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第二章 街予定地の問題を解決しよう編
4 すたこらさっさと逃げますよ その①
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「距離は!?」
「さっきの場所から5キロ離れたのだ!」
魔物達の群れから逃げ出して、本道路に出てからしばらくして、俺は伝令管を使って出雲に確認する。
(もう、来ないか?)
逃走中、周囲の状況はずっと見続けたけど、魔物たちが追い駆けてくる様子は無い。
一先ずは安心できるとは思うけど、念の為にもう一つ訊いておく。
「出雲。ロコは蒸気機関車の自動運転が出来るって事だけど、周囲の索敵はどうなってるの?」
「蒸気機関車を中心に、上下で半径200メートルの範囲までなら大丈夫なのだ!」
予想よりも広い。これなら発見してから動いても大丈夫そうだけど、念のために和花に一つ頼む。
「和花。蒸気機関車の周りを、防御できる?」
「わし1人じゃと厳しいの。薫、手を貸せ」
「しょうがないわねぇ」
2人が協力して、機関車の周囲を魔術で防御したのを確認してから、
「食堂車に戻ろう。そこの方が休めるし。出雲達もそっちに行ける?」
「大丈夫なのだ!」
「ま゛っ!」
連絡を取り合い、俺達は食堂車に戻る。
「はぁ……ひっさびさにまともな戦闘したんで、さすがに気疲れしたな」
どかっと椅子に座りながら五郎が言うと、有希も椅子に座りながら返す。
「魔物が居るのは分かってたっすけど、あんなの居るとは思わなかったっすよ。なんなんっすかね、アレ?」
「私達を襲った魔物と、何か関係があるのでしょうか?」
考え深げに口を開くカルナに、俺は返す。
「今の段階だと、分からないね。ただ、直接戦って感じたけど、違う気がする。カルナと前に戦った奴は、なんと言うか――」
ちょっと表現に悩む。少しして、思いついたままを口にする。
「養殖物。うん、そんな感じだったけど、今日戦ったのは天然物って感じだった」
「天然物のぅ……確かに、誰かに操られておるというよりは、自発的な感じじゃったな。さっき戦った奴らは」
和花は、お茶を淹れてくれたミリィに手で礼を返し、話を続ける。
「しかし、それじゃと余計に問題じゃな。誰かの手が入っていない天然物ということは、自然発生したって事じゃ。わしらが魔王と戦った時には、あんなのは居なかったというに。いつの間に出てきたんじゃか」
「……そうかな?」
「なんじゃ、心当たりでもあるのか? 陽色」
「心当たりっていうか……魔王と戦った時の眷属に似てない? あの新種の魔物」
魔王が、生きた人間を元に作った魔物が眷属だけど、それにあの魔物たちは似てる気がした。
もちろん、一体残らず俺達が倒し切った筈なので、生き残りが居る筈もないんだけれど、どうしてもその考えが消えてくれない。
「眷属のぅ……確かに、そんな気もするが……じゃが奴らは、わしらが全部倒した筈じゃが……」
答えが出ない推測に、皆で悩んでいると、
「どうしたのだ? みんな?」
運転室からデミウルゴスとロコを連れて、出雲がやって来る。
「魔物の話してたのよぅ。さっき戦ったデッカイの。どう考えても新種でしょ? なんであんなのが出たのか、みんなで悩んでる所よ」
薫の言葉に返したのは、デミウルゴスだった。
「……恐らくは、勇者の皆と、魔王との戦いが原因だろう」
「どういうことです、デミウルゴス? なにか心当たりでもあるのですか?」
俺の問い掛けに、デミウルゴスは一瞬迷うような間を空けてから応えてくれる。
「魔物は、人の負の感情が魔力に宿り生まれるものだ。そして一度発生した魔物は、自らに宿る負の感情を増やそうという本能を持つ」
「ええ、知っています。だから、魔物は人に苦痛を与えるために襲い掛かってくると」
「そうだ。あれらにとっては、それこそが存在する意味だ。生きる為に在るのではなく、苦しめる為に在る。だがそのためには、自分達が滅ぼされる訳にはいかない。滅ぼされれば、苦痛を与えることが出来なくなるからだ。だからこそ、魔物は生存欲求は無くとも、在り続けようという本能を持っている」
「はい。ですから、魔物は身の危険を感じれば逃げ出そうとしますし、身体を維持できないほど破壊されれば、魔力結晶に代わり自己の保存をする、のですよね?」
「うむ。つまり、生物と似た生態を持っているということだ。生存本能にも似た生態と……そして、自己進化の本能を……」
デミウルゴスの言葉に、皆の気配がざわめく。
魔物は生物というよりは、災害のような自然現象に近い物というイメージがあったので浮かばなかったけれど、デミウルゴスの言葉が本当であれば、一つの仮説が浮かんでくる。
「……デミウルゴス、それはつまり……普通の生き物のように、生存負荷が掛かれば、変化する事で生き延びようとする個体が出ると、そういうことですか?」
それは例えば、肉食動物に襲われる草食動物が足を速くするように。
あるいは、身体を大きくする事で生き延びようとするように、魔物も、身の危険を感じるほどの脅威に出遭えば、変化する事を選ぶということだ。
魔物が、自分達を変化させようとするほどの脅威。
それは、何よりも心当たりがある。
「我々、勇者と魔王との戦いが、魔物に新種を生み出させたと、そういうことですか?」
外れて欲しい問い掛けに、デミウルゴスは答えてくれた。
「そうだ。まず、間違いなくな」
「さっきの場所から5キロ離れたのだ!」
魔物達の群れから逃げ出して、本道路に出てからしばらくして、俺は伝令管を使って出雲に確認する。
(もう、来ないか?)
逃走中、周囲の状況はずっと見続けたけど、魔物たちが追い駆けてくる様子は無い。
一先ずは安心できるとは思うけど、念の為にもう一つ訊いておく。
「出雲。ロコは蒸気機関車の自動運転が出来るって事だけど、周囲の索敵はどうなってるの?」
「蒸気機関車を中心に、上下で半径200メートルの範囲までなら大丈夫なのだ!」
予想よりも広い。これなら発見してから動いても大丈夫そうだけど、念のために和花に一つ頼む。
「和花。蒸気機関車の周りを、防御できる?」
「わし1人じゃと厳しいの。薫、手を貸せ」
「しょうがないわねぇ」
2人が協力して、機関車の周囲を魔術で防御したのを確認してから、
「食堂車に戻ろう。そこの方が休めるし。出雲達もそっちに行ける?」
「大丈夫なのだ!」
「ま゛っ!」
連絡を取り合い、俺達は食堂車に戻る。
「はぁ……ひっさびさにまともな戦闘したんで、さすがに気疲れしたな」
どかっと椅子に座りながら五郎が言うと、有希も椅子に座りながら返す。
「魔物が居るのは分かってたっすけど、あんなの居るとは思わなかったっすよ。なんなんっすかね、アレ?」
「私達を襲った魔物と、何か関係があるのでしょうか?」
考え深げに口を開くカルナに、俺は返す。
「今の段階だと、分からないね。ただ、直接戦って感じたけど、違う気がする。カルナと前に戦った奴は、なんと言うか――」
ちょっと表現に悩む。少しして、思いついたままを口にする。
「養殖物。うん、そんな感じだったけど、今日戦ったのは天然物って感じだった」
「天然物のぅ……確かに、誰かに操られておるというよりは、自発的な感じじゃったな。さっき戦った奴らは」
和花は、お茶を淹れてくれたミリィに手で礼を返し、話を続ける。
「しかし、それじゃと余計に問題じゃな。誰かの手が入っていない天然物ということは、自然発生したって事じゃ。わしらが魔王と戦った時には、あんなのは居なかったというに。いつの間に出てきたんじゃか」
「……そうかな?」
「なんじゃ、心当たりでもあるのか? 陽色」
「心当たりっていうか……魔王と戦った時の眷属に似てない? あの新種の魔物」
魔王が、生きた人間を元に作った魔物が眷属だけど、それにあの魔物たちは似てる気がした。
もちろん、一体残らず俺達が倒し切った筈なので、生き残りが居る筈もないんだけれど、どうしてもその考えが消えてくれない。
「眷属のぅ……確かに、そんな気もするが……じゃが奴らは、わしらが全部倒した筈じゃが……」
答えが出ない推測に、皆で悩んでいると、
「どうしたのだ? みんな?」
運転室からデミウルゴスとロコを連れて、出雲がやって来る。
「魔物の話してたのよぅ。さっき戦ったデッカイの。どう考えても新種でしょ? なんであんなのが出たのか、みんなで悩んでる所よ」
薫の言葉に返したのは、デミウルゴスだった。
「……恐らくは、勇者の皆と、魔王との戦いが原因だろう」
「どういうことです、デミウルゴス? なにか心当たりでもあるのですか?」
俺の問い掛けに、デミウルゴスは一瞬迷うような間を空けてから応えてくれる。
「魔物は、人の負の感情が魔力に宿り生まれるものだ。そして一度発生した魔物は、自らに宿る負の感情を増やそうという本能を持つ」
「ええ、知っています。だから、魔物は人に苦痛を与えるために襲い掛かってくると」
「そうだ。あれらにとっては、それこそが存在する意味だ。生きる為に在るのではなく、苦しめる為に在る。だがそのためには、自分達が滅ぼされる訳にはいかない。滅ぼされれば、苦痛を与えることが出来なくなるからだ。だからこそ、魔物は生存欲求は無くとも、在り続けようという本能を持っている」
「はい。ですから、魔物は身の危険を感じれば逃げ出そうとしますし、身体を維持できないほど破壊されれば、魔力結晶に代わり自己の保存をする、のですよね?」
「うむ。つまり、生物と似た生態を持っているということだ。生存本能にも似た生態と……そして、自己進化の本能を……」
デミウルゴスの言葉に、皆の気配がざわめく。
魔物は生物というよりは、災害のような自然現象に近い物というイメージがあったので浮かばなかったけれど、デミウルゴスの言葉が本当であれば、一つの仮説が浮かんでくる。
「……デミウルゴス、それはつまり……普通の生き物のように、生存負荷が掛かれば、変化する事で生き延びようとする個体が出ると、そういうことですか?」
それは例えば、肉食動物に襲われる草食動物が足を速くするように。
あるいは、身体を大きくする事で生き延びようとするように、魔物も、身の危険を感じるほどの脅威に出遭えば、変化する事を選ぶということだ。
魔物が、自分達を変化させようとするほどの脅威。
それは、何よりも心当たりがある。
「我々、勇者と魔王との戦いが、魔物に新種を生み出させたと、そういうことですか?」
外れて欲しい問い掛けに、デミウルゴスは答えてくれた。
「そうだ。まず、間違いなくな」
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