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後編
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儚げな見た目に似合わず、イヴェリナは兄上の妃に相応しい淑女となれるよう日々頑張っている。
しかし王太子の婚約者という立場は今努力していようが、それだけで嫉妬を買うものだ。ましてや少し吹けば飛ばされてしまいそうな印象を与えるイヴェリナではなおさらだった。
とある夜会で、とある令嬢が、イヴェリナの綺麗な純白のドレスに赤いワインをこぼした。
令嬢に悪意はなかったのかもしれない。
イヴェリナに些細ないやがらせができれば良かった。怪我をさせるわけではない。ただドレスをほんの少し汚すだけだ。それだけのこと。
そんな軽い気持ちだったのかもしれない。
だがイヴェリナではなく兄上が許しはしなかった。
イヴェリナのドレスは兄上が贈ったものだ。彼女に良く似合うものを、と。
そして王家の後ろ盾があるというのに、それさえも忘れるほどイヴェリナへの憎悪を募らせたことは王家に対する謀反だと判断したようだった。
ならば――償える方法は、一つ。
しばらくして王都を流れる川底に沈み、冷たくなった令嬢が発見された。
非常に運の悪いことに柵の一部が破損しており、刃物さながらに尖った石に引っかけてしまったのか、その喉が裂けてドレスや川が血で赤く染まっていたという。
治安が良いとは言え、護衛もつけずに夜の王都を年頃の令嬢が一人で出歩くなどまずありえない。
令嬢の生家は良からぬ醜聞が掘り起こされることを恐れ、娘の死を悼むよりも貴族としての体面を取り繕うことを優先し、事故として処理をして欲しいと連絡があった。
その判断は賢明だろう。
二人だけで会いたいから家を抜け出して欲しい。
王太子の名を騙る人物からそう記された手紙が届いたと騒いだところで、そんな手紙を出してもいない兄上に一蹴されるのがおちだ。そうなっては、たとえ処罰が下されなくとも社交界で後ろ指を指される事態になるのは想像に難くない。
「どうして、こんなことに……」
痛ましい"事故"の報せを受けて泣きじゃくる彼女を優しく抱き留め、慰めの言葉をかけながら兄上が僕へとその目を向ける。
兄上はもちろん、僕の仕業だと分かっているのだ。
僕が呼び出して、喉を裂いて川に沈めた。
だから聡明な青い目は「何故殺した」ではなく、「何故もっと上手く殺さなかった」と責めている。
何故って、そんなのは決まっているし兄上だって本当は分かっているはずだ。
僕の仕業だと彼女に気がついて欲しい。
そして、僕の手を汚したのは自分なのだと、良心の呵責を覚えて欲しい。
だけど彼女がそれに気がつくこともないと分かっている。
兄上と僕は彼女の目を塞ぎ続ける。
その澄んだ目が醜く汚れたものを映すことなどあってはならない。
たった一人排除しただけでは、イヴェリナへのいやがらせは収まらなかった。
夜会の最中のような、目立つ場所で恥をかかせるようなことはないが、穏やかな日常の隙間にちくりと刺して来るのはある意味もっとタチが悪い。
だから僕はその後も淡々と殺した。
イヴェリナのドレスの裾を踏んで引き裂いた令嬢は時計台の動力となる歯車に巻き込まれ、上半身と下半身とが分かれた。
足をかけて転ばせた令嬢は野犬に襲われて足を喰いちぎられて絶命した。
揃いも揃って兄上の名を出せば簡単におびき寄せられる。何の接点もない兄上に見初められることなどありはしないと少し考えれば分かるだろうに、彼女たちはそうしない。
そんな令嬢がイヴェリナに取って代わって王太子妃になろうだなんて虫唾が走る。
最期に甘すぎる夢を見て旅立てるのはいっそ優しさに等しいと思った。
不運な事故は、三度も続けば必然と悟る。
彼女たちが狙われるような共通点は、表立って見つかってはいない。けれど被害者が被害者なだけに令嬢連続殺人事件として社交界でも話題になった。
イヴェリナへの嫉妬とは無関係に、後ろ暗く疚しいものを抱える貴族は挙動がおかしくなり、彼らを見る対岸の貴族たちは面白おかしく無責任な噂を囁き合う。
ただイヴェリナだけが不幸な事故だと思い込まされ、令嬢の無残な最期に涙をこぼす。
僕が目の前で花を踏みにじった時にまなじりに浮かばせたものと同じ、美しい涙を。
「カイン、もう少し秘密裏に処理はできないのか」
「これでも精一杯やっておりますので、何とも」
「イヴを血に染めることだけは、たとえお前でも許さない」
「僕だって、そのような事態は望んではおりません」
もちろん僕が手を下していると気取られるようなヘマなどしないが、兄上は釘を刺すのを忘れなかった。
やり方が気に入らないのなら、兄上が巧妙に立ち回ればいい。
――いや、兄上はこのうえなく巧妙に動いているのだ。
イヴェリナに触れる自らの手は一切汚さず、全て僕に実行させているのだから。
「大丈夫ですよ。全て順調に処理できています」
「――それならいい」
いっそのことイヴェリナを殺してしまおうかと思ったこともある。
けれど彼女が最期に口にするのは僕への命乞いなどではなく、兄上と添い遂げられないことへの無念だろう。
もしかしたら最期は僕だけを見てくれるかもしれない。
ささやかな期待さえ抱かせないほど、兄上とイヴェリナは強い絆で結ばれている。
僕が入り込む余地なんて、最初からないのだ。
二年後、兄上とイヴェリナは神の前で永遠の愛を誓い合って夫婦となった。
王城のバルコニーから手を振る清廉潔白な王太子と純粋無垢な妃の姿に、民はこの国の行く末が明るい未来だと疑わずに歓喜の声をあげている。御旗を掲げるように大きく手を振り、誰しもが王家の威光と、王太子夫妻の初々しくも眩い笑顔に酔いしれた。
そして今も僕は彼女を脅かすものの"排除"を続けている。
数は多くない。
けれど僕だけを見ることなど決してない彼女の為だけに、僕はこの手を血で染めあげていた。
僕では手折ることのできない可憐な花を喰い散らかさんとする害虫を殺し続ける。
愚かなことだ。
だけどイヴェリナ、君もとても愚かだ。
兄上や僕から向けられる真っすぐな想いの中に、どす黒く歪んだものがある事実も。
兄上や僕を歪ませたのは他でもなく自分だという事実も。
この世で最も醜く汚れたものから君はずっと、その目を閉ざしていればいい。
-END-
しかし王太子の婚約者という立場は今努力していようが、それだけで嫉妬を買うものだ。ましてや少し吹けば飛ばされてしまいそうな印象を与えるイヴェリナではなおさらだった。
とある夜会で、とある令嬢が、イヴェリナの綺麗な純白のドレスに赤いワインをこぼした。
令嬢に悪意はなかったのかもしれない。
イヴェリナに些細ないやがらせができれば良かった。怪我をさせるわけではない。ただドレスをほんの少し汚すだけだ。それだけのこと。
そんな軽い気持ちだったのかもしれない。
だがイヴェリナではなく兄上が許しはしなかった。
イヴェリナのドレスは兄上が贈ったものだ。彼女に良く似合うものを、と。
そして王家の後ろ盾があるというのに、それさえも忘れるほどイヴェリナへの憎悪を募らせたことは王家に対する謀反だと判断したようだった。
ならば――償える方法は、一つ。
しばらくして王都を流れる川底に沈み、冷たくなった令嬢が発見された。
非常に運の悪いことに柵の一部が破損しており、刃物さながらに尖った石に引っかけてしまったのか、その喉が裂けてドレスや川が血で赤く染まっていたという。
治安が良いとは言え、護衛もつけずに夜の王都を年頃の令嬢が一人で出歩くなどまずありえない。
令嬢の生家は良からぬ醜聞が掘り起こされることを恐れ、娘の死を悼むよりも貴族としての体面を取り繕うことを優先し、事故として処理をして欲しいと連絡があった。
その判断は賢明だろう。
二人だけで会いたいから家を抜け出して欲しい。
王太子の名を騙る人物からそう記された手紙が届いたと騒いだところで、そんな手紙を出してもいない兄上に一蹴されるのがおちだ。そうなっては、たとえ処罰が下されなくとも社交界で後ろ指を指される事態になるのは想像に難くない。
「どうして、こんなことに……」
痛ましい"事故"の報せを受けて泣きじゃくる彼女を優しく抱き留め、慰めの言葉をかけながら兄上が僕へとその目を向ける。
兄上はもちろん、僕の仕業だと分かっているのだ。
僕が呼び出して、喉を裂いて川に沈めた。
だから聡明な青い目は「何故殺した」ではなく、「何故もっと上手く殺さなかった」と責めている。
何故って、そんなのは決まっているし兄上だって本当は分かっているはずだ。
僕の仕業だと彼女に気がついて欲しい。
そして、僕の手を汚したのは自分なのだと、良心の呵責を覚えて欲しい。
だけど彼女がそれに気がつくこともないと分かっている。
兄上と僕は彼女の目を塞ぎ続ける。
その澄んだ目が醜く汚れたものを映すことなどあってはならない。
たった一人排除しただけでは、イヴェリナへのいやがらせは収まらなかった。
夜会の最中のような、目立つ場所で恥をかかせるようなことはないが、穏やかな日常の隙間にちくりと刺して来るのはある意味もっとタチが悪い。
だから僕はその後も淡々と殺した。
イヴェリナのドレスの裾を踏んで引き裂いた令嬢は時計台の動力となる歯車に巻き込まれ、上半身と下半身とが分かれた。
足をかけて転ばせた令嬢は野犬に襲われて足を喰いちぎられて絶命した。
揃いも揃って兄上の名を出せば簡単におびき寄せられる。何の接点もない兄上に見初められることなどありはしないと少し考えれば分かるだろうに、彼女たちはそうしない。
そんな令嬢がイヴェリナに取って代わって王太子妃になろうだなんて虫唾が走る。
最期に甘すぎる夢を見て旅立てるのはいっそ優しさに等しいと思った。
不運な事故は、三度も続けば必然と悟る。
彼女たちが狙われるような共通点は、表立って見つかってはいない。けれど被害者が被害者なだけに令嬢連続殺人事件として社交界でも話題になった。
イヴェリナへの嫉妬とは無関係に、後ろ暗く疚しいものを抱える貴族は挙動がおかしくなり、彼らを見る対岸の貴族たちは面白おかしく無責任な噂を囁き合う。
ただイヴェリナだけが不幸な事故だと思い込まされ、令嬢の無残な最期に涙をこぼす。
僕が目の前で花を踏みにじった時にまなじりに浮かばせたものと同じ、美しい涙を。
「カイン、もう少し秘密裏に処理はできないのか」
「これでも精一杯やっておりますので、何とも」
「イヴを血に染めることだけは、たとえお前でも許さない」
「僕だって、そのような事態は望んではおりません」
もちろん僕が手を下していると気取られるようなヘマなどしないが、兄上は釘を刺すのを忘れなかった。
やり方が気に入らないのなら、兄上が巧妙に立ち回ればいい。
――いや、兄上はこのうえなく巧妙に動いているのだ。
イヴェリナに触れる自らの手は一切汚さず、全て僕に実行させているのだから。
「大丈夫ですよ。全て順調に処理できています」
「――それならいい」
いっそのことイヴェリナを殺してしまおうかと思ったこともある。
けれど彼女が最期に口にするのは僕への命乞いなどではなく、兄上と添い遂げられないことへの無念だろう。
もしかしたら最期は僕だけを見てくれるかもしれない。
ささやかな期待さえ抱かせないほど、兄上とイヴェリナは強い絆で結ばれている。
僕が入り込む余地なんて、最初からないのだ。
二年後、兄上とイヴェリナは神の前で永遠の愛を誓い合って夫婦となった。
王城のバルコニーから手を振る清廉潔白な王太子と純粋無垢な妃の姿に、民はこの国の行く末が明るい未来だと疑わずに歓喜の声をあげている。御旗を掲げるように大きく手を振り、誰しもが王家の威光と、王太子夫妻の初々しくも眩い笑顔に酔いしれた。
そして今も僕は彼女を脅かすものの"排除"を続けている。
数は多くない。
けれど僕だけを見ることなど決してない彼女の為だけに、僕はこの手を血で染めあげていた。
僕では手折ることのできない可憐な花を喰い散らかさんとする害虫を殺し続ける。
愚かなことだ。
だけどイヴェリナ、君もとても愚かだ。
兄上や僕から向けられる真っすぐな想いの中に、どす黒く歪んだものがある事実も。
兄上や僕を歪ませたのは他でもなく自分だという事実も。
この世で最も醜く汚れたものから君はずっと、その目を閉ざしていればいい。
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