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5章
42.光の魔法と闇の魔法
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ゲルディの話を聞いてからというもの、私もあの部屋に並べられた本を熱心に読むようになった。ルクスさんのように背表紙だけ見てどんな内容か想像することは難しい。
手当たり次第、軽く読んではそれらしいものを借りてくる日々。
あと少しで私の求めていた答えが手に入るような気がするのだ。
何冊もの本を読み進めていくうちに、光と闇の魔法について詳しく書かれた本にたどり着いた。すでにルクスさんから軽く説明は受けている。ルクスさんも「そんなものより他の本がいいぞ」と言っていた。
だが私の光の魔法についての知識はかなり凝り固まっている。どうしても乙女ゲームで仕入れた知識が先行してしまう。この辺りで一度、他の人からの視点も知りたくて手を伸ばした。
そして記憶を取り戻して六年目にして、その知識が不完全であったことを知った。
光の巫女の能力は癒し。
闇の巫女はステータスを下げる能力を有している。
そう思い込んでいた。
だが本に書かれている能力は違った。
「光の魔法は時を進め、闇の魔法は時を戻す。二つ揃って完全になる魔法……」
あまりにも意外すぎた。
だが光の魔法はともかく、闇の魔法は一度だけ、ギュンタに使用したことがある。あの時はルクスさんに言われるがままに使った。
だがゲームでウェスパルが行っていたことと合わせれば、どちらも時を戻していたと納得ができる。
「じゃあウェスパルの目的は時を戻すこと?」
「さぁどうだろうな。断定するにはまだ早い」
私の横で他の本を読んでいるルクスさんは冷たい言葉を吐く。なんだか妙に冷たい。本を読む手さえ止めてくれない。
彼はとっくに魔法の詳細を知っており、私が辿り着いた推測にもずっと前に辿り着いていたのかもしれない。
だが否定もしなかった。
この可能性はまだ掘る余地があるということだ。
目的が時を戻すことだと仮定して、ウェスパルはなぜ時を戻す必要があるのか。
ゲーム内のウェスパルに欠けていたものは幼馴染だ。そう、一緒に入学する予定だった仲の良い二人。
イヴァンカの死因は分からないが、ギュンタの方はおそらく死草。第三部のサルガスルートで各地に広がっていたことから、彼の命を奪ったのが死草でほぼ間違いない。
他の五人のルートで発生していないのは気になるが、第二部の三人に関してはウェスパルは既に死んでいる。
ただ討伐されたこと=ウェスパルの望みが叶わなかった、と断定するのは軽率だ。
彼女の目的が主人公でも攻略対象でもなかった場合、既に目的を達成していた可能性がある。それによくよく考えれば第三部でウェスパルが登場するのはサルガスルートのみなのだ。
サルガス王子にとってウェスパルは弟の婚約者。第一部の残りの攻略者とはそもそも接点がない。だから不思議に思わなかった。
だが第一部の二つのルートで、ウェスパルが望みを叶えているとしたら?
ウェスパルの望みはなんだ。
時を戻す力を使っても幼馴染二人が蘇ることはない。あくまで対象が存在する必要がある。
だがもしも、死草の発生源がスカビオ領だとしたら?
ギュンタの薬草園に死草が発生したのは一、二年前だ。
精霊が仲間になったことで多くの植物を育てるようになった。それに混ざって来た可能性や、今回たまたま発生してしまった可能性も捨て切れない。
だが未だ死草発生の情報を持った精霊は現れない。ゲームでの死草発生箇所とゲルディに教えてもらった情報はリンクしすぎている。
スカビオ家から出荷した薬草や種が混じって各地に広がった?
ゲーム版のギュンタの死因を確定するものはない。
だが発生源がギュンタの薬草園だとしたら、彼が死草で死んだこと、各地に広がっていたタイミングに差があること、そして発生箇所が飛び石状態になっている理由がなんとなく分かってしまうのだ。
おそらくギュンタの両親はギュンタの死後すぐに薬草園に手をつけることはできなかった。亡くなった身内の遺品整理をするというのはなかなかに気が重いものだ。その人が最も大切にしていたものとなればなおのこと。
けれど何らかの理由でギュンタの薬草園を開けた。そこに踏み込んだ靴で自分の薬草園を訪れたのだろう。そしてその薬草園でも死草が繁殖したが、気づかずに各地に出荷してしまった。
大量死の原因が死草だと分かるのはヒロインが三年生に上がってからすぐのこと。辺境領で大流行していなかったのは薬草園内で発生したもののため、それ自体に触れるものが少なかったことが考えられる。
それでも他の領では第二部の時点で死者が出始めていて、なんらかの手段でウェスパルが気づいていてもおかしくはない。ゲームの中のウェスパルがどう思っていたかははっきりとは触れられていない。
けれど幼なじみが亡くなったという情報はあって、私にとって二人の幼馴染はとても大切な存在だった。 きっとスカビオ領が、亡き幼馴染が責められることになれば心を痛めていたことだろう。
スカビオの名前の由来がスカビオサだとしたら。スカビオサの花言葉は『喪失』だ。幼馴染を失ったウェスパルの心とピタリとハマる。
そう、ウェスパルが死草を恨んでいたとしたら謎が解けるのだ。
ウェスパルの目的はかつて幼馴染の命を奪い、数年後に大陸中に蔓延した死草を神の力をもって焼き払い、全ての時を戻すこと。
神の行いは時を戻したとしてもなくならない。
ギュンタの薬草園がその証拠だ。
だがこの本によれば光の力も闇の力も使用者の体力を奪う。
大陸中の時を戻せばウェスパルの身体は持たない。戻せたとしても、もう……。
光の巫女がいるタイミングで行動に起こしたのは、自分の片割れとなる力を見定めたかったのではないか。もしも死草が根絶できなかった時、活躍するのは光の巫女だから。
ウェスパル=シルヴェスターは幼馴染の名誉を守るため、悪役になった。
だとすればきっとイザラクはウェスパルを裏切ったのではなく、彼女のことを守りたくて、けれど失敗してしまったのではないか。あれだけ過保護なお兄様が出てこなかったのも、ウェスパルの本当の望みを知っていて……。
私が導き出した答えが果たして正解かは分からない。だがここにたどり着くための伏線はゲーム内に配置されていた。
死草は第三部で回収されているからウェスパルには関係ないと思っていた。それに第二部の悪役のために第一部や第三部まで伏線に使っているなんて……。
だがウェスパルは攻略対象の三人に対してもヒロインに対しても強い興味を抱いていなかった。闇落ちの理由が外側にあると考えてしかるべきだったのだろう。
公式がウェスパルの謎について口を割らなかったのは、彼女の『悪役になってでも誰かを救いたい』という気持ちがあったからか。
同時にスチルが大量にあったのも、彼女に幸せになって欲しかったからじゃないか。今ならそう思う。答えがどうあれ、公式がヒロインと同じくらいウェスパルことを大切に思っていたことだけは確かだ。
多くのプレイヤーがウェスパルに関心を持つことでシナリオライターは大喜びしていたに違いない。私も見事に策略にハマってしまった。
意外と私の死後に外伝が出ていたりして。
ここに辿り着くまでかなりの時間がかかったが、私もギュンタもイヴァンカも今、生きている。ルクスさんを復活させ、ギュンタの薬草園で死草を燃やした時点で闇落ちを回避できたのではないか。
もちろん今後も精霊達に協力を求めるが、ウェスパル闇落ちの謎は私の中で一旦ひと段落ついた。
だが今度はなぜ邪神がウェスパルに協力したのかの謎も残る。
ウェスパルは邪神の封印を解いたのではなく、神様に縋ろうとした。
そう仮定したとしても、ルクスさんがウェスパルが犠牲になることに協力するだろうか。
私の知るルクスさんなら確実に止める。
だがゲーム内の邪神とルクスさんをイコールで繋いでいいものかどうか。
それに邪神に留まらず、魔王の手を借りたのも気になる。
ルクスさんの考えも聞きたいところだが、今日はなんだか様子がおかしい。それに一応本人になるわけで、意見が偏る可能性もある。
ここは私が一人で謎を追求すべきか。
「うーん……」
腕を組んでウンウンと唸る。けれど答えは出てこない。完全に行き詰まってしまった。
「あー、ルクスさん、お風呂入りましょう」
「うむ。風呂上がりにはプリンが食べられるんだったな」
さっきは目も上げなかったのに。食べ物が絡むと敏感だ。それだけその本にはルクスさんの知りたい情報がたくさん詰まっているからかもしれない。
随分と古い本のようで、いたるところが擦り切れている。表紙も背表紙もボロボロでタイトルが見えなくなっている。
どこかで見たような気もするが、あの部屋で借りて来た本はどれも初めて読む本だった。他の何かと勘違いしているのだろう。
ルクスさんが読み終わったら借りようかな。なんて考えながらお風呂の準備をする。
ーーまさかルクスさんがその本と一緒に消えるなんて思わずに。
手当たり次第、軽く読んではそれらしいものを借りてくる日々。
あと少しで私の求めていた答えが手に入るような気がするのだ。
何冊もの本を読み進めていくうちに、光と闇の魔法について詳しく書かれた本にたどり着いた。すでにルクスさんから軽く説明は受けている。ルクスさんも「そんなものより他の本がいいぞ」と言っていた。
だが私の光の魔法についての知識はかなり凝り固まっている。どうしても乙女ゲームで仕入れた知識が先行してしまう。この辺りで一度、他の人からの視点も知りたくて手を伸ばした。
そして記憶を取り戻して六年目にして、その知識が不完全であったことを知った。
光の巫女の能力は癒し。
闇の巫女はステータスを下げる能力を有している。
そう思い込んでいた。
だが本に書かれている能力は違った。
「光の魔法は時を進め、闇の魔法は時を戻す。二つ揃って完全になる魔法……」
あまりにも意外すぎた。
だが光の魔法はともかく、闇の魔法は一度だけ、ギュンタに使用したことがある。あの時はルクスさんに言われるがままに使った。
だがゲームでウェスパルが行っていたことと合わせれば、どちらも時を戻していたと納得ができる。
「じゃあウェスパルの目的は時を戻すこと?」
「さぁどうだろうな。断定するにはまだ早い」
私の横で他の本を読んでいるルクスさんは冷たい言葉を吐く。なんだか妙に冷たい。本を読む手さえ止めてくれない。
彼はとっくに魔法の詳細を知っており、私が辿り着いた推測にもずっと前に辿り着いていたのかもしれない。
だが否定もしなかった。
この可能性はまだ掘る余地があるということだ。
目的が時を戻すことだと仮定して、ウェスパルはなぜ時を戻す必要があるのか。
ゲーム内のウェスパルに欠けていたものは幼馴染だ。そう、一緒に入学する予定だった仲の良い二人。
イヴァンカの死因は分からないが、ギュンタの方はおそらく死草。第三部のサルガスルートで各地に広がっていたことから、彼の命を奪ったのが死草でほぼ間違いない。
他の五人のルートで発生していないのは気になるが、第二部の三人に関してはウェスパルは既に死んでいる。
ただ討伐されたこと=ウェスパルの望みが叶わなかった、と断定するのは軽率だ。
彼女の目的が主人公でも攻略対象でもなかった場合、既に目的を達成していた可能性がある。それによくよく考えれば第三部でウェスパルが登場するのはサルガスルートのみなのだ。
サルガス王子にとってウェスパルは弟の婚約者。第一部の残りの攻略者とはそもそも接点がない。だから不思議に思わなかった。
だが第一部の二つのルートで、ウェスパルが望みを叶えているとしたら?
ウェスパルの望みはなんだ。
時を戻す力を使っても幼馴染二人が蘇ることはない。あくまで対象が存在する必要がある。
だがもしも、死草の発生源がスカビオ領だとしたら?
ギュンタの薬草園に死草が発生したのは一、二年前だ。
精霊が仲間になったことで多くの植物を育てるようになった。それに混ざって来た可能性や、今回たまたま発生してしまった可能性も捨て切れない。
だが未だ死草発生の情報を持った精霊は現れない。ゲームでの死草発生箇所とゲルディに教えてもらった情報はリンクしすぎている。
スカビオ家から出荷した薬草や種が混じって各地に広がった?
ゲーム版のギュンタの死因を確定するものはない。
だが発生源がギュンタの薬草園だとしたら、彼が死草で死んだこと、各地に広がっていたタイミングに差があること、そして発生箇所が飛び石状態になっている理由がなんとなく分かってしまうのだ。
おそらくギュンタの両親はギュンタの死後すぐに薬草園に手をつけることはできなかった。亡くなった身内の遺品整理をするというのはなかなかに気が重いものだ。その人が最も大切にしていたものとなればなおのこと。
けれど何らかの理由でギュンタの薬草園を開けた。そこに踏み込んだ靴で自分の薬草園を訪れたのだろう。そしてその薬草園でも死草が繁殖したが、気づかずに各地に出荷してしまった。
大量死の原因が死草だと分かるのはヒロインが三年生に上がってからすぐのこと。辺境領で大流行していなかったのは薬草園内で発生したもののため、それ自体に触れるものが少なかったことが考えられる。
それでも他の領では第二部の時点で死者が出始めていて、なんらかの手段でウェスパルが気づいていてもおかしくはない。ゲームの中のウェスパルがどう思っていたかははっきりとは触れられていない。
けれど幼なじみが亡くなったという情報はあって、私にとって二人の幼馴染はとても大切な存在だった。 きっとスカビオ領が、亡き幼馴染が責められることになれば心を痛めていたことだろう。
スカビオの名前の由来がスカビオサだとしたら。スカビオサの花言葉は『喪失』だ。幼馴染を失ったウェスパルの心とピタリとハマる。
そう、ウェスパルが死草を恨んでいたとしたら謎が解けるのだ。
ウェスパルの目的はかつて幼馴染の命を奪い、数年後に大陸中に蔓延した死草を神の力をもって焼き払い、全ての時を戻すこと。
神の行いは時を戻したとしてもなくならない。
ギュンタの薬草園がその証拠だ。
だがこの本によれば光の力も闇の力も使用者の体力を奪う。
大陸中の時を戻せばウェスパルの身体は持たない。戻せたとしても、もう……。
光の巫女がいるタイミングで行動に起こしたのは、自分の片割れとなる力を見定めたかったのではないか。もしも死草が根絶できなかった時、活躍するのは光の巫女だから。
ウェスパル=シルヴェスターは幼馴染の名誉を守るため、悪役になった。
だとすればきっとイザラクはウェスパルを裏切ったのではなく、彼女のことを守りたくて、けれど失敗してしまったのではないか。あれだけ過保護なお兄様が出てこなかったのも、ウェスパルの本当の望みを知っていて……。
私が導き出した答えが果たして正解かは分からない。だがここにたどり着くための伏線はゲーム内に配置されていた。
死草は第三部で回収されているからウェスパルには関係ないと思っていた。それに第二部の悪役のために第一部や第三部まで伏線に使っているなんて……。
だがウェスパルは攻略対象の三人に対してもヒロインに対しても強い興味を抱いていなかった。闇落ちの理由が外側にあると考えてしかるべきだったのだろう。
公式がウェスパルの謎について口を割らなかったのは、彼女の『悪役になってでも誰かを救いたい』という気持ちがあったからか。
同時にスチルが大量にあったのも、彼女に幸せになって欲しかったからじゃないか。今ならそう思う。答えがどうあれ、公式がヒロインと同じくらいウェスパルことを大切に思っていたことだけは確かだ。
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もちろん今後も精霊達に協力を求めるが、ウェスパル闇落ちの謎は私の中で一旦ひと段落ついた。
だが今度はなぜ邪神がウェスパルに協力したのかの謎も残る。
ウェスパルは邪神の封印を解いたのではなく、神様に縋ろうとした。
そう仮定したとしても、ルクスさんがウェスパルが犠牲になることに協力するだろうか。
私の知るルクスさんなら確実に止める。
だがゲーム内の邪神とルクスさんをイコールで繋いでいいものかどうか。
それに邪神に留まらず、魔王の手を借りたのも気になる。
ルクスさんの考えも聞きたいところだが、今日はなんだか様子がおかしい。それに一応本人になるわけで、意見が偏る可能性もある。
ここは私が一人で謎を追求すべきか。
「うーん……」
腕を組んでウンウンと唸る。けれど答えは出てこない。完全に行き詰まってしまった。
「あー、ルクスさん、お風呂入りましょう」
「うむ。風呂上がりにはプリンが食べられるんだったな」
さっきは目も上げなかったのに。食べ物が絡むと敏感だ。それだけその本にはルクスさんの知りたい情報がたくさん詰まっているからかもしれない。
随分と古い本のようで、いたるところが擦り切れている。表紙も背表紙もボロボロでタイトルが見えなくなっている。
どこかで見たような気もするが、あの部屋で借りて来た本はどれも初めて読む本だった。他の何かと勘違いしているのだろう。
ルクスさんが読み終わったら借りようかな。なんて考えながらお風呂の準備をする。
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