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チュート殿下 67 キールの解説と生徒会室に殴り込み!なんちゃって
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キールの解説?鑑定は続く。
ゲームキャラであるはずのマーシュやリフルなど俺の近くにいた人達が、俺のことを排除する方にならなかったのは、俺という異物から出る匂い(なんか臭そうでやだ)ではなく、俺から出ていた魔力の影響で、神の方からの影響を受けなかったのではないかということだ。
まぁ、はっきりとはわからないけど!
今回の精霊契約で、俺が神をも凌ぐかもしれない精霊と契約できたことで、あの時の、帯剣の儀の時の閃光の影響はすっかり消えたようで、これから先、アースクエイクのことを薄ぼんやりと忘れることは無い。いいことでも悪いことでも普通の人間として記憶に残る。
俺には透明マントならぬ認識阻害魔法があるからね、気配まで丸っときちっと消せちゃうよ。
記憶に残らないようにする気満々で、キールの話を聞く。
しかし、直接的な神からの干渉を最小限に抑えることができるとしても、神の駒たちからの干渉というか関わりをすべて絶つことは、これまでのようにひとところに引きこもる以外は不可能だ。
普通の学生生活をしたければ、これからも敵キャラと関わらずには居られない。
この場合、元々ゲームに役割を与えられて登場しているキャラよりも、いわゆるNPCや、モブといわれるキャラの方が神としては動かしやすいから、そっちのキャラからの攻撃の方を警戒しなければいけないと、キール。
いきなり現れたり、そして消えたりしても騒ぎにならない扱いの者たち。
この王国の中では平民といわれる人たちや、貴族であっても端っこの泡沫貴族といわれる者たち。
そこらへんは神にとってはどうしようにも扱えるから、これからは気を抜けないなぁ、と愚痴っている。
この世界の強制力に抗う気持ちで生きてきた俺からすれば、この世界がそもそもゲームであることが許せないのであって、自分を含めて誰であろうとも、神に勝手に動かされてたまるかという気持ちが大きいのだ。
キールの話を聞くと、これからのことが俺以外はゲーム通りに話を進めようとしてくるわけで、孤軍奮闘叶わない状況しか思い浮かばないのだが、俺の周りにいる神の力に影響を受けない人が存在するということは、その影響を受けない人を増やすことができればまた一歩、ゲームの世界から脱却できる可能性が高まるということ。
ネームをもたないキャラが神からの影響を受けやすいように、俺からの影響も受けやすいとキールは解析する。
その上、神はどのようにしても直接的にこの世界への干渉はできないようになっているようで、これはこのゲームの世界だけではなく、神というものが存在していられる不文律のようなものであるらしい。あくまでも楽観的推測だが。
だからこれからのこと、自分の目指す最低限、辺境に送られて消息不明のようなことになることなく、何より神が用意するヒロインに誑かされることなど絶対ないように、キールと共に作戦を立てて、不本意でも明るい未来のため頑張ろうと心に刻んだ。
次の日学校に行くと、やはり推測通り俺の名前が生徒会役員補佐の形で学校広報に書かれ、この世界にもあったの?お知らせを張り出す告知板のようなものがあり、そこに堂々と張り出されていて……。
俺としてはきっとあることだろうと覚悟していて、こんなものと思っていたが、その告知板の前で肩を落としう項垂れたまましばらくその場から動かないクリフの後ろ姿を見つけた時には、これからのことがどうであれ、今この瞬間は寄り添ってくれる心にはこちらも答えていかなくてはな、と思たのだ。
だから俺は、大人の思惑にのせられて生徒会の役員補佐につくのではなく、生徒会長の彼の心の中の誠実な思いに答えて生徒会に参加することにする。
この一年弱は伯爵王子とこの俺を比べて過ごすのもいいだろう。
彼が結局伯爵の方を選ぶのであればそれは俺の力不足。
いい関係を築きながらも、結局ゲームの力に飲み込まれたとしても、それまでの月日が本物であるならば、偽物の世界には負けないのではないだろうか。
それが楽観的希望的な願いで終わることがあったとしても、このまま何もしなくて飲み込まれるのは絶対に納得できないに決まっているから、俺は力強い味方と共にこの世界に反抗して生きて行ってやる。
その第一歩として、自分の意志で生徒会役員という奴らのシナリオの役の一つに納まってやるのだ。
放課後、何も気にしない顔で生徒会役員室に現れた俺に、一番驚いていたのは生徒会長のクリフで、歓迎してくれたのもクリフただ一人だった。
ゲームキャラであるはずのマーシュやリフルなど俺の近くにいた人達が、俺のことを排除する方にならなかったのは、俺という異物から出る匂い(なんか臭そうでやだ)ではなく、俺から出ていた魔力の影響で、神の方からの影響を受けなかったのではないかということだ。
まぁ、はっきりとはわからないけど!
今回の精霊契約で、俺が神をも凌ぐかもしれない精霊と契約できたことで、あの時の、帯剣の儀の時の閃光の影響はすっかり消えたようで、これから先、アースクエイクのことを薄ぼんやりと忘れることは無い。いいことでも悪いことでも普通の人間として記憶に残る。
俺には透明マントならぬ認識阻害魔法があるからね、気配まで丸っときちっと消せちゃうよ。
記憶に残らないようにする気満々で、キールの話を聞く。
しかし、直接的な神からの干渉を最小限に抑えることができるとしても、神の駒たちからの干渉というか関わりをすべて絶つことは、これまでのようにひとところに引きこもる以外は不可能だ。
普通の学生生活をしたければ、これからも敵キャラと関わらずには居られない。
この場合、元々ゲームに役割を与えられて登場しているキャラよりも、いわゆるNPCや、モブといわれるキャラの方が神としては動かしやすいから、そっちのキャラからの攻撃の方を警戒しなければいけないと、キール。
いきなり現れたり、そして消えたりしても騒ぎにならない扱いの者たち。
この王国の中では平民といわれる人たちや、貴族であっても端っこの泡沫貴族といわれる者たち。
そこらへんは神にとってはどうしようにも扱えるから、これからは気を抜けないなぁ、と愚痴っている。
この世界の強制力に抗う気持ちで生きてきた俺からすれば、この世界がそもそもゲームであることが許せないのであって、自分を含めて誰であろうとも、神に勝手に動かされてたまるかという気持ちが大きいのだ。
キールの話を聞くと、これからのことが俺以外はゲーム通りに話を進めようとしてくるわけで、孤軍奮闘叶わない状況しか思い浮かばないのだが、俺の周りにいる神の力に影響を受けない人が存在するということは、その影響を受けない人を増やすことができればまた一歩、ゲームの世界から脱却できる可能性が高まるということ。
ネームをもたないキャラが神からの影響を受けやすいように、俺からの影響も受けやすいとキールは解析する。
その上、神はどのようにしても直接的にこの世界への干渉はできないようになっているようで、これはこのゲームの世界だけではなく、神というものが存在していられる不文律のようなものであるらしい。あくまでも楽観的推測だが。
だからこれからのこと、自分の目指す最低限、辺境に送られて消息不明のようなことになることなく、何より神が用意するヒロインに誑かされることなど絶対ないように、キールと共に作戦を立てて、不本意でも明るい未来のため頑張ろうと心に刻んだ。
次の日学校に行くと、やはり推測通り俺の名前が生徒会役員補佐の形で学校広報に書かれ、この世界にもあったの?お知らせを張り出す告知板のようなものがあり、そこに堂々と張り出されていて……。
俺としてはきっとあることだろうと覚悟していて、こんなものと思っていたが、その告知板の前で肩を落としう項垂れたまましばらくその場から動かないクリフの後ろ姿を見つけた時には、これからのことがどうであれ、今この瞬間は寄り添ってくれる心にはこちらも答えていかなくてはな、と思たのだ。
だから俺は、大人の思惑にのせられて生徒会の役員補佐につくのではなく、生徒会長の彼の心の中の誠実な思いに答えて生徒会に参加することにする。
この一年弱は伯爵王子とこの俺を比べて過ごすのもいいだろう。
彼が結局伯爵の方を選ぶのであればそれは俺の力不足。
いい関係を築きながらも、結局ゲームの力に飲み込まれたとしても、それまでの月日が本物であるならば、偽物の世界には負けないのではないだろうか。
それが楽観的希望的な願いで終わることがあったとしても、このまま何もしなくて飲み込まれるのは絶対に納得できないに決まっているから、俺は力強い味方と共にこの世界に反抗して生きて行ってやる。
その第一歩として、自分の意志で生徒会役員という奴らのシナリオの役の一つに納まってやるのだ。
放課後、何も気にしない顔で生徒会役員室に現れた俺に、一番驚いていたのは生徒会長のクリフで、歓迎してくれたのもクリフただ一人だった。
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