91 / 231
冒険編
勝つ為に
しおりを挟む
~sideシュヴィーナ~
フィエラがザイドの攻撃に翻弄されていたころ、シュヴィーナもまた女狩人に反撃することが出来ずにいた。
「まったく!どれだけトラップが仕掛けてあるのよ!それに見えない矢とかずるくないかしら!」
そう。シュヴィーナは現在、まさに狩られる動物の如く逃げ回っており、そんな彼女を捕まえるために仕掛けられたトラップや見えない矢を避けるのに必死だった。
(矢は風を読むことで何とか対処できるけど、トラップが少し厄介だわ)
いつの間に仕掛けられたのかは分からないが、足元には足を引っ掛けるために結ばれた草があちこちに隠れており、上には蔓で編まれた網のようなものまである。
その他にも落とし穴や落石など、様々なトラップがいたるところに隠されているのだ。
「何とか反撃したいけど、こちらから狙おうとした時には別のところから矢が飛んでくるし、どうしたら良いのよ…きゃ!」
どうやって反撃しようかと考えていたところに、まるで見えているかのように森の奥から不可視の矢が飛んでくる。
その矢はシュヴィーナの腕を掠ると、そこから腕が痺れていくような感覚が襲ってきた。
(即効性の神経毒ね。早く毒抜きをしないと)
シュヴィーナはドーナに頼んで蔓で腕を縛ってもらうと、痛いのを我慢して血を搾り出し毒抜きをする。
(まだ少し痺れは残っているけど、これなら何とかなりそうね)
「ほらほら!考え事なんてしているからそうなるのよ?早く逃げないと次は死んじゃうかもね?うさぎさん!」
シュヴィーナが手を閉じたり開いたりしながら感覚を確かめていると、様子を見にきた女狩人が木の上からそんなことを言ってまた消えていく。
「本当にムカつくわね。こんなに腹が立つのは初めてだわ」
これまでも辛いことや思い通りに行かない事はたくさんあったが、それでもシュヴィーナは明るく前を向いて頑張ってきた。
だが、ここまで誰かに馬鹿にされて動物のように追い回されたのは初めてで、何よりルイスやフィエラに鍛えてもらったにも関わらず、こうして無様な姿を晒している自分に腹が立った。
「このままじゃ置いていかれるわね」
シュヴィーナはフィエラほどルイスと一緒にいたわけではないが、それでも彼がどういう人間なのかは、この短い期間で充分に理解していた。
「エイルは足手纏いを容赦なく置いていく人だわ。一緒にいたければ実力を示さないと」
今シュヴィーナがルイスと一緒にいられるのは、単に自分に利用価値があり、彼の目的に自分が使えるからだ。
もしその目的を果たしたら、ルイスは何の躊躇いもなく自分を置いていくだろう。
シュヴィーナはしばらくルイスと一緒に行動したことで、何となくその事に気がついていた。
「はぁ。今思えば、エイルって本当にめんどくさい性格しているわね。
…でも、やるしかないわ。彼について行くって決めたんだもの。そのためなら恥もプライドも全て捨ててやるわ」
覚悟を決めたシュヴィーナは、相手を騙し油断させるために行動を始める。
「まったく!隠れていないで出てきなさいよ!隠れながら攻撃するなんて卑怯だわ!」
シュヴィーナは大声でそんな事を言いながら、躊躇いなく森の中を進んで行き、トラップを見つけるたびに感情的になって喚き散らす。
そして…
「しまっ!?」
足元の注意が散漫になってしまったシュヴィーナは、女狩人が仕掛けたトラップに引っかかり転びそうになる。
そして、その隙を見逃さなかった女狩人がシュヴィーナに向けて矢を放つと、それは真っ直ぐに彼女の方へと飛んで行く。
「見つけたわ!」
しかし、この瞬間を狙っていたのは女狩人だけでなくシュヴィーナも同じで、すぐに矢をつがえた彼女は、それに闘気を纏わせて放った。
(腕の感覚からして、正確に放てるのはこれが最後ね。当たって!)
闘気を纏った矢は薄っすらと金色に輝きながら飛んでいき、女が放った矢を真っ向から吹き飛ばした後、そのまま女のもとまで辿りつく。
「うそでしょ?!」
さすがに想定外の反撃を食らった女狩人は、急いで登っていた木から飛び降りるが、そこには何故か植物の蔓がたくさん生えており、そのまま降りてきた女狩人を捕まえる。
「くっ!どうして切れないの!」
「無駄よ。それはドーナが魔力で覆っている蔓だもの。ただのナイフじゃ切れないわ」
女がナイフで蔓を切って逃げ出そうとしていたところに、ドーナを連れたシュヴィーナが現れた。
「あなた、どうしてあそこで反撃が出来たのよ!完璧に不意をついたはずだわ!それに、私が仕掛けたトラップにもイラついて気づけていなかったじゃない!」
「そうね。確かにあなたの仕掛けたトラップや見えない攻撃は厄介だったわ。けれど、私のドーナは植物の精霊なのよ?その気になればこの程度のトラップ見つけられないはず無いじゃない。あなたを騙すために演技をしていただけよ。
本当に厄介だったのはあなたの姿を捉えられなかったことね。どういう原理かは分からなかったけど、どうやってもあなたの姿を捉えることが出来なかったから、私にとどめを刺そうとした一瞬の気の緩みを利用させてもらったわ」
「くっ。まさか狩る側の私が踊らされていたなんて」
女狩人はシュヴィーナに騙されていたことでプライドが傷つけられたのか、唇をグッと噛んで悔しそうな表情になる。
「それじゃあ、さっそくだけど見させてもらうわね」
「は?見るって何を…ちょっと!」
シュヴィーナは女狩人の近くに落ちていた銀色の弓を手に取ると、鑑定魔法で能力を調べていく。
「銀弓アルテミュナ。放った矢を不可視化し、また装備者も装備中は索敵魔法に見つかりにくくなる。
ただし、効果時間は装備者の魔力に依存するため、魔力が少ないとすぐに解けてしまう、ね。随分と優秀な弓ね」
「そうよ!だから気安く触らないでちょうだい!」
女狩人は弓がよほど大事なのか、捕まった時よりも焦った様子で返すように訴える。
「ふふ」
そんな女狩人を見たシュヴィーナは、何処かの誰かを彷彿とさせる様な笑みで微笑むと、女狩人にとって絶望ともいえる言葉を言い放つ。
「この弓、貰うわ」
「だ、ダメよ!他の物なら何でもあげるけど、その弓だけはダメ!!高かったの!私の全財産で買ったものなのよ!」
「他のものなんていらないわ。私、この弓が気に入ったの。それにね?私のリーダーが前に言ってたのよ。敵には容赦するな。襲ってきたやつからは迷惑料として全て貰えって」
「そんなのあんまりだわ!」
「あなたが勝手に私にゲームを挑んできて負けたんだもの、これくらいの報酬は貰って当然よね?ドーナ、この人もエイルの方へ運んでちょうだい」
コク!
シュヴィーナがドーナに指示を出すと、女狩人は弓を返すよう泣き喚きながら蔓によって森の奥へと消えていった。
「さてと。良い弓も手に入ったし、他の暗殺者たちも捕まえないとね。…そういえば、あの人の名前って結局何だったのかしら」
戦いが終わり、武器まで奪ったシュヴィーナはポーションで腕の痺れを治しながら、ここに来てようやく彼女の名前を最後まで聞いていなかったことを思い出す。
「まぁ、どうでもいいわね。さ、次にいきましょう」
しかし、今さら聞きに行くこともできないし、それほど重要というわけでもなかったので、次の獲物を探すために森の中を歩き出すのであった。
フィエラがザイドの攻撃に翻弄されていたころ、シュヴィーナもまた女狩人に反撃することが出来ずにいた。
「まったく!どれだけトラップが仕掛けてあるのよ!それに見えない矢とかずるくないかしら!」
そう。シュヴィーナは現在、まさに狩られる動物の如く逃げ回っており、そんな彼女を捕まえるために仕掛けられたトラップや見えない矢を避けるのに必死だった。
(矢は風を読むことで何とか対処できるけど、トラップが少し厄介だわ)
いつの間に仕掛けられたのかは分からないが、足元には足を引っ掛けるために結ばれた草があちこちに隠れており、上には蔓で編まれた網のようなものまである。
その他にも落とし穴や落石など、様々なトラップがいたるところに隠されているのだ。
「何とか反撃したいけど、こちらから狙おうとした時には別のところから矢が飛んでくるし、どうしたら良いのよ…きゃ!」
どうやって反撃しようかと考えていたところに、まるで見えているかのように森の奥から不可視の矢が飛んでくる。
その矢はシュヴィーナの腕を掠ると、そこから腕が痺れていくような感覚が襲ってきた。
(即効性の神経毒ね。早く毒抜きをしないと)
シュヴィーナはドーナに頼んで蔓で腕を縛ってもらうと、痛いのを我慢して血を搾り出し毒抜きをする。
(まだ少し痺れは残っているけど、これなら何とかなりそうね)
「ほらほら!考え事なんてしているからそうなるのよ?早く逃げないと次は死んじゃうかもね?うさぎさん!」
シュヴィーナが手を閉じたり開いたりしながら感覚を確かめていると、様子を見にきた女狩人が木の上からそんなことを言ってまた消えていく。
「本当にムカつくわね。こんなに腹が立つのは初めてだわ」
これまでも辛いことや思い通りに行かない事はたくさんあったが、それでもシュヴィーナは明るく前を向いて頑張ってきた。
だが、ここまで誰かに馬鹿にされて動物のように追い回されたのは初めてで、何よりルイスやフィエラに鍛えてもらったにも関わらず、こうして無様な姿を晒している自分に腹が立った。
「このままじゃ置いていかれるわね」
シュヴィーナはフィエラほどルイスと一緒にいたわけではないが、それでも彼がどういう人間なのかは、この短い期間で充分に理解していた。
「エイルは足手纏いを容赦なく置いていく人だわ。一緒にいたければ実力を示さないと」
今シュヴィーナがルイスと一緒にいられるのは、単に自分に利用価値があり、彼の目的に自分が使えるからだ。
もしその目的を果たしたら、ルイスは何の躊躇いもなく自分を置いていくだろう。
シュヴィーナはしばらくルイスと一緒に行動したことで、何となくその事に気がついていた。
「はぁ。今思えば、エイルって本当にめんどくさい性格しているわね。
…でも、やるしかないわ。彼について行くって決めたんだもの。そのためなら恥もプライドも全て捨ててやるわ」
覚悟を決めたシュヴィーナは、相手を騙し油断させるために行動を始める。
「まったく!隠れていないで出てきなさいよ!隠れながら攻撃するなんて卑怯だわ!」
シュヴィーナは大声でそんな事を言いながら、躊躇いなく森の中を進んで行き、トラップを見つけるたびに感情的になって喚き散らす。
そして…
「しまっ!?」
足元の注意が散漫になってしまったシュヴィーナは、女狩人が仕掛けたトラップに引っかかり転びそうになる。
そして、その隙を見逃さなかった女狩人がシュヴィーナに向けて矢を放つと、それは真っ直ぐに彼女の方へと飛んで行く。
「見つけたわ!」
しかし、この瞬間を狙っていたのは女狩人だけでなくシュヴィーナも同じで、すぐに矢をつがえた彼女は、それに闘気を纏わせて放った。
(腕の感覚からして、正確に放てるのはこれが最後ね。当たって!)
闘気を纏った矢は薄っすらと金色に輝きながら飛んでいき、女が放った矢を真っ向から吹き飛ばした後、そのまま女のもとまで辿りつく。
「うそでしょ?!」
さすがに想定外の反撃を食らった女狩人は、急いで登っていた木から飛び降りるが、そこには何故か植物の蔓がたくさん生えており、そのまま降りてきた女狩人を捕まえる。
「くっ!どうして切れないの!」
「無駄よ。それはドーナが魔力で覆っている蔓だもの。ただのナイフじゃ切れないわ」
女がナイフで蔓を切って逃げ出そうとしていたところに、ドーナを連れたシュヴィーナが現れた。
「あなた、どうしてあそこで反撃が出来たのよ!完璧に不意をついたはずだわ!それに、私が仕掛けたトラップにもイラついて気づけていなかったじゃない!」
「そうね。確かにあなたの仕掛けたトラップや見えない攻撃は厄介だったわ。けれど、私のドーナは植物の精霊なのよ?その気になればこの程度のトラップ見つけられないはず無いじゃない。あなたを騙すために演技をしていただけよ。
本当に厄介だったのはあなたの姿を捉えられなかったことね。どういう原理かは分からなかったけど、どうやってもあなたの姿を捉えることが出来なかったから、私にとどめを刺そうとした一瞬の気の緩みを利用させてもらったわ」
「くっ。まさか狩る側の私が踊らされていたなんて」
女狩人はシュヴィーナに騙されていたことでプライドが傷つけられたのか、唇をグッと噛んで悔しそうな表情になる。
「それじゃあ、さっそくだけど見させてもらうわね」
「は?見るって何を…ちょっと!」
シュヴィーナは女狩人の近くに落ちていた銀色の弓を手に取ると、鑑定魔法で能力を調べていく。
「銀弓アルテミュナ。放った矢を不可視化し、また装備者も装備中は索敵魔法に見つかりにくくなる。
ただし、効果時間は装備者の魔力に依存するため、魔力が少ないとすぐに解けてしまう、ね。随分と優秀な弓ね」
「そうよ!だから気安く触らないでちょうだい!」
女狩人は弓がよほど大事なのか、捕まった時よりも焦った様子で返すように訴える。
「ふふ」
そんな女狩人を見たシュヴィーナは、何処かの誰かを彷彿とさせる様な笑みで微笑むと、女狩人にとって絶望ともいえる言葉を言い放つ。
「この弓、貰うわ」
「だ、ダメよ!他の物なら何でもあげるけど、その弓だけはダメ!!高かったの!私の全財産で買ったものなのよ!」
「他のものなんていらないわ。私、この弓が気に入ったの。それにね?私のリーダーが前に言ってたのよ。敵には容赦するな。襲ってきたやつからは迷惑料として全て貰えって」
「そんなのあんまりだわ!」
「あなたが勝手に私にゲームを挑んできて負けたんだもの、これくらいの報酬は貰って当然よね?ドーナ、この人もエイルの方へ運んでちょうだい」
コク!
シュヴィーナがドーナに指示を出すと、女狩人は弓を返すよう泣き喚きながら蔓によって森の奥へと消えていった。
「さてと。良い弓も手に入ったし、他の暗殺者たちも捕まえないとね。…そういえば、あの人の名前って結局何だったのかしら」
戦いが終わり、武器まで奪ったシュヴィーナはポーションで腕の痺れを治しながら、ここに来てようやく彼女の名前を最後まで聞いていなかったことを思い出す。
「まぁ、どうでもいいわね。さ、次にいきましょう」
しかし、今さら聞きに行くこともできないし、それほど重要というわけでもなかったので、次の獲物を探すために森の中を歩き出すのであった。
2
お気に入りに追加
255
あなたにおすすめの小説
おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。
【完結】少年の懺悔、少女の願い
干野ワニ
恋愛
伯爵家の嫡男に生まれたフェルナンには、ロズリーヌという幼い頃からの『親友』がいた。「気取ったご令嬢なんかと結婚するくらいならロズがいい」というフェルナンの希望で、二人は一年後に婚約することになったのだが……伯爵夫人となるべく王都での行儀見習いを終えた『親友』は、すっかり別人の『ご令嬢』となっていた。
そんな彼女に置いて行かれたと感じたフェルナンは、思わず「奔放な義妹の方が良い」などと言ってしまい――
なぜあの時、本当の気持ちを伝えておかなかったのか。
後悔しても、もう遅いのだ。
※本編が全7話で悲恋、後日談が全2話でハッピーエンド予定です。
※長編のスピンオフですが、単体で読めます。
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
メリザンドの幸福
下菊みこと
恋愛
ドアマット系ヒロインが避難先で甘やかされるだけ。
メリザンドはとある公爵家に嫁入りする。そのメリザンドのあまりの様子に、悪女だとの噂を聞いて警戒していた使用人たちは大慌てでパン粥を作って食べさせる。なんか聞いてたのと違うと思っていたら、当主でありメリザンドの旦那である公爵から事の次第を聞いてちゃんと保護しないとと庇護欲剥き出しになる使用人たち。
メリザンドは公爵家で幸せになれるのか?
小説家になろう様でも投稿しています。
蛇足かもしれませんが追加シナリオ投稿しました。よろしければお付き合いください。
公爵令嬢は逃げ出すことにした【完結済】
佐原香奈
恋愛
公爵家の跡取りとして厳しい教育を受けるエリー。
異母妹のアリーはエリーとは逆に甘やかされて育てられていた。
幼い頃からの婚約者であるヘンリーはアリーに惚れている。
その事実を1番隣でいつも見ていた。
一度目の人生と同じ光景をまた繰り返す。
25歳の冬、たった1人で終わらせた人生の繰り返しに嫌気がさし、エリーは逃げ出すことにした。
これからもずっと続く苦痛を知っているのに、耐えることはできなかった。
何も持たず公爵家の門をくぐるエリーが向かった先にいたのは…
完結済ですが、気が向いた時に話を追加しています。
ダンジョンの戦闘配信? いやいや魔獣達のための癒しスローライフ配信です!!
ありぽん
ファンタジー
はぁ、一体この能力は何なんだ。
こんな役に立たないんじゃ、そりゃあパーティーから追放されるよな。
ん? 何だお前、自ら寄ってくるなんて、変わった魔獣だな。
って、おいお前! ずいぶん疲れてるじゃないか!?
だけど俺の能力じゃ……。
え? 何だ!? まさか!?
そうか、俺のこの力はそういうことだったのか。これなら!!
ダンジョンでは戦闘の配信ばかり。別に悪いことじゃいけけれど、だけど戦闘後の魔獣達は?
魔獣達だって人同様疲れるんだ。
だから俺は、授かったこの力を使って戦闘後の魔獣達を。いやいや共に暮らしている魔獣達が、まったりゆっくり暮らせるように、魔獣専用もふもふスローライフ配信を始めよう!!
お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた
リオール
恋愛
だから?
それは最強の言葉
~~~~~~~~~
※全6話。短いです
※ダークです!ダークな終わりしてます!
筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。
スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。
※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる