ハメられたのは、あなたがたです ~格下の好色老貴族からの縁談を、私に押しつけた結果~

「喜べ、アリシア。お前の嫁ぎ先が決まったぞ!」

好色な成金老人として有名なエマヌエル・アラベル子爵から、「貴家の息女を子爵夫人として迎えたい」という手紙を受け取った父。

婚約すれば莫大な結婚支度金が手に入るとあって、父はこの打診を受けることに。
「美姫として有名なカトリーヌを娶るつもりなのだろうが、そうはいかん!! 代わりに、薄汚いアリシアを嫁にくれてやる! この手紙には、『息女』を寄越せとしか書いてないんだから、アリシアでも問題あるまい?」

父と義母、そしてカトリーヌに嘲笑われて、私は無理やりアラベル子爵家へ嫁がされることに。

ところがこの婚姻、実は【裏】があって…………?
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