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国落とし編
騎士団長
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翌朝。といってもすでに太陽が空の中央まで昇り、お昼時となった頃。
俺はいつものようにミリアに起こされてから支度を済ませると、宿屋の一階で朝兼昼のご飯を食べる。
そこには何があったのかは分からないが、以前よりも距離が近くなったように見えるアイリスとシャルエナもおり、シャルエナに関しては、昨日までの不安定さが少し落ち着いたようにも見えた。
「ルーナさん」
「あぁ。どうやら着いたみたいだね」
料理をちょうど食べ終えた頃。感知魔法で町の様子を探っていたミリアは、結界の外に客が来たのを感知したのか声をかけてくる。
「どうやら騎士たちが来たみたいだ。私たちも行こうか」
「はい」
「わかった」
それから席を立った俺たちは、町の東側にある入り口へと歩いて行き、騎士たちがいる場所へと向かっていく。
その時通った町の雰囲気はとても慌ただしくなっており、どうやらその理由が昨日の夜に張った俺の結界により、誰も外に出ることができないからのようであったが、特に気にする必要もなさそうなので無視をした。
東側の入り口付近にやってくると、結界の前にはよく知る人物を筆頭に20人ほどの騎士たちがおり、目の前にある結界を見てどうしたものかと考えているようだった。
「ゼファルが来たのか」
「そうみたいですね。ルーナさんからの連絡でしたし、旦那様があの方をここに送るのが良いと判断したのでしょう」
俺の張った結界の前で腕を組みながら悩んだ様子を見せていたのは、ヴァレンタイン公爵家が所有する騎士団で騎士団長をしているゼファルであった。
どうやら俺が父上に騎士を送って欲しいと頼んだことで、何かあったのだろうと判断した父上は、騎士の中でも一番地位が高いゼファルを送ってくれたようだ。
「ゼファル」
「……ん?奥様?」
「は?」
結界魔法は音までは防げないため、結界の前で足を止めた俺は彼に声を掛けたわけだが、何故かとても驚いた様子でこちらを見ながら、母上のことを呼んだ。
「どうして奥様がここにいらっしゃるのですか?」
「お前は何をいってるんだ?」
「あれ、その喋り方……もしかして坊ちゃんですか?」
「そうだよ」
どうやら彼の反応を見るに、今の俺の姿が母上に似ていたらしく、状況を知らないからか驚いた様だった。
「はぇ~、全然気づきませんでしたね。もうほぼ奥様じゃないですか。いったいどうしたんです?」
「いろいろと事情があるんだよ。それより、騎士団長が直々に来たのは父上の指示か?」
「えぇ。あなたが騎士を呼ぶくらいだからよほどのことだろうとのことで、俺がくることになりました」
「なるほど」
「まぁ、細かい話は中でしましょう。とりあえず中に入れてもらえますか?」
「あぁ、そうだったな」
俺はそう言って結界に人が通れるだけの入り口を開けると、そこを通ってゼファルたちが中へと入ってくる。
「それじゃあ、とりあえず私たちが泊まってる宿屋に行こうか」
「了解です」
そして俺たちは、騎士を20人連れて来た道を戻っていくわけだが、その異様な光景を見た町の人たちは、驚いた顔をしながら俺たちのことを見続けていた。
「なるほど。詳細はわかりました」
宿屋に戻ってきた俺たちは、ゼファル以外の騎士を一階で待機させ、彼だけを部屋に入れてこの町と昨夜のことを説明する。
「つまり坊ちゃんたちは、とある目的で姿を偽装して旅をしていたところ、この町を拠点にしているクランに勧誘されたと。それを断ったが争いになり、そのクランを潰すためにこの町に来たらクランとギルド、そして騎士までもが協力して奴隷を売っていたと言うわけですね」
「その通り」
「しかもその連中はすでに捕まえ、残りの騎士やギルド職員を逃がさないためにあの結界を張っていたというわけですか」
「理解が早くて助かるな」
「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ」
俺の話を最後まで聞いたゼファルは、大きく息を吸ってわざとらしく長いため息を吐くと、その瞳に呆れ感じさせながら俺のことを見てくる。
「坊ちゃん。何故争いになったのかは別にしても、俺たちが来てからやるんじゃダメだったんですか?」
「だってゼファルたちに任せたら、あいつらの所有権が騎士団に渡るだろ?それじゃあダメなんだよ」
「はい?つまり坊ちゃんは、この町で犯罪に加担していた奴らの所有権が欲しかったと?」
「そうそう」
「いやいや、そんなんで納得しませんよ。あなたはヴァレンタイン公爵家の次期当主様ですから、所有権が欲しいだけなら言ってくれれば渡しましたよ。それに、あいつからも坊ちゃんの好きなようにさせろと言われてますからね」
俺は自分たちだけでクランやギルドの連中を捕まえた理由を適当に説明するが、子供の頃から俺のことを知っているゼファルのことは騙せないようで、父上のことも出しながら本当の理由を話せと促してくる。
「騙せないかぁ~」
「当然ですよ。俺は坊ちゃんが赤ん坊の時から知ってますからね。それと、奥様に似た姿で悪戯がバレた子供のような顔をしないでください。頭がおかしくなりそうです」
「それはよく分からんが、まぁ本当の理由を話すなら答えは簡単だ。その方が楽しそうだったから」
「あ~、あいつとの血の繋がりをここで感じてしまうなんて。せめてもう少し奥様に性格が似ていれば……いや、それはそれで面倒そうだな」
ゼファルは頭を抱えながら一人で何かを呟いていたが、すぐに頭を切り替えると、少し真剣な表情で話し出す。
「とりあえず、この町の状況は理解しました。騎士については俺の責任ですね。もう少し他の町にも気を配るべきでした」
「まぁ、総責任者のゼファルにも責任はあるが、騎士団長が小さな町一つ一つを気にしてたら過労死するだろ。結局のところ、犯罪に加担すると決めたのはこの町の騎士たち自身だ。お前が全責任を取る必要はないよ」
「そう言っていただけると助かりますが、その言葉に甘えるだけではダメですからね。帰ったら信頼できる部下を使って、他の町の騎士たちも調査しようと思います」
「そこら辺はゼファルに任せるよ」
ゼファルは話し方こそ少し軽い感じはするが、彼は騎士という職業に誇りを持っており、親友でもある父上と彼の家族が住むヴァレンタイン公爵領を守るためなら、努力を惜しまない人だった。
「ということは、騎士を多めに連れてくるよう手紙に書いてあったのは、悪事に加担した騎士を排除し、連れてきた騎士たちを置いていくためですか?」
「正解。どんな奴らが来るかは分からなかったけど、ゼファルが連れてきたなら安心できるな」
「そこら辺は安心してください。実力的も忠義も問題ない奴らを連れてきました」
「それは良かった。ならあとは……」
それから俺たちは、毒蛇の連中や犯罪に加担していたギルド職員と騎士たちの処遇を決めると、残りのことはゼファルが連れてきた騎士に任せることに決め、この話し合いが終わる。
「いや~、それにしても、坊ちゃんは本当に奥様そっくりですね」
「そんなにか?」
「えぇ。身長こそ奥様より高いですが、元々顔つきが似ていたのもあり、奥様本人だと言われても納得してしまいそうでしたよ。ちなみに、一緒にいるのはどなたです?フィエラの嬢ちゃんたちでは無いようですし、ミリアは面影があるのでわかりますが、他のお二方がわかりませんね」
「薄茶色の髪をしたのがアイリスで、灰色の髪をしたのがシャルエナ殿下だ」
「え、シャルエナ殿下ですか?」
「久しぶりだね、ゼファル。5歳の時以来かな?」
シャルエナがゼファルに声をかけた瞬間、彼は慌てた様子で膝をつくと、臣下の礼を取り無礼を詫びる。
「申し訳ございませんでした。まさか皇女殿下がいらっしゃるとは思わず無礼な態度を。どのような罰でもお受けいたします」
「やめてくれ。昔世話になった中だろう?それに、今はナルシェという一人の冒険者として身分を隠している。君を罰する理由はないよ」
「で、ですが……」
「ゼファル。殿下が気にしないと言ってるんだ、これ以上は逆に非礼に当たるぞ」
「……わかりました」
ゼファルはそう言って席に座り直すと、そんな彼を見たシャルエナは満足そうに笑い、今度は彼女からゼファルに話しかける。
二人はシャルエナが公爵家に来ていた頃に知り合い、たまにゼファルがシャルエナに剣術を教えたりもした仲だった。
「さて。お互いに積もる話もあるだろうが、まずは後片付けをしに行こうか」
「了解です」
久しぶり会ったシャルエナとどう接したら良いのか困惑するゼファルをしばらく眺めたあと、俺たちは残りの騎士やロニィに任せていたギルド職員のことを確認しにいくため、また大人数で町の中を移動するのであった。
俺はいつものようにミリアに起こされてから支度を済ませると、宿屋の一階で朝兼昼のご飯を食べる。
そこには何があったのかは分からないが、以前よりも距離が近くなったように見えるアイリスとシャルエナもおり、シャルエナに関しては、昨日までの不安定さが少し落ち着いたようにも見えた。
「ルーナさん」
「あぁ。どうやら着いたみたいだね」
料理をちょうど食べ終えた頃。感知魔法で町の様子を探っていたミリアは、結界の外に客が来たのを感知したのか声をかけてくる。
「どうやら騎士たちが来たみたいだ。私たちも行こうか」
「はい」
「わかった」
それから席を立った俺たちは、町の東側にある入り口へと歩いて行き、騎士たちがいる場所へと向かっていく。
その時通った町の雰囲気はとても慌ただしくなっており、どうやらその理由が昨日の夜に張った俺の結界により、誰も外に出ることができないからのようであったが、特に気にする必要もなさそうなので無視をした。
東側の入り口付近にやってくると、結界の前にはよく知る人物を筆頭に20人ほどの騎士たちがおり、目の前にある結界を見てどうしたものかと考えているようだった。
「ゼファルが来たのか」
「そうみたいですね。ルーナさんからの連絡でしたし、旦那様があの方をここに送るのが良いと判断したのでしょう」
俺の張った結界の前で腕を組みながら悩んだ様子を見せていたのは、ヴァレンタイン公爵家が所有する騎士団で騎士団長をしているゼファルであった。
どうやら俺が父上に騎士を送って欲しいと頼んだことで、何かあったのだろうと判断した父上は、騎士の中でも一番地位が高いゼファルを送ってくれたようだ。
「ゼファル」
「……ん?奥様?」
「は?」
結界魔法は音までは防げないため、結界の前で足を止めた俺は彼に声を掛けたわけだが、何故かとても驚いた様子でこちらを見ながら、母上のことを呼んだ。
「どうして奥様がここにいらっしゃるのですか?」
「お前は何をいってるんだ?」
「あれ、その喋り方……もしかして坊ちゃんですか?」
「そうだよ」
どうやら彼の反応を見るに、今の俺の姿が母上に似ていたらしく、状況を知らないからか驚いた様だった。
「はぇ~、全然気づきませんでしたね。もうほぼ奥様じゃないですか。いったいどうしたんです?」
「いろいろと事情があるんだよ。それより、騎士団長が直々に来たのは父上の指示か?」
「えぇ。あなたが騎士を呼ぶくらいだからよほどのことだろうとのことで、俺がくることになりました」
「なるほど」
「まぁ、細かい話は中でしましょう。とりあえず中に入れてもらえますか?」
「あぁ、そうだったな」
俺はそう言って結界に人が通れるだけの入り口を開けると、そこを通ってゼファルたちが中へと入ってくる。
「それじゃあ、とりあえず私たちが泊まってる宿屋に行こうか」
「了解です」
そして俺たちは、騎士を20人連れて来た道を戻っていくわけだが、その異様な光景を見た町の人たちは、驚いた顔をしながら俺たちのことを見続けていた。
「なるほど。詳細はわかりました」
宿屋に戻ってきた俺たちは、ゼファル以外の騎士を一階で待機させ、彼だけを部屋に入れてこの町と昨夜のことを説明する。
「つまり坊ちゃんたちは、とある目的で姿を偽装して旅をしていたところ、この町を拠点にしているクランに勧誘されたと。それを断ったが争いになり、そのクランを潰すためにこの町に来たらクランとギルド、そして騎士までもが協力して奴隷を売っていたと言うわけですね」
「その通り」
「しかもその連中はすでに捕まえ、残りの騎士やギルド職員を逃がさないためにあの結界を張っていたというわけですか」
「理解が早くて助かるな」
「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ」
俺の話を最後まで聞いたゼファルは、大きく息を吸ってわざとらしく長いため息を吐くと、その瞳に呆れ感じさせながら俺のことを見てくる。
「坊ちゃん。何故争いになったのかは別にしても、俺たちが来てからやるんじゃダメだったんですか?」
「だってゼファルたちに任せたら、あいつらの所有権が騎士団に渡るだろ?それじゃあダメなんだよ」
「はい?つまり坊ちゃんは、この町で犯罪に加担していた奴らの所有権が欲しかったと?」
「そうそう」
「いやいや、そんなんで納得しませんよ。あなたはヴァレンタイン公爵家の次期当主様ですから、所有権が欲しいだけなら言ってくれれば渡しましたよ。それに、あいつからも坊ちゃんの好きなようにさせろと言われてますからね」
俺は自分たちだけでクランやギルドの連中を捕まえた理由を適当に説明するが、子供の頃から俺のことを知っているゼファルのことは騙せないようで、父上のことも出しながら本当の理由を話せと促してくる。
「騙せないかぁ~」
「当然ですよ。俺は坊ちゃんが赤ん坊の時から知ってますからね。それと、奥様に似た姿で悪戯がバレた子供のような顔をしないでください。頭がおかしくなりそうです」
「それはよく分からんが、まぁ本当の理由を話すなら答えは簡単だ。その方が楽しそうだったから」
「あ~、あいつとの血の繋がりをここで感じてしまうなんて。せめてもう少し奥様に性格が似ていれば……いや、それはそれで面倒そうだな」
ゼファルは頭を抱えながら一人で何かを呟いていたが、すぐに頭を切り替えると、少し真剣な表情で話し出す。
「とりあえず、この町の状況は理解しました。騎士については俺の責任ですね。もう少し他の町にも気を配るべきでした」
「まぁ、総責任者のゼファルにも責任はあるが、騎士団長が小さな町一つ一つを気にしてたら過労死するだろ。結局のところ、犯罪に加担すると決めたのはこの町の騎士たち自身だ。お前が全責任を取る必要はないよ」
「そう言っていただけると助かりますが、その言葉に甘えるだけではダメですからね。帰ったら信頼できる部下を使って、他の町の騎士たちも調査しようと思います」
「そこら辺はゼファルに任せるよ」
ゼファルは話し方こそ少し軽い感じはするが、彼は騎士という職業に誇りを持っており、親友でもある父上と彼の家族が住むヴァレンタイン公爵領を守るためなら、努力を惜しまない人だった。
「ということは、騎士を多めに連れてくるよう手紙に書いてあったのは、悪事に加担した騎士を排除し、連れてきた騎士たちを置いていくためですか?」
「正解。どんな奴らが来るかは分からなかったけど、ゼファルが連れてきたなら安心できるな」
「そこら辺は安心してください。実力的も忠義も問題ない奴らを連れてきました」
「それは良かった。ならあとは……」
それから俺たちは、毒蛇の連中や犯罪に加担していたギルド職員と騎士たちの処遇を決めると、残りのことはゼファルが連れてきた騎士に任せることに決め、この話し合いが終わる。
「いや~、それにしても、坊ちゃんは本当に奥様そっくりですね」
「そんなにか?」
「えぇ。身長こそ奥様より高いですが、元々顔つきが似ていたのもあり、奥様本人だと言われても納得してしまいそうでしたよ。ちなみに、一緒にいるのはどなたです?フィエラの嬢ちゃんたちでは無いようですし、ミリアは面影があるのでわかりますが、他のお二方がわかりませんね」
「薄茶色の髪をしたのがアイリスで、灰色の髪をしたのがシャルエナ殿下だ」
「え、シャルエナ殿下ですか?」
「久しぶりだね、ゼファル。5歳の時以来かな?」
シャルエナがゼファルに声をかけた瞬間、彼は慌てた様子で膝をつくと、臣下の礼を取り無礼を詫びる。
「申し訳ございませんでした。まさか皇女殿下がいらっしゃるとは思わず無礼な態度を。どのような罰でもお受けいたします」
「やめてくれ。昔世話になった中だろう?それに、今はナルシェという一人の冒険者として身分を隠している。君を罰する理由はないよ」
「で、ですが……」
「ゼファル。殿下が気にしないと言ってるんだ、これ以上は逆に非礼に当たるぞ」
「……わかりました」
ゼファルはそう言って席に座り直すと、そんな彼を見たシャルエナは満足そうに笑い、今度は彼女からゼファルに話しかける。
二人はシャルエナが公爵家に来ていた頃に知り合い、たまにゼファルがシャルエナに剣術を教えたりもした仲だった。
「さて。お互いに積もる話もあるだろうが、まずは後片付けをしに行こうか」
「了解です」
久しぶり会ったシャルエナとどう接したら良いのか困惑するゼファルをしばらく眺めたあと、俺たちは残りの騎士やロニィに任せていたギルド職員のことを確認しにいくため、また大人数で町の中を移動するのであった。
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