109 / 186
チュート殿下 80 王立学園に入学するまでに…… 2
しおりを挟む
逃げ出そうと思ったこともあった。
冒険者として力をつけ始めたころ、この国以外の所にも瞬間移動で行けるようになって、少し調子に乗っていたのかもしれない。
逃げ出せるかもしれない。
心の中のどこかで、この理不尽な、現実に思いたくない現実から目をつぶりたかったのだ。きっと……。
そしてそれだけの力を俺は自分の手に入れたと思っていたんだ。
それまでは長くても3日は開けずに離宮に帰っていたのだが、この時は7日以上離宮に帰ることなく、アミュレット王国では聞いたこともない国にまでやって来ていたと思う。
それまでの旅は順調で、そう苦労することもなく魔獣を倒し、誰も俺のことを知らない自由な空気に酔っていたのかもしれない。
ところが、いきなり何の前触れもなく、ある村の宿に泊まった朝、全く身体が動かなくなってしまったのだ。
キールも何故か実体化ができなくなっていたし、随分と鄙びた村だったため医者などこの地に居ない。
最近は余り行っていなかった鑑定を自分に掛けたキールは、その直後俺にも鑑定をかけて、思いもよらない今回の身体の不調の原因を突き止めたのだ。
「アースの存在自体がこの世界から弾かれようとしている」
それに伴い、キールの力も奪われようとしていた。
そもそもの俺の存在について、これまでも何度か危機はあったのだ。
まず始めに、前世の記憶を持った俺の魂?がこの世界のアースクエイクの中に入り込んだことで、ゲームのシナリオから外れることを恐れたのか、5歳の帯剣の儀までは、俺の意識と共にアークの意識まで閉じ込めれれていたこと。このことが、未だ根強く付きまとう、何もできないポンコツ王子という評価が生まれてしまった原因。
次に、その帯剣の儀で異常状態であると捉えた俺の意識を消すために、一種の治癒魔法的なものを浴びせられ。
結果は、そのおかげで俺の意識が表に出てこられたわけだが、それから何かにつけて俺の存在を消そうと試みる存在があることは確かだった。
そのような中でも何とか俺が消されなかったのは、俺がこのゲームのチュートリアルを努めなければならないそれ以降の物語が進まない為であろうと、キールと結論付けたこともあった。
そのことを金科玉条として、王国を離れる冒険に出たところもあったのだが……。
ここに来て、俺がアミュレット王国から長く遠く離れたことを好機として、俺自体の存在を消すことを物語が選択したのかもしれないというのだ。
俺の存在を消す。
俺の代わりに新しい俺を置く。
俺の代わりを他のキャラクターにやらせる。
その方法はいくつも考えられるが……。
どの方法をとるにしても、今までうまくいかなかったことがここに来て、何か仕掛けられているようでもないのに実行されようとしているのはなぜなのか?
今まであえて目をつぶっていたような、俺の存在というものについて考えた時、これまでこの世界に鑑定魔法をかけまくっていたキールの導き出した一つの推測。
前世の記憶、それもこの世界の根幹にかかわるような記憶を持ってこの世界にやってきた俺は、異物であることは間違いないが、この世界に存在しているということに関しては、他の者達と同じくくり。
この世界の法則に全くとらわれずに生きていくことは不可能なのかもしれない。
一部であろうが全部であろうがこの世界の生き物の魂はどこかでこの世界に確かに囚われており、ある程度のこの世の理に乗っていなければこの世界から排除されてしまうのではないか?
俺が何の前触れもなくこの状態になっているのもそれが原因ではないのか?
俺の知っているこの世界のシナリオ。
俺の関わるシナリオ。
それは、長くても「ドキ恋」の2作目の初めまで。
二年生になれても、三年生になれない、それくらいの時間。
俺は断罪されて、辺境に送られるそのシナリオの通りに進まなければ、この世界の頸木から解放されないのかもしれない。
余りにもシナリオと違う自由過ぎる者は排除。この物語からあらゆる意味で消されるのかもしれない。
排除を行う基準となるのは、距離なのか、時間なのか、行動自体なのか……。
行動に関しては、王国にいたころから結構外れたことをしていた、というか外れたことしかしていなかった。
距離に関しては、ここよりも遠くまで行ったこともあった。
しかしその時にも今回のようなことは無かったのだ。
残るは……今回のこの現象に関係あるのは、時間か?……。
今まで3日は開けたことがなかった、離宮への帰還。
それが今、7日以上帰っていない。
このことが原因であるとすれば、とにかくすぐにアミュレット王国まで戻ることで、存在を消されるまでには至らないのではないか。
これが今回のことに関してのキールの結論。
名も知らぬ国の名も知らぬ村から、いつもよりも慎重に魔法を編んで、アミュレット王国王城の俺の離宮に飛翔!
離宮の嗅ぎなれた空気に包まれた瞬間、これまでの体の不調が噓のように無くなった。
そして、いつもは俺が居なかったとしてもきっちりと整えられているはずの部屋が、ここ数日誰も入っていないような、うっすらと埃が載っているテーブルを見た瞬間、キールの言っていた『あらゆる意味での俺の存在がなくなる』一歩手前であったことを実感して、背筋が凍えた。
「もしかしたら……」
思わず口から洩れた弱々しい声音に、俺自身が驚いたその時。
「殿下ぁ!遅れてしまって申し訳ありません!何故か目が覚めなくて……」
いつもと変わらないリフルの慌て顔を見た瞬間、それまでの杞憂がすべて晴れた。
「あれ?なんでこの部屋こんなに埃っぽいの?」
飛びつくようにして開けられた窓から、心地よい風が流れ込んできて、この部屋に溜まっていた物語の悪意も一掃された気がした。
リフルの前ではまだ実体化して見せないキールが、少し難しい顔でこの辺りに自分の力を行使していることがわかる。
新たに分かったことがあれば、後で教えてくれるだろう。
俺は、早速今気が付いた空腹をリフルに訴えることにしたのだった。
冒険者として力をつけ始めたころ、この国以外の所にも瞬間移動で行けるようになって、少し調子に乗っていたのかもしれない。
逃げ出せるかもしれない。
心の中のどこかで、この理不尽な、現実に思いたくない現実から目をつぶりたかったのだ。きっと……。
そしてそれだけの力を俺は自分の手に入れたと思っていたんだ。
それまでは長くても3日は開けずに離宮に帰っていたのだが、この時は7日以上離宮に帰ることなく、アミュレット王国では聞いたこともない国にまでやって来ていたと思う。
それまでの旅は順調で、そう苦労することもなく魔獣を倒し、誰も俺のことを知らない自由な空気に酔っていたのかもしれない。
ところが、いきなり何の前触れもなく、ある村の宿に泊まった朝、全く身体が動かなくなってしまったのだ。
キールも何故か実体化ができなくなっていたし、随分と鄙びた村だったため医者などこの地に居ない。
最近は余り行っていなかった鑑定を自分に掛けたキールは、その直後俺にも鑑定をかけて、思いもよらない今回の身体の不調の原因を突き止めたのだ。
「アースの存在自体がこの世界から弾かれようとしている」
それに伴い、キールの力も奪われようとしていた。
そもそもの俺の存在について、これまでも何度か危機はあったのだ。
まず始めに、前世の記憶を持った俺の魂?がこの世界のアースクエイクの中に入り込んだことで、ゲームのシナリオから外れることを恐れたのか、5歳の帯剣の儀までは、俺の意識と共にアークの意識まで閉じ込めれれていたこと。このことが、未だ根強く付きまとう、何もできないポンコツ王子という評価が生まれてしまった原因。
次に、その帯剣の儀で異常状態であると捉えた俺の意識を消すために、一種の治癒魔法的なものを浴びせられ。
結果は、そのおかげで俺の意識が表に出てこられたわけだが、それから何かにつけて俺の存在を消そうと試みる存在があることは確かだった。
そのような中でも何とか俺が消されなかったのは、俺がこのゲームのチュートリアルを努めなければならないそれ以降の物語が進まない為であろうと、キールと結論付けたこともあった。
そのことを金科玉条として、王国を離れる冒険に出たところもあったのだが……。
ここに来て、俺がアミュレット王国から長く遠く離れたことを好機として、俺自体の存在を消すことを物語が選択したのかもしれないというのだ。
俺の存在を消す。
俺の代わりに新しい俺を置く。
俺の代わりを他のキャラクターにやらせる。
その方法はいくつも考えられるが……。
どの方法をとるにしても、今までうまくいかなかったことがここに来て、何か仕掛けられているようでもないのに実行されようとしているのはなぜなのか?
今まであえて目をつぶっていたような、俺の存在というものについて考えた時、これまでこの世界に鑑定魔法をかけまくっていたキールの導き出した一つの推測。
前世の記憶、それもこの世界の根幹にかかわるような記憶を持ってこの世界にやってきた俺は、異物であることは間違いないが、この世界に存在しているということに関しては、他の者達と同じくくり。
この世界の法則に全くとらわれずに生きていくことは不可能なのかもしれない。
一部であろうが全部であろうがこの世界の生き物の魂はどこかでこの世界に確かに囚われており、ある程度のこの世の理に乗っていなければこの世界から排除されてしまうのではないか?
俺が何の前触れもなくこの状態になっているのもそれが原因ではないのか?
俺の知っているこの世界のシナリオ。
俺の関わるシナリオ。
それは、長くても「ドキ恋」の2作目の初めまで。
二年生になれても、三年生になれない、それくらいの時間。
俺は断罪されて、辺境に送られるそのシナリオの通りに進まなければ、この世界の頸木から解放されないのかもしれない。
余りにもシナリオと違う自由過ぎる者は排除。この物語からあらゆる意味で消されるのかもしれない。
排除を行う基準となるのは、距離なのか、時間なのか、行動自体なのか……。
行動に関しては、王国にいたころから結構外れたことをしていた、というか外れたことしかしていなかった。
距離に関しては、ここよりも遠くまで行ったこともあった。
しかしその時にも今回のようなことは無かったのだ。
残るは……今回のこの現象に関係あるのは、時間か?……。
今まで3日は開けたことがなかった、離宮への帰還。
それが今、7日以上帰っていない。
このことが原因であるとすれば、とにかくすぐにアミュレット王国まで戻ることで、存在を消されるまでには至らないのではないか。
これが今回のことに関してのキールの結論。
名も知らぬ国の名も知らぬ村から、いつもよりも慎重に魔法を編んで、アミュレット王国王城の俺の離宮に飛翔!
離宮の嗅ぎなれた空気に包まれた瞬間、これまでの体の不調が噓のように無くなった。
そして、いつもは俺が居なかったとしてもきっちりと整えられているはずの部屋が、ここ数日誰も入っていないような、うっすらと埃が載っているテーブルを見た瞬間、キールの言っていた『あらゆる意味での俺の存在がなくなる』一歩手前であったことを実感して、背筋が凍えた。
「もしかしたら……」
思わず口から洩れた弱々しい声音に、俺自身が驚いたその時。
「殿下ぁ!遅れてしまって申し訳ありません!何故か目が覚めなくて……」
いつもと変わらないリフルの慌て顔を見た瞬間、それまでの杞憂がすべて晴れた。
「あれ?なんでこの部屋こんなに埃っぽいの?」
飛びつくようにして開けられた窓から、心地よい風が流れ込んできて、この部屋に溜まっていた物語の悪意も一掃された気がした。
リフルの前ではまだ実体化して見せないキールが、少し難しい顔でこの辺りに自分の力を行使していることがわかる。
新たに分かったことがあれば、後で教えてくれるだろう。
俺は、早速今気が付いた空腹をリフルに訴えることにしたのだった。
13
お気に入りに追加
1,706
あなたにおすすめの小説

幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

【完結】ゲーム開始は自由の時! 乙女ゲーム? いいえ。ここは農業系ゲームの世界ですよ?
キーノ
ファンタジー
私はゲームの世界に転生したようです。主人公なのですが、前世の記憶が戻ったら、なんという不遇な状況。これもゲームで語られなかった裏設定でしょうか。
ある日、我が家に勝手に住み着いた平民の少女が私に罵声を浴びせて来ました。乙女ゲーム? ヒロイン? 訳が解りません。ここはファーミングゲームの世界ですよ?
自称妹の事は無視していたら、今度は食事に毒を盛られる始末。これもゲームで語られなかった裏設定でしょうか?
私はどんな辛いことも頑張って乗り越えて、ゲーム開始を楽しみにいたしますわ!
※紹介文と本編は微妙に違います。
完結いたしました。
感想うけつけています。
4月4日、誤字修正しました。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる