20 / 186
リフル・ヘイル 2 誰が何と言おうと可愛い!
しおりを挟む
この出会いから、ぼくの環境は慌ただしく流れて変わっていった。
気がつけば……気がついたら、ただ仰ぎ見るだけでそこにある、決して入ることなどかなわないと思っていた王城の、それも後宮の中庭を歩いている自分がいたりする。
あの時、先生のご学友は、偶然学校に訪れたわけではなく。上級貴族のお坊ちゃまであり、ずっと学者として教育現場以外で生活したことがない先生が、ぼくの立場的なことに理解のある、元上級貴族で現在下級文官?のような立場の友達に相談をしていたこと。あの時、読書をしていたわけではなく、ぼくの身上書のようなものを読みながら、ぼくと先生の会話を見て、聞いていたこと。その場で、ぼくの採用を決めていたこと。等々。
初級学校の卒業までの短い時間に全てが完了して、卒業式のその日に攫われるように、後宮の一室に連れてこられていたのだった。
ぼくの立場は、侍従見習い。それも第一王子の専属の。
連れてこられてすぐ、主人たる第一王子にお会いすることなく、魔法契約書にサインさせられた。
『これから目にすること、耳にすることどのようなことも外部に漏らすことは云々云々……』
とにかくすべてが秘密ですってこと。仕事上の守秘義務?
子供のぼくにも結ばされたそれは、まぁ要するに、自分の意志で話すことはもちろん、意志ではなく、しゃべらそうとすることも魔法でできなくするという、結構きつめの契約魔法らしい。
よくわからないけど、断ることなどできない状況。後から考えると、子供にこんなもの結ばせるの、どんなもんよ、って思ったけど。
仕事をする以上これは必ず必要で、ここの雇用条件だというのだから仕方がないよね。
ぼくは侍従見習いをしながら、中級学校レベルの勉強も空き時間に教えてもらえることになっていたし、今更家には帰れない。
サインしましたよ。
一応練習していたんだ、なんかかっこいいじゃない大人になった気もしたし。
少し怖いなぁと思った契約魔法は痛くも痒くもありませんでした。
その後で、いよいよこれから生涯仕えるだろう、第一王子殿下に、会える!と思ったら、しっかりお風呂に入れられ、侍従見習いのお仕着せを着せられてからの対面となったのでした。
アーク殿下はねぇ。誰が何と言おうと可愛い!
弟二人面倒を見てきた経験があったから、2歳の男の子の扱いなんて楽勝!と思っていた時もありました……。
流石に殿下。庶民に毛が生えたくらいの下級貴族の子供とは、何もかもが違っていた。
イヤイヤ、とか、いつまでも走り回る、とか、食べ物を手づかみでぐちゃぐちゃにする、とか、そんなこと一切ない!
まず、話さない。声を聴いたことがない。歩かない。座ったまま、全く動かない。食べ物に手を出さない。口元に匙をもっていかないと食べない。……。
つまり、2歳児に対する一番大変なところは、まったく手がかからないのです。
が、生命維持に関する面で、誰かがついていないと大変なことになりそうなのが否めないというか……。
しかし、腐っても王族。そちらの誰かの手は腐るほどあるので大丈夫なのです。
といっても、この第一王子殿下の侍従は少数精鋭、っていうか、このような殿下の様子を誰にも言えない状況であるので、ぼくごときにも契約魔法なのです。
知られれば、物理的抹殺もあり得るのだと、政治を全然知らないおこちゃまなぼくでもわかるのです。
陛下、(三年前のクーデターで陛下になったのです。これ、一般人には知られてません。きっと、ぼくの一番目の兄は知っていても、二番目の兄は知らないことでしょう。)にも、今の状態はシークレットらしいのです。
「そんなぁ……。親にも内緒って……」
そのことを知った時、ぼくははじめて座ったままでほとんど外部の状況に対して反応すら見せられない殿下をそっと抱きしめたのです。
ぼく自身、気づかず泣いてしまったようなのです。そんな、濡れてしまっているぼくの頬っぺたを、殿下の小さな手がそっと拭ってくれたのです。
偶然かもしれない、ただぼくの涙がかかって冷たく感じたから反射的に拭ったのかも知れない。でも、確かにその時、ぼくは殿下の小さな手のひらの温もりを感じたのです。
2歳にしてはちっちゃすぎる、日に焼けたことのない真っ白い肌の、まるでお人形さんのような殿下。
でも、それからすっごくよく殿下を観察して見ると、うっすい反応ながら、しっかりとぼくらに答えてくれていることが分かったし(それは思い込みだという同僚一っ歳上もいる)。僕でも読めないような小難しい本を読んでいる殿下の姿(本は侍従長が用意している、これも謎)もよく見かけるし。
とにかく、殿下は可愛いのです‼
侍従長が見ていないところで、一日に一回は腕の中に囲い込むように抱き込んで、ウリウリしちゃう。弟たちも3歳を過ぎるころには照れちゃってか、逃げられてしまって、今では手をつなぐことも難しくなってしまったけど、殿下は5歳にもうすぐなるかなぁて頃になっても、腕の中に納まってかわいいったらないのだ。
そんな、ぼ……わたしにとって、唯一の癒しである殿下が遂に『帯剣の儀』をむかえることになり、参加人数の調整のため、専属侍従のわたしは、殿下の控室で控えていることになった。
殿下が大広間に儀式をお受けになるためにこの部屋を移動されてから、ほどなくして、いきなりへやの照明がすべて落ちてしまった。窓からこの部屋以外のところも確かめてみれば、この城すべての明かりが落とされたように真っ暗になっていることが分かった。
何が起こったかわからないが、良くないこと起こったのは判断できたので、この部屋の一つだけある扉の近くで待機することにした。
静音魔法がかけられているこの部屋には全く音は聞こえてこなかったが、普段感じることのないおおきな振動を確かに一度、大広間がある方角の壁から感じたのだった。
振動から時を開けずに、今は侍従長しか開けることのできない扉が勢い良く開けられた。
王城内で決して乱れた姿を見せない侍従長が、上着を脱いで、その上着に何かを大切にくるんでいる。
「でんか……」
殿下はどうしたのか尋ねようとしたところで、侍従長の厳しい目線に気が付いた。これは……?
もう一度声をかけようとして、それは叶うことなく……。
侍従長は踵を返すと、足元に小さなライトを発生させて、こちらを振り返ることなく、音を立てずに廊下を走り出した。
この廊下にも静音魔法がかかっているのかと思ったら、しっかり私の靴音は響渡って、前を行く侍従長の背中で怒られる、という貴重な体験をした。
音を立てずに、後宮まで、誰にも咎められずに戻ること、それも全速力で。
この王城に配属されて、一番難しい任務かも知れない。
気がつけば……気がついたら、ただ仰ぎ見るだけでそこにある、決して入ることなどかなわないと思っていた王城の、それも後宮の中庭を歩いている自分がいたりする。
あの時、先生のご学友は、偶然学校に訪れたわけではなく。上級貴族のお坊ちゃまであり、ずっと学者として教育現場以外で生活したことがない先生が、ぼくの立場的なことに理解のある、元上級貴族で現在下級文官?のような立場の友達に相談をしていたこと。あの時、読書をしていたわけではなく、ぼくの身上書のようなものを読みながら、ぼくと先生の会話を見て、聞いていたこと。その場で、ぼくの採用を決めていたこと。等々。
初級学校の卒業までの短い時間に全てが完了して、卒業式のその日に攫われるように、後宮の一室に連れてこられていたのだった。
ぼくの立場は、侍従見習い。それも第一王子の専属の。
連れてこられてすぐ、主人たる第一王子にお会いすることなく、魔法契約書にサインさせられた。
『これから目にすること、耳にすることどのようなことも外部に漏らすことは云々云々……』
とにかくすべてが秘密ですってこと。仕事上の守秘義務?
子供のぼくにも結ばされたそれは、まぁ要するに、自分の意志で話すことはもちろん、意志ではなく、しゃべらそうとすることも魔法でできなくするという、結構きつめの契約魔法らしい。
よくわからないけど、断ることなどできない状況。後から考えると、子供にこんなもの結ばせるの、どんなもんよ、って思ったけど。
仕事をする以上これは必ず必要で、ここの雇用条件だというのだから仕方がないよね。
ぼくは侍従見習いをしながら、中級学校レベルの勉強も空き時間に教えてもらえることになっていたし、今更家には帰れない。
サインしましたよ。
一応練習していたんだ、なんかかっこいいじゃない大人になった気もしたし。
少し怖いなぁと思った契約魔法は痛くも痒くもありませんでした。
その後で、いよいよこれから生涯仕えるだろう、第一王子殿下に、会える!と思ったら、しっかりお風呂に入れられ、侍従見習いのお仕着せを着せられてからの対面となったのでした。
アーク殿下はねぇ。誰が何と言おうと可愛い!
弟二人面倒を見てきた経験があったから、2歳の男の子の扱いなんて楽勝!と思っていた時もありました……。
流石に殿下。庶民に毛が生えたくらいの下級貴族の子供とは、何もかもが違っていた。
イヤイヤ、とか、いつまでも走り回る、とか、食べ物を手づかみでぐちゃぐちゃにする、とか、そんなこと一切ない!
まず、話さない。声を聴いたことがない。歩かない。座ったまま、全く動かない。食べ物に手を出さない。口元に匙をもっていかないと食べない。……。
つまり、2歳児に対する一番大変なところは、まったく手がかからないのです。
が、生命維持に関する面で、誰かがついていないと大変なことになりそうなのが否めないというか……。
しかし、腐っても王族。そちらの誰かの手は腐るほどあるので大丈夫なのです。
といっても、この第一王子殿下の侍従は少数精鋭、っていうか、このような殿下の様子を誰にも言えない状況であるので、ぼくごときにも契約魔法なのです。
知られれば、物理的抹殺もあり得るのだと、政治を全然知らないおこちゃまなぼくでもわかるのです。
陛下、(三年前のクーデターで陛下になったのです。これ、一般人には知られてません。きっと、ぼくの一番目の兄は知っていても、二番目の兄は知らないことでしょう。)にも、今の状態はシークレットらしいのです。
「そんなぁ……。親にも内緒って……」
そのことを知った時、ぼくははじめて座ったままでほとんど外部の状況に対して反応すら見せられない殿下をそっと抱きしめたのです。
ぼく自身、気づかず泣いてしまったようなのです。そんな、濡れてしまっているぼくの頬っぺたを、殿下の小さな手がそっと拭ってくれたのです。
偶然かもしれない、ただぼくの涙がかかって冷たく感じたから反射的に拭ったのかも知れない。でも、確かにその時、ぼくは殿下の小さな手のひらの温もりを感じたのです。
2歳にしてはちっちゃすぎる、日に焼けたことのない真っ白い肌の、まるでお人形さんのような殿下。
でも、それからすっごくよく殿下を観察して見ると、うっすい反応ながら、しっかりとぼくらに答えてくれていることが分かったし(それは思い込みだという同僚一っ歳上もいる)。僕でも読めないような小難しい本を読んでいる殿下の姿(本は侍従長が用意している、これも謎)もよく見かけるし。
とにかく、殿下は可愛いのです‼
侍従長が見ていないところで、一日に一回は腕の中に囲い込むように抱き込んで、ウリウリしちゃう。弟たちも3歳を過ぎるころには照れちゃってか、逃げられてしまって、今では手をつなぐことも難しくなってしまったけど、殿下は5歳にもうすぐなるかなぁて頃になっても、腕の中に納まってかわいいったらないのだ。
そんな、ぼ……わたしにとって、唯一の癒しである殿下が遂に『帯剣の儀』をむかえることになり、参加人数の調整のため、専属侍従のわたしは、殿下の控室で控えていることになった。
殿下が大広間に儀式をお受けになるためにこの部屋を移動されてから、ほどなくして、いきなりへやの照明がすべて落ちてしまった。窓からこの部屋以外のところも確かめてみれば、この城すべての明かりが落とされたように真っ暗になっていることが分かった。
何が起こったかわからないが、良くないこと起こったのは判断できたので、この部屋の一つだけある扉の近くで待機することにした。
静音魔法がかけられているこの部屋には全く音は聞こえてこなかったが、普段感じることのないおおきな振動を確かに一度、大広間がある方角の壁から感じたのだった。
振動から時を開けずに、今は侍従長しか開けることのできない扉が勢い良く開けられた。
王城内で決して乱れた姿を見せない侍従長が、上着を脱いで、その上着に何かを大切にくるんでいる。
「でんか……」
殿下はどうしたのか尋ねようとしたところで、侍従長の厳しい目線に気が付いた。これは……?
もう一度声をかけようとして、それは叶うことなく……。
侍従長は踵を返すと、足元に小さなライトを発生させて、こちらを振り返ることなく、音を立てずに廊下を走り出した。
この廊下にも静音魔法がかかっているのかと思ったら、しっかり私の靴音は響渡って、前を行く侍従長の背中で怒られる、という貴重な体験をした。
音を立てずに、後宮まで、誰にも咎められずに戻ること、それも全速力で。
この王城に配属されて、一番難しい任務かも知れない。
13
お気に入りに追加
1,706
あなたにおすすめの小説

幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

【完結】ゲーム開始は自由の時! 乙女ゲーム? いいえ。ここは農業系ゲームの世界ですよ?
キーノ
ファンタジー
私はゲームの世界に転生したようです。主人公なのですが、前世の記憶が戻ったら、なんという不遇な状況。これもゲームで語られなかった裏設定でしょうか。
ある日、我が家に勝手に住み着いた平民の少女が私に罵声を浴びせて来ました。乙女ゲーム? ヒロイン? 訳が解りません。ここはファーミングゲームの世界ですよ?
自称妹の事は無視していたら、今度は食事に毒を盛られる始末。これもゲームで語られなかった裏設定でしょうか?
私はどんな辛いことも頑張って乗り越えて、ゲーム開始を楽しみにいたしますわ!
※紹介文と本編は微妙に違います。
完結いたしました。
感想うけつけています。
4月4日、誤字修正しました。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる