14 / 18
ブルバディアのト音記号
見上げれば月
しおりを挟む
3月は私たちにとってのんびりとした時間だった。リタラは有名な詩人の詩や読みたかった小説を沢山読み、執筆活動に励んだ。スラーはピアノの練習や作曲をし、たまにオーケストラの演奏を聴きに行っていた。私はというと歌の練習と、畑仕事や小母様の内職のお手伝いをしていた。そして4月4日がやって来た。私は隣にいるリタラにこう言った。「あっ来る、せーので言うよ」「オッケー!」リタラがニヤニヤして答えた。スラーの部屋のドアがガチャっと開いた。せーの「スラー、お誕生日おめでとう!!」私とリタラはクラッカーの紐を勢い良く引いた。色とりどりのテープがスラーにかかる。「わっ!びっくりした~!!ハハハ、ありがとう!」スラーが全身にまとわりついたテープを手で払いながら言う。「18歳での抱負はなんですか?」リタラがオレンジジュースをコップに注ぎながら聞いた。「そうだな、もっともっと皆が音楽を好きになってくれるような曲を創ることかな?」「よっ!真面目くん」リタラが茶化した。「そう言えば今日ってピアノ調律の日なんだってね!!なんかスラーにぴったり!」「うん、何か生まれながらピアノと縁がある気がする」スラーが笑いながら言った。リタラはオレンジジュースをゴクリと飲んでこう言う。「俺の18歳の豊富はね~自由奔放に生きること!」「今と変わってないじゃん!!というかリタラの誕生日ってまだまだ先だろ?」「先って言っても5月2日鉛筆の日だよ!」「あら、1ヶ月もないんだね!!またお誕生日会しないとね!」リタラは私の言葉にふふっと笑う。「天歌ちゃんの誕生日と17歳での抱負は?」「私の誕生日は10月4日、天使の日だよ!今年の抱負はあんまり泣かないことかな…」それを聞いたとたんスラーもリタラも噴き出した。「あっぶない、ジュース飲んでる時じゃなくてよかった」リタラがお腹を抱えてゲラゲラ笑う。「なんで笑うの!私泣いてばっかりだからなおそうと思ってるのに!!」「無理、無理天歌は泣き虫だからね!ね~リタラ」スラーがからかってくる。リタラもスラーの方を見て「ね~」と言う。私は少し悔しかったので、買っておいた変な三角のパーティー帽子を二人に被せてやった」キンキラキンの青と赤の帽子を被せられた二人はお互いに指を差していたまた笑った。「じゃあ、天歌ちゃんはこれだな」リタラが椅子の側に置いてあった紙袋をごそごそ言わせて中身から赤いスポンジでできた丸い鼻と、とぼけた目がレンズに書いてある黒縁メガネ、つまり鼻眼鏡を私に付けた。「え~、こんなの付けられたら前が見えないじゃん!!辞めてよー」結局私たちはその変な格好で写真を撮り、パーティーを終えた。
「わぁ~!広い、綺麗な校舎ね」5月私たちはスラーとリタラの母校の音楽学校の特別講師として招かれた。私は若い先生に案内されて中等部2年4組声楽科の教室に入った。皆にじっと見られて少し緊張してしまう。「響天歌です。これから2週間よろしくお願いします。仲良くして下さいね」
1限目の授業からコンクールに向けた練習だった。2週間後このクラスの皆は歌手デビューに向けたコンクールに出場するらしい。だから今は大事な時期なのだ。生徒たちは発声練習を始めた。朝なのに声がしっかりと出ていてすごいなと思っていたのだが、何度か側で聴いているうちに一音だけずれている感じがした。皆はファの音を出しているはずなのに、誰かがファの#を出している。この位置からは誰が出しているのかは分からないけど、確かにずれている。私は少しそれが気がかりだった。歌手になるには音を正確にとれることも重要だからだ。そんなことも気にする間もないほど2限目からは目まぐるしい時間を過ごした。
20人の生徒ひとりひとりを個別指導するように頼まれたからである。「先生!この部分の解釈はこれでいいんですか?モーツァルトの教えでは…」一番手こずったのは7番目の男の子だった。なんかもう声楽の勉強っていうより哲学者みたいで、入る科を間違えたんじゃないかと思う。「そんなに気にしなくても大丈夫だよ…心を込めればちゃんと伝わるから…」「でも、先生…」感覚でやっていることを人に教えるのは予想以上に難しい。それに彼のような個性派がいるとなおさらだ。私は6限目のチャイムがなることを心待ちにしていた。ホームルームの後、元気のいい女の子たちが私の周りに集まって来た。「天歌先生~!!めっちゃ可愛い!」「ありがとう!嬉しい!!」私はその後5分間くらい少女たちの質問攻めに遭っていた。私は家で教育を受け、学校には行ったことがなかったので、みんなの仲良しな姿を見るとちょっと羨ましかった。「天歌、帰るよ~!」スラーの声だ。リタラもいる。「きゃあ~、すごく格好いい!!どっちが天歌先生の彼氏ですか?」私は笑って言葉を濁したけど、廊下の向こうの2人にも聞こえていたのかスラーはいつものように赤くなっている。それが余計誤解をよんだみたいだ。「あのブロンドのほうの人ですね~美男美女、お似合いカップル!!」誰かがそう茶化すので私は気まずくなり、みんなに「また明日ね」と言って教室を出た。「やぁ、それにしても天歌ちゃんはすごい人気者だね~」リタラが帰り道にそう言った。「たまたまだよ、私なんてすぐに飽きられると思う…」「え~、そうかな?それにしてもお似合いカップルだってさぁ、美少年スラーくん!」スラーは明らかにからかわれていると分かっていたようで、そっぽを向いていた。私もどうして良いか分からずに下を向く。
リタラは意味ありげに、丸眼鏡の下の瞳をキョロリと動かしておどけた表情をつくった後帰っていった。
次の日の放課後、私の担当しているクラスの担任の先生の元へと職員室に向かった。クラスのみんなの活動の記録を書いたメモを渡すためだ。担任の先生にメモを渡した後、忘れ物に気づいて教室に戻った。「あぁあぁーごほっ、ごほっ」誰だろう?私は教室の中の人影に気づいた。そこにいたのは一人の少年だった。「大丈夫?」彼は私を見るなり、立ち上がって走り去って行った。次の日、私は彼のことがちょっと気になって担任の先生に尋ねた。「あぁ、彼は『響弦(ひびき・いと)』くんですよ。歌手志望なんだけどねぇ、最近上手く声が出せないみたいでね。私も心配しているんです。」「えっ?」「どうかしました?」「いいえ、なんでも…」まさか、私の父と同じ名前だなんて…父の名前は珍しい方だと思うから、なおさら驚いてしまった。
「へ~、同姓同名ねぇ…」リタラが帰り道空に向かって鞄を投げたりキャッチしたりを繰り返しながら言う。「うん、しかもこの国ってみんな日本語らしくない名前だし、スラーとかリタラとか」「でも、たまにはそういう名前の人もいるよ」スラーがリタラの投げた鞄が自分にぶつかってこないか注意しながら答える。「そうなんだ。てっきりみんなそういう名前なのかと思ってた!」「まあ、俺の名前は正しくはリタラチュアだけどね」リタラは器用に右まぶたを閉じてウインクをするとともに、目を離された鞄は勢いよくスラーにぶつかっていった。
次の日もまた教室に楽譜を忘れて私は引き返した。「もう!ほんとドジなんだから嫌になる!!」自分で自分に文句をぶつくさいいながら階段を登っていると、教室からガシャンとけたたましい音がした。私は教室中をベートーヴェンの銅像に隠れて覗いてみた。そこには昨日の少年と彼の50メートル先くらいに譜面台が無惨に倒れていた。曇天の空のような暗い表情の彼は膝からカクリと折れ、床にひざまずいた。少年のすすり泣きが聞こえてくる。そういえば今日の放課後、少年は先生に呼び出されていた。たまたま見てしまったのだけど、彼は単位が足りず進級できないという通知を受けていたようだ。しかも、少年のクラスで進級できないのは彼だけだった。彼は下を向きつつ、通知の書類を静かに受け取り歩いていった。落ち込んでいるのは明らかだった。胸がズキンとする。私自身も幼い頃から人とずっと比べられる世界で生き、歌の歌えない自分など価値がないと思ってきた。心の中で彼と自分をどうしても重ね合わせてしまう。私はどうすることもできずにただベートーヴェンの後ろに立ち尽くしていた。しかし、彼はゆっくりと立ち上がり夕暮れの空へと続く窓辺へと行き、身を乗り出した。私は頭が真っ白になり、さぁっと血の気が引いた。彼が何をしようとしているかくらい、同じことをしようとした私にはわかる。「ダメー!」私は中へと走るが、掴めたのは彼の右手だけだ。「響先生!はなして下さい。お願いします。もうこんな人生…たくさんなんです。」「だめだよ。私も同じような気持ちになったことたくさんあったけど、生きていて良かったと思うこともたくさんあった。だからだからお願い…」頬を涙がつたる。「誰も僕の気持ちなんて分かるわけない。どんなに頑張っても夢なんて叶わない。夢を叶えなければ、認めてもらえない。僕は無能なんだ!」「そんなこと…きゃあっ!」私はてがちぎれそうな思いで彼を引っ張っていたが、私も引きずられてしまった。私はなんとか窓枠を掴んだがおそらく時間の問題だ。もうだめ。力がない。「天歌!!!」私は腕を掴まれた。スラーだ。一気に涙が溢れ出す。後でスラーを支えているのはリタラだ。「二人とも危ないからはなして!巻き沿いにはしたくないの。ありがとう。今まで、今まで楽しかった。」「絶対に離さない。僕たちいつもずっと一緒だったじゃないか!」「そうだよ。天歌ちゃん。力尽きるまで頑張る」二人は力を合わせて何度も引っ張ろうとしてくれるが、逆効果に終わった。私達4人は校舎の5階から真っ逆さまに落ちていった。
「わぁ~!広い、綺麗な校舎ね」5月私たちはスラーとリタラの母校の音楽学校の特別講師として招かれた。私は若い先生に案内されて中等部2年4組声楽科の教室に入った。皆にじっと見られて少し緊張してしまう。「響天歌です。これから2週間よろしくお願いします。仲良くして下さいね」
1限目の授業からコンクールに向けた練習だった。2週間後このクラスの皆は歌手デビューに向けたコンクールに出場するらしい。だから今は大事な時期なのだ。生徒たちは発声練習を始めた。朝なのに声がしっかりと出ていてすごいなと思っていたのだが、何度か側で聴いているうちに一音だけずれている感じがした。皆はファの音を出しているはずなのに、誰かがファの#を出している。この位置からは誰が出しているのかは分からないけど、確かにずれている。私は少しそれが気がかりだった。歌手になるには音を正確にとれることも重要だからだ。そんなことも気にする間もないほど2限目からは目まぐるしい時間を過ごした。
20人の生徒ひとりひとりを個別指導するように頼まれたからである。「先生!この部分の解釈はこれでいいんですか?モーツァルトの教えでは…」一番手こずったのは7番目の男の子だった。なんかもう声楽の勉強っていうより哲学者みたいで、入る科を間違えたんじゃないかと思う。「そんなに気にしなくても大丈夫だよ…心を込めればちゃんと伝わるから…」「でも、先生…」感覚でやっていることを人に教えるのは予想以上に難しい。それに彼のような個性派がいるとなおさらだ。私は6限目のチャイムがなることを心待ちにしていた。ホームルームの後、元気のいい女の子たちが私の周りに集まって来た。「天歌先生~!!めっちゃ可愛い!」「ありがとう!嬉しい!!」私はその後5分間くらい少女たちの質問攻めに遭っていた。私は家で教育を受け、学校には行ったことがなかったので、みんなの仲良しな姿を見るとちょっと羨ましかった。「天歌、帰るよ~!」スラーの声だ。リタラもいる。「きゃあ~、すごく格好いい!!どっちが天歌先生の彼氏ですか?」私は笑って言葉を濁したけど、廊下の向こうの2人にも聞こえていたのかスラーはいつものように赤くなっている。それが余計誤解をよんだみたいだ。「あのブロンドのほうの人ですね~美男美女、お似合いカップル!!」誰かがそう茶化すので私は気まずくなり、みんなに「また明日ね」と言って教室を出た。「やぁ、それにしても天歌ちゃんはすごい人気者だね~」リタラが帰り道にそう言った。「たまたまだよ、私なんてすぐに飽きられると思う…」「え~、そうかな?それにしてもお似合いカップルだってさぁ、美少年スラーくん!」スラーは明らかにからかわれていると分かっていたようで、そっぽを向いていた。私もどうして良いか分からずに下を向く。
リタラは意味ありげに、丸眼鏡の下の瞳をキョロリと動かしておどけた表情をつくった後帰っていった。
次の日の放課後、私の担当しているクラスの担任の先生の元へと職員室に向かった。クラスのみんなの活動の記録を書いたメモを渡すためだ。担任の先生にメモを渡した後、忘れ物に気づいて教室に戻った。「あぁあぁーごほっ、ごほっ」誰だろう?私は教室の中の人影に気づいた。そこにいたのは一人の少年だった。「大丈夫?」彼は私を見るなり、立ち上がって走り去って行った。次の日、私は彼のことがちょっと気になって担任の先生に尋ねた。「あぁ、彼は『響弦(ひびき・いと)』くんですよ。歌手志望なんだけどねぇ、最近上手く声が出せないみたいでね。私も心配しているんです。」「えっ?」「どうかしました?」「いいえ、なんでも…」まさか、私の父と同じ名前だなんて…父の名前は珍しい方だと思うから、なおさら驚いてしまった。
「へ~、同姓同名ねぇ…」リタラが帰り道空に向かって鞄を投げたりキャッチしたりを繰り返しながら言う。「うん、しかもこの国ってみんな日本語らしくない名前だし、スラーとかリタラとか」「でも、たまにはそういう名前の人もいるよ」スラーがリタラの投げた鞄が自分にぶつかってこないか注意しながら答える。「そうなんだ。てっきりみんなそういう名前なのかと思ってた!」「まあ、俺の名前は正しくはリタラチュアだけどね」リタラは器用に右まぶたを閉じてウインクをするとともに、目を離された鞄は勢いよくスラーにぶつかっていった。
次の日もまた教室に楽譜を忘れて私は引き返した。「もう!ほんとドジなんだから嫌になる!!」自分で自分に文句をぶつくさいいながら階段を登っていると、教室からガシャンとけたたましい音がした。私は教室中をベートーヴェンの銅像に隠れて覗いてみた。そこには昨日の少年と彼の50メートル先くらいに譜面台が無惨に倒れていた。曇天の空のような暗い表情の彼は膝からカクリと折れ、床にひざまずいた。少年のすすり泣きが聞こえてくる。そういえば今日の放課後、少年は先生に呼び出されていた。たまたま見てしまったのだけど、彼は単位が足りず進級できないという通知を受けていたようだ。しかも、少年のクラスで進級できないのは彼だけだった。彼は下を向きつつ、通知の書類を静かに受け取り歩いていった。落ち込んでいるのは明らかだった。胸がズキンとする。私自身も幼い頃から人とずっと比べられる世界で生き、歌の歌えない自分など価値がないと思ってきた。心の中で彼と自分をどうしても重ね合わせてしまう。私はどうすることもできずにただベートーヴェンの後ろに立ち尽くしていた。しかし、彼はゆっくりと立ち上がり夕暮れの空へと続く窓辺へと行き、身を乗り出した。私は頭が真っ白になり、さぁっと血の気が引いた。彼が何をしようとしているかくらい、同じことをしようとした私にはわかる。「ダメー!」私は中へと走るが、掴めたのは彼の右手だけだ。「響先生!はなして下さい。お願いします。もうこんな人生…たくさんなんです。」「だめだよ。私も同じような気持ちになったことたくさんあったけど、生きていて良かったと思うこともたくさんあった。だからだからお願い…」頬を涙がつたる。「誰も僕の気持ちなんて分かるわけない。どんなに頑張っても夢なんて叶わない。夢を叶えなければ、認めてもらえない。僕は無能なんだ!」「そんなこと…きゃあっ!」私はてがちぎれそうな思いで彼を引っ張っていたが、私も引きずられてしまった。私はなんとか窓枠を掴んだがおそらく時間の問題だ。もうだめ。力がない。「天歌!!!」私は腕を掴まれた。スラーだ。一気に涙が溢れ出す。後でスラーを支えているのはリタラだ。「二人とも危ないからはなして!巻き沿いにはしたくないの。ありがとう。今まで、今まで楽しかった。」「絶対に離さない。僕たちいつもずっと一緒だったじゃないか!」「そうだよ。天歌ちゃん。力尽きるまで頑張る」二人は力を合わせて何度も引っ張ろうとしてくれるが、逆効果に終わった。私達4人は校舎の5階から真っ逆さまに落ちていった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる