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冒険編
霧
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再び濃い霧で覆われた部屋の中、俺はイグニードを構えて周囲の警戒をする。
(やっぱり感知系の魔法は使えないな)
まずは一度霧を払ったことで感知系の魔法が使えるようになったか確認してみるが、案の定使用することは出来なかった。
「フィエラ。敵の位置はわかるか」
「問題ない」
フィエラは感覚的に白鯨の位置を捉えているのか、位置を示すように正面を見続ける。
「来る。後ろ」
フィエラがそう言うと、後ろから巨大な白い物体が押し寄せてきて、俺たちは左右へと分かれて飛び退く。
「本当に突然後ろから現れたな」
先ほどまでフィエラは正面を見ていたはずなのに、白鯨が攻撃をしてきたのは後ろで、移動したにしてはあまりにも速すぎる。
「やはり転移系の種族魔法みたいだな」
あの巨体で突然背後に現れるなどそれ以外にあり得ないし、何よりあの巨体が動けば霧の流れが変わるはずなのに全く変わらなかった。
「となると。あとはその転移に条件があるのかだが…ありそうだな」
仮に条件が無いのだとしたら、俺が蒼炎の大華で焼いた際、すぐに転移で宙高く逃げられたはずだ。
しかし、実際は霧が晴れても逃げる事はなく、そのまま炎で焼かれていた。
「さてさて。何が条件かな…おっと!」
俺が色々と可能性を考えながらあたりを警戒していると、横から白いヒレが俺を叩き飛ばそうと迫ってきた。
その攻撃に対して、イグニードで勢いを受け流すようにして添えると、そのままヒレの向きが逸れていく。
「ふむ。ビルドと戦ったおかげで、前より体の動かし方が良くなったな」
以前よりも相手の攻撃を受け流しやすくなったことを実感した俺は、また霧の中に消えていった白鯨を目を閉じて感覚的に探す。
(見つけた)
この部屋へ来るまでの間、目隠しをして感知能力と空間把握能力を鍛えてきたおかげか、白鯨がどこにいてどんな動きをしているのか何となく把握することが出来た。
「今はフィエラのところか」
どうやら俺に攻撃を受け流されたあと、今度はそのままフィエラに攻撃を仕掛けにいったようだった。
「やられっぱなしはつまらんし、こっちから攻めるか」
今度はこちらから攻めることにした俺は、イグニードを腰元に構えると、腰を低く落として地面を蹴り、一気に白鯨のもとへと近づく。
そして、イグニードに炎を纏わせながら下段から切り上げるようにして剣を振った。
「あん?」
しかし、どういう訳か振った剣には白鯨を切った感触はなく、しかも白鯨自体も全く違うところへと気配が移っていた。
「どういうことだ?」
確かに先ほどまでは気配が目の前にあったし、剣を振った軌道上にもやつがいたはずなのに、何故か実際は切った感触も白鯨自体も居なかった。
「フィエラ。お前が1人で戦ってた時は殴った感触はあったか?」
「あった」
「ふむ」
フィエラの時と俺の時の違いを考えると、彼女と白鯨が戦っていた時は正面からの戦闘で、俺の時は不意打ちだったくらいだ。
(試してみるか)
「フィエラ。確かめたいことがあるからあいつを引きつけてくれるか」
「わかった」
一つの仮説を立てた俺は、それを確かめるためにもう一度さっきと同じ状況を作ることにする。
俺がフィエラのもとを離れると、今度は彼女の方から白鯨へと正面から攻撃を仕掛ける。
霧のせいで姿を見ることはできないが、フィエラと白鯨の戦闘音や衝撃を肌で感じながら、俺は気配を消して白鯨の背後へと回り込む。
そして、イグニードを横に構えると、炎を纏わせて横薙ぎに切り払う。
「やっぱりか」
しかし、先ほどと同じように切った感触は無く、白鯨の気配がまた離れたところに現れる。
「エル。何かわかった?」
「あぁ。おそらくあいつに攻撃を当たるには、あいつに俺らの攻撃を認識させる必要があるんだろう。
多分あいつの能力は自身をこの霧に同化させる霧化だ。自身を霧化させることで、転移したように突然違うところに現れるし、不意打ちとかにも対処しているんだろう」
それならば、俺が剣で切っても感触がなかった理由にもなるし、突然他のところに現れたのにも頷ける。
「それは厄介」
「だが、逆に言えば俺らの攻撃をあいつに認識させれば当たるってことだ。あとはあいつが自分の意思で霧化できるかどうかだが…できるんだろうなぁ」
でなければ、俺らが攻撃をしていないのに突然背後に現れた理由が説明できない。
「だが、これでやつの能力と対処方法はわかった。なら、あとはその通りにあいつを倒すだけだろう」
「ん。正面からの戦闘。楽しみ」
フィエラはそう言うと、まるでおもちゃを見つけたかのように尻尾を激しく揺らす。
「部屋の広さは把握しているな?」
「問題ない」
「なら俺は右」
「私は左」
俺たちはお互いの持ち場を決めると、左右に分かれて霧の中へと消える。
「まずは俺からだ」
俺が持ち場の右側に来ると、白鯨は俺に向かって突っ込んでくる。
「はは!攻撃がワンパターンだな!」
俺は身を低くして地面を駆けると、白鯨の頭突きを避けながら腹の下へと潜り、イグニードを突き刺して尾ひれの方へと切り裂いて行く。
白鯨は腹を割かれる激痛から悲鳴のような鳴き声を上げると、逃げるようにして姿を霧化させた。
「次はフィエラの方へ行ったか」
俺たちの作戦は至ってシンプルで、部屋の中心から左右に分かれ、お互いの持ち場に来た白鯨を正面からぶっ叩くというものだった。
これは下手に連携をして霧化で逃げられたり、部屋の端に逃げられて休む時間を与えたりしないためである。
まるで脳筋のような作戦ではあるが、今回のボスに対してはこの作戦の方が有効だと判断したのだ。
そして案の定、フィエラのもとから帰ってきた白鯨は右目から血を流し、片目を失った状態で戻ってきた。
「容赦ねぇな」
フィエラが具体的に何をしたのかは分からないが、俺も彼女に続いてやつの右側にあるヒレを切り落とす。
それからは俺のところとフィエラのところを往復する白鯨に対し、俺たちは休む間も与えずに攻撃し続ける。
白鯨も最終ボスとしての意地を見せ、俺らの攻撃に対して反撃してくるが、生憎とこいつは体が大きくて死角も多いため、俺らの速さにも攻撃にもついてくることができない。
ほぼ一方的に攻撃を受けるだけとなった白鯨に少しだけ同情はするが、俺らは攻撃の手を止めることはなかった。
「ん?止まったな」
すると、白鯨も流石に限界を感じたのか、俺とフィエラのちょうど中間地点で動きを止める。
フィエラもその事を感じ取ったとか、白鯨に向かって移動しているのが感じられた。
「なら、終わらせるとしますか」
俺もイグニードの剣先を下げて白鯨に近づくと、青い炎を纏わせて下から上へと首元を切り上げる。
フィエラは反対側から同じ箇所に闘気を纏わせて手刀を振り下ろしたのか、俺の斬撃とフィエラの斬撃が首の真ん中あたりでぶつかり、そのまま白鯨の太い首が落ちた。
宙に浮いていた胴体も少しずつ消えながら地面へと落ちていき、最後は魔石とアイテムだけを残して完全に消滅する。
白鯨が倒された事で部屋に満ちていた霧もなくなり、残ったのは俺たちと未だ意識を失っているヴィオラたちだけとなった。
「さてさて。何が落ちたかな?」
俺は白鯨の魔石をマジックバッグにしまうと、横に落ちていたアイテムを拾う。
「使えそう?」
「あぁ。どうやらこいつは『霧の隠者』というローブ型のアイテムみたいだな。
効果は装備者の気配をほとんど消して、感知系の魔法にも引っ掛からなくなるみたいだ。ただ、フィエラのように種族としての勘までは防げないみたいだが、感知系の魔法を防ぐだけでもかなり優秀だな」
「なるほど。すごく強そう」
「これは共有で使おう」
「わかった」
俺がこのアイテムを共有で使用する事を伝えると、何故かフィエラは嬉しそうに尻尾を揺らす。
(それにしても、過去のヴィオラはこいつを1人で倒したんだもんな。改めて思うけど、やっぱ強かったんだな)
前世で出会ったヴィオラが、目の見えない状態で白鯨を1人で倒したのを考えると、あの時の俺が彼女に敵わなかったのも当然と言えるだろう。
「さてと。ボスも倒した事だし、ここを出ますか。その前に…」
気を失ったヴィオラたちをこのままここに残して行くわけにもいかないので、俺とフィエラはどうしようかと話し合うのであった。
(やっぱり感知系の魔法は使えないな)
まずは一度霧を払ったことで感知系の魔法が使えるようになったか確認してみるが、案の定使用することは出来なかった。
「フィエラ。敵の位置はわかるか」
「問題ない」
フィエラは感覚的に白鯨の位置を捉えているのか、位置を示すように正面を見続ける。
「来る。後ろ」
フィエラがそう言うと、後ろから巨大な白い物体が押し寄せてきて、俺たちは左右へと分かれて飛び退く。
「本当に突然後ろから現れたな」
先ほどまでフィエラは正面を見ていたはずなのに、白鯨が攻撃をしてきたのは後ろで、移動したにしてはあまりにも速すぎる。
「やはり転移系の種族魔法みたいだな」
あの巨体で突然背後に現れるなどそれ以外にあり得ないし、何よりあの巨体が動けば霧の流れが変わるはずなのに全く変わらなかった。
「となると。あとはその転移に条件があるのかだが…ありそうだな」
仮に条件が無いのだとしたら、俺が蒼炎の大華で焼いた際、すぐに転移で宙高く逃げられたはずだ。
しかし、実際は霧が晴れても逃げる事はなく、そのまま炎で焼かれていた。
「さてさて。何が条件かな…おっと!」
俺が色々と可能性を考えながらあたりを警戒していると、横から白いヒレが俺を叩き飛ばそうと迫ってきた。
その攻撃に対して、イグニードで勢いを受け流すようにして添えると、そのままヒレの向きが逸れていく。
「ふむ。ビルドと戦ったおかげで、前より体の動かし方が良くなったな」
以前よりも相手の攻撃を受け流しやすくなったことを実感した俺は、また霧の中に消えていった白鯨を目を閉じて感覚的に探す。
(見つけた)
この部屋へ来るまでの間、目隠しをして感知能力と空間把握能力を鍛えてきたおかげか、白鯨がどこにいてどんな動きをしているのか何となく把握することが出来た。
「今はフィエラのところか」
どうやら俺に攻撃を受け流されたあと、今度はそのままフィエラに攻撃を仕掛けにいったようだった。
「やられっぱなしはつまらんし、こっちから攻めるか」
今度はこちらから攻めることにした俺は、イグニードを腰元に構えると、腰を低く落として地面を蹴り、一気に白鯨のもとへと近づく。
そして、イグニードに炎を纏わせながら下段から切り上げるようにして剣を振った。
「あん?」
しかし、どういう訳か振った剣には白鯨を切った感触はなく、しかも白鯨自体も全く違うところへと気配が移っていた。
「どういうことだ?」
確かに先ほどまでは気配が目の前にあったし、剣を振った軌道上にもやつがいたはずなのに、何故か実際は切った感触も白鯨自体も居なかった。
「フィエラ。お前が1人で戦ってた時は殴った感触はあったか?」
「あった」
「ふむ」
フィエラの時と俺の時の違いを考えると、彼女と白鯨が戦っていた時は正面からの戦闘で、俺の時は不意打ちだったくらいだ。
(試してみるか)
「フィエラ。確かめたいことがあるからあいつを引きつけてくれるか」
「わかった」
一つの仮説を立てた俺は、それを確かめるためにもう一度さっきと同じ状況を作ることにする。
俺がフィエラのもとを離れると、今度は彼女の方から白鯨へと正面から攻撃を仕掛ける。
霧のせいで姿を見ることはできないが、フィエラと白鯨の戦闘音や衝撃を肌で感じながら、俺は気配を消して白鯨の背後へと回り込む。
そして、イグニードを横に構えると、炎を纏わせて横薙ぎに切り払う。
「やっぱりか」
しかし、先ほどと同じように切った感触は無く、白鯨の気配がまた離れたところに現れる。
「エル。何かわかった?」
「あぁ。おそらくあいつに攻撃を当たるには、あいつに俺らの攻撃を認識させる必要があるんだろう。
多分あいつの能力は自身をこの霧に同化させる霧化だ。自身を霧化させることで、転移したように突然違うところに現れるし、不意打ちとかにも対処しているんだろう」
それならば、俺が剣で切っても感触がなかった理由にもなるし、突然他のところに現れたのにも頷ける。
「それは厄介」
「だが、逆に言えば俺らの攻撃をあいつに認識させれば当たるってことだ。あとはあいつが自分の意思で霧化できるかどうかだが…できるんだろうなぁ」
でなければ、俺らが攻撃をしていないのに突然背後に現れた理由が説明できない。
「だが、これでやつの能力と対処方法はわかった。なら、あとはその通りにあいつを倒すだけだろう」
「ん。正面からの戦闘。楽しみ」
フィエラはそう言うと、まるでおもちゃを見つけたかのように尻尾を激しく揺らす。
「部屋の広さは把握しているな?」
「問題ない」
「なら俺は右」
「私は左」
俺たちはお互いの持ち場を決めると、左右に分かれて霧の中へと消える。
「まずは俺からだ」
俺が持ち場の右側に来ると、白鯨は俺に向かって突っ込んでくる。
「はは!攻撃がワンパターンだな!」
俺は身を低くして地面を駆けると、白鯨の頭突きを避けながら腹の下へと潜り、イグニードを突き刺して尾ひれの方へと切り裂いて行く。
白鯨は腹を割かれる激痛から悲鳴のような鳴き声を上げると、逃げるようにして姿を霧化させた。
「次はフィエラの方へ行ったか」
俺たちの作戦は至ってシンプルで、部屋の中心から左右に分かれ、お互いの持ち場に来た白鯨を正面からぶっ叩くというものだった。
これは下手に連携をして霧化で逃げられたり、部屋の端に逃げられて休む時間を与えたりしないためである。
まるで脳筋のような作戦ではあるが、今回のボスに対してはこの作戦の方が有効だと判断したのだ。
そして案の定、フィエラのもとから帰ってきた白鯨は右目から血を流し、片目を失った状態で戻ってきた。
「容赦ねぇな」
フィエラが具体的に何をしたのかは分からないが、俺も彼女に続いてやつの右側にあるヒレを切り落とす。
それからは俺のところとフィエラのところを往復する白鯨に対し、俺たちは休む間も与えずに攻撃し続ける。
白鯨も最終ボスとしての意地を見せ、俺らの攻撃に対して反撃してくるが、生憎とこいつは体が大きくて死角も多いため、俺らの速さにも攻撃にもついてくることができない。
ほぼ一方的に攻撃を受けるだけとなった白鯨に少しだけ同情はするが、俺らは攻撃の手を止めることはなかった。
「ん?止まったな」
すると、白鯨も流石に限界を感じたのか、俺とフィエラのちょうど中間地点で動きを止める。
フィエラもその事を感じ取ったとか、白鯨に向かって移動しているのが感じられた。
「なら、終わらせるとしますか」
俺もイグニードの剣先を下げて白鯨に近づくと、青い炎を纏わせて下から上へと首元を切り上げる。
フィエラは反対側から同じ箇所に闘気を纏わせて手刀を振り下ろしたのか、俺の斬撃とフィエラの斬撃が首の真ん中あたりでぶつかり、そのまま白鯨の太い首が落ちた。
宙に浮いていた胴体も少しずつ消えながら地面へと落ちていき、最後は魔石とアイテムだけを残して完全に消滅する。
白鯨が倒された事で部屋に満ちていた霧もなくなり、残ったのは俺たちと未だ意識を失っているヴィオラたちだけとなった。
「さてさて。何が落ちたかな?」
俺は白鯨の魔石をマジックバッグにしまうと、横に落ちていたアイテムを拾う。
「使えそう?」
「あぁ。どうやらこいつは『霧の隠者』というローブ型のアイテムみたいだな。
効果は装備者の気配をほとんど消して、感知系の魔法にも引っ掛からなくなるみたいだ。ただ、フィエラのように種族としての勘までは防げないみたいだが、感知系の魔法を防ぐだけでもかなり優秀だな」
「なるほど。すごく強そう」
「これは共有で使おう」
「わかった」
俺がこのアイテムを共有で使用する事を伝えると、何故かフィエラは嬉しそうに尻尾を揺らす。
(それにしても、過去のヴィオラはこいつを1人で倒したんだもんな。改めて思うけど、やっぱ強かったんだな)
前世で出会ったヴィオラが、目の見えない状態で白鯨を1人で倒したのを考えると、あの時の俺が彼女に敵わなかったのも当然と言えるだろう。
「さてと。ボスも倒した事だし、ここを出ますか。その前に…」
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