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第十六章✧下ろされた暗幕
下ろされた暗幕
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昼過ぎに、クラーザとイルドナとアコスとミールは『息の深い谷の村』を離れて行った。
盛大な見送りなどなく、
発つ時は『滝の果て村』の主と蒼史達の戦士たちだけが見送りをした。
新罹は出てこなかった。
いつも欠かさず見送りにも出てくるのに...と主や戦士達は思ったが、そのことには誰も触れず、何事もなく過ぎていった。
高い跳躍と、素早いスピードで、
クラーザ達の姿はあっという間に森に消えていった。
亜紀は仕事も途中に、部屋の中にいた。
昼も過ぎているというのに、
敷かれた布団に横になり物思いにふけっていた。
「.....」
唇に指をあてて、クラーザのことを想う。
クラーザは、もう去ってしまったというのに、
不思議と涙は出てこなかった。
心が暖かくて、
何故かまたすぐに会える...とそんな気持ちになっていた。
(キス..しちゃった..)
亜紀は夢の中にいるような、フワフワした気持ちでいて、
クラーザと口づけしたことが、まだ信じられなかった。
(...クラーザ、アタシのこと....
......好き...なのかな.....)
亜紀は頬を赤くし、両手で唇に触れた。
(アタシはクラーザが..好き...
もっと好きになっちゃったよ..
今のアタシ、すごく幸せ.....もうこれだけで充分だよ..)
亜紀は先程のことを思い返しては、顔を赤くし恥ずかしくなったり、胸をキュンとときめかせていた。
ガッ...!!!
戸が荒々しく開かれた。
亜紀は驚き、咄嗟に身を起こして戸の先を見た。
「――――!」
そこには無言で発つ、鬼の面をした新罹の姿が。
「..新..罹さま..」
亜紀は突然のことで、布団の上で上体を起こしただけの姿勢でいた。
新罹は亜紀を睨み見た。
もうここ数日睨みすぎて、目が充血している。
亜紀は...
驚きの表情で新罹を見ている。
その唇は..
朝見た時には、赤の紅が塗られていたのに、
今は色も全て落ち、ピンク色のふっくらした形に戻っていた。
「...クッ..」
新罹は歯に力を加え、ギリギリと歯ぎしりをする。
ピシャン..!!!
新罹は部屋に入り、すぐに戸を閉めた。
「...あ..あの..新ら..」
亜紀が何事かと慌てるが、
新罹は目を見開き、亜紀に突進してきた。
「――――!!!」
新罹は何も言わず、亜紀の首に手をかけた!
ググッ!!!
「新..罹さっ!!――ぅうっ!!」
亜紀は首を閉められ、
それでも何が起こってるのか、
突然のことで理解ができなかった。
新罹は亜紀の首を力いっぱい絞め、亜紀を布団に押し倒した。
「――あっ!!!...やっ!!...」
亜紀は苦しがり、顔を歪ませる。
「――――!!!!」
新罹は見開かれた目を更に大きく開き、
亜紀の上に馬乗りになった。
「...う..」
亜紀の苦しがる表情を見て、
新罹は無性に腹ただしく感じた。
苦しがる顔も艶っぽく見え、乱れた漆黒の髪がなまめかしい...
「....ゆるさぬぅ..!!!!」
新罹の口からは、怨念のような低い声がもれる。
「あっ!!..はあっ.....」
亜紀は震える手で、新罹の手を退けようする。
が、力のこもった新罹には全く通じない。
グググッ..
新罹の手にますます力が入った。
「.....あ....うぅ...」
パタッ...
亜紀の手が力無く、畳の上に落ちた..
亜紀の目は空を泳ぎ、口は少し開かれ、
白い顔が、なお白く見えた。
「―――っ!」
新罹は途中で、その狂暴な手を止めた。
すると、亜紀の肺に一気に酸素が流れ込み咳き込んだ。
「ゴホッゴホッ...!!!」
新罹の顔が、亜紀の顔に近づく。
「....美しいままでは死なさぬ」
嫉妬と憎悪が新罹の中で渦巻き、
醜い顔へと変貌する。
「...や...めて...」
亜紀が朦朧とした意識の中、か細い声を出す。
「黙れ、汚らわしい女がぁ!」
パシンッ..!!
新罹は亜紀の頬を叩いた。
亜紀の透けてしまいそうな白い肌が、
痛みでじんわりと赤くなる。
パシンッ!パシンッ!パシンッ!
新罹は夢中になって亜紀を叩く。
白い肌がほんのり赤くなるのでさえも憎らしく、
亜紀の頬が別の色に変わるまで叩き続けた。
「このぉ!このぉお!!!!
なぜ、わしがこのようなことをしなければならんのだぁ!!!!」
パシンッ!!パシンッ!!!
「お前が悪い!憎らしいお前が全部悪いのだ!!!!
わしにこんな悍ましいことをさせるなんて、お前は悪魔だぁ!!!!」
新罹は絶叫し、亜紀の首に再び手をかけた。
「...ぁ.....はぁ.....」
亜紀は殆ど意識を失っていた。
「.....ク..ラーザ...」
腫れ上がった顔の小さな口から出た名前に、
新罹は理性がぶっ飛んだ。
憎らしい憎らしい...!!!
なおも儚い亜紀の美しさに、怒りをあらわにする。
「ぎゃぁああ!!!!黙れぇぇえ!!」
バッッ!!!!
新罹は懐から、長い針を取り出した!
長針を握り締め、高くかざす!
新罹は自分の唇を噛み締めると同時に、
亜紀の目に長針を振り下ろしたっ!!
「ぎゃああぁあ!!!!」
新罹の雄叫びとも叫びともいえぬ声が部屋中に響き渡った!
ザシュ....!!!!
「あぎゃぁあ!!!!ぎぇええ!!!」
興奮状態の新罹は、頭に血がのぼり、
叫ぶ!叫ぶ!!叫ぶ!!!!
「...はぁぁっ..!!!!」
亜紀の口からは、ため息のような悲鳴がもれる。
――亜紀の瞳には、長針が真っ直ぐに突き刺さっていた!
あ...はぁ..はぁ...
助けて..
誰か...
....あぁ....はぁ..はあ..
...クラーザ..助けて...!!!
闇の中を、ひたすら走った。
(助けて...いやっ...)
息を切らして走るのは、
黒のワンピースを着た亜紀だ。
真っ暗闇を、方角もわからず、ただ走り続けた。
(いやだっ...来ないで...)
そして、急に固い床が柔らかい土に変化する。
(あっっ....!)
亜紀は足を取られ、履いていた黒のエナメルのミュールを失う。
ドサッ..
そのまま地面に倒れこむ。
(..うっ....はぁ...はぁ...)
その時...
『あき』
どこからともなくクラーザの声が聞こえた。
(クラーザ..!!?)
亜紀はすぐに顔を上げ、再び闇雲に走り出した。
(クラーザ!どこなの?クラーザ!!)
亜紀はひたすら走った。
『あき』
クラーザの声が聞こえる。
けれど、見つけることができない。
(クラーザァァァ――――!!!!)
亜紀は叫んだ。
(きゃっ!)
再び足をすくわれ倒れる。
ドサッ...
亜紀が顔を上げると、そこには..
(いっ....いやっ...)
倒れた身体に跨がる碧い身体の色をした化け物が!
(やめて!はなして!)
亜紀は必死に抵抗するが、あっさりとその化け物によってワンピースが派手に破かれた。
ビビッ...!!!
(いやぁぁっ!!!!)
亜紀の手を縛り、化け物は亜紀の胸にしゃぶりつく。
(いやっ!助けてクラーザァァ!!!)
化け物は亜紀の胸を一通り舐め終わると、
今度は足元に顔を下ろしていく!
(いやっ!やだぁっっ!!!!)
『あき』
クラーザの声が聞こえながら、亜紀は化け物に襲われた。
(クラーザァァァ.....)
亜紀が泣き叫ぶと、
足元で顔を埋めていた化け物が顔を上げる。
すると..
その顔が、いつの間にか新罹に!
(やっやめて!離れて!)
亜紀の言葉も聞かず、
新罹はムクッと起き上がった。
手には刀が!
(...あ....あぁ.....)
亜紀は恐ろしさに動けなかった。
ズッ!
ブシュュッ....!
ブサッ!
亜紀はいくつも斬りつけられた。
(やだ!やめてぇーっ!!!!)
亜紀の腕が転がり、
亜紀の足が斬り落とされ、
とうとう首だけが残った...!
『早く、消え失せろ!』
イルドナのような、
新罹のような、
女のような、
男のような声が響いた。
(助けて...クラーザ.....)
亜紀は辛い夢を見ていた。
しかし夢から覚めても闇だった。
全く目が見えない。
「...あっ.....あ...」
亜紀は激痛の走る目元に手をやり、顔をかばう。
(痛い...痛いよ....)
盛大な見送りなどなく、
発つ時は『滝の果て村』の主と蒼史達の戦士たちだけが見送りをした。
新罹は出てこなかった。
いつも欠かさず見送りにも出てくるのに...と主や戦士達は思ったが、そのことには誰も触れず、何事もなく過ぎていった。
高い跳躍と、素早いスピードで、
クラーザ達の姿はあっという間に森に消えていった。
亜紀は仕事も途中に、部屋の中にいた。
昼も過ぎているというのに、
敷かれた布団に横になり物思いにふけっていた。
「.....」
唇に指をあてて、クラーザのことを想う。
クラーザは、もう去ってしまったというのに、
不思議と涙は出てこなかった。
心が暖かくて、
何故かまたすぐに会える...とそんな気持ちになっていた。
(キス..しちゃった..)
亜紀は夢の中にいるような、フワフワした気持ちでいて、
クラーザと口づけしたことが、まだ信じられなかった。
(...クラーザ、アタシのこと....
......好き...なのかな.....)
亜紀は頬を赤くし、両手で唇に触れた。
(アタシはクラーザが..好き...
もっと好きになっちゃったよ..
今のアタシ、すごく幸せ.....もうこれだけで充分だよ..)
亜紀は先程のことを思い返しては、顔を赤くし恥ずかしくなったり、胸をキュンとときめかせていた。
ガッ...!!!
戸が荒々しく開かれた。
亜紀は驚き、咄嗟に身を起こして戸の先を見た。
「――――!」
そこには無言で発つ、鬼の面をした新罹の姿が。
「..新..罹さま..」
亜紀は突然のことで、布団の上で上体を起こしただけの姿勢でいた。
新罹は亜紀を睨み見た。
もうここ数日睨みすぎて、目が充血している。
亜紀は...
驚きの表情で新罹を見ている。
その唇は..
朝見た時には、赤の紅が塗られていたのに、
今は色も全て落ち、ピンク色のふっくらした形に戻っていた。
「...クッ..」
新罹は歯に力を加え、ギリギリと歯ぎしりをする。
ピシャン..!!!
新罹は部屋に入り、すぐに戸を閉めた。
「...あ..あの..新ら..」
亜紀が何事かと慌てるが、
新罹は目を見開き、亜紀に突進してきた。
「――――!!!」
新罹は何も言わず、亜紀の首に手をかけた!
ググッ!!!
「新..罹さっ!!――ぅうっ!!」
亜紀は首を閉められ、
それでも何が起こってるのか、
突然のことで理解ができなかった。
新罹は亜紀の首を力いっぱい絞め、亜紀を布団に押し倒した。
「――あっ!!!...やっ!!...」
亜紀は苦しがり、顔を歪ませる。
「――――!!!!」
新罹は見開かれた目を更に大きく開き、
亜紀の上に馬乗りになった。
「...う..」
亜紀の苦しがる表情を見て、
新罹は無性に腹ただしく感じた。
苦しがる顔も艶っぽく見え、乱れた漆黒の髪がなまめかしい...
「....ゆるさぬぅ..!!!!」
新罹の口からは、怨念のような低い声がもれる。
「あっ!!..はあっ.....」
亜紀は震える手で、新罹の手を退けようする。
が、力のこもった新罹には全く通じない。
グググッ..
新罹の手にますます力が入った。
「.....あ....うぅ...」
パタッ...
亜紀の手が力無く、畳の上に落ちた..
亜紀の目は空を泳ぎ、口は少し開かれ、
白い顔が、なお白く見えた。
「―――っ!」
新罹は途中で、その狂暴な手を止めた。
すると、亜紀の肺に一気に酸素が流れ込み咳き込んだ。
「ゴホッゴホッ...!!!」
新罹の顔が、亜紀の顔に近づく。
「....美しいままでは死なさぬ」
嫉妬と憎悪が新罹の中で渦巻き、
醜い顔へと変貌する。
「...や...めて...」
亜紀が朦朧とした意識の中、か細い声を出す。
「黙れ、汚らわしい女がぁ!」
パシンッ..!!
新罹は亜紀の頬を叩いた。
亜紀の透けてしまいそうな白い肌が、
痛みでじんわりと赤くなる。
パシンッ!パシンッ!パシンッ!
新罹は夢中になって亜紀を叩く。
白い肌がほんのり赤くなるのでさえも憎らしく、
亜紀の頬が別の色に変わるまで叩き続けた。
「このぉ!このぉお!!!!
なぜ、わしがこのようなことをしなければならんのだぁ!!!!」
パシンッ!!パシンッ!!!
「お前が悪い!憎らしいお前が全部悪いのだ!!!!
わしにこんな悍ましいことをさせるなんて、お前は悪魔だぁ!!!!」
新罹は絶叫し、亜紀の首に再び手をかけた。
「...ぁ.....はぁ.....」
亜紀は殆ど意識を失っていた。
「.....ク..ラーザ...」
腫れ上がった顔の小さな口から出た名前に、
新罹は理性がぶっ飛んだ。
憎らしい憎らしい...!!!
なおも儚い亜紀の美しさに、怒りをあらわにする。
「ぎゃぁああ!!!!黙れぇぇえ!!」
バッッ!!!!
新罹は懐から、長い針を取り出した!
長針を握り締め、高くかざす!
新罹は自分の唇を噛み締めると同時に、
亜紀の目に長針を振り下ろしたっ!!
「ぎゃああぁあ!!!!」
新罹の雄叫びとも叫びともいえぬ声が部屋中に響き渡った!
ザシュ....!!!!
「あぎゃぁあ!!!!ぎぇええ!!!」
興奮状態の新罹は、頭に血がのぼり、
叫ぶ!叫ぶ!!叫ぶ!!!!
「...はぁぁっ..!!!!」
亜紀の口からは、ため息のような悲鳴がもれる。
――亜紀の瞳には、長針が真っ直ぐに突き刺さっていた!
あ...はぁ..はぁ...
助けて..
誰か...
....あぁ....はぁ..はあ..
...クラーザ..助けて...!!!
闇の中を、ひたすら走った。
(助けて...いやっ...)
息を切らして走るのは、
黒のワンピースを着た亜紀だ。
真っ暗闇を、方角もわからず、ただ走り続けた。
(いやだっ...来ないで...)
そして、急に固い床が柔らかい土に変化する。
(あっっ....!)
亜紀は足を取られ、履いていた黒のエナメルのミュールを失う。
ドサッ..
そのまま地面に倒れこむ。
(..うっ....はぁ...はぁ...)
その時...
『あき』
どこからともなくクラーザの声が聞こえた。
(クラーザ..!!?)
亜紀はすぐに顔を上げ、再び闇雲に走り出した。
(クラーザ!どこなの?クラーザ!!)
亜紀はひたすら走った。
『あき』
クラーザの声が聞こえる。
けれど、見つけることができない。
(クラーザァァァ――――!!!!)
亜紀は叫んだ。
(きゃっ!)
再び足をすくわれ倒れる。
ドサッ...
亜紀が顔を上げると、そこには..
(いっ....いやっ...)
倒れた身体に跨がる碧い身体の色をした化け物が!
(やめて!はなして!)
亜紀は必死に抵抗するが、あっさりとその化け物によってワンピースが派手に破かれた。
ビビッ...!!!
(いやぁぁっ!!!!)
亜紀の手を縛り、化け物は亜紀の胸にしゃぶりつく。
(いやっ!助けてクラーザァァ!!!)
化け物は亜紀の胸を一通り舐め終わると、
今度は足元に顔を下ろしていく!
(いやっ!やだぁっっ!!!!)
『あき』
クラーザの声が聞こえながら、亜紀は化け物に襲われた。
(クラーザァァァ.....)
亜紀が泣き叫ぶと、
足元で顔を埋めていた化け物が顔を上げる。
すると..
その顔が、いつの間にか新罹に!
(やっやめて!離れて!)
亜紀の言葉も聞かず、
新罹はムクッと起き上がった。
手には刀が!
(...あ....あぁ.....)
亜紀は恐ろしさに動けなかった。
ズッ!
ブシュュッ....!
ブサッ!
亜紀はいくつも斬りつけられた。
(やだ!やめてぇーっ!!!!)
亜紀の腕が転がり、
亜紀の足が斬り落とされ、
とうとう首だけが残った...!
『早く、消え失せろ!』
イルドナのような、
新罹のような、
女のような、
男のような声が響いた。
(助けて...クラーザ.....)
亜紀は辛い夢を見ていた。
しかし夢から覚めても闇だった。
全く目が見えない。
「...あっ.....あ...」
亜紀は激痛の走る目元に手をやり、顔をかばう。
(痛い...痛いよ....)
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