67 / 231
冒険編
諦めない
しおりを挟む
フィエラに助けてもらってからしばらくすると、ようやく落ち着いた私は彼女から離れて腰を下ろす。
「フィエラ、助けてくれてありがとう」
「気にしなくていい」
彼女はそう言うと、じーっと広い草原の向こうを眺め続ける。
「そういえば、今日はあなた1人なの?」
「ううん。エルと一緒に来た」
「あら?それなら彼はどこにいるの?」
「向こう」
どうやらフィエラとエイルは今は別れて行動しているらしく、フィエラはエイルが戻ってくるのを待っているようだった。
「女の子をこんなところに1人で残して、何をしているのかしらね」
それから数分間、フィエラと2人で地面に座ってじっとしていると、不思議そうな表情でエイルが戻って来た。
「何でこいつがいるんだ」
「そこで拾った」
フィエラが簡潔に私のことを説明してくれるが、逃げていたと認めるのが少しだけ恥ずかしくて嘘をついてしまうと、墓穴を掘ってぼっちエルフなんて言われてしまった。
「ちゃんと友達がいるわ!ほら!」
慌てて否定するようにドーナを召喚すると、エイルは少しだけ驚いた顔をしてドーナを見る。
ドーナは珍しくくるりと回って挨拶をすると、あろうことかルイスに自身の頭を触らせた。
(うそ…ドーナが触らせているわ)
精霊は基本的にプライドが高く、また自分たちが守護している自然のことを非常に大切にしている。
そのため、自然を破壊する多種族の事を嫌っており、特に人族の事が大嫌いな子たちも多くいた。
ドーナもあまり人族が好きではなく、それが理由でドーナが他の街で人を拒否してしまったためパーティーを組めない時もあった。
しかし、今はエイルに甘えるように撫でられており、どこか幸せそうにすらしていた。
(もしかしたら、エイルたちとならパーティーが組めるかもしれないわ)
彼らには彼らの目的があると諦めていた可能性だが、ドーナがここまで懐くのは珍しい事なので声をかけてみる事にした。
しかし、私のお願いはあっさりと断られてしまい、しかも同じランクだと思っていた彼らは私よりも遥か上にいる強者だった。
それでも、この機会を逃したくなかった私は何とか自分の価値を示そうとするが、その前にエイルから邪魔だと言われてしまい、言葉を発する事ができなかった。
フィエラならエイルを説得してくれるかもしれないと彼女の名前を呼ぶが、フィエラはエイルの判断に従うらしく何も言ってはくれなかった。
これまでも何度も断られてきたせいで心が弱っていた私は、情けなくもその場で泣いてしまい、そんな私を見たエイルが近くに座って話しかけてくる。
「なぁ。なんでそんなに俺たちと一緒に行きたいんだ?」
エイルは本当に理由が気になるだけなのか、何気ない感じで理由を聞いてくるので、私は自分がずっと感じていた寂しさについて語る。
エイルが私の話を聞いてくれた事で、もしかしたらと淡い期待を抱くが、彼は真剣な表情で改めて私の同行を拒否する。
私が何故なのか理由を尋ねると、エイルは私に一つの質問をしてくる。
「そうだな。一つ聞くが、お前は死ぬ事は怖いか?強くなるためな命を賭けられるか?」
しかし、彼からの質問の意図を理解する事ができず、私は素直に死ぬ事が怖いと、強くなるためだけに命をかける事はできないと答える。
「そうだよな。それがお前と俺らの違いだ。俺たちは死ぬ事に対して恐怖は無い。戦う時はいつも死ぬ気で戦うし、いつ死んでもいいように覚悟も決めてる。強くなるためなら命だって平気で賭ける。
だが、お前にはその覚悟が無い。俺らと同じ所を見れていない。
これが俺らとお前の違いだ。分かったか?」
彼は当然だよなという顔をしながら今度は自身の考えを教えてくれるが、私にはその考えを理解することも共感することもできなかった。
エイルは困惑している私から視線を外すと、後ろにいるフィエラの方へと向いてしまう。
「お前の求める仲間なら、探してればそのうち出来るだろうよ。んじゃな」
「ばいばい」
彼らはその言葉を最後に、私のことを一度も振り返らずにダンジョンの奥へと消えていった。
エイルたちがいなくなった後、私は近くにあった転移魔法陣でダンジョンの外へと戻り、ふらふら歩きながら借りている宿屋へと帰ってきた。
静かな部屋の中、私はベットに座りながらエイルから言われた言葉について考える。
「死ぬ覚悟…」
私が国を出たのは、仲間を作って御伽話の勇者のように冒険するためであり、1人が寂しくて友達を作るためだった。
そこには彼らのように死に対する覚悟などは一切なく、ただ楽しく生きたいという思いだけだった。
だが、普通に考えれば冒険者は命懸けの仕事であり、いつも死と隣り合わせなのだ。
昨日一緒に笑っていた仲間が、翌日には死ぬなんてことはよくある話で、私の考えがどれほど甘いものだったのか思い知らされる。
(死ぬ覚悟はまだ持てないにしても、いつ死んでもおかしくないって気持ちだけは持っておかないとダメね)
自分の甘さを認識した私は、明日からのダンジョン攻略をこれまで以上に危機感を持って頑張ることに決め、その日は眠りにつくのであった。
翌日。私はいつものようにダンジョン攻略を始めるため、5階層へと転移する。
「ドーナ、今日も頑張りましょうね」
私がドーナを召喚して話しかけると、彼女はクルクルと回ってやる気を表してくれる。
私も気合を入れて歩き出そうとした時、転移魔法陣が光って1人の女の子が転移して来た。
「ん?シュヴィ?」
「あら?フィエラ?」
転移して来たのは昨日も私を助けてくれたフィエラで、今日は何故か彼女1人でダンジョンへと来ていた。
「どうしてフィエラが?てっきり10階層まで行ったのかと思っていたのだけれど」
「ん。昨日10階層まで行った。でも、今日は1人だから5階層から攻略しようかと思って」
確かに、今日は一緒にいるはずのエイルの姿はどこにもなく、彼女1人が装備を整えてこの場所に来ていた。
「エイルはどうしたの?」
「確認したいこともしたから、今日は行かないって部屋で寝てる」
フィエラはそう言うと、何故か少しだけ幸せそうな表情でふわふわの尻尾を左右に揺らす。
「そうなのね。1人で行かされて嫌だったりはしないの?」
「全然。エルはやりたい事をやって、休みたい時に休むのがいい。私はエルのやりたい事をやらせてあげたいから、嫌だとかは感じない」
彼女の言葉には、エイルに対する確かな愛情が感じられ、フィエラがどれほど彼を愛しているのかが伝わって来た。
だからこそ、私は気になってしまう。エイルは昨日、死に恐怖はないと、いつでも死ぬ覚悟ができていると言っていた。
それに対して、フィエラは何も感じる事は無いのだろうか。
「ねぇ、フィエラ」
「なに?」
ダンジョンの中を2人で歩きながら、私は気になった事をフィエラに尋ねる。
「あなたは昨日のエイルの話を聞いてどう思ったの?彼はかなり危ういと思うの。まるで死にたがっているような、そんな雰囲気が彼からは感じられたわ。あなたは、愛してる人が死ぬかも知れないのに何も思わないの?」
「私はエルが何を望み、どこを目指していようとそばにいる。戦っている時も、だらけている時もずっといる。彼が死を望むなら、私が彼の死を見届ける。そしたら私も死ぬつもり」
フィエラは何の迷いもなくそう言い切ると、彼女の瞳には揺るぎない意志が感じられた。
「あなたは死ぬ事が怖くないの?家族だっているでしょう?その人達はどうするの」
「家族には悪いと思う。でも、人生は一度きりだから、私は私の生きたいように生きるつもり。それに、死ぬことよりも私の知らないところでエルを失うことの方が怖い」
「私には…理解できないわ」
エイルの考え方も異常であるとは思っていたが、彼女も彼女でエイルに対する愛が異常なほどに重く、私には到底理解できるものではなかった。
「理解して欲しい訳じゃない。人の考え方は人それぞれだし、愛の形も人それぞれ。
ただ私は、自分の命より大切な人を見つけただけ。自分の全てを賭けてでもそばにいたい人を見つけただけ。ただそれだけだよ」
(自分の命よりも大切な人…)
私は人を好きになった事は無かったし、家族も長生きしているためか愛情などの感情は薄かった。
だから、私にはフィエラの言う自分の命よりも大切な人という感覚が分からず、考え込むようにして歩みを止める。
(好きという感情が何なのかは分からないけれど…でも、エイルと一緒にいるのは楽しかったわね)
私に対する扱いが雑ではあるが、料理は上手だし、何だかんだで面倒見も良い。
私が泣いた時もちゃんと話を聞いてくれたし、彼といる時間は少しだけ楽しかった。
それに、何故かは分からないがこの出会いを逃すと、私は今後大切な何かを失いそうな気がしたのだ。
「フィエラ。やっぱり私、もう一度エイルにお願いしてみるわ。あなたにとっては邪魔かも知らないけれど、何だかこの出会いを逃しちゃいけない気がするの」
「ん。別に構わない。私たちは明後日にはこの街を出るから、それまでに来るといい」
「わかったわ!」
その後、フィエラと2人で10階層まで攻略した私たちは、転移魔法陣を使って外へ出ると、お互いの宿へと帰るのであった。
ちなみに、フィエラの強さは圧倒的で、私は彼女の移動について行くのがやっとだったのは言うまでもない話だった。
「フィエラ、助けてくれてありがとう」
「気にしなくていい」
彼女はそう言うと、じーっと広い草原の向こうを眺め続ける。
「そういえば、今日はあなた1人なの?」
「ううん。エルと一緒に来た」
「あら?それなら彼はどこにいるの?」
「向こう」
どうやらフィエラとエイルは今は別れて行動しているらしく、フィエラはエイルが戻ってくるのを待っているようだった。
「女の子をこんなところに1人で残して、何をしているのかしらね」
それから数分間、フィエラと2人で地面に座ってじっとしていると、不思議そうな表情でエイルが戻って来た。
「何でこいつがいるんだ」
「そこで拾った」
フィエラが簡潔に私のことを説明してくれるが、逃げていたと認めるのが少しだけ恥ずかしくて嘘をついてしまうと、墓穴を掘ってぼっちエルフなんて言われてしまった。
「ちゃんと友達がいるわ!ほら!」
慌てて否定するようにドーナを召喚すると、エイルは少しだけ驚いた顔をしてドーナを見る。
ドーナは珍しくくるりと回って挨拶をすると、あろうことかルイスに自身の頭を触らせた。
(うそ…ドーナが触らせているわ)
精霊は基本的にプライドが高く、また自分たちが守護している自然のことを非常に大切にしている。
そのため、自然を破壊する多種族の事を嫌っており、特に人族の事が大嫌いな子たちも多くいた。
ドーナもあまり人族が好きではなく、それが理由でドーナが他の街で人を拒否してしまったためパーティーを組めない時もあった。
しかし、今はエイルに甘えるように撫でられており、どこか幸せそうにすらしていた。
(もしかしたら、エイルたちとならパーティーが組めるかもしれないわ)
彼らには彼らの目的があると諦めていた可能性だが、ドーナがここまで懐くのは珍しい事なので声をかけてみる事にした。
しかし、私のお願いはあっさりと断られてしまい、しかも同じランクだと思っていた彼らは私よりも遥か上にいる強者だった。
それでも、この機会を逃したくなかった私は何とか自分の価値を示そうとするが、その前にエイルから邪魔だと言われてしまい、言葉を発する事ができなかった。
フィエラならエイルを説得してくれるかもしれないと彼女の名前を呼ぶが、フィエラはエイルの判断に従うらしく何も言ってはくれなかった。
これまでも何度も断られてきたせいで心が弱っていた私は、情けなくもその場で泣いてしまい、そんな私を見たエイルが近くに座って話しかけてくる。
「なぁ。なんでそんなに俺たちと一緒に行きたいんだ?」
エイルは本当に理由が気になるだけなのか、何気ない感じで理由を聞いてくるので、私は自分がずっと感じていた寂しさについて語る。
エイルが私の話を聞いてくれた事で、もしかしたらと淡い期待を抱くが、彼は真剣な表情で改めて私の同行を拒否する。
私が何故なのか理由を尋ねると、エイルは私に一つの質問をしてくる。
「そうだな。一つ聞くが、お前は死ぬ事は怖いか?強くなるためな命を賭けられるか?」
しかし、彼からの質問の意図を理解する事ができず、私は素直に死ぬ事が怖いと、強くなるためだけに命をかける事はできないと答える。
「そうだよな。それがお前と俺らの違いだ。俺たちは死ぬ事に対して恐怖は無い。戦う時はいつも死ぬ気で戦うし、いつ死んでもいいように覚悟も決めてる。強くなるためなら命だって平気で賭ける。
だが、お前にはその覚悟が無い。俺らと同じ所を見れていない。
これが俺らとお前の違いだ。分かったか?」
彼は当然だよなという顔をしながら今度は自身の考えを教えてくれるが、私にはその考えを理解することも共感することもできなかった。
エイルは困惑している私から視線を外すと、後ろにいるフィエラの方へと向いてしまう。
「お前の求める仲間なら、探してればそのうち出来るだろうよ。んじゃな」
「ばいばい」
彼らはその言葉を最後に、私のことを一度も振り返らずにダンジョンの奥へと消えていった。
エイルたちがいなくなった後、私は近くにあった転移魔法陣でダンジョンの外へと戻り、ふらふら歩きながら借りている宿屋へと帰ってきた。
静かな部屋の中、私はベットに座りながらエイルから言われた言葉について考える。
「死ぬ覚悟…」
私が国を出たのは、仲間を作って御伽話の勇者のように冒険するためであり、1人が寂しくて友達を作るためだった。
そこには彼らのように死に対する覚悟などは一切なく、ただ楽しく生きたいという思いだけだった。
だが、普通に考えれば冒険者は命懸けの仕事であり、いつも死と隣り合わせなのだ。
昨日一緒に笑っていた仲間が、翌日には死ぬなんてことはよくある話で、私の考えがどれほど甘いものだったのか思い知らされる。
(死ぬ覚悟はまだ持てないにしても、いつ死んでもおかしくないって気持ちだけは持っておかないとダメね)
自分の甘さを認識した私は、明日からのダンジョン攻略をこれまで以上に危機感を持って頑張ることに決め、その日は眠りにつくのであった。
翌日。私はいつものようにダンジョン攻略を始めるため、5階層へと転移する。
「ドーナ、今日も頑張りましょうね」
私がドーナを召喚して話しかけると、彼女はクルクルと回ってやる気を表してくれる。
私も気合を入れて歩き出そうとした時、転移魔法陣が光って1人の女の子が転移して来た。
「ん?シュヴィ?」
「あら?フィエラ?」
転移して来たのは昨日も私を助けてくれたフィエラで、今日は何故か彼女1人でダンジョンへと来ていた。
「どうしてフィエラが?てっきり10階層まで行ったのかと思っていたのだけれど」
「ん。昨日10階層まで行った。でも、今日は1人だから5階層から攻略しようかと思って」
確かに、今日は一緒にいるはずのエイルの姿はどこにもなく、彼女1人が装備を整えてこの場所に来ていた。
「エイルはどうしたの?」
「確認したいこともしたから、今日は行かないって部屋で寝てる」
フィエラはそう言うと、何故か少しだけ幸せそうな表情でふわふわの尻尾を左右に揺らす。
「そうなのね。1人で行かされて嫌だったりはしないの?」
「全然。エルはやりたい事をやって、休みたい時に休むのがいい。私はエルのやりたい事をやらせてあげたいから、嫌だとかは感じない」
彼女の言葉には、エイルに対する確かな愛情が感じられ、フィエラがどれほど彼を愛しているのかが伝わって来た。
だからこそ、私は気になってしまう。エイルは昨日、死に恐怖はないと、いつでも死ぬ覚悟ができていると言っていた。
それに対して、フィエラは何も感じる事は無いのだろうか。
「ねぇ、フィエラ」
「なに?」
ダンジョンの中を2人で歩きながら、私は気になった事をフィエラに尋ねる。
「あなたは昨日のエイルの話を聞いてどう思ったの?彼はかなり危ういと思うの。まるで死にたがっているような、そんな雰囲気が彼からは感じられたわ。あなたは、愛してる人が死ぬかも知れないのに何も思わないの?」
「私はエルが何を望み、どこを目指していようとそばにいる。戦っている時も、だらけている時もずっといる。彼が死を望むなら、私が彼の死を見届ける。そしたら私も死ぬつもり」
フィエラは何の迷いもなくそう言い切ると、彼女の瞳には揺るぎない意志が感じられた。
「あなたは死ぬ事が怖くないの?家族だっているでしょう?その人達はどうするの」
「家族には悪いと思う。でも、人生は一度きりだから、私は私の生きたいように生きるつもり。それに、死ぬことよりも私の知らないところでエルを失うことの方が怖い」
「私には…理解できないわ」
エイルの考え方も異常であるとは思っていたが、彼女も彼女でエイルに対する愛が異常なほどに重く、私には到底理解できるものではなかった。
「理解して欲しい訳じゃない。人の考え方は人それぞれだし、愛の形も人それぞれ。
ただ私は、自分の命より大切な人を見つけただけ。自分の全てを賭けてでもそばにいたい人を見つけただけ。ただそれだけだよ」
(自分の命よりも大切な人…)
私は人を好きになった事は無かったし、家族も長生きしているためか愛情などの感情は薄かった。
だから、私にはフィエラの言う自分の命よりも大切な人という感覚が分からず、考え込むようにして歩みを止める。
(好きという感情が何なのかは分からないけれど…でも、エイルと一緒にいるのは楽しかったわね)
私に対する扱いが雑ではあるが、料理は上手だし、何だかんだで面倒見も良い。
私が泣いた時もちゃんと話を聞いてくれたし、彼といる時間は少しだけ楽しかった。
それに、何故かは分からないがこの出会いを逃すと、私は今後大切な何かを失いそうな気がしたのだ。
「フィエラ。やっぱり私、もう一度エイルにお願いしてみるわ。あなたにとっては邪魔かも知らないけれど、何だかこの出会いを逃しちゃいけない気がするの」
「ん。別に構わない。私たちは明後日にはこの街を出るから、それまでに来るといい」
「わかったわ!」
その後、フィエラと2人で10階層まで攻略した私たちは、転移魔法陣を使って外へ出ると、お互いの宿へと帰るのであった。
ちなみに、フィエラの強さは圧倒的で、私は彼女の移動について行くのがやっとだったのは言うまでもない話だった。
1
お気に入りに追加
255
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる