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2章
2.亀の土像
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「まぁしばらくはおとなしく球体を操っておくんだな」
「そろそろ土魔法で別のものにチャレンジしてみたいって思ってたんですが、まだダメか……」
魔核が作れない以上、ゴーレムは作れない。だが動かないだけで形だけなら作ることは出来る。
毎日でこぼこを直したりおうとつを作るだけの練習も飽きてきた。かといって土魔法は他の魔法と違って球体を操るということが簡単すぎる。だからひたすら同じことの繰り返し。
だがその先に進みたい!
これは無知ゆえの欲ではなく、少し力がついたからこそ出てきた欲。それでもまだまだ未熟であることには変わりない。
もう少し待つべきと言われれば従うしかあるまい。
お茶をズズズと啜りながら仕方ないかとぼやけば、ルクスさんはうーむと考え始めた。
「土なら危険度も低いが……何を作りたいんだ?」
「動物の像です」
「像か。確かに良い練習になりそうだな。だがあまり大きくしすぎるなよ?」
「いいんですか!?」
「食べ終わったら地面にラインを引く。その大きさに収まるようにしろ」
「了解です!」
ルクスさんが食べ終わるのを待つ間、何を作ろうかと考える。
わくわくと高鳴る胸は雪が降った日とよく似ている。
シルヴェスターでは一度も雪を見ていないが、前世で住んでいた地域でもそう降るものではなかった。数年に一度降るか降らないか程度で、降った日は兄と二人で大はしゃぎ。
雪だるま作れるほど積もるかな? なんて兄と一緒に窓に張り付いて、二人して作ったのは雪だるまでも雪ウサギでもなく、大きな雪亀だった。
そうだ、亀を作ろう。
ルクスさんがこの範囲で収まるように! と引いてくれた線の中にしゃがみこみ、地面に力を送っていく。
頭の中で描くのは前世の記憶の中にいる亀達である。
三体は普通の亀。お兄ちゃんとお父さんが縁日でとってきたミドリガメだ。みんなお祖父ちゃんの家で立派に育っていた。
でも一体だけは他の亀とは違う。
その一体だけは他の亀よりも気合を入れて作らなければならない。
ふぅ~っと息を送るように、亀を作り出していく。特に足の付け根あたりが難しい。
ある程度作ってから風魔法で彫っていく? いや、それじゃあ練習にならない。
より細かいところも鮮明に。最近覚えた微調整をしながら、甲羅の模様も作り出していく。
「我ながら上手くできたんじゃない?!」
完成した亀達を眺めながら大きく頷く。
垂れてきた汗を服で拭うと、今まで視界の外側にあった空が見える。つい先ほどまで青く晴れ渡っていた空もすっかり暗闇を孕み始めている。
どうやらおやつ休憩からかなりの時間が経過していたらしい。
ルクスさんはかなり暇していたのではないだろうか。
彼の指定席に視線を向ければ、やはりというべきかかなり呆れた目でこちらを見ていた。
「やっと終わったか」
「時間かかっちゃってすみません」
「作る経過で今の力も把握できたから時間がかかったのはいい。だがまさか四体も作るとは思わなかったぞ。明日の練習前には消すんだからな?」
「分かってますって。でもやっぱり亀太、亀蔵、亀之助、亀吉はセットですので!」
「名前まであるのか」
「前世で飼ってた亀達がモデルなんです」
「左から二番目は人間が飼うにしては大きすぎないか?」
「亀蔵ですね! この子は生きた亀じゃなくて石像なんです。子どもの時は深夜になると動くんだって話を信じて、頑張って起きていたものです。……っと、仕上げに目をつけないと」
亀蔵はおじいちゃんの家の玄関に飾られていた石像だ。
初孫である私の兄が生まれた年に知り合いに頼んで彫ってもらったらしい。亀は長寿の象徴であることから、孫たちが長生きしますようにと願いが込められているとのことだ。
小学四年生くらいまでは亀蔵の背中に乗ることが出来て、おじいちゃんの家に遊びに行くたびに乗って写真を撮っていた。
結局おじいちゃんの願いは届かなかった訳だが、雪が降ると雪の亀蔵を作ってしまうほどにはあの石像は私達には身近な存在だった。
亀蔵との写真撮影は我が家の成長記録の一つでもあり、今もアルバムの中に保管されていることだろう。
懐かしいな~なんて思いながら、ちょうどいいサイズの石を探す。
「目って石か。甲羅の模様と同じように調整すればいいのではないか? 先程は見事だったぞ」
「立体感を出すのはまだ難しいです。今の力量でも風魔法を使ったら彫れそうですけど、それはなんか違うじゃないですか」
「そうか?」
「いやぁでも亀達ならもっと簡単にできると思ってたんですけどね。まだまだ私にはハードル高かったなって思い知りました」
甲羅は上手くできたが、首元のシワは再現できていない。
亀蔵は石像なのでツルッツルのままでもいいのだけれど、他の三体は想像するにはリアルの亀よりも水族館とかで売っているぬいぐるみに近い。
作り出すには亀への理解が足りていなかったらしい。
意外とルクスさんをモデルにした方が上手くいったかもしれない。
今度提案してみようかな?
そんなことを考えながら石を吟味する。
同じくらいの大きさの石を選別して、亀達の目にはめ込んでいく。
少し盛り上がった土は魔法で調整して、ついでにバランスも取る。
「上手くできたと思うぞ? 今にも動き出しそうだ」
「褒めすぎですよ~」
「ところでこれらはどうやって魔力を込めた?」
「普通に亀をイメージして、ですけど。なんか変ですか?」
「中から魔力の流れを感じる」
「いつも地面をいじっている時は残ってないんですか?」
「ない。魔力を送っている時はあるが、止めたら残らないのが普通だ」
電流みたいなものかな?
スイッチを切ったら電気は流れない、みたいな。
「残ってると何かまずいことでもあるんですか?」
「害はない。それに残っているといっても微弱で、流れを維持するための核もない。明日にはただの土塊になっているだろうが……気になるな。しばらく様子を見るか」
ことの重大性はイマイチよく分からないが、とりあえず亀たちはしばらく残してもらえることになったらしい。
いつか魔核を作れるようになったら、ゴーレムよりも先に亀達に埋め込むのもいいかもしれない。
動いたところで亀なので動きは遅く、何かを守るのは難しいだろうがいたら可愛い。そもそも前世の亀達にペット以上の役目はなかった。ただの癒し枠である。亀なのでそれでいい。
今日の練習はこれで終わり。
荷物をまとめてから右手にバケツを、左腕でルクスさんを抱きかかえる。そして去り際に亀達に挨拶をする。
「またね」
また明日。
そしていつか魔核ができた日に。
そんな思いを残し、森を後にした。
「そろそろ土魔法で別のものにチャレンジしてみたいって思ってたんですが、まだダメか……」
魔核が作れない以上、ゴーレムは作れない。だが動かないだけで形だけなら作ることは出来る。
毎日でこぼこを直したりおうとつを作るだけの練習も飽きてきた。かといって土魔法は他の魔法と違って球体を操るということが簡単すぎる。だからひたすら同じことの繰り返し。
だがその先に進みたい!
これは無知ゆえの欲ではなく、少し力がついたからこそ出てきた欲。それでもまだまだ未熟であることには変わりない。
もう少し待つべきと言われれば従うしかあるまい。
お茶をズズズと啜りながら仕方ないかとぼやけば、ルクスさんはうーむと考え始めた。
「土なら危険度も低いが……何を作りたいんだ?」
「動物の像です」
「像か。確かに良い練習になりそうだな。だがあまり大きくしすぎるなよ?」
「いいんですか!?」
「食べ終わったら地面にラインを引く。その大きさに収まるようにしろ」
「了解です!」
ルクスさんが食べ終わるのを待つ間、何を作ろうかと考える。
わくわくと高鳴る胸は雪が降った日とよく似ている。
シルヴェスターでは一度も雪を見ていないが、前世で住んでいた地域でもそう降るものではなかった。数年に一度降るか降らないか程度で、降った日は兄と二人で大はしゃぎ。
雪だるま作れるほど積もるかな? なんて兄と一緒に窓に張り付いて、二人して作ったのは雪だるまでも雪ウサギでもなく、大きな雪亀だった。
そうだ、亀を作ろう。
ルクスさんがこの範囲で収まるように! と引いてくれた線の中にしゃがみこみ、地面に力を送っていく。
頭の中で描くのは前世の記憶の中にいる亀達である。
三体は普通の亀。お兄ちゃんとお父さんが縁日でとってきたミドリガメだ。みんなお祖父ちゃんの家で立派に育っていた。
でも一体だけは他の亀とは違う。
その一体だけは他の亀よりも気合を入れて作らなければならない。
ふぅ~っと息を送るように、亀を作り出していく。特に足の付け根あたりが難しい。
ある程度作ってから風魔法で彫っていく? いや、それじゃあ練習にならない。
より細かいところも鮮明に。最近覚えた微調整をしながら、甲羅の模様も作り出していく。
「我ながら上手くできたんじゃない?!」
完成した亀達を眺めながら大きく頷く。
垂れてきた汗を服で拭うと、今まで視界の外側にあった空が見える。つい先ほどまで青く晴れ渡っていた空もすっかり暗闇を孕み始めている。
どうやらおやつ休憩からかなりの時間が経過していたらしい。
ルクスさんはかなり暇していたのではないだろうか。
彼の指定席に視線を向ければ、やはりというべきかかなり呆れた目でこちらを見ていた。
「やっと終わったか」
「時間かかっちゃってすみません」
「作る経過で今の力も把握できたから時間がかかったのはいい。だがまさか四体も作るとは思わなかったぞ。明日の練習前には消すんだからな?」
「分かってますって。でもやっぱり亀太、亀蔵、亀之助、亀吉はセットですので!」
「名前まであるのか」
「前世で飼ってた亀達がモデルなんです」
「左から二番目は人間が飼うにしては大きすぎないか?」
「亀蔵ですね! この子は生きた亀じゃなくて石像なんです。子どもの時は深夜になると動くんだって話を信じて、頑張って起きていたものです。……っと、仕上げに目をつけないと」
亀蔵はおじいちゃんの家の玄関に飾られていた石像だ。
初孫である私の兄が生まれた年に知り合いに頼んで彫ってもらったらしい。亀は長寿の象徴であることから、孫たちが長生きしますようにと願いが込められているとのことだ。
小学四年生くらいまでは亀蔵の背中に乗ることが出来て、おじいちゃんの家に遊びに行くたびに乗って写真を撮っていた。
結局おじいちゃんの願いは届かなかった訳だが、雪が降ると雪の亀蔵を作ってしまうほどにはあの石像は私達には身近な存在だった。
亀蔵との写真撮影は我が家の成長記録の一つでもあり、今もアルバムの中に保管されていることだろう。
懐かしいな~なんて思いながら、ちょうどいいサイズの石を探す。
「目って石か。甲羅の模様と同じように調整すればいいのではないか? 先程は見事だったぞ」
「立体感を出すのはまだ難しいです。今の力量でも風魔法を使ったら彫れそうですけど、それはなんか違うじゃないですか」
「そうか?」
「いやぁでも亀達ならもっと簡単にできると思ってたんですけどね。まだまだ私にはハードル高かったなって思い知りました」
甲羅は上手くできたが、首元のシワは再現できていない。
亀蔵は石像なのでツルッツルのままでもいいのだけれど、他の三体は想像するにはリアルの亀よりも水族館とかで売っているぬいぐるみに近い。
作り出すには亀への理解が足りていなかったらしい。
意外とルクスさんをモデルにした方が上手くいったかもしれない。
今度提案してみようかな?
そんなことを考えながら石を吟味する。
同じくらいの大きさの石を選別して、亀達の目にはめ込んでいく。
少し盛り上がった土は魔法で調整して、ついでにバランスも取る。
「上手くできたと思うぞ? 今にも動き出しそうだ」
「褒めすぎですよ~」
「ところでこれらはどうやって魔力を込めた?」
「普通に亀をイメージして、ですけど。なんか変ですか?」
「中から魔力の流れを感じる」
「いつも地面をいじっている時は残ってないんですか?」
「ない。魔力を送っている時はあるが、止めたら残らないのが普通だ」
電流みたいなものかな?
スイッチを切ったら電気は流れない、みたいな。
「残ってると何かまずいことでもあるんですか?」
「害はない。それに残っているといっても微弱で、流れを維持するための核もない。明日にはただの土塊になっているだろうが……気になるな。しばらく様子を見るか」
ことの重大性はイマイチよく分からないが、とりあえず亀たちはしばらく残してもらえることになったらしい。
いつか魔核を作れるようになったら、ゴーレムよりも先に亀達に埋め込むのもいいかもしれない。
動いたところで亀なので動きは遅く、何かを守るのは難しいだろうがいたら可愛い。そもそも前世の亀達にペット以上の役目はなかった。ただの癒し枠である。亀なのでそれでいい。
今日の練習はこれで終わり。
荷物をまとめてから右手にバケツを、左腕でルクスさんを抱きかかえる。そして去り際に亀達に挨拶をする。
「またね」
また明日。
そしていつか魔核ができた日に。
そんな思いを残し、森を後にした。
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