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慰め ☆
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本来なら目にすることの叶わない存在である少年時代のレオナルドも、やっぱり王子様然としている。
身近にいたら恋をしてしまうし、経験豊富な大人の女性であれば"大人の楽しみ方"を手ずから教えたいと思うだろう。まるで経験のないフランチェスカですら、そう思うのだから。
「――触れてはだめだ」
屹立に触れようと手を伸ばせば制止の声がかけられた。短い言葉でもさすが王太子と言うべきか、強い支配力が宿っている。
レオナルド自身は手首を拘束されていて動けない。異性に対する好意を持たれているわけでもない。
フランチェスカが失うものはなかったけれど強行するべき場面ではないと判断し、あえて無邪気に小首をかしげてみせた。
「情人でもない私に淫らな真似をさせたくないと仰るのなら、殿下ご自身の御手でお慰めになられてはいかがです?」
「何を、言って」
「両手首の紐を解いて差し上げますから、遠慮なくなさっていただいて構いません。何か興奮する為の視覚的な材料が欲しいのでしたら――ほら」
一夜限りで良いのだと乞うても、寵は得られない。
突きつけられる事実に身を裂かれるような痛みを伴いながら、フランチェスカはレオナルドを跨ぐ形で膝立ちの姿勢を取った。
熱い息をそろりと吐き出し、足のつけ根に指を這わせる。まだ誰の目にも触れさせたことのない秘裂に辿り着くと羞恥と興奮に背筋が震えた。指で押し開けば、一度も触れてすらいないのにはしたなく滴る蜜が指を濡らす。
ごくり、と生唾を飲み込む音が聞こえた。その行動を起こしたのが自分でなければレオナルドしかいない。顔を見やれば彼の視線はフランチェスカの足の間へと向けられていた。
「ご自身は見ないで欲しいと仰ったのに殿下は私の身体を、いちばん秘められた場所さえご覧になるのですね」
「それは……あなたが自ら足を開いたから」
「私をご覧になるかどうかは殿下のご意思による行動ではないと?」
レオナルドは今度は気まずそうに顔を背ける。
フランチェスカが奪ったのはあくまでも身体の自由だけだ。レオナルドが何を見て何を言おうと彼の意思に委ねた状態で肢体を曝したにすぎない。だから本当に見るつもりがないのであれば、今ではなくもっと早くにフランチェスカから視線を外せば良かった話だ。
けれどそうしなかったのは、少なくとも見たいという意思があったからではないのか。
曝け出されたものとは言え異性の身体に興奮を覚えた。
フランチェスカには責めているつもりは全くない。
けれど本能に従っただけの何らおかしくはない事実を指摘され、誇り高い王太子であるべくはずのレオナルドは屈辱が沸き上がって来たのか唇を噛んだ。
「では殿下、こうしませんか?」
提案する声が震える。
緊張と興奮とがない交ぜになって、新たな蜜が潤むのが分かった。
「私も、しますから」
「何、を」
やっぱりそれは言わなければいけないらしい。
捨てたはずの羞恥心が頬を染め、わずかな躊躇いを生じさせる。でもすでにもう身体は曝した。そんな状況で目的を達成する為の過程を気にするなんて今さらだ。
唇を軽く舐めて湿らせ、まだ十分な余裕があるかのように微笑む。
「もちろん――自慰をです。ですから一緒にしましょう? 殿下もそのご様子では苦しいのではありませんか?」
わざとレオナルドに覆い被さるよう身を屈めれば、鋭く息を呑む音が聞こえた。
身体を強張らせ、緊張した気配が伝わって来る。フランチェスカに触れるなと言ったのだ。自分もフランチェスカに触れてしまわない為だろう。
両手首を縛る紐に指をかける。いつレオナルドが目を覚ますか分からない状況に、無意識のうちに焦っていたらしい。強化に施したフランチェスカの魔力が荒れて幾重にも絡まっている。
ランプの光で昼間のように明るく照らされた室内は静かで、どちらのものともしれない乱れた呼吸の音と、フランチェスカが解こうとする紐が擦れ合う音だけが響く。
ふと視線を落とせば、揺れるふくらみの向こうに歯を食いしばって顔を背けるレオナルドが見えた。
高潔な王太子が慌てる様が見たくなり、身体を支えるふりをしてわずかに身を低くする。レオナルドの髪から、自分の髪と同じ匂いがしていることに気がついた。
同じ宿の、同じバスルームを使ったのだ。当たり前と言えば当たり前の結果に甘酸っぱい感情を覚える。
「自分で解くから、そこを下りてくれ」
場違いな乙女のときめきをレオナルドの声が中断させた。
「ですが、その状態で魔力を使われては」
「攻撃魔法を使うわけでもないし少しなら問題ない」
「――分かりました」
フランチェスカがおとなしく脇にずれるとレオナルドの指先に力が込められたのが分かった。
具現化した金色の光が紐全体に複雑な網状の模様を浮き上がらせる。絡みついたフランチェスカの魔力を無効化するべく、レオナルドの魔力が働きかけているのだ。
ぱきん、と薄いガラスが割れるような音を立てて光は細かい粒となって弾ける。すぐに跡形もなく消え去り、手首を縛る紐も解けた。
レオナルドは両手を動かして自由の身になったことを確認する。けれどバランスの崩れた状態で魔力を使ったことの負担は多少なりともあったようで、その動作はどこか緩慢なものだった。
「聖女殿、今夜のことは不問にするからもう寝た方がいい」
「いやです」
自分でも驚くほど鋭い声が答えた。
欲しくてたまらないのに、手に入らないから意地になって癇癪を起こしている。自覚はあった。予想外の反応にレオナルドはどう答えるべきか迷っているようだ。
強引な魔力消費の代償に失った体力が回復するのを待つ間、屹立が萎えても困る。
どうせ今まで自己本位な行動を取り続けたのだ。この期に及んで思いやりを示したって意味がない。
フランチェスカは緩く波打つプラチナブロンドを耳にかけて背中へ流すと、ベッドの上部に置かれた大きなクッションのいくつかをレオナルドの腰の辺りに移動させてもたれかかった。本気で自慰をしてみせるつもりなのかと目で問うレオナルドに笑みで答える。
勢いに任せて自分もすると言ったけれど自慰なんてしたことがない。年上の巫女たちに教わった知識だけがうっすらとある、快楽を得ようと意識して触れると気持ちの良い場所の一つであるふくらみに指を這わせた。
「あ……。ん、ぅ……」
鼻にかかった甘えた声が自然と口をつく。
不慣れな動きで自ら胸を揉みしだいた。小さな炎がどこからともなく灯り、ほんのりと薔薇色に染まる身体中に瞬く間に広がって行く。炎が広がるにつれ、ふくらみの頂上を控えめに飾る薄桃色の尖りは見たことがないくらい色濃くなって、その固さを増している。
自分の身体なのに遠慮がちに指先でそっと転がす。すると凪いだ水面に石が投げ込まれた時のように、緩やかな快楽の波紋がじんわりと生じた。
「ふぁ……っ」
初めて経験する甘やかな痺れが気持ちいい。
もっと、と今度は違う刺激を求めて引っかいた。軽い刺激でも先程より強い快楽が身体を満たす。いやいやとかぶりを振り、指でつまんだ。先端に向かって扱いたり、逆にふくらみに押し込んだり、初めてだからこそ何が良いのか探って触れる。
レオナルドはどんな愛で方をするのだろう。
やっぱり優しく?
それとも案外、意地悪?
本人が目の前にいるのに知らない。
でもフランチェスカがレオナルドの寵を得られるのなら、蕩けそうなほど甘く優しく愛して欲しい。
たくさん口づけを交わして、耳元で愛していると囁かれながら身も心も繋がる行為は何よりも幸せなはずだ。
「ぁ、ん、ん……っ」
「……くそ」
さしものレオナルドも淫靡な雰囲気に当てられたらしい。
王太子らしからぬ言葉を吐き捨てると、フランチェスカ同様にクッションに背中を預けた。勃ちあがったそれを右手で包むように握り、上下に動かしはじめる。その手つきは初めてする動きではないように見えて、フランチェスカの心を少し苛んだ。
ゆっくりと屹立を扱きあげながら、レオナルドは何を思っているのだろう。今、彼の脳裏に浮かんでいるのは他の女性なのだろうか。
(殿下がすでに知る、女性の身体)
たちまち醜い嫉妬心が込み上げ、フランチェスカは蜜に塗れた小さな蕾を覆う包皮をそっと剥いた。親指と人差し指とでつまみ、レオナルドの上下する手の動きに合わせて扱く。そうするとレオナルドに愛撫されているような錯覚をもたらし、一際強い快楽が身体を駆け巡った。
「ん……っ。で、ん、か……そこ……っ、気持ち、ぃ……!」
顔も名前も知らない恋敵に負けたくなくて、わざとレオナルドの意識を向けさせるよう敬称を呼んだ。
途端に強い視線を感じ、背筋が震えた。さらに足を開いて甘く濡れた桃色の秘裂を見せつける。淫らな水音をあげながら蕾を弄る指の動きが自然と速まった。
「あっ、ぁ……! 殿下、だめ、も……」
全身に視線が絡みつく。
理知的な緑色の目が今は確かな情欲に光り、フランチェスカだけを見ていた。
身近にいたら恋をしてしまうし、経験豊富な大人の女性であれば"大人の楽しみ方"を手ずから教えたいと思うだろう。まるで経験のないフランチェスカですら、そう思うのだから。
「――触れてはだめだ」
屹立に触れようと手を伸ばせば制止の声がかけられた。短い言葉でもさすが王太子と言うべきか、強い支配力が宿っている。
レオナルド自身は手首を拘束されていて動けない。異性に対する好意を持たれているわけでもない。
フランチェスカが失うものはなかったけれど強行するべき場面ではないと判断し、あえて無邪気に小首をかしげてみせた。
「情人でもない私に淫らな真似をさせたくないと仰るのなら、殿下ご自身の御手でお慰めになられてはいかがです?」
「何を、言って」
「両手首の紐を解いて差し上げますから、遠慮なくなさっていただいて構いません。何か興奮する為の視覚的な材料が欲しいのでしたら――ほら」
一夜限りで良いのだと乞うても、寵は得られない。
突きつけられる事実に身を裂かれるような痛みを伴いながら、フランチェスカはレオナルドを跨ぐ形で膝立ちの姿勢を取った。
熱い息をそろりと吐き出し、足のつけ根に指を這わせる。まだ誰の目にも触れさせたことのない秘裂に辿り着くと羞恥と興奮に背筋が震えた。指で押し開けば、一度も触れてすらいないのにはしたなく滴る蜜が指を濡らす。
ごくり、と生唾を飲み込む音が聞こえた。その行動を起こしたのが自分でなければレオナルドしかいない。顔を見やれば彼の視線はフランチェスカの足の間へと向けられていた。
「ご自身は見ないで欲しいと仰ったのに殿下は私の身体を、いちばん秘められた場所さえご覧になるのですね」
「それは……あなたが自ら足を開いたから」
「私をご覧になるかどうかは殿下のご意思による行動ではないと?」
レオナルドは今度は気まずそうに顔を背ける。
フランチェスカが奪ったのはあくまでも身体の自由だけだ。レオナルドが何を見て何を言おうと彼の意思に委ねた状態で肢体を曝したにすぎない。だから本当に見るつもりがないのであれば、今ではなくもっと早くにフランチェスカから視線を外せば良かった話だ。
けれどそうしなかったのは、少なくとも見たいという意思があったからではないのか。
曝け出されたものとは言え異性の身体に興奮を覚えた。
フランチェスカには責めているつもりは全くない。
けれど本能に従っただけの何らおかしくはない事実を指摘され、誇り高い王太子であるべくはずのレオナルドは屈辱が沸き上がって来たのか唇を噛んだ。
「では殿下、こうしませんか?」
提案する声が震える。
緊張と興奮とがない交ぜになって、新たな蜜が潤むのが分かった。
「私も、しますから」
「何、を」
やっぱりそれは言わなければいけないらしい。
捨てたはずの羞恥心が頬を染め、わずかな躊躇いを生じさせる。でもすでにもう身体は曝した。そんな状況で目的を達成する為の過程を気にするなんて今さらだ。
唇を軽く舐めて湿らせ、まだ十分な余裕があるかのように微笑む。
「もちろん――自慰をです。ですから一緒にしましょう? 殿下もそのご様子では苦しいのではありませんか?」
わざとレオナルドに覆い被さるよう身を屈めれば、鋭く息を呑む音が聞こえた。
身体を強張らせ、緊張した気配が伝わって来る。フランチェスカに触れるなと言ったのだ。自分もフランチェスカに触れてしまわない為だろう。
両手首を縛る紐に指をかける。いつレオナルドが目を覚ますか分からない状況に、無意識のうちに焦っていたらしい。強化に施したフランチェスカの魔力が荒れて幾重にも絡まっている。
ランプの光で昼間のように明るく照らされた室内は静かで、どちらのものともしれない乱れた呼吸の音と、フランチェスカが解こうとする紐が擦れ合う音だけが響く。
ふと視線を落とせば、揺れるふくらみの向こうに歯を食いしばって顔を背けるレオナルドが見えた。
高潔な王太子が慌てる様が見たくなり、身体を支えるふりをしてわずかに身を低くする。レオナルドの髪から、自分の髪と同じ匂いがしていることに気がついた。
同じ宿の、同じバスルームを使ったのだ。当たり前と言えば当たり前の結果に甘酸っぱい感情を覚える。
「自分で解くから、そこを下りてくれ」
場違いな乙女のときめきをレオナルドの声が中断させた。
「ですが、その状態で魔力を使われては」
「攻撃魔法を使うわけでもないし少しなら問題ない」
「――分かりました」
フランチェスカがおとなしく脇にずれるとレオナルドの指先に力が込められたのが分かった。
具現化した金色の光が紐全体に複雑な網状の模様を浮き上がらせる。絡みついたフランチェスカの魔力を無効化するべく、レオナルドの魔力が働きかけているのだ。
ぱきん、と薄いガラスが割れるような音を立てて光は細かい粒となって弾ける。すぐに跡形もなく消え去り、手首を縛る紐も解けた。
レオナルドは両手を動かして自由の身になったことを確認する。けれどバランスの崩れた状態で魔力を使ったことの負担は多少なりともあったようで、その動作はどこか緩慢なものだった。
「聖女殿、今夜のことは不問にするからもう寝た方がいい」
「いやです」
自分でも驚くほど鋭い声が答えた。
欲しくてたまらないのに、手に入らないから意地になって癇癪を起こしている。自覚はあった。予想外の反応にレオナルドはどう答えるべきか迷っているようだ。
強引な魔力消費の代償に失った体力が回復するのを待つ間、屹立が萎えても困る。
どうせ今まで自己本位な行動を取り続けたのだ。この期に及んで思いやりを示したって意味がない。
フランチェスカは緩く波打つプラチナブロンドを耳にかけて背中へ流すと、ベッドの上部に置かれた大きなクッションのいくつかをレオナルドの腰の辺りに移動させてもたれかかった。本気で自慰をしてみせるつもりなのかと目で問うレオナルドに笑みで答える。
勢いに任せて自分もすると言ったけれど自慰なんてしたことがない。年上の巫女たちに教わった知識だけがうっすらとある、快楽を得ようと意識して触れると気持ちの良い場所の一つであるふくらみに指を這わせた。
「あ……。ん、ぅ……」
鼻にかかった甘えた声が自然と口をつく。
不慣れな動きで自ら胸を揉みしだいた。小さな炎がどこからともなく灯り、ほんのりと薔薇色に染まる身体中に瞬く間に広がって行く。炎が広がるにつれ、ふくらみの頂上を控えめに飾る薄桃色の尖りは見たことがないくらい色濃くなって、その固さを増している。
自分の身体なのに遠慮がちに指先でそっと転がす。すると凪いだ水面に石が投げ込まれた時のように、緩やかな快楽の波紋がじんわりと生じた。
「ふぁ……っ」
初めて経験する甘やかな痺れが気持ちいい。
もっと、と今度は違う刺激を求めて引っかいた。軽い刺激でも先程より強い快楽が身体を満たす。いやいやとかぶりを振り、指でつまんだ。先端に向かって扱いたり、逆にふくらみに押し込んだり、初めてだからこそ何が良いのか探って触れる。
レオナルドはどんな愛で方をするのだろう。
やっぱり優しく?
それとも案外、意地悪?
本人が目の前にいるのに知らない。
でもフランチェスカがレオナルドの寵を得られるのなら、蕩けそうなほど甘く優しく愛して欲しい。
たくさん口づけを交わして、耳元で愛していると囁かれながら身も心も繋がる行為は何よりも幸せなはずだ。
「ぁ、ん、ん……っ」
「……くそ」
さしものレオナルドも淫靡な雰囲気に当てられたらしい。
王太子らしからぬ言葉を吐き捨てると、フランチェスカ同様にクッションに背中を預けた。勃ちあがったそれを右手で包むように握り、上下に動かしはじめる。その手つきは初めてする動きではないように見えて、フランチェスカの心を少し苛んだ。
ゆっくりと屹立を扱きあげながら、レオナルドは何を思っているのだろう。今、彼の脳裏に浮かんでいるのは他の女性なのだろうか。
(殿下がすでに知る、女性の身体)
たちまち醜い嫉妬心が込み上げ、フランチェスカは蜜に塗れた小さな蕾を覆う包皮をそっと剥いた。親指と人差し指とでつまみ、レオナルドの上下する手の動きに合わせて扱く。そうするとレオナルドに愛撫されているような錯覚をもたらし、一際強い快楽が身体を駆け巡った。
「ん……っ。で、ん、か……そこ……っ、気持ち、ぃ……!」
顔も名前も知らない恋敵に負けたくなくて、わざとレオナルドの意識を向けさせるよう敬称を呼んだ。
途端に強い視線を感じ、背筋が震えた。さらに足を開いて甘く濡れた桃色の秘裂を見せつける。淫らな水音をあげながら蕾を弄る指の動きが自然と速まった。
「あっ、ぁ……! 殿下、だめ、も……」
全身に視線が絡みつく。
理知的な緑色の目が今は確かな情欲に光り、フランチェスカだけを見ていた。
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