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王家
強い力を揮う覚悟
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「お加減はいかがですか」
「――頭が重い」
鈍く軋む頭に不快感を覚えながら眉根を寄せ、質問に答える。尋ねた紳士――宰相はわずかに苦笑を浮かべて言葉を続けた。
「一度に大量の情報が戻りましたから、二、三日はひどく頭が重い状態が続くかと思われます。他にも異常を感じられるところはございますか」
「今のところは特にないな」
「承知致しました。では念の為、経過観察は忘れずに以前の生活を少しずつ取り戻していただきましょう」
それでよろしいですか、と意思の確認はしない。王太子としての記憶も戻った以上、覆せない決定事項だからだ。
ヘッドボードに深く背中を預け、大きく息を吐く。
王城に戻って一週間が過ぎた今日、いつまでも記憶を失ったままでは何かと差し障りがあると、王家に仕える治癒魔法師の力により半ば強引に記憶を戻されていた。
人の精神に働きかける魔法は膨大な魔力を消費するだけでなく、魔力を繊細にコントロールする技術も同時に必要とされる。故に使える存在は限られ、ましてや王太子の精神に作用させるとあっては施術した側の負担も相当大きかったに違いない。
治癒魔法師に十分な休養と報酬を与えるよう言い渡したのが、記憶が戻ってから最初にした王太子としての命だった。
「――そういえば」
「何か気になることでも?」
「例の令嬢たちの記憶は、魔術を以ってしても戻せないのだろうか」
精神の操作は一歩間違うと、その人物が培って来た人格や思考を大きく歪ませかねない。
洗脳や魅了といった手段で傀儡にされてしまう危険性が非常に高く、精神を鎮静化させる以外の干渉を目的とした魔法はどの魔法国家においても禁呪に指定されていた。そして禁呪に属される魔法が使えるような魔術師も、少なくとも今現在は確認されていない。
使用できる存在はいなくても万が一の事態に備え、リヒトはもちろん、王族は精神への外部干渉に対して精霊の加護による強い耐性を持っている。
だから今回は王弟の立ち合いの元で強硬手段に出られたが、記憶に影響をもたらすような魔術は禁忌に等しく、令嬢たちには試されていないはずだ。
「どうでしょうか」
宰相は慎重に言葉を選びながら口にする。
「殿下の場合、記憶の損傷はあくまでも物理的な要素による抑制だと判断された為、幸いにして効果が発揮されました。しかし――」
「彼女たちも同じケースであるとは限らない、と」
「心神が喪失していると外からでも分かるほどとなれば、かなり精神の損傷が激しい状態と言えます。元の明るさを取り戻せるのなら、親心としてはたとえ禁呪であろうとも真っ先にすがりたくはございましょう」
「協力を仰げる家だけで構わない。精神に干渉できる余地があるのか調べてくれないか」
宰相は「畏まりました」と頭を下げ、あまり会話を続けては記憶を取り戻したばかりのリヒトの負担になると気遣って部屋を後にした。
一人になったリヒトは天を仰ぎ、溜め息を吐く。
善き施政者の姿を失いかけている国王と、過去の記憶を失った王太子。
国の中枢を担うにはあまりにも危険な存在だが、精霊との契約で王位は穢れなき者に移譲はできない。もし契約を違えば、この国は瞬時に加護を失って滅亡する運命にあった。
短期間とは言えそんな状態でよくも国内外の平穏な状態を保っていられたものだ。叔父や宰相の手腕に感謝するしかない。
ざっと振り返っただけだが記憶に不自然な欠けもないようだ。
これで元の生活に戻った、そう言っても良いだろう。
(でもアリィ。僕の周りには君だけがいない)
そう、元の生活に戻った。
アリーシェリナのいない日々が再び訪れるのだ。
幼いアリーシェリナが絵本に描かれた風景に心を寄せていたように、リヒトもまた彼女との思い出を心から何度も取り出しては大切に眺め、想いを馳せる。
記憶を持っていても失っても変わらない。だからこそ執着なのだ。生半可なことでは想いを断ち切るなどできはしなかった。
(三度目の失敗は絶対にしない)
アリーシェリナが焦がれる風景を一緒に見に行こうと約束した。
二度も自らの未熟さ無力さを思い知ったのだ。次は絶対に手に入れる。
強い決意を胸に秘め、リヒトは静かに目を伏せた。
「残念なお知らせがございます」
数日後、部屋を訪れた宰相は珍しく表情を曇らせた。
聞かずとも言いたいことの察しはついたが、無言で見やって先を促す。しばしのためらいの後、宰相は覚悟を決めたように深く息を吐いた。
「令嬢が王都に留まっている四家に対し、期待を持たせても酷ですので戻らない可能性も高いと称したうえで治癒魔法団の精鋭に治療に当たらせましたが――」
言葉を濁したのは、期待していた効果は全く得られなかったということだと想像に難くない。
ある意味予想通りの結果ではある。
リヒトは宰相が呑み込んだ言葉を引き継いだ。
「彼女たちが快復することはなかった、と」
「ええ。彼女たちは多少の差異はあれど魂そのものが欠けているとのことです」
「魂そのものが? どういうことだ」
リヒトの質問に宰相は手元の書類を数枚めくった。
それから苦々しげな面持ちで読み上げる。
「魔術医療団からの報告書によれば、何らかの力で記憶を司る場所が大きく抉られたような状態になっているそうです」
「何らかの力も何も、そんな場所に被害を与えられるのは魔力しかないと思うが」
「――そうですね」
リヒトは自らの顎を親指で人差し指でつまんだ。
(何者かが禁呪か、限りなくそれ近い魔術を用いて令嬢たちの記憶を奪った――そういうことか)
だとしたら考えられる可能性は多くない。
一つは、見られては困るものを見られたから口封じの為に。
一つは、魔術の効果を確認する為に。
一つは、記憶なり魂なりの情報を得る為に。
(現実的なのは口封じの為だが、そこまでするだろうか。口封じが目的ならそれこそ帰す必要はない)
それとも命を奪うには抵抗があったのか。見られては困るようなことをしていたのに?
誰が、何を目的としているのかは相変わらず分からない状況では、あらゆる要素が憶測の域を出ない。
それでも一つだけ、ようやく分かった事実がある。
ただし、喜ばしいものではない。
そして宰相も同じ考えに思い至ったからこそ、この表情なのだろう。
「悪意があるかどうかはこの際別として、我が国には禁呪を扱えるほどの厄介な魔術師が少なくとも一人は潜んでいるんだな」
「認めたくはない事実ではありますが、残念ながらそういうことになりますね」
溜め息すら押し込めるような重い空気が部屋に満ちたようだった。
平穏を脅かす脅威が確実に存在している。
だが、最初の事件発生から五年も経つのに未だ足跡一つ見つけられない。
リヒトは軽く頭を振って払い落とす。
このままいつまでも後手を甘んじていては、取り返しのつかない状況になりかねない。断続的とは言え同じことが五度も繰り返されているのだ。何らかの意図があることは疑いようもなく、そろそろ覚悟を決める必要があった。
「この件を父上はどれくらい知っている?」
「陛下の元には現在、王弟たるハインリヒ公から報告が行っております」
「では父上は僕と同等の情報を得たうえで、この状況にあると」
リヒトの真意を察した宰相は神妙な面持ちで頷いた。
「今後も殿下に全て一任されるものとお考えになられてもよろしいでしょう」
諦めとも失望ともしれない感情が渦巻く。
いや、とうに分かっていたことではないか。
母が死んだと同時に、父も死んだ。その時からずっと、この国に王などいない。そして新たな王となりえるのはリヒト一人だけだ。
リヒトは一度唇を引き結び、揺らぎのない声で宣言をした。
「半年後、成人の儀を終え次第妃を娶り、父上から王位を譲り受ける」
「――頭が重い」
鈍く軋む頭に不快感を覚えながら眉根を寄せ、質問に答える。尋ねた紳士――宰相はわずかに苦笑を浮かべて言葉を続けた。
「一度に大量の情報が戻りましたから、二、三日はひどく頭が重い状態が続くかと思われます。他にも異常を感じられるところはございますか」
「今のところは特にないな」
「承知致しました。では念の為、経過観察は忘れずに以前の生活を少しずつ取り戻していただきましょう」
それでよろしいですか、と意思の確認はしない。王太子としての記憶も戻った以上、覆せない決定事項だからだ。
ヘッドボードに深く背中を預け、大きく息を吐く。
王城に戻って一週間が過ぎた今日、いつまでも記憶を失ったままでは何かと差し障りがあると、王家に仕える治癒魔法師の力により半ば強引に記憶を戻されていた。
人の精神に働きかける魔法は膨大な魔力を消費するだけでなく、魔力を繊細にコントロールする技術も同時に必要とされる。故に使える存在は限られ、ましてや王太子の精神に作用させるとあっては施術した側の負担も相当大きかったに違いない。
治癒魔法師に十分な休養と報酬を与えるよう言い渡したのが、記憶が戻ってから最初にした王太子としての命だった。
「――そういえば」
「何か気になることでも?」
「例の令嬢たちの記憶は、魔術を以ってしても戻せないのだろうか」
精神の操作は一歩間違うと、その人物が培って来た人格や思考を大きく歪ませかねない。
洗脳や魅了といった手段で傀儡にされてしまう危険性が非常に高く、精神を鎮静化させる以外の干渉を目的とした魔法はどの魔法国家においても禁呪に指定されていた。そして禁呪に属される魔法が使えるような魔術師も、少なくとも今現在は確認されていない。
使用できる存在はいなくても万が一の事態に備え、リヒトはもちろん、王族は精神への外部干渉に対して精霊の加護による強い耐性を持っている。
だから今回は王弟の立ち合いの元で強硬手段に出られたが、記憶に影響をもたらすような魔術は禁忌に等しく、令嬢たちには試されていないはずだ。
「どうでしょうか」
宰相は慎重に言葉を選びながら口にする。
「殿下の場合、記憶の損傷はあくまでも物理的な要素による抑制だと判断された為、幸いにして効果が発揮されました。しかし――」
「彼女たちも同じケースであるとは限らない、と」
「心神が喪失していると外からでも分かるほどとなれば、かなり精神の損傷が激しい状態と言えます。元の明るさを取り戻せるのなら、親心としてはたとえ禁呪であろうとも真っ先にすがりたくはございましょう」
「協力を仰げる家だけで構わない。精神に干渉できる余地があるのか調べてくれないか」
宰相は「畏まりました」と頭を下げ、あまり会話を続けては記憶を取り戻したばかりのリヒトの負担になると気遣って部屋を後にした。
一人になったリヒトは天を仰ぎ、溜め息を吐く。
善き施政者の姿を失いかけている国王と、過去の記憶を失った王太子。
国の中枢を担うにはあまりにも危険な存在だが、精霊との契約で王位は穢れなき者に移譲はできない。もし契約を違えば、この国は瞬時に加護を失って滅亡する運命にあった。
短期間とは言えそんな状態でよくも国内外の平穏な状態を保っていられたものだ。叔父や宰相の手腕に感謝するしかない。
ざっと振り返っただけだが記憶に不自然な欠けもないようだ。
これで元の生活に戻った、そう言っても良いだろう。
(でもアリィ。僕の周りには君だけがいない)
そう、元の生活に戻った。
アリーシェリナのいない日々が再び訪れるのだ。
幼いアリーシェリナが絵本に描かれた風景に心を寄せていたように、リヒトもまた彼女との思い出を心から何度も取り出しては大切に眺め、想いを馳せる。
記憶を持っていても失っても変わらない。だからこそ執着なのだ。生半可なことでは想いを断ち切るなどできはしなかった。
(三度目の失敗は絶対にしない)
アリーシェリナが焦がれる風景を一緒に見に行こうと約束した。
二度も自らの未熟さ無力さを思い知ったのだ。次は絶対に手に入れる。
強い決意を胸に秘め、リヒトは静かに目を伏せた。
「残念なお知らせがございます」
数日後、部屋を訪れた宰相は珍しく表情を曇らせた。
聞かずとも言いたいことの察しはついたが、無言で見やって先を促す。しばしのためらいの後、宰相は覚悟を決めたように深く息を吐いた。
「令嬢が王都に留まっている四家に対し、期待を持たせても酷ですので戻らない可能性も高いと称したうえで治癒魔法団の精鋭に治療に当たらせましたが――」
言葉を濁したのは、期待していた効果は全く得られなかったということだと想像に難くない。
ある意味予想通りの結果ではある。
リヒトは宰相が呑み込んだ言葉を引き継いだ。
「彼女たちが快復することはなかった、と」
「ええ。彼女たちは多少の差異はあれど魂そのものが欠けているとのことです」
「魂そのものが? どういうことだ」
リヒトの質問に宰相は手元の書類を数枚めくった。
それから苦々しげな面持ちで読み上げる。
「魔術医療団からの報告書によれば、何らかの力で記憶を司る場所が大きく抉られたような状態になっているそうです」
「何らかの力も何も、そんな場所に被害を与えられるのは魔力しかないと思うが」
「――そうですね」
リヒトは自らの顎を親指で人差し指でつまんだ。
(何者かが禁呪か、限りなくそれ近い魔術を用いて令嬢たちの記憶を奪った――そういうことか)
だとしたら考えられる可能性は多くない。
一つは、見られては困るものを見られたから口封じの為に。
一つは、魔術の効果を確認する為に。
一つは、記憶なり魂なりの情報を得る為に。
(現実的なのは口封じの為だが、そこまでするだろうか。口封じが目的ならそれこそ帰す必要はない)
それとも命を奪うには抵抗があったのか。見られては困るようなことをしていたのに?
誰が、何を目的としているのかは相変わらず分からない状況では、あらゆる要素が憶測の域を出ない。
それでも一つだけ、ようやく分かった事実がある。
ただし、喜ばしいものではない。
そして宰相も同じ考えに思い至ったからこそ、この表情なのだろう。
「悪意があるかどうかはこの際別として、我が国には禁呪を扱えるほどの厄介な魔術師が少なくとも一人は潜んでいるんだな」
「認めたくはない事実ではありますが、残念ながらそういうことになりますね」
溜め息すら押し込めるような重い空気が部屋に満ちたようだった。
平穏を脅かす脅威が確実に存在している。
だが、最初の事件発生から五年も経つのに未だ足跡一つ見つけられない。
リヒトは軽く頭を振って払い落とす。
このままいつまでも後手を甘んじていては、取り返しのつかない状況になりかねない。断続的とは言え同じことが五度も繰り返されているのだ。何らかの意図があることは疑いようもなく、そろそろ覚悟を決める必要があった。
「この件を父上はどれくらい知っている?」
「陛下の元には現在、王弟たるハインリヒ公から報告が行っております」
「では父上は僕と同等の情報を得たうえで、この状況にあると」
リヒトの真意を察した宰相は神妙な面持ちで頷いた。
「今後も殿下に全て一任されるものとお考えになられてもよろしいでしょう」
諦めとも失望ともしれない感情が渦巻く。
いや、とうに分かっていたことではないか。
母が死んだと同時に、父も死んだ。その時からずっと、この国に王などいない。そして新たな王となりえるのはリヒト一人だけだ。
リヒトは一度唇を引き結び、揺らぎのない声で宣言をした。
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