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第一章
第一章3 ~実に迷惑な婚活だとは思います~
しおりを挟む死告龍が聖女の制御下にあり、無差別に破壊をまき散らす脅威でなくなったことを証明する。
イージェルドやオルフィルドが周辺国家の重鎮を招いて開こうとしている大会合の目的は、端的に言ってそういうことである。
その目的は理解できるし、ルィテ王国に身を寄せている聖羅本人は、実際のところ何もしていないため、出来る限りルィテ王国に協力したいとも考えていた。
だが、人前に出るのを極力避けたい聖羅は、リューと相談するという体で、出欠の解答を保留にしていた。
(はぁ……必要なことだということはわかるんですが……)
内心ため息を吐く聖羅は現在、中庭にいるリューの元にやって来ていた。
ツガイになるにせよならないにせよ、リューとの触れ合いは大事なことだ。いまだリューの求愛への返答はしていないものの、それはそれとして毎日の触れ合いは続けていた。
触れるだけでも即死の能力が発揮してしまうリューは、他者と触れあう機会自体が少なく、気兼ねせず触れあえる聖羅との触れ合いを嬉しく思っているようだった。
『セイラー。なでてなでてー』
「はいはい、動かないでくださいね」
巨大なドラゴンの頭部が、人間の聖羅にも撫でやすい位置に降りてきて、聖羅の手を待っている。
聖羅はそんなリューの側に立ち、両手を使ってリューの鼻先を撫でてあげていた。リューはくすぐったそうに目を細めている。
即死効果はリューから動いた時にのみ発動することがわかっていた。
現在聖羅は会話を成立させるために、バスタオルを腰に巻いてその加護を緩めた状態だが、リューから動かなければ大丈夫なのだ。
聖羅とリューは「会話が出来る状態の時はリューからは触らない」という取り決めを交わしており、いまのところリューはそれを遵守している。
魔力を持たない聖羅は、リューの内包する強大な魔力を感じ取ることが出来ないため、触れあっているうちにリューの本質を理解しつつあった。
(うーん。やっぱり、私と接している時のリューさんは、死告龍なんていう大層な存在じゃありえないですよね……)
聖羅はリューのことを「暴走気味のやんちゃな子供」だと思うようになっていた。
喋り方がそうだから、というわけではなく、気安くすり寄ってくる様子や喜びなどの感情を素直に表に出すところなど、小さな子供だと思うとしっくりくる言動が多い。
邪悪なわけでは決してない。
攻撃されたらやり返すことはするが、それも無差別に行うわけではなく、攻撃してきた相手をピンポイントで狙っている。
死告龍とまで呼ばれる理由がわからなかった。
「私と出会う前、リューさんは何をやっていたんですか?」
そこで、聖羅は相互理解のためと称して、自分と会うまでのリューがどういった行動を取っていたのか聞くことにした。
聖羅と話すことが楽しいのか、リューは嬉々として聖羅の質問に答える。
『もちろん、番う相手を探してたの! 種族を強くするために、なるべく強い相手を選んで。……でも、リューと戦いになる相手ってそんなにいなかったの』
「それは……まあ、そうでしょうね……」
リューは最強種族のドラゴンな上に、即死のブレスを放つことが出来る。
同種のドラゴンですら相手が出来ない者を、他の種族がそう相手にできるとは思えない。
しかし聖羅の反応に対し、リューは首を横に振った。
『ん-、探し始めてすぐはそうでもなかったよ? 最果ての吸血王とか、深淵の星巨人とか、旭光の勇者とか、天空の魔神王とか、みんな強かったもん』
「……なんだか、どれもとんでもない存在のような気がするのですが?」
聖羅も知らないなりに察していたが、それでもその認識は甘かった。
リューが挙げた者たちは、この世界の者が聞けば誰もが震え上がるほどの化け物揃いだったからだ。
例えば、最果ての吸血王は北にある大陸をまるごと支配し、そこを足がかりに吸血鬼の世界を作り上げようとしていた。
人間は吸血鬼の『材料』になるため、北の大陸では吸血鬼の家畜となって生かされつつ、子供を産むだけの機械にされているのだ。
吸血王を討伐しようと国が幾度となく軍をあげたが、結果はいつも悲惨なものだった。
船の乗員すべてが出来損ないの吸血鬼もどきにされて送り返され、バイオハザード並の大混乱が起きたという惨事の記録もある。
吸血王は血を吸う度に強くなる、という吸血鬼の中でも異常な特殊能力を有しており、その力は世界を支配しうる十分なものだった。
もっとも、現れた死告龍によって、吸血王は灰と消え、絶対的な旗印を失った北の大陸では、配下の吸血鬼同士での後継者争いが激化しているという。
人間から見れば、吸血王の野望を阻止した形になるのだが、敬われるのではなく恐れられるのは、死告龍が無差別だったためだ。
例えば、旭光の勇者は人間の希望だった。
この世界には勇者と魔王は一人ずつ、というような決まり事はない。
人々のために尽力し、多大なる困難を乗り越えて、強大な魔族や自然的脅威を打ち払う者が自然と勇者と呼ばれるようになる。ゆえに勇者はひとりとは限らない。
旭光の勇者はその勇者の中でも脅威に立ち合う回数が多く、まるで彼を狙って困難が舞い込んできているようなものだった。
彼が立ち寄った国で悪しき儀式が行われて魔王が創成されたり、通りかかった森で異常成長した植物族が暴れ出したり、乗りかかった船の航路に爆発的な繁殖をした大海蛇の大集団が押し寄せたり。
いずれも放っておけば人間の世界に多大な影響を与えていたであろう事件ばかりだった。それらを、旭光の勇者は解決に導いたのである。
創成された魔王もろとも、原因となった首魁を打ち破り、国をまとめあげ兵をあげさせて、爆発的な数の魔物に対応させ、折れそうになった民衆の心を鼓舞し、人々をまとめ上げ、希望の旗印として活躍していた。
人間側の希望であったということは、魔物側の絶望ということだ。
旭光の勇者が人間至上主義であったこともあり、魔物側にとって、勇者の名前は聞けば震えあがるものだった。
そんな勇者も、死告龍は葬り去った。
とある貧困にあえぐ国の生息圏を広げるため、隣接していた魔物の縄張りを奪おうと準備を進めているところだった。
旭光の勇者が民衆の前で演説をしているところに、飛来した死告龍は挨拶代わりのブレスを一閃。巻き込む意図はなかったが絶大な威力のブレスは勇者だけではなく、小さいとはいえ弱小国の半分を消し飛ばしたという。
激怒した旭光の勇者はいつものように死告龍にも怯まずに挑み――そして敗北した。
死告龍が次の候補を探して飛び去った後、勇者を失った弱小国は魔物の生息圏に呑まれて消えたとされている。
人間にも魔物にも等しく脅威となるそのドラゴンが、すべての存在から死告龍と呼ばれるようになるのに、そう時間はかからなかった。
『最近は強いのがいなくなっちゃってて。こうなったら、次に一発でもブレスに耐えられる存在にしよう! って決めて探してたら、とても強いのが現れて……そして、セイラに会えたの!』
この話を聞いて、聖羅はようやくなぜあの場所にリューがやってきたのかを知った。
あの封印から解き放たれた魔王は、それほどに強い存在だったのだろう。
本来は扉がなければ実用に耐えない、とされている空間転移の魔法を咄嗟に使おうとしていたことからもそれは明らかだ。
それほどの存在だったからこそ、強者を探していたリューの感知に引っかかり、喜び勇んでやってきたリューに殺されることになった。
なんとも皮肉な話で、魔王にとっては災難な話である。
だが、もしも魔王が運良くブレスに耐えていたら、魔王と死告龍という最悪のツガイが生まれていたかもしれず、そうなっていたら人間にとっては最悪の展開だっただろう。
巡り合わせの運に、聖羅としては戦慄する他ない。
「……あの、それで、気になったんですが、その流れで、なぜ私をツガイにしてもいいと思ったんですか? 私がリューさんのブレスに耐えられるのは、このバスタオルに宿っている加護のおかげであって、実際の私は……強いどころか最弱の存在ですよ?」
聖羅はそのことをリューに聞くことにした。
リューの目的を聞いた時から、彼女は気になっていたのだ。種族をより強いものにしたいのであれば、当然強い相手を選ぶのが普通である。
その点、ブレスに耐えることは出来たものの、自分の力ではない聖羅にとって、リューが自分を気に入る理由がわからないのだ。
『そうだけど、そうじゃないの。強さはもういい。リューの時点でもう十分強いっていうのはわかったから』
リューの脳裏にはいままで戦ってきた強敵たちの姿がよぎっていた。
いずれも、リューに勝るとも劣らない力を持っていた者たちだったが、結局はリューの力の前に敗れ去った。
すでに強さとしては頂点に位置するリューにとって、別の種族からさらなる『強さ』を欲する必要はなくなっていたのだ。
そう考えた時、リューが次にツガイに求めるのは『強さ』ではないものだった。
そしてそれを聖羅は理解してしまう。
「強さじゃないところ……まさか、運ということですか?」
『そうなの! リューがなかなかツガイを得られずに苦労したみたいに、強くても出来ないことはあるでしょ? リューのツガイにはそれを補って欲しかったの!』
(いや、私幸運じゃないですよ!?)
思わず叫びそうになった聖羅だが、言葉を飲み込んだ。
聖羅はずっと、自分が不運であると思っていたが、この異世界のことを知るにつれ、別の視点から見れば幸運と言えなくもないと知ってしまったからだ。
もし仮に、普通の格好をしている時にこの世界に来てしまっていたらどうなっていただろうか。
聖羅の持つバスタオルが得た加護は、バスタオル一枚というシンプルな姿で完成し、そしてバスタオルそのものが、その材質や縫製にもこだわったおろしたての一品だったからこそ得られたものだ。
もし普通の服で来ていた場合、何の加護も得られなかった可能性がある。材質や縫製は向こう基準なのだから、多少の加護は得られるかもしれないが、バスタオル一枚並の加護は得られなかったかもしれない。
その場合、魔力を持たない聖羅はいまも生きていられただろうか?
体調の問題もそうだし、物理的な防御力にも不安がある。
最悪、最初に出会ったゴブリンから受けた投石によって転倒するなどの怪我をして、ゴブリンたちに捕らえられ、犯されて食い殺されていたかもしれない。
それゆえに、考えようによっては幸運と言えなくはないのだ。
そもそも、異世界に転移するということ自体、不運とみるか幸運とみるかで大きく変わってくる。
(向こうに何十億といる人間の中で、偶然であれなんであれ、『こっちに来れた』というのは、考えようによっては宝くじに当たる以上の幸運ですもんね……)
その上で、偶然そのときしていた格好が、こちらで生きていけるだけの加護を得られる格好だった。
一度は魔王に捕らわれ、すぐにでも嬲り殺されかねなかったところを、死告龍がツガイを探していたタイミングだったがゆえに救われた。
さらに、加護を失った状態で、死告龍の能力を受けたにも関わらず、たまたま即死が発動せずに生き延びることができた。
本人の気持ちを無視して、起きたことだけ考えれば、確かに聖羅は超の付く幸運を持っているといえなくはない。
(その幸運を取り込みたい……なるほど、種族をより完璧にしたいリューさんからしてみれば、ツガイの相手に私を選ぶのは妥当かもしれません……でも)
聖羅はいよいよ困ってしまう。
リューの事情は理解できた。
この世界にはこの世界のルールがあり、ドラゴンという種族がより良いツガイを求めて行ったことに人間から見た善悪の問題を持ち込むのは間違っていると考える。
なにより聖羅個人としては、リューには借りも恩もある上、個人的な感情でいえば特に嫌ったり忌避したりするような性格の存在ではない。
聖羅個人としてはリューと仲良くなれると思っているし、実際それ自体はそう難しいことではなかった。
だが、ツガイになれるかというと話は違うのである。
例えるなら、家族同然に育ち、関係の浅い友達よりも大事な飼い犬がいたとして。
もしその犬の意思が正確にわかるようになって、恋愛対象として見られていると知ったとしよう。
その犬を異性として見れるかどうかという話だ。
見れる人間も中にはいるのかもしれない。聖羅の世界ではあまり見られない例ではあるが、この世界では異種族同士がツガイになることもあるのだから、聖羅の世界の基準よりも、異種族を恋愛対象として見られる者は多いのだろう。
だが残念ながら、聖羅は普通の感性の持ち主である。
異種族間恋愛は物語の中の話であり、聖羅本人にそういう気持ちは微塵もないと言って良い。
巨躯であるドラゴンが人間の自分とどう結ばれるつもりなのかという疑問は、魔法のある世界なのだからどうにかなるのだろうと想像はつくが、そういう問題でもない。
いずれにせよ、リューの求愛は聖羅にとって受け入れがたいものなのだ。
(しかし……全く受け入れる気がないと言ってしまうのは……)
そうなったとき、リューがどんな行動に出るのかわからない。
聖羅にとって、リューは最大の攻撃カードであり、防御カードである。攻撃の手段を一切持たない聖羅にとって、リューの庇護はどうしても手放せないものだ。
最大の防御力はあるが、聖羅自身は非力な存在であるため、魔王の配下の触手に捕らえられてしまったように、防御力が意味のない攻略の仕方をされては抗う術がない。
そうなればバスタオルも奪われてしまうわけで、聖羅にとってバスタオルを奪われるということは死に等しい。
ゆえに、リューという存在に庇護してもらわなければならないのだ。
(でも、受け入れる気がないのに、思わせぶりな態度を取って利用するとか……リューさんに申し訳なさすぎますし……どんな悪女かって話ですよね……)
もしも聖羅が本当に悪女であったならば、こんなことで悩みはしないのだろう。元の世界に帰る道筋が出来るまで、リューを利用するだけ利用して、元の世界に逃げ込めばいいだけの話だ。
それがためらいなく出来るのなら、聖羅も苦しまずに済むのだが。
『ねえねえセイラ! リューから触りたい!』
「……ちょっと待ってくださいね」
無邪気に触れようとしてくるリューに対し、申し訳ない思いをしながら、セイラは上半身に巻き付けていた布を取る。
それを近くに生えていた木の枝にかけておき、腰に巻いていたバスタオルを胸の上まで引き上げた。
バスタオル一枚の姿になることで、バスタオルの加護が最大に発揮されるようになった。 この状態でなら、リューの即死効果を完全に無視することが出来る。
「くるるっ!」
代わりに魔法の類いの一切を弾くようになった聖羅には、リューの声が聞こえなくなり、物理的に喉を鳴らす音しか聞こえなくなった。
リューが長い首を伸ばし、聖羅の身体にその頭部をすり寄せる。聖羅が身体に巻き付けているバスタオルがめくり上がりそうになり、顔を真っ赤にしながら慌てて抑えつつ、聖羅からもリューの頭部を撫でてやった。
楽しげにすり寄って来られて、聖羅としても悪い気分ではない。だが慕われていると思うほどに、騙しているようで申し訳ない気持ちになるのも確かだった。
(それでも……死にたくはないですからね……)
誠実を旨として生きる聖羅ではあるが、誠実であるために命を投げ出せるかというと、そこまで達観はしていない。
申し訳なく思いつつも、リューの気持ちを利用することしか出来なかった。
「リューさん、お願いがあるのですが……」
せめて自分が元の世界に帰るまでに、リューが人間たちと健全な交流を持てるようにしようと、聖羅は心に決めるのであった。
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