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天空の城は本当にあったんだ編
城主と廻旋
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突然に開ける視界。
石造りの壁が色を失うようにしてやがて消えてしまう。そこから見えるのは雲の上の景色。
空の色は明るい青ではなく、黒が混ざるような深い青。見下ろせば白い雲海が日の光を反射させていた。何処までも広がる美しい景色に息をのむ。
体に少し冷たい風が吹き付ける。この風に攫われてしまったら……なんて考えると風の冷たさと相まって身震いもしてしまう。
「ね、ねぇ、シノブ、ちょっと怖いんだけど」
シャーリーが俺の腕に抱き付いた。
「シャーリーは怖がりだな」
ドレミドが笑う。
「ドレミドは怖くないの?」
「怖くない。むしろ気持ち良いと感じるぞ」
「やっぱり馬鹿は高い所が好きなんだ」
「シャーリーが酷い!!」
「でも確かに少し怖いよ。風で体が浮きそうな感覚あるもん」
俺なんて体重が軽いから、少しの風でもバランスを崩しそうで怖い。落ちたら絶対に助からんしな。
「でもこんな景色、滅多に見られるものではないわ」
アリエリの頭の上でベルベッティアは言う。
「うん。ここまで高くはね、竜だって飛べないから」
「シノブもシャーリーも掴まれ。俺なら簡単に飛ばされない」
「ありがとう、ヴォル」
「おい、向こうを見てみろ」
ミランが顔を向けた先には大きな雲の塊。上下に発達した雲は積乱雲にも見える。
ただその雲の向こう側に薄っすらと見える人工物の形。
「カタリナ。もしかしてあれが天空の城?」
「はい、そうです。通常は秘匿も兼ねて雲に包まれていますが、城主様の意思により雲を取り払う事も可能です。城内からは周囲の景色を楽しむ事もできます。今こちらに引き寄せていますのでもう少々お待ちください」
なんてカタリナが言っている間にも雲を纏った天空の城はどんどんと近付いて来る。聞いた話では天空の城はゆったりと空を巡っているはずだが、今は相当のスピードだぞ、これ。
そして雲塊が眼前まで迫ると、カタリナは言う。
「では城主様。手を前に。指輪を城へとかざしてください」
「指輪ってこれだよね。こう?」
それは左手薬指にはめた、ガラス製のように見える透き通った緑色の指輪。何かに呼応するかのように、その輝きが強くなる。
「城主様がされたその指輪。それはこの塔での困難を打ち破り、城の所有権を得た証なのです。そして城を操作する為の鍵でもあります。言葉にせずとも結構ですので、頭の中で城の周りの雲が晴れるように念じてください」
カタリナに言われ、俺はその通りに頭の中で念じる。
それに反応し、雲は晴れ、天空の城が姿を現すのだ。
外観は白い石造り。高く美しい塔が何本も集まったように城を形作っていた。守る為の要塞ではない、優美を意識した宮殿という方が近いかも知れない。
まるで絵本の中の夢の城。
カタリナは城へ向けて空中を歩き出す。
それは見えない階段。
カタリナが足を置いた所が少しだけ緑色に発光し、そこに階段があるのだと分かった。
「ほら、シャーリー行くよ」
「ぎゃー!! 無理、怖い、怖いって!!」
「ほら、ヴォルもシャーリーを押して」
「分かった」
「ちょっ、押さないで、こ、心の準備が!!」
なんてしながら城の中に入ると……
その絢爛な内装に驚く。
アーチ状になった天井と壁には絵画が描かれていた。天使、悪魔、精霊、妖精、竜、人、何か一つの物語のようにも見える。
目の前の螺旋階段、手摺りにさえ細かな装飾が施されていた。その螺旋階段を上がりながらカタリナは言う。
「あちらが食堂になり、その隣が調理室になります」
説明を聞くと超絶に凄ぇ……調理室にはあらゆる食材や調味料が用意され、腐る事も無い。使ったとしても減る事が無く、俺が欲すれば勝手に食材も増えるらしい。
そしてあっちには浴槽。常に温かいお湯が満たしている。
こっちは客室に寝室。どこも装飾豊かな家具が備え付けられていた。
「ちょっとどうしよう、これ、思った以上に凄過ぎるんだけど。これの城主が私って本当なの?」
「はい。そしてここが玉座の間になります。城主様、こちらにお座りください」
内装と同じ、重厚な造りをした玉座。
そこに座る。
「ふっかふか、これ、お尻の所がふっかふかよ。超座りやすい!!」
「ちょっとシノブ、次あたし、あたしにも座らせて!!」
「まぁ、待ちたまえシャーリー君。後でいっぱい座らせてあげるから。カタリナ、ここでできる何か特別な事ってある?」
「まずは玉座に座ったまま外の確認をする事ができます」
「また念じれば良いんだね」
「はい」
すると……足元、見下ろすように天空への塔が写し上がった。まるで巨大なモニターの上に立っているような感覚。同時に玉座の周りにも周囲の風景が浮かぶ。
「このように城の周囲が確認できます。そして備え付けられた砲台で目標を攻撃する事が可能です」
その言葉にシャーリーは言う。
「この城があれば他の国ボッコボコじゃない? 世界征服できちゃうじゃん」
高層に浮かぶこの城を攻撃する術は無い。しかしこちらからは攻撃ができる。つまりこの城の所有は同時に大陸を征服する力を得たという事。
それを知れば全ての国々がこの城を求めるだろう。つまり絶対的な力を求めて各国が戦争になる可能性だってある。
俺はミランへと視線を向けた。帝国の皇子であるミランを。
「……安心しろ。誰にも言うつもりはない。こんなの火種になるだけだからな」
さすがミラン分かってやがる。
もちろんベルベッティアも分かっているはず。
「ねぇ、みんな。砲台の事は秘密ね。誰にも言わない。約束して」
「なんで?」
「さっきシャーリー自身が言ったでしょ。世界征服ができちゃうからだよ。この天空の城を狙っての戦争だってありえる。そうなったら当事者のシャーリーだってただじゃ済まない」
「そうだね。了解」
「特にドレミド!!」
「わ、私か?」
「ドレミドは超絶うっかりさんなんだから気を付けてよ。失言一つで戦争になる可能性だってあるんだから」
「わ、分かった、気を付ける」
「シノブ。安心してね。ドレミドがね、秘密を言いそうになったら私が思いっ切り叩くから」
「俺もドレミドが秘密を喋りそうになったら噛み付く」
「うっ、ドレミドとヴォル、二人がいたら、叩かれて噛まれるのか……」
「カタリナ。砲台の事は私の許可がない限り、誰にも説明しない事。お願いね」
「はい。かしこまりました」
さて。
天空の城を手に入れたわけだが……王国への説明はどうしようかね?
★★★
大陸を救った、救国の小女神シノブ。そのシノブが天空への塔を制覇し、天空の城を手に入れる。その話は大陸中へ一気に広まった。にわかに信じられない話ではあるが、それに信憑性を持たせたのは六戦鬼。
同じく大陸の英雄である六戦鬼が、話は本当の事と認めたのである。
この事により話は信憑性が増す。
こういう時の為のニーナ様よ!!
王族であると予想されるニーナを通して、王国側に話を通す。
もちろん王国側は天空の城の所有を求めたが、俺が城主になってしまった事、そして天空の城を所有する事ができるのは天空への塔を攻略した者だけだという事により、王国側は所有を諦めた。
ただ俺としては王国側の貸出要請があればできるだけ天空の城は貸すつもり。余計な問題は起こしたくないもんな。ただ事前に他国への侵略には絶対に利用させないとは伝えてある。
そして今、その天空の城は……
俺は空を見上げた。
そこにあるのはただの青い空。
天空の城はどこにも見えない。
「あーあ、もっとゆっくりしたかったのに」
隣のシャーリーも空を見上げる。
「もう充分ゆっくりしたでしょ。お店だってあるんだから、いつまでも休んでられないの」
「でもさ、お城があれば衣食住に絶対に困らないんだから働く必要無くない?」
「私達だけならね。でも私達の仕事はもう大勢の人の生活にも関わっているの。分かるよね?」
「真面目過ぎる……子供なのに言う事が偉いオッサンみたいなんだけど」
「子供じゃないんですけど!!」
まぁ、中身はオッサンなんですけどね!!
天空の城は大陸中の空を廻旋していた。大陸の異常があればすぐにカタリナから指輪を通して連絡が入る。これで災害とか逸早く察知できれば良いんだけどな。
こうして俺達はまた元の生活に戻るのである。
石造りの壁が色を失うようにしてやがて消えてしまう。そこから見えるのは雲の上の景色。
空の色は明るい青ではなく、黒が混ざるような深い青。見下ろせば白い雲海が日の光を反射させていた。何処までも広がる美しい景色に息をのむ。
体に少し冷たい風が吹き付ける。この風に攫われてしまったら……なんて考えると風の冷たさと相まって身震いもしてしまう。
「ね、ねぇ、シノブ、ちょっと怖いんだけど」
シャーリーが俺の腕に抱き付いた。
「シャーリーは怖がりだな」
ドレミドが笑う。
「ドレミドは怖くないの?」
「怖くない。むしろ気持ち良いと感じるぞ」
「やっぱり馬鹿は高い所が好きなんだ」
「シャーリーが酷い!!」
「でも確かに少し怖いよ。風で体が浮きそうな感覚あるもん」
俺なんて体重が軽いから、少しの風でもバランスを崩しそうで怖い。落ちたら絶対に助からんしな。
「でもこんな景色、滅多に見られるものではないわ」
アリエリの頭の上でベルベッティアは言う。
「うん。ここまで高くはね、竜だって飛べないから」
「シノブもシャーリーも掴まれ。俺なら簡単に飛ばされない」
「ありがとう、ヴォル」
「おい、向こうを見てみろ」
ミランが顔を向けた先には大きな雲の塊。上下に発達した雲は積乱雲にも見える。
ただその雲の向こう側に薄っすらと見える人工物の形。
「カタリナ。もしかしてあれが天空の城?」
「はい、そうです。通常は秘匿も兼ねて雲に包まれていますが、城主様の意思により雲を取り払う事も可能です。城内からは周囲の景色を楽しむ事もできます。今こちらに引き寄せていますのでもう少々お待ちください」
なんてカタリナが言っている間にも雲を纏った天空の城はどんどんと近付いて来る。聞いた話では天空の城はゆったりと空を巡っているはずだが、今は相当のスピードだぞ、これ。
そして雲塊が眼前まで迫ると、カタリナは言う。
「では城主様。手を前に。指輪を城へとかざしてください」
「指輪ってこれだよね。こう?」
それは左手薬指にはめた、ガラス製のように見える透き通った緑色の指輪。何かに呼応するかのように、その輝きが強くなる。
「城主様がされたその指輪。それはこの塔での困難を打ち破り、城の所有権を得た証なのです。そして城を操作する為の鍵でもあります。言葉にせずとも結構ですので、頭の中で城の周りの雲が晴れるように念じてください」
カタリナに言われ、俺はその通りに頭の中で念じる。
それに反応し、雲は晴れ、天空の城が姿を現すのだ。
外観は白い石造り。高く美しい塔が何本も集まったように城を形作っていた。守る為の要塞ではない、優美を意識した宮殿という方が近いかも知れない。
まるで絵本の中の夢の城。
カタリナは城へ向けて空中を歩き出す。
それは見えない階段。
カタリナが足を置いた所が少しだけ緑色に発光し、そこに階段があるのだと分かった。
「ほら、シャーリー行くよ」
「ぎゃー!! 無理、怖い、怖いって!!」
「ほら、ヴォルもシャーリーを押して」
「分かった」
「ちょっ、押さないで、こ、心の準備が!!」
なんてしながら城の中に入ると……
その絢爛な内装に驚く。
アーチ状になった天井と壁には絵画が描かれていた。天使、悪魔、精霊、妖精、竜、人、何か一つの物語のようにも見える。
目の前の螺旋階段、手摺りにさえ細かな装飾が施されていた。その螺旋階段を上がりながらカタリナは言う。
「あちらが食堂になり、その隣が調理室になります」
説明を聞くと超絶に凄ぇ……調理室にはあらゆる食材や調味料が用意され、腐る事も無い。使ったとしても減る事が無く、俺が欲すれば勝手に食材も増えるらしい。
そしてあっちには浴槽。常に温かいお湯が満たしている。
こっちは客室に寝室。どこも装飾豊かな家具が備え付けられていた。
「ちょっとどうしよう、これ、思った以上に凄過ぎるんだけど。これの城主が私って本当なの?」
「はい。そしてここが玉座の間になります。城主様、こちらにお座りください」
内装と同じ、重厚な造りをした玉座。
そこに座る。
「ふっかふか、これ、お尻の所がふっかふかよ。超座りやすい!!」
「ちょっとシノブ、次あたし、あたしにも座らせて!!」
「まぁ、待ちたまえシャーリー君。後でいっぱい座らせてあげるから。カタリナ、ここでできる何か特別な事ってある?」
「まずは玉座に座ったまま外の確認をする事ができます」
「また念じれば良いんだね」
「はい」
すると……足元、見下ろすように天空への塔が写し上がった。まるで巨大なモニターの上に立っているような感覚。同時に玉座の周りにも周囲の風景が浮かぶ。
「このように城の周囲が確認できます。そして備え付けられた砲台で目標を攻撃する事が可能です」
その言葉にシャーリーは言う。
「この城があれば他の国ボッコボコじゃない? 世界征服できちゃうじゃん」
高層に浮かぶこの城を攻撃する術は無い。しかしこちらからは攻撃ができる。つまりこの城の所有は同時に大陸を征服する力を得たという事。
それを知れば全ての国々がこの城を求めるだろう。つまり絶対的な力を求めて各国が戦争になる可能性だってある。
俺はミランへと視線を向けた。帝国の皇子であるミランを。
「……安心しろ。誰にも言うつもりはない。こんなの火種になるだけだからな」
さすがミラン分かってやがる。
もちろんベルベッティアも分かっているはず。
「ねぇ、みんな。砲台の事は秘密ね。誰にも言わない。約束して」
「なんで?」
「さっきシャーリー自身が言ったでしょ。世界征服ができちゃうからだよ。この天空の城を狙っての戦争だってありえる。そうなったら当事者のシャーリーだってただじゃ済まない」
「そうだね。了解」
「特にドレミド!!」
「わ、私か?」
「ドレミドは超絶うっかりさんなんだから気を付けてよ。失言一つで戦争になる可能性だってあるんだから」
「わ、分かった、気を付ける」
「シノブ。安心してね。ドレミドがね、秘密を言いそうになったら私が思いっ切り叩くから」
「俺もドレミドが秘密を喋りそうになったら噛み付く」
「うっ、ドレミドとヴォル、二人がいたら、叩かれて噛まれるのか……」
「カタリナ。砲台の事は私の許可がない限り、誰にも説明しない事。お願いね」
「はい。かしこまりました」
さて。
天空の城を手に入れたわけだが……王国への説明はどうしようかね?
★★★
大陸を救った、救国の小女神シノブ。そのシノブが天空への塔を制覇し、天空の城を手に入れる。その話は大陸中へ一気に広まった。にわかに信じられない話ではあるが、それに信憑性を持たせたのは六戦鬼。
同じく大陸の英雄である六戦鬼が、話は本当の事と認めたのである。
この事により話は信憑性が増す。
こういう時の為のニーナ様よ!!
王族であると予想されるニーナを通して、王国側に話を通す。
もちろん王国側は天空の城の所有を求めたが、俺が城主になってしまった事、そして天空の城を所有する事ができるのは天空への塔を攻略した者だけだという事により、王国側は所有を諦めた。
ただ俺としては王国側の貸出要請があればできるだけ天空の城は貸すつもり。余計な問題は起こしたくないもんな。ただ事前に他国への侵略には絶対に利用させないとは伝えてある。
そして今、その天空の城は……
俺は空を見上げた。
そこにあるのはただの青い空。
天空の城はどこにも見えない。
「あーあ、もっとゆっくりしたかったのに」
隣のシャーリーも空を見上げる。
「もう充分ゆっくりしたでしょ。お店だってあるんだから、いつまでも休んでられないの」
「でもさ、お城があれば衣食住に絶対に困らないんだから働く必要無くない?」
「私達だけならね。でも私達の仕事はもう大勢の人の生活にも関わっているの。分かるよね?」
「真面目過ぎる……子供なのに言う事が偉いオッサンみたいなんだけど」
「子供じゃないんですけど!!」
まぁ、中身はオッサンなんですけどね!!
天空の城は大陸中の空を廻旋していた。大陸の異常があればすぐにカタリナから指輪を通して連絡が入る。これで災害とか逸早く察知できれば良いんだけどな。
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