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王家
希望を塗り潰す闇
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母を失って以降の父は以前のような良き施政者の姿を失いつつあり、代わりに宰相をはじめとする重鎮たちやリヒトに少しずつ執務の移譲をはじめていた。
時折、らしくもなくぼんやりとしているように見えるのはやはり、母の喪失はそれだけ大きなものだったからだろう。
王太子として。同じ穢れを持つ者として。リヒトには最後まで見届ける義務があるように思えた。
「アズレット伯爵家より、例の事件と関連すると見られる届けが出ております」
「これで三人目か?」
「はい」
宰相の読み上げた書類の内容にリヒトは思わず溜め息を吐き、右手で目元を覆った。
リヒトが父の代わりに政に深く携わるようになって再び約三年の月日が過ぎた。
しかし年が明けて半年ほど経った頃、治安が良いはずの王都で年頃の令嬢が行方知れずになる事件が起きはじめ、三月ほどの短期間ですでに三人の被害者が出ている。
「犯人と思しき存在から金銭の要求などは?」
「今現在はないようです」
「金目当てではないのだろうか」
「残念ながら私では判断がつきかねます」
現状の報告を受け、天を仰ぐ。
何も連絡がないことは逆に家族の心配を煽っていた。金を積んで解決できるのなら従うものを、何も提示されないのだから当然だ。
似たような手口で三人も被害に遭う以上、何らかの組織が関与している可能性は高いが、あくまでも可能性の話だ。王都の治安自体が荒れているわけでもない。
にも拘わらず平穏な暮らしから突如として令嬢が姿を消す。それが大きな問題だった。
(父上なら、どう対処しているだろうか)
口に出しかけた弱音はかろうじて呑み込む。
王とはどうあるべきか。
幼い頃から父直々に聞かされている。
だが、ありとあらゆる事件や災害を細かく想定した対処法を叩き込まれているわけではない。その場によって変わる状況を元に冷静に、かつ正確に判断を下すのが王の手腕だ。
少なくとも今は、どこに潜んでいるかもしれない犯人を刺激するのは得策ではないだろう。
「――よりいっそうの警備の強化を。夜会では特に厳重に」
「畏まりました。予算を新たに割り振って手配致します」
当たり障りのない警備の強化案。
それが王の代理を名乗るにはあまりにも幼すぎる、十六歳の王太子が命じられる最善の方法だった。
「最初に届けを出したドーラス子爵から、娘が戻って来たとの報告がありました」
よほど手慣れているのか、何の手がかりも掴めないまま三人目の事件が起きた一週間後、進展と思われる情報がもたらされた。
しかし宰相の表情は優れないものだ。戻っては来たが無事ではない。そういうことだろう。
「いえ、幸いにも外傷などは一切見当たってはおりません。ですがよほど恐ろしい目に遭ったのか、家族も判別できないほどの心神耗弱を引き起こしているようなのです」
リヒトの心情を察し、宰相は何とも言えない顔で状況を説明した。
ドーラス子爵令嬢の現状を聞き、リヒトは顎に手を押し当てる。
声明文もない以上、見えない何者かの狙いを考えたところで目的が分かるはずがない。
しかもリヒトを嘲笑うかのように、翌日には他の二人も全く同じ状態で戻って来たと報告があった。
(おそらく、大がかりな組織の絡んだ犯罪ではないはずだ)
思案しながら長い回廊を歩く。
リヒトとて、治安は良くとも後ろ暗い組織が存在していることは分かっている。
だが、そうした組織による事件なのだとしたら声明文を送らないのは不自然に思えたし、何よりも心神喪失した状態とは言えおとなしく帰したりするものなのか、疑問が拭えなかったのだ。
誰の目にも触れられず攫い、帰す。
報告がないだけで個人間で交渉があったと考えるべきだろうか。
だとしたら危険を伴う行動を取っても足がつかないと、絶対的な組織力があるということだ。ならば何故王家や高位貴族の当主を狙わずに年頃の令嬢ばかりを狙うのか説明がつかない。
それに――城内に流れる空気が含む魔力の淀みが少しずつ増えているような気がするのも、どうにも引っかかる。
「どこへ行こうとしている」
背後から鋭い声がかけられ、リヒトの足が止まった。
反射的に振り返り、ほんの一瞬、どんな反応をするべきか迷う。そこにいたのは父だった。
「父上……。お久し振りにございます」
「挨拶など良い。質問に答えよ」
父からただならぬ威圧を感じる。
甘い父親ではなかったが、少なくとも良好な親子関係は築けているつもりだ。
リヒトは気圧されないように踏み止まるのが精一杯だった。否、父が発しているのは威圧ではない。
(これは――殺気か? だとしたら何故? この先に、そんなに足を踏み入れられたくはないのか?)
父の目を見ても何も読み取ることはできない。さりげなく周囲を見渡し、今さらながら自分がどこに来ていたるか確認した。西の回廊から繋がる、地下のある一角だろうか。
何があったのか素早く記憶を手繰るも広い城内だ。今まで気にかけたことのない場所の構造を思い出せるほどの情報量もなかった。
「なかなか片づかない件に関して考えごとをしながら歩いていたら、気分が変わると思ったのか普段は足を運ばぬ場所へ無意識に来ていたようです」
「では早々に立ち去るが良い。この先は床が脆い危険な区域が広がっている。立ち入り禁止令を出そうと思っていた場所だ」
「御心遣い感謝致します。では」
適当にもっともらしい言い訳を立てて誤魔化せば、父からもおざなりな言葉が返って来る。来た道を戻るリヒトに冷ややかな視線が突き刺さった。
(やはり父上は、母上の死をきっかけに変わってしまった)
何気なく振り向くことさえ許さない。
血の繋がった父親からのものとは思えぬ鋭い視線は、わずかにリヒトの心を軋ませた。
表向きは平穏なまま二年が経った。
令嬢の失踪事件は多発こそしてはいないが、リヒトの幼い対応策が功を奏していると思ってはいない。
多発していないというだけで二年の間に新たに五人が行方不明になっており、心神喪失した状態で戻って来ている。こんな状況で改善されているなどと言えるはずもない。
同様に年頃の娘を持つ貴族たちの気が休まらないのも当然だろう。
高位貴族は静養の為など、もっともらしい建前の元に娘を領地に避難させはじめている。そこにどれほどの効果が出ているのか分からない警備の強化にくわえ、刑期を終えた犯罪者の調べ直しなど要望は尽きない。
令嬢たちの名誉の為に厳重な緘口令を敷いていても、市井にまで被害が広がれば噂もあっという間に広がって行くことは想像に難くなかった。
(アリィ。君に会いたい)
王太子でありながら日毎増す重責を負わされ、リヒトもさすがに精神的に滅入りはじめている。
それと同時にアリーシェリナへの思慕も強くなった。
もう八年も会っていない。ウィンドルフ侯爵には変わらずに手紙を出してはいるが、今やほぼ国王の代理と言ってもいいリヒトの立場に気兼ねしてか返事が来る頻度は減っていた。
あれから八年もの月日が経過している。
リヒトも数か月後には十九歳だ。水面下で繰り広げられている婚約者選びもかなり激しくなっているという。
いつまでも先送りにしたままではいられない。
八年で後ろ盾はそれなりに得たつもりだ。最初から何の意味もない貴族たちの反対を押し切り、アリーシェリナを婚約者に迎えてもいい頃だろう。
そして、できるのなら精霊とリヒト個人が契約を結びたい。
「少し出かけて来る」
宰相には無責任な短い言葉だけを言い残し、供もつけずにひたすら馬を走らせる。
目指すウィンドルフ領への道は覚えていたが、いつか堂々とアリーシェリナを迎えに行くその日の為に何度も頭に叩き込んでいた。
嵐が発生するのは夜だけだ。昼間は風が強いが問題なく行動はできる。
だがウィンドルフ侯爵だけでなく風と水の精霊も、執着に囚われたリヒトにアリーシェリナを託すには時期尚早だと思っていたのかもしれない。
突風に驚いた馬が前足を大きく跳ね上げ、次の瞬間にはリヒトは中空に投げ出されていた。
時折、らしくもなくぼんやりとしているように見えるのはやはり、母の喪失はそれだけ大きなものだったからだろう。
王太子として。同じ穢れを持つ者として。リヒトには最後まで見届ける義務があるように思えた。
「アズレット伯爵家より、例の事件と関連すると見られる届けが出ております」
「これで三人目か?」
「はい」
宰相の読み上げた書類の内容にリヒトは思わず溜め息を吐き、右手で目元を覆った。
リヒトが父の代わりに政に深く携わるようになって再び約三年の月日が過ぎた。
しかし年が明けて半年ほど経った頃、治安が良いはずの王都で年頃の令嬢が行方知れずになる事件が起きはじめ、三月ほどの短期間ですでに三人の被害者が出ている。
「犯人と思しき存在から金銭の要求などは?」
「今現在はないようです」
「金目当てではないのだろうか」
「残念ながら私では判断がつきかねます」
現状の報告を受け、天を仰ぐ。
何も連絡がないことは逆に家族の心配を煽っていた。金を積んで解決できるのなら従うものを、何も提示されないのだから当然だ。
似たような手口で三人も被害に遭う以上、何らかの組織が関与している可能性は高いが、あくまでも可能性の話だ。王都の治安自体が荒れているわけでもない。
にも拘わらず平穏な暮らしから突如として令嬢が姿を消す。それが大きな問題だった。
(父上なら、どう対処しているだろうか)
口に出しかけた弱音はかろうじて呑み込む。
王とはどうあるべきか。
幼い頃から父直々に聞かされている。
だが、ありとあらゆる事件や災害を細かく想定した対処法を叩き込まれているわけではない。その場によって変わる状況を元に冷静に、かつ正確に判断を下すのが王の手腕だ。
少なくとも今は、どこに潜んでいるかもしれない犯人を刺激するのは得策ではないだろう。
「――よりいっそうの警備の強化を。夜会では特に厳重に」
「畏まりました。予算を新たに割り振って手配致します」
当たり障りのない警備の強化案。
それが王の代理を名乗るにはあまりにも幼すぎる、十六歳の王太子が命じられる最善の方法だった。
「最初に届けを出したドーラス子爵から、娘が戻って来たとの報告がありました」
よほど手慣れているのか、何の手がかりも掴めないまま三人目の事件が起きた一週間後、進展と思われる情報がもたらされた。
しかし宰相の表情は優れないものだ。戻っては来たが無事ではない。そういうことだろう。
「いえ、幸いにも外傷などは一切見当たってはおりません。ですがよほど恐ろしい目に遭ったのか、家族も判別できないほどの心神耗弱を引き起こしているようなのです」
リヒトの心情を察し、宰相は何とも言えない顔で状況を説明した。
ドーラス子爵令嬢の現状を聞き、リヒトは顎に手を押し当てる。
声明文もない以上、見えない何者かの狙いを考えたところで目的が分かるはずがない。
しかもリヒトを嘲笑うかのように、翌日には他の二人も全く同じ状態で戻って来たと報告があった。
(おそらく、大がかりな組織の絡んだ犯罪ではないはずだ)
思案しながら長い回廊を歩く。
リヒトとて、治安は良くとも後ろ暗い組織が存在していることは分かっている。
だが、そうした組織による事件なのだとしたら声明文を送らないのは不自然に思えたし、何よりも心神喪失した状態とは言えおとなしく帰したりするものなのか、疑問が拭えなかったのだ。
誰の目にも触れられず攫い、帰す。
報告がないだけで個人間で交渉があったと考えるべきだろうか。
だとしたら危険を伴う行動を取っても足がつかないと、絶対的な組織力があるということだ。ならば何故王家や高位貴族の当主を狙わずに年頃の令嬢ばかりを狙うのか説明がつかない。
それに――城内に流れる空気が含む魔力の淀みが少しずつ増えているような気がするのも、どうにも引っかかる。
「どこへ行こうとしている」
背後から鋭い声がかけられ、リヒトの足が止まった。
反射的に振り返り、ほんの一瞬、どんな反応をするべきか迷う。そこにいたのは父だった。
「父上……。お久し振りにございます」
「挨拶など良い。質問に答えよ」
父からただならぬ威圧を感じる。
甘い父親ではなかったが、少なくとも良好な親子関係は築けているつもりだ。
リヒトは気圧されないように踏み止まるのが精一杯だった。否、父が発しているのは威圧ではない。
(これは――殺気か? だとしたら何故? この先に、そんなに足を踏み入れられたくはないのか?)
父の目を見ても何も読み取ることはできない。さりげなく周囲を見渡し、今さらながら自分がどこに来ていたるか確認した。西の回廊から繋がる、地下のある一角だろうか。
何があったのか素早く記憶を手繰るも広い城内だ。今まで気にかけたことのない場所の構造を思い出せるほどの情報量もなかった。
「なかなか片づかない件に関して考えごとをしながら歩いていたら、気分が変わると思ったのか普段は足を運ばぬ場所へ無意識に来ていたようです」
「では早々に立ち去るが良い。この先は床が脆い危険な区域が広がっている。立ち入り禁止令を出そうと思っていた場所だ」
「御心遣い感謝致します。では」
適当にもっともらしい言い訳を立てて誤魔化せば、父からもおざなりな言葉が返って来る。来た道を戻るリヒトに冷ややかな視線が突き刺さった。
(やはり父上は、母上の死をきっかけに変わってしまった)
何気なく振り向くことさえ許さない。
血の繋がった父親からのものとは思えぬ鋭い視線は、わずかにリヒトの心を軋ませた。
表向きは平穏なまま二年が経った。
令嬢の失踪事件は多発こそしてはいないが、リヒトの幼い対応策が功を奏していると思ってはいない。
多発していないというだけで二年の間に新たに五人が行方不明になっており、心神喪失した状態で戻って来ている。こんな状況で改善されているなどと言えるはずもない。
同様に年頃の娘を持つ貴族たちの気が休まらないのも当然だろう。
高位貴族は静養の為など、もっともらしい建前の元に娘を領地に避難させはじめている。そこにどれほどの効果が出ているのか分からない警備の強化にくわえ、刑期を終えた犯罪者の調べ直しなど要望は尽きない。
令嬢たちの名誉の為に厳重な緘口令を敷いていても、市井にまで被害が広がれば噂もあっという間に広がって行くことは想像に難くなかった。
(アリィ。君に会いたい)
王太子でありながら日毎増す重責を負わされ、リヒトもさすがに精神的に滅入りはじめている。
それと同時にアリーシェリナへの思慕も強くなった。
もう八年も会っていない。ウィンドルフ侯爵には変わらずに手紙を出してはいるが、今やほぼ国王の代理と言ってもいいリヒトの立場に気兼ねしてか返事が来る頻度は減っていた。
あれから八年もの月日が経過している。
リヒトも数か月後には十九歳だ。水面下で繰り広げられている婚約者選びもかなり激しくなっているという。
いつまでも先送りにしたままではいられない。
八年で後ろ盾はそれなりに得たつもりだ。最初から何の意味もない貴族たちの反対を押し切り、アリーシェリナを婚約者に迎えてもいい頃だろう。
そして、できるのなら精霊とリヒト個人が契約を結びたい。
「少し出かけて来る」
宰相には無責任な短い言葉だけを言い残し、供もつけずにひたすら馬を走らせる。
目指すウィンドルフ領への道は覚えていたが、いつか堂々とアリーシェリナを迎えに行くその日の為に何度も頭に叩き込んでいた。
嵐が発生するのは夜だけだ。昼間は風が強いが問題なく行動はできる。
だがウィンドルフ侯爵だけでなく風と水の精霊も、執着に囚われたリヒトにアリーシェリナを託すには時期尚早だと思っていたのかもしれない。
突風に驚いた馬が前足を大きく跳ね上げ、次の瞬間にはリヒトは中空に投げ出されていた。
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