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2章
15.強くなって再登場
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「おかしい」
「え、おかしくないですよ。芋の可能性は無限大で」
「そうじゃない。空気が重すぎる」
「長雨だったからじゃないですか?」
長雨により多くの魔力を蓄積したのは木も同じ。
多くの木が密集した『森』という場所自体が別の場所のような空気を孕んでいてもおかしくはない。
ここまで空気が違えば、風魔法もまた使い方には気をつけなければいけないかもしれない。
この浮かれる気持ちを表すべく、大きく息を吸う。
けれど私が森の歌を口ずさむよりも先にルクスさんが飛び出した。パタパタなんて可愛らしい音ではなく、パサッと大きく風を切った。
「帰るぞ。この辺りに強大な力を持った魔物が潜んでいる可能性がある」
「っ!」
「安心しろ、まだ敵意はない。それにいざとなったら我が食い止める」
ぎらりと見開かれた黄金の瞳に鋭い牙。
普段はカケラも見せない野生オーラを全開にして、ルクスさんは私の周りを飛び回る。まるで護ってくれているかのよう。
けれど守られるだけなんてゴメンだ。
「私だって戦います」
「お前の足では途中離脱もままならないだろう。足手まといだ」
「逃げ足なら鍛え済みです!」
狩りにおいて重要なのは相手の力量を見極めること。
そしてまずいと思ったら即刻引くこと。
単独でも複数でも変わらない。
この二つをキッチリと守れる者が真の強者である。そう教えられたし、戦闘術と共に脚力も鍛えた。
「かめぇ」
「ほら亀蔵もこういって……ん、亀蔵?」
味方を得たとばかりに手を突き出した先にいるのはまさしく亀蔵。
馴染みのある石のボディではなく、数日前に作った土バージョンだが私が亀蔵を見間違えるはずがない。
「かめぇ」
「亀がカメって鳴いてる!?」
そもそもの話、亀蔵は鳴かない。
前世でも今世でも生きていないのだから。当然声帯もない。
鳴くとすればそれは前世の兄が私をからかっている時だが、その兄がここにいるはずもなく……。
「動けるようになっていることに突っ込め!」
「本当だ、動いてる!? 土の亀が数日後に動き出すなんて異世界すごっ!」
洞窟まではまだ少し距離がある。ここまで自力で歩いてきたのだろう。恐るべし異世界の土。
「そんなわけあるか! 普通動かんわ!」
「でも動いてますよ? ねぇ、亀蔵~」
よーしよしと撫でれば再びかめぇと鳴いた。どうやら鳴き声はこれで固定らしい。
「魔核がなければ動くことはおろか、身体を保つことさえ出来るはずが……ん? 待てよ?」
ルクスさんは何か思いついたようだ。亀蔵の上に着地すると、目の部分に爪を立てた。
「うちの亀蔵に何するんですか!」
正確には目を開かせるために爪を立てた、だが、危害を加えられたことには違いない。亀蔵の目元には小さな穴が開いてしまっている。
それを埋めるように撫でてあげれば、スーッと穴が入り込んでいく。綺麗に埋まってくれたようでほっと胸をなでおろす。
だがルクスさんに悪びれた様子はない。
それどころか亀蔵の甲羅の上でがっつり寛いでいる。
「心配せんでもそいつはそれくらい自力で修復する力は持っている」
「偶然動き出した亀がそんな能力持ってるはずがないでしょ! 穴が埋まったのもまだ土が乾いてなかったからで」
「そいつはもうただの土像ではない。錬金獣だ」
「錬金獣?」
「錬金術で作られた魔核を埋め込んだ魔獣のことだ。そいつの目が魔核の役割を担っている」
「魔核って錬金術じゃないと作れないんじゃなかったんですか?」
「通常は、な。だがウェスパルが使ったのは我が封じてあった洞窟付近に落ちていた石。長い年月をかけて我の力を少しずつ吸っていたのかもしれん」
錬金術は使っていないけど、通常錬金術を使わないと作れない魔核を有している亀蔵は錬金獣であるって認識でいいのかな?
「でもそんなことあるんですか?」
「新種の発生には大抵神の力が影響している。魔核が偶然出来ても不思議ではない。だが新種の発生にただの人間が関わっているとなれば話は別だ。実際、雨で強化された結果とはいえ、これほどの力を持った魔獣が生成されてしまったのだからな」
「もしかしてさっき言ってた強大な力を持った魔物って……」
「こいつだ。辺境伯が単独で挑めば間違いなく苦戦するだろうな。といってもこいつの性質は錬金獣。味方は襲わん」
歴代領主最強と謳われたお祖父様が隠居した今、シルヴェスター領最強は間違いなくお父様かお兄様のどちらか。
完全に見た目癒し枠の亀蔵がそこに並ぶとまでは行かないまでも顔をひょっこりと見せるなんて……。
「亀蔵、すごっ!」
「偶然とはいえ、そのすごい魔物を作ったのはウェスパルだ。そんなもの連れて歩けば当然騒ぎになる」
「ルクスさんの時と同じように召喚獣ってことにすればいいんじゃないですか? 魔獣との複数契約者はいますし」
「それは我の見た目がミニドラゴンに近かったから出来ただけだ。ドラゴンならある程度強くても疑問を持たれにくい。偽装すればなんとでもなる。だがこいつは違う。似たような種がいたとしてもこの力では擬態は出来ん。そもそもミニドラゴンを召喚した人間が続けて強い魔獣を召喚すれば確実に怪しまれるぞ」
ただでさえドラゴンと契約できることは稀である。
強い種族が続けば、というルクスさんの意見は最もだ。
せめて数年、間が空いていればまだしもまだ数ヶ月。
加えて私はまだ十歳。続けて召喚をするような年齢でもなければ、短期間で強力な魔獣を複数体召喚しなければいけないほど緊張した生活を送ってもいない。
たまたまと言い張るには無理がある。
「え、おかしくないですよ。芋の可能性は無限大で」
「そうじゃない。空気が重すぎる」
「長雨だったからじゃないですか?」
長雨により多くの魔力を蓄積したのは木も同じ。
多くの木が密集した『森』という場所自体が別の場所のような空気を孕んでいてもおかしくはない。
ここまで空気が違えば、風魔法もまた使い方には気をつけなければいけないかもしれない。
この浮かれる気持ちを表すべく、大きく息を吸う。
けれど私が森の歌を口ずさむよりも先にルクスさんが飛び出した。パタパタなんて可愛らしい音ではなく、パサッと大きく風を切った。
「帰るぞ。この辺りに強大な力を持った魔物が潜んでいる可能性がある」
「っ!」
「安心しろ、まだ敵意はない。それにいざとなったら我が食い止める」
ぎらりと見開かれた黄金の瞳に鋭い牙。
普段はカケラも見せない野生オーラを全開にして、ルクスさんは私の周りを飛び回る。まるで護ってくれているかのよう。
けれど守られるだけなんてゴメンだ。
「私だって戦います」
「お前の足では途中離脱もままならないだろう。足手まといだ」
「逃げ足なら鍛え済みです!」
狩りにおいて重要なのは相手の力量を見極めること。
そしてまずいと思ったら即刻引くこと。
単独でも複数でも変わらない。
この二つをキッチリと守れる者が真の強者である。そう教えられたし、戦闘術と共に脚力も鍛えた。
「かめぇ」
「ほら亀蔵もこういって……ん、亀蔵?」
味方を得たとばかりに手を突き出した先にいるのはまさしく亀蔵。
馴染みのある石のボディではなく、数日前に作った土バージョンだが私が亀蔵を見間違えるはずがない。
「かめぇ」
「亀がカメって鳴いてる!?」
そもそもの話、亀蔵は鳴かない。
前世でも今世でも生きていないのだから。当然声帯もない。
鳴くとすればそれは前世の兄が私をからかっている時だが、その兄がここにいるはずもなく……。
「動けるようになっていることに突っ込め!」
「本当だ、動いてる!? 土の亀が数日後に動き出すなんて異世界すごっ!」
洞窟まではまだ少し距離がある。ここまで自力で歩いてきたのだろう。恐るべし異世界の土。
「そんなわけあるか! 普通動かんわ!」
「でも動いてますよ? ねぇ、亀蔵~」
よーしよしと撫でれば再びかめぇと鳴いた。どうやら鳴き声はこれで固定らしい。
「魔核がなければ動くことはおろか、身体を保つことさえ出来るはずが……ん? 待てよ?」
ルクスさんは何か思いついたようだ。亀蔵の上に着地すると、目の部分に爪を立てた。
「うちの亀蔵に何するんですか!」
正確には目を開かせるために爪を立てた、だが、危害を加えられたことには違いない。亀蔵の目元には小さな穴が開いてしまっている。
それを埋めるように撫でてあげれば、スーッと穴が入り込んでいく。綺麗に埋まってくれたようでほっと胸をなでおろす。
だがルクスさんに悪びれた様子はない。
それどころか亀蔵の甲羅の上でがっつり寛いでいる。
「心配せんでもそいつはそれくらい自力で修復する力は持っている」
「偶然動き出した亀がそんな能力持ってるはずがないでしょ! 穴が埋まったのもまだ土が乾いてなかったからで」
「そいつはもうただの土像ではない。錬金獣だ」
「錬金獣?」
「錬金術で作られた魔核を埋め込んだ魔獣のことだ。そいつの目が魔核の役割を担っている」
「魔核って錬金術じゃないと作れないんじゃなかったんですか?」
「通常は、な。だがウェスパルが使ったのは我が封じてあった洞窟付近に落ちていた石。長い年月をかけて我の力を少しずつ吸っていたのかもしれん」
錬金術は使っていないけど、通常錬金術を使わないと作れない魔核を有している亀蔵は錬金獣であるって認識でいいのかな?
「でもそんなことあるんですか?」
「新種の発生には大抵神の力が影響している。魔核が偶然出来ても不思議ではない。だが新種の発生にただの人間が関わっているとなれば話は別だ。実際、雨で強化された結果とはいえ、これほどの力を持った魔獣が生成されてしまったのだからな」
「もしかしてさっき言ってた強大な力を持った魔物って……」
「こいつだ。辺境伯が単独で挑めば間違いなく苦戦するだろうな。といってもこいつの性質は錬金獣。味方は襲わん」
歴代領主最強と謳われたお祖父様が隠居した今、シルヴェスター領最強は間違いなくお父様かお兄様のどちらか。
完全に見た目癒し枠の亀蔵がそこに並ぶとまでは行かないまでも顔をひょっこりと見せるなんて……。
「亀蔵、すごっ!」
「偶然とはいえ、そのすごい魔物を作ったのはウェスパルだ。そんなもの連れて歩けば当然騒ぎになる」
「ルクスさんの時と同じように召喚獣ってことにすればいいんじゃないですか? 魔獣との複数契約者はいますし」
「それは我の見た目がミニドラゴンに近かったから出来ただけだ。ドラゴンならある程度強くても疑問を持たれにくい。偽装すればなんとでもなる。だがこいつは違う。似たような種がいたとしてもこの力では擬態は出来ん。そもそもミニドラゴンを召喚した人間が続けて強い魔獣を召喚すれば確実に怪しまれるぞ」
ただでさえドラゴンと契約できることは稀である。
強い種族が続けば、というルクスさんの意見は最もだ。
せめて数年、間が空いていればまだしもまだ数ヶ月。
加えて私はまだ十歳。続けて召喚をするような年齢でもなければ、短期間で強力な魔獣を複数体召喚しなければいけないほど緊張した生活を送ってもいない。
たまたまと言い張るには無理がある。
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