと強く脈打っていた。
「は、離してよ」
パルは答えない。
答えない代わりに唇を塞がれる。
パルからのキス。
「んっ……」
「……初めてしたが……確かにこれは特別だな」
「特別って……そんなに?」
「そんなにだ」
そしてもう一度。
「……そろそろ手を離して」
「離したら隠すだろ」
「そんなに私の裸見たい?」
「見たい」
「だって竜でしょ? 人間の裸なんて見たい?」
「シノブだからだ」
「……」
「……」
「……どうせ後で見せるつもりだったし。隠さないよ」
「分かった」
「……」
「……」
「な、何か言ってよ」
「あ、ああ、そうだな……綺麗だ」
そう言って貰えるのはやっぱり嬉しい。
パルがその場にしゃがみ込む。
「近い!! 近い!!」
「隠すなよ」
「だ、だって恥ずかし過ぎる!!」
「さっき隠さないって言っただろ」
「でも近いって!!」
「ほら、良いから」
「ううっ……良いからって何が……」
そんな感じのパルとのお風呂で、体中を観察されるのであった。
もちろん最後まではしてないぞ。
★★★
救国の小女神は竜との関係を持つ。
そんな話が大陸中に流れていた。
……と言うのも、パルが帝国を助けた際に皇帝が『どうして轟竜パルが助けてくれるのか?』と尋ねた。そしてパルは『シノブに頼まれたからだ』と答えた。
そしてアバンセ。
交易都市のニーナは俺と親交があり、アバンセとの関係も知っている。そこでアバンセの助っ人には俺が関係している事を悟った。
つまり俺が不死身のアバンセ、そして轟竜パルと友好関係を持ち、間接的にも大陸を救った……そういう話になっている。
そこで俺は大陸中から益々と英雄視をされるのだが……
まさかさ……故郷でこんな批判に晒されるとは思わなかったぜ……
俺はアバンセが建てた館にいた。
「どうだ、シノブ? 俺も大分上手くなっただろう?」
「そうだね、最初の頃は薄かったり濃かったりしたもんね」
カップに注がれたお茶を飲む。
あの不死身のアバンセが俺の為にお茶を入れるのだ。マジ凄ぇ、他の人には信じられん光景だろ。頼まずともお茶が勝手に出て来る。もう至れり尽くせりだぜ。
「おい、アバンセ。俺にはどうした?」
そこには人型のパルも居る。
「お前は呼んでいない。すぐ消えろ」
「そうだな、おい、シノブ行くぞ」
「待て。何故シノブを連れて行く? シノブはこのアバンセの嫁だぞ」
「まだ嫁じゃねぇだろ。そもそもシノブとは約束があるんだ。テメェは黙ってろ」
「約束だと?」
「そうだ、この後」
俺はパルをブン殴る。もちろん全く効いていない。
「ちょっとパルは黙ってようか?」
「お、おう……しかし普通いきなり殴るかよ……」
「良いぞ、シノブ。もっと殴れ。それで約束とは何だ?」
「パルには帝国を護ってもらったからね。ミランと一緒に食事会へパルを招待しようと思って」
「ミランも一緒なのか?」
「うん。そうだけど」
「まぁ、そういう事ならば」
「それにしても本当に二人ともお疲れ様。大変だったよね、ありがとう」
後から聞いた話ではあるが、二人は本当に頑張ってくれていた。七日間、黒い炎と戦い続けていたのだ。
パルは広大な帝国内の領地を飛び回り、帝都はもちろん目に付く範囲の小さな村までもその力で助けていた。
そしてアバンセ。交易都市はもちろん、その周辺、そしてエルフの町近郊とやはり広範囲に渡り黒い炎を排除していた。アバンセが居なければ、エルフの町はより大量の黒い炎に対処しなければいけない可能性もあった。
ちなみにではあるがサンドンはもちろん、ヤミも水の都も含めて黒い炎に対処をしていた。
つまり竜の力があってこそ、黒い炎に対抗する事ができたのだ。
そしてこれが後世に伝えられる大災害『大黒炎』である。
「それでサンドンは何だって?」
パルが話を促す。
「うん。あくまで推察だけど。黒い炎は定期的に竜脈から放出されているけど、それでも全部が放出されるわけじゃなくて、やっぱり少しずつ溜まっていくんじゃないかって。それが溜まって溜まって限界に来たのが今回だった。そういう事みたい」
「ではまた黒い炎は現れるのだな?」
アバンセの言葉に俺は続ける。
「うん。でも今回みたいな規模は数百年、自分が生きている間には起きないだろうって。だからさ、私が死んだ後も今回みたいな事があったら二人ともお願いね」
「シノブが言うんなら仕方ねぇ。このパルがいくらでも力を貸してやる」
「ああ、俺も約束しよう。それと悲しくなるから『私が死んだ後』とか言うんじゃない」
「ありがとう、二人とも」
俺は笑った。
★★★
そして今、俺は珍しくパルの背中の上。
竜の姿に戻ったパルが雲の上を飛ぶ。
「パル、絶対に余計な事を言わないでよ? 特にアバンセには」
「面倒臭ぇな。別に良いだろ」
「ダメダメ、絶対にダメ!! 二人とも喧嘩するでしょ!! しかも本気で」
「勝てば問題ねぇ」
「そういう問題じゃない!! 約束できないならエッチな事はしないよ!!」
「はいはい、分かったよ」
こういう所は以外とアバンセより大人っぽい。アバンセの野郎はすぐに自慢しやがるが、パルは俺が口止めをしとけば余計な事は言わないだろ。
パルとの約束……そう……俺はこれからパルとちょっとエッチな事をするのだ!!
帝国を護る為、咄嗟に出た約束とはいえ……アバンセの他にパルとも……これってもしかして『ビッチ』と罵られるヤツでは!!?
複数の男を相手にするわけだし!!
いや!! いやいや、断じて違う!! これは仕方の無い事なのだ!!
パルの根城である火山に連れて行かれると思ったのだが、少しだけ場所を外れる。
「おい、シノブ。あれ見ろよ」
火山、熱風の届かないその麓。
「あれって、あの建物の事?」
白とクリーム色の石を積み上げて作った石造りの建物。ただ普通の住人が住む規模ではない。広さといい、見た目の装飾や優雅さといい、王族や貴族が別荘で使うような館だ。
「シノブ。お前の為に俺も建てたぞ」
「えっ、パルが!!?」
「あの石っころが初めて役に立ったぜ」
話を聞いた所、大量のパル鉄鋼を売り払い、様々な職人を呼び寄せ、この館を建てたらしい。
その館に招かれて、さらに驚く。
さすが職人を集めただけの事がある。館内の内装はアバンセが建てた館に劣らない。実に品が良い。
俺は人型に変身したパルを見詰める。
「どうだ?」
「うん」
赤毛の髪に、見た目はアバンセよりも少し若い青年。意思の強そうな顔付きに引き締まった体。つまり簡単に言って格好良い。さらに強いし、パル鉄鋼でお金の心配も必要無い。俺に逆らわないし、お願いも聞いてくれる。
まさに超優良物件。これは……アバンセと同じくやっぱりキープ!!
「悔しいけど素敵」
「何だよ、そりゃ」
パルは笑うのだった。
★★★
お風呂まで完備とは。
この世界でのお風呂事情。実は湯船があるような家は少ない。基本的には沸かした湯を使って布地で体を拭く程度なのが基本である。
そういう意味では家って裕福な部類だったんだよなぁ~
でもここはそれ以上、王族クラスが使うようなお風呂だぜ。
体を綺麗に洗って、湯船に入って、両手でお湯を掬い顔を洗う。
……マジか。
最後までしないとはいえ、別の男とエッチな事をするってマジか……
自分で言うのも何だが、俺はちょっと露出癖がある。フレアやホーリーに一人でする姿を見てもらうのも好きだし。しかし男相手に改まって裸を見せるとなると話が違う。やっぱり恥ずかしい。
なんて思っていた所に……
「入るぞ」
「ぎゃー!! 何で入って来るのさ!!?」
「恋人同士は一緒に入ったりするんだろ?」
「恋人同士じゃないでしょうが!!」
「細かい事を言うなよ」
「もう先に出るから!!」
体を隠すよう背を向けて風呂から出ようとするのだが……その手がパルに掴まれる。強引に力で正面を向かされ、もう片方の手も取られる。体も隠す事ができない。
心臓がドキドキと強く脈打っていた。
「は、離してよ」
パルは答えない。
答えない代わりに唇を塞がれる。
パルからのキス。
「んっ……」
「……初めてしたが……確かにこれは特別だな」
「特別って……そんなに?」
「そんなにだ」
そしてもう一度。
「……そろそろ手を離して」
「離したら隠すだろ」
「そんなに私の裸見たい?」
「見たい」
「だって竜でしょ? 人間の裸なんて見たい?」
「シノブだからだ」
「……」
「……」
「……どうせ後で見せるつもりだったし。隠さないよ」
「分かった」
「……」
「……」
「な、何か言ってよ」
「あ、ああ、そうだな……綺麗だ」
そう言って貰えるのはやっぱり嬉しい。
パルがその場にしゃがみ込む。
「近い!! 近い!!」
「隠すなよ」
「だ、だって恥ずかし過ぎる!!」
「さっき隠さないって言っただろ」
「でも近いって!!」
「ほら、良いから」
「ううっ……良いからって何が……」
そんな感じのパルとのお風呂で、体中を観察されるのであった。
もちろん最後まではしてないぞ。
★★★
救国の小女神は竜との関係を持つ。
そんな話が大陸中に流れていた。
……と言うのも、パルが帝国を助けた際に皇帝が『どうして轟竜パルが助けてくれるのか?』と尋ねた。そしてパルは『シノブに頼まれたからだ』と答えた。
そしてアバンセ。
交易都市のニーナは俺と親交があり、アバンセとの関係も知っている。そこでアバンセの助っ人には俺が関係している事を悟った。
つまり俺が不死身のアバンセ、そして轟竜パルと友好関係を持ち、間接的にも大陸を救った……そういう話になっている。
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