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「さようなら」
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「フィーナ、おいで」
黒竜を魔力で捕縛したミハエルが手を差し伸べる。
フィーナもまた手を伸ばし、優しさに溢れて心強い庇護の下に収まった。
だけど、安全な場所だからこそ不安になる。きっとまだレイジも王城内にいるはずだ。もしかしたら先程の咆哮に気がついたかもしれない。
「この一帯は間もなく崩壊する。その前に《天界》に戻ろう」
シーツに包まったままの肩を優しく抱き寄せ、兄は帰還を促した。
何も間違ってはいない。
黒竜は兄の魔力で捕縛されているのに、今にもその戒めを断ち切りそうな様子だった。目の前の黒竜は人間が変化したものとは言え、竜という古代から生きる種族自体が強大な力を持っている。天使長の妹ではあっても、攻撃に向かないフィーナの魔力では敵わない相手だ。
「お兄様待って、それじゃレイジ――王城にいる人たちが」
「君が人間の心配などしなくていい」
「でも」
フィーナは動けなかった。
「私……《天界》には、帰りません。《下界》にいたいのです」
首を振って自分の気持ちを兄に伝える。
兄に再会できて嬉しかった。
でもやっぱり《天界》に帰りたいとは思えなかった。
レイジの傍を、離れたくなかった。
「フィーナ、私の魔力が破られるのも時間の問題だ。ここに留まり続けるのは非常に危険だと、理解できてはいないのかい」
兄の言いつけを守らなかったからフィーナは《下界》に落ちた。そのうえで帰りたくないなんて、わがままでは済まされないことを言っているのに兄は優しい。
そんな兄の優しさにつけ込むフィーナは、いっそのこと早く堕天してしまえば良かった。
「ごめんなさい。不出来な妹で、本当にごめんなさい」
兄は謝罪なんて求めていない。
でもフィーナは謝罪の言葉しか口にできなかった。
兄が深く溜め息を吐いた。フィーナに呆れ果てている。当然だ。
フィーナも覚悟と共に息を飲み込む。
兄に守られるのをやめてレイジを探しに行こう。そう決めた。
「フィーナ!」
身を翻すフィーナの名を兄が呼ぶ。
掴める場所がなく、まさか髪を掴むわけにはいかずにシーツに手をかける。シーツが裂け、フィーナの左肩が剥き出しになった。
「この烙印は……。人間共にどんな仕打ちをされたの、フィーナ?」
「あ……」
冷ややかな声に、自分が咎められたわけでもないのにフィーナの心臓が凍りつく。
凌辱された夜にレイジにつけられた烙印。痛みがないからすっかり忘れていた。自分を抱きすくめるように両肩に手を回すフィーナに、兄が怒りを募らせて行く。その怒りもフィーナに対してではない。フィーナを傷つけた何者かに対してのものだ。
「私の大事な妹を傷物にしたのはどこの誰だ。罪を償わせてやる」
「ちが……。違うの、お兄様。これ、は」
「何が違うと言うんだい、フィーナ」
兄の手が首輪をなぞった。
「あまつさえ、首輪まではめられて……」
見えない刃に切られたかのように一本の紐と化したそれを、怒りのまま握りしめる。手の中で紅蓮の炎に包まれ、水晶ごと跡形もなくなった。
「お兄様、話を聞いて」
「何の話を聞けと?」
地を這うような咆哮が響く。竜の体表を小さな稲妻がいくつも覆っていた。魔力による呪縛が解かれようとしている。
兄が忌々しげに魔力を叩き込むと、衝撃で後ろの壁が崩れ落ちた。
穴の開いた壁の向こうに見慣れた銀色が現れる。
レイジと目が合った瞬間、その目がかすかに揺れるのが見えた。
こっちに来い。そう言ってくれたら、フィーナは全てを捨ててもいいのに。
でも、その言葉は絶対に言ってもらえないと分かっている。
「来たら、だめ……! 逃げてレイジ!」
叫んでからフィーナは自らの首筋を抑えた。
首輪は兄の手で外されている。だからもう意思の疎通ができない。レイジももちろんそれは分かっただろう。唇が何かの言葉を紡いだけれど、フィーナには分からなかった。
フィーナは悟る。
一緒になんて、いられるはずもなかった。
一緒にいたいなんて、願うことさえも許されなかった。
「ずいぶんとあの人間に肩入れしているようだね、フィーナ。まさか人間と恋に落ちたのかな」
「こ、恋に落ちたわけじゃ」
白い銃を構え、レイジは腐食した鱗を狙って撃つ。けれどなおも硬い鱗を貫通することはできていないようだった。
リュシフェルはどこにいるのだろう。
兄と比肩するほどの魔力を持つ彼がいたら竜であろうと倒せるはずだ。
憎悪を抱き続けていた異母兄だと気がついたのか、竜の青い目がレイジに向けられる。レイジは自分の前に魔力で障壁を張りはしたものの、竜から見たらおそらくは紙にも等しいものに違いない。
猫にいたぶられるネズミさながらにレイジは壁に追い込まれて行く。
「お兄様お願い、レイジを助けてあげて」
「フィーナ、私が人間を、ましてや可愛い妹を傷物にした男を助けるはずがないだろう?」
フィーナは自分の手を握りしめた。
優しい兄が何でも言うことを聞いてくれると思ったら大間違いだ。決意のこもった目に、兄は聞き分けのない子供を諭すように話しかける。
「私より人間のあの男を選ぶのかい。天使も、悪魔も、人間も敵に回し、あの男も味方である保証などないのに」
「それでも、いいの。私……!」
フィーナは兄の手を振り払った。
レイジの元へ駆け寄ろうとするその眼前で、竜の前足が大きく薙いだ。胸を抉られたのか、レイジの上半身から血しぶきが吹き上がる。
「レイジ!」
レイジは膝をつき、右手で口元を覆った。咳込むと、その指の隙間から大量の鮮血が滴り落ちる。傷が深く、内臓まで傷つけられてしまっているようだった。
血が止まらない。レイジの命がこぼれ落ちて行く様にフィーナはかぶりを振った。荒い呼吸を繰り返し、力を失って倒れ込みそうになるのを咄嗟に支えて床に寝かせる。
無防備な背後で竜が怒り狂ったかのように幾度も咆哮をあげ、闇雲に前足を振るう。天井からぶら下がるシャンデリアに当たったのか、ガラスの割れる音がした。
竜の中に残されたアレクの良心の呵責が、竜の本能と衝突して荒ぶっているのだと思った。兄弟仲は良くはなかったようだけれど、半分だけとは言え血を分けた兄弟であることに変わりないのだ。きっとアレクにも、レイジの良いところは見えていた。
レイジの手を握り、必死で傷を癒やそうとするも、魔力が上手く扱えない。
すでにもう堕天がはじまっていて天使の魔力を使えないのだろうか。
でもそれなら兄が連れて帰ろうとするはずもない。
視界の端に、竜の口の中に赤いものが見えた。
炎を吐こうとしている。
(このまま……二人一緒に死ねたら、幸せ?)
そうして生まれ変わって再び巡り会えたなら、幸せになれるだろうか。
「フィーナ、何をしている!」
兄の叱責が飛んだ。
けれどフィーナは動けない。ミハエルは忌々しげにレイジを見やり、いともたやすく竜の首をはねた。本当に、ミエハルにとっては竜も、レイジとアレクの確執も、この王国の人々も、フィーナ以外は些末なものだったのだ。
肩で息をする。
竜を倒す為に魔力を使った疲弊ではなく、フィーナに呆れ果ててのものだ。
ゆっくりと歩み寄るとフィーナの横に膝をついた。
「《下界》に長くいたせいで魔素に蝕まれてしまっているようだね」
「私……堕天しているわけじゃないの……?」
「うん。私と《天界》に帰ろう、フィーナ。そうしたらその男を助けてあげてもいい」
フィーナはどんどん冷たくなって行くレイジの頬を優しく撫でた。
レイジには生きていて欲しい。
そうして、人間の女性と結ばれて――。
「分かり、ました……」
先を考えることを拒絶するようにミハエルの腕に縋り、訴えかける。
「帰って、どんな罰だって受けます。だからどうか、レイジだけは助けてあげて下さい」
「フィーナ、別に私は君を罰したいわけではないよ。君さえ帰って来てくれるのなら、そこの人間の命などどうだっていい」
「た、助けては、くれないのですか」
「もちろん助けるよ。可愛い妹のたっての願いだからね」
フィーナは無力な自分にその場に頽れた。何もできずに泣くことしかできない自分の前で、レイジの傷は兄によって癒やされて行く。
ここで二人で死ぬことも、ここではない場所で二人で生きて行くことも叶わない。
だけど、フィーナが《天界》に帰りさえしたら後は何でもいいと兄が言ったようにフィーナも、レイジが生きていてくれるのならそれで良かった。
血に濡れたレイジの唇をそっと指で拭い、自らのそれを重ねる。
「――さようなら、レイジ」
お幸せに、なんて願ってもいないことは、たとえ伝わらなくても言えなかった。
黒竜を魔力で捕縛したミハエルが手を差し伸べる。
フィーナもまた手を伸ばし、優しさに溢れて心強い庇護の下に収まった。
だけど、安全な場所だからこそ不安になる。きっとまだレイジも王城内にいるはずだ。もしかしたら先程の咆哮に気がついたかもしれない。
「この一帯は間もなく崩壊する。その前に《天界》に戻ろう」
シーツに包まったままの肩を優しく抱き寄せ、兄は帰還を促した。
何も間違ってはいない。
黒竜は兄の魔力で捕縛されているのに、今にもその戒めを断ち切りそうな様子だった。目の前の黒竜は人間が変化したものとは言え、竜という古代から生きる種族自体が強大な力を持っている。天使長の妹ではあっても、攻撃に向かないフィーナの魔力では敵わない相手だ。
「お兄様待って、それじゃレイジ――王城にいる人たちが」
「君が人間の心配などしなくていい」
「でも」
フィーナは動けなかった。
「私……《天界》には、帰りません。《下界》にいたいのです」
首を振って自分の気持ちを兄に伝える。
兄に再会できて嬉しかった。
でもやっぱり《天界》に帰りたいとは思えなかった。
レイジの傍を、離れたくなかった。
「フィーナ、私の魔力が破られるのも時間の問題だ。ここに留まり続けるのは非常に危険だと、理解できてはいないのかい」
兄の言いつけを守らなかったからフィーナは《下界》に落ちた。そのうえで帰りたくないなんて、わがままでは済まされないことを言っているのに兄は優しい。
そんな兄の優しさにつけ込むフィーナは、いっそのこと早く堕天してしまえば良かった。
「ごめんなさい。不出来な妹で、本当にごめんなさい」
兄は謝罪なんて求めていない。
でもフィーナは謝罪の言葉しか口にできなかった。
兄が深く溜め息を吐いた。フィーナに呆れ果てている。当然だ。
フィーナも覚悟と共に息を飲み込む。
兄に守られるのをやめてレイジを探しに行こう。そう決めた。
「フィーナ!」
身を翻すフィーナの名を兄が呼ぶ。
掴める場所がなく、まさか髪を掴むわけにはいかずにシーツに手をかける。シーツが裂け、フィーナの左肩が剥き出しになった。
「この烙印は……。人間共にどんな仕打ちをされたの、フィーナ?」
「あ……」
冷ややかな声に、自分が咎められたわけでもないのにフィーナの心臓が凍りつく。
凌辱された夜にレイジにつけられた烙印。痛みがないからすっかり忘れていた。自分を抱きすくめるように両肩に手を回すフィーナに、兄が怒りを募らせて行く。その怒りもフィーナに対してではない。フィーナを傷つけた何者かに対してのものだ。
「私の大事な妹を傷物にしたのはどこの誰だ。罪を償わせてやる」
「ちが……。違うの、お兄様。これ、は」
「何が違うと言うんだい、フィーナ」
兄の手が首輪をなぞった。
「あまつさえ、首輪まではめられて……」
見えない刃に切られたかのように一本の紐と化したそれを、怒りのまま握りしめる。手の中で紅蓮の炎に包まれ、水晶ごと跡形もなくなった。
「お兄様、話を聞いて」
「何の話を聞けと?」
地を這うような咆哮が響く。竜の体表を小さな稲妻がいくつも覆っていた。魔力による呪縛が解かれようとしている。
兄が忌々しげに魔力を叩き込むと、衝撃で後ろの壁が崩れ落ちた。
穴の開いた壁の向こうに見慣れた銀色が現れる。
レイジと目が合った瞬間、その目がかすかに揺れるのが見えた。
こっちに来い。そう言ってくれたら、フィーナは全てを捨ててもいいのに。
でも、その言葉は絶対に言ってもらえないと分かっている。
「来たら、だめ……! 逃げてレイジ!」
叫んでからフィーナは自らの首筋を抑えた。
首輪は兄の手で外されている。だからもう意思の疎通ができない。レイジももちろんそれは分かっただろう。唇が何かの言葉を紡いだけれど、フィーナには分からなかった。
フィーナは悟る。
一緒になんて、いられるはずもなかった。
一緒にいたいなんて、願うことさえも許されなかった。
「ずいぶんとあの人間に肩入れしているようだね、フィーナ。まさか人間と恋に落ちたのかな」
「こ、恋に落ちたわけじゃ」
白い銃を構え、レイジは腐食した鱗を狙って撃つ。けれどなおも硬い鱗を貫通することはできていないようだった。
リュシフェルはどこにいるのだろう。
兄と比肩するほどの魔力を持つ彼がいたら竜であろうと倒せるはずだ。
憎悪を抱き続けていた異母兄だと気がついたのか、竜の青い目がレイジに向けられる。レイジは自分の前に魔力で障壁を張りはしたものの、竜から見たらおそらくは紙にも等しいものに違いない。
猫にいたぶられるネズミさながらにレイジは壁に追い込まれて行く。
「お兄様お願い、レイジを助けてあげて」
「フィーナ、私が人間を、ましてや可愛い妹を傷物にした男を助けるはずがないだろう?」
フィーナは自分の手を握りしめた。
優しい兄が何でも言うことを聞いてくれると思ったら大間違いだ。決意のこもった目に、兄は聞き分けのない子供を諭すように話しかける。
「私より人間のあの男を選ぶのかい。天使も、悪魔も、人間も敵に回し、あの男も味方である保証などないのに」
「それでも、いいの。私……!」
フィーナは兄の手を振り払った。
レイジの元へ駆け寄ろうとするその眼前で、竜の前足が大きく薙いだ。胸を抉られたのか、レイジの上半身から血しぶきが吹き上がる。
「レイジ!」
レイジは膝をつき、右手で口元を覆った。咳込むと、その指の隙間から大量の鮮血が滴り落ちる。傷が深く、内臓まで傷つけられてしまっているようだった。
血が止まらない。レイジの命がこぼれ落ちて行く様にフィーナはかぶりを振った。荒い呼吸を繰り返し、力を失って倒れ込みそうになるのを咄嗟に支えて床に寝かせる。
無防備な背後で竜が怒り狂ったかのように幾度も咆哮をあげ、闇雲に前足を振るう。天井からぶら下がるシャンデリアに当たったのか、ガラスの割れる音がした。
竜の中に残されたアレクの良心の呵責が、竜の本能と衝突して荒ぶっているのだと思った。兄弟仲は良くはなかったようだけれど、半分だけとは言え血を分けた兄弟であることに変わりないのだ。きっとアレクにも、レイジの良いところは見えていた。
レイジの手を握り、必死で傷を癒やそうとするも、魔力が上手く扱えない。
すでにもう堕天がはじまっていて天使の魔力を使えないのだろうか。
でもそれなら兄が連れて帰ろうとするはずもない。
視界の端に、竜の口の中に赤いものが見えた。
炎を吐こうとしている。
(このまま……二人一緒に死ねたら、幸せ?)
そうして生まれ変わって再び巡り会えたなら、幸せになれるだろうか。
「フィーナ、何をしている!」
兄の叱責が飛んだ。
けれどフィーナは動けない。ミハエルは忌々しげにレイジを見やり、いともたやすく竜の首をはねた。本当に、ミエハルにとっては竜も、レイジとアレクの確執も、この王国の人々も、フィーナ以外は些末なものだったのだ。
肩で息をする。
竜を倒す為に魔力を使った疲弊ではなく、フィーナに呆れ果ててのものだ。
ゆっくりと歩み寄るとフィーナの横に膝をついた。
「《下界》に長くいたせいで魔素に蝕まれてしまっているようだね」
「私……堕天しているわけじゃないの……?」
「うん。私と《天界》に帰ろう、フィーナ。そうしたらその男を助けてあげてもいい」
フィーナはどんどん冷たくなって行くレイジの頬を優しく撫でた。
レイジには生きていて欲しい。
そうして、人間の女性と結ばれて――。
「分かり、ました……」
先を考えることを拒絶するようにミハエルの腕に縋り、訴えかける。
「帰って、どんな罰だって受けます。だからどうか、レイジだけは助けてあげて下さい」
「フィーナ、別に私は君を罰したいわけではないよ。君さえ帰って来てくれるのなら、そこの人間の命などどうだっていい」
「た、助けては、くれないのですか」
「もちろん助けるよ。可愛い妹のたっての願いだからね」
フィーナは無力な自分にその場に頽れた。何もできずに泣くことしかできない自分の前で、レイジの傷は兄によって癒やされて行く。
ここで二人で死ぬことも、ここではない場所で二人で生きて行くことも叶わない。
だけど、フィーナが《天界》に帰りさえしたら後は何でもいいと兄が言ったようにフィーナも、レイジが生きていてくれるのならそれで良かった。
血に濡れたレイジの唇をそっと指で拭い、自らのそれを重ねる。
「――さようなら、レイジ」
お幸せに、なんて願ってもいないことは、たとえ伝わらなくても言えなかった。
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