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プロローグ
どちらにしろ忘れられない
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アリーシェリナは浅い呼吸を何度も繰り返した。
甘い囁きに身体が蕩けはじめ、足に力が入らなくなっている。リヒトの腕を掴んだ。
心がせめぎ合っている。
迷う必要なんてないのに。
迷ってはいけないのに。
「こんなに僕を誘ってるのに言わないなんて悪い子だね、アリィ」
リヒトの手が頬を撫で、指が辿った肌が熱を帯びる。
どこか懐かしさすら抱く感覚はきっと、アリーシェリナにもの欲しそうな顔をさせているに違いない。
これからは神に仕えて生きるつもりだなんて、とんだ戯言も良いところだ。
リヒトが小さく笑みを浮かべた。
何度も見た表情だ。その後はいつも、唇が重なっていた。
「ん……っ」
約二年振りに交わす口づけに、それだけで吐息がこぼれる。
無意識にリヒトの腕を掴む手に力がこもった。
過去に何度もした、愛情をねだる仕草だ。
身体はまだ覚えている。忘れられるはずがない。
それはリヒトも同様だったようで、後頭部と背中に手が回された。
激しい抱擁に胸が高鳴る。
今ここに、触れることすら叶わないと諦めていた温もりがある。夢じゃない。自分の高鳴りとは違うリズムを刻む鼓動が衣服越しにも伝わって来る。
熱い舌先に唇が割られ、躊躇いもなく咥内に受け入れた。一方でアリーシェリナの舌は今さら良心の呵責を覚えたかのように、往生際が悪く逃げて行く。もっとも狭い咥内ではいともたやすく探り当てられ、甘く吸われるとあっという間に陥落した。
濡れた粘膜同士が絡み合う。
かすかな水音はアリーシェリナの理性を溶かして行く。秘められた場所同士ならもっと深い繋がりを得られると知っている身体は、これ以上のものを求めはじめていた。
「っふ……」
唇を離し、リヒトは額を合わせる。
「アリィ。僕も、いつまでも紳士的な態度ではいられないよ」
掠れた声は最終宣告に等しい。
アリーシェリナは大きく息を吸い込んだ。
あるいは乱暴に抱かれたら未練がましいこの想いは消え去るだろうか。
優しくされるから以前と同じ幸せを重ねて苦しくなる。
ならばいっそのこと、ひどい思い出で塗り替えたら逆に手放してしまえるだろうか。
「それとも、手ひどくされて僕を嫌いになりたい?」
思わずリヒトを見上げた。
見抜かれている。
肯定も否定もできずにいるとリヒトは小さく笑みを浮かべた。
「本当に思ってたの?」
こんな反応では悟られてしまったに違いない。
リヒトはアリーシェリナの迷いを裏づけるように笑みを深める。
「だったらアリィは優しくされても手荒くされても、僕のことをずっと忘れられないね」
「っ!」
鋭く短い音が喉からこぼれた。
リヒトの言葉を肯定したも同然だった。
慌てて唇を引き結んだところで何の意味もない。再び唇を重ねられれば、いとも簡単に開いてしまう。それどころか拒む意志さえ見せずに差し入れられた舌を受け入れ、絡むままに任せた。
「ゃ……。ふ、ぁ……」
リヒトの肩に手を当てて押しのけようとしても力が入らない。
当たり前だ。
抵抗なんかただのポーズで、身も心もリヒトが欲しいと訴えている。
奥深くにしまい込んだはずの想いも、ひとたび引っ張り出されてしまえば誤魔化しようもなかった。
だけど、だからと言って幸せに過ごしていたあの頃に戻れるわけでもない。
それでも拒みきれずに迷いが生じるのは、アリーシェリナの心はとうに決まっているからではないのか。
リヒトが欲しい、と。
目を閉じて、ゆっくりと開く。
(きっと、この一度だけ。そうしたら――また、お別れだから)
もはや住む世界が違う以上、この後は別れが訪れることを確認すれば胸が軋む。
でも大切なことだ。
いつか迎えに来てくれる。そんな夢はもう見られない。
――見ては、いけない。
リヒトはアリーシェリナが二度も裏切ったと言う。
そのことは何を言ったって言い訳としか思われないだろう。
結果として裏切ったのは嫌いだから、嫌いになったからじゃない。
アリーシェリナの中で変わらずにいる、たった一つの真実であるその想いも、信じてはもらえないと分かっている。過去にアリーシェリナの気持ちが離れたと思っているから、彼は"裏切り"だと形容するのだ。
(どんな理由でも、私を求めてくれるのなら最後に幸せな思い出を一つ作って、お別れしたい)
アリーシェリナはそう決意し、部屋の奥を指し示した。
「――あの、カーテンで仕切られた奥……。そこに、ベッドがある、から……」
「うん。ありがとう」
「カーテンは、閉めないで」
我が子が眠るベビーベッドが視界に入らなくなることに罪悪感を覚え、先に伝える。でも本当は、閉ざされた場所で失ったはずの恋にのめり込んでしまいかねない自分が怖かったからだ。
何も知らずに想いを伝えられた頃を思い出し、我が子と一緒にその腕の中に戻りたいと願ってしまう。
「急に誰かがこの部屋に入って来ることは?」
「ないと、思う……。みんな、プライベートを尊重して用がある時はノックをしてくれているから」
「だから鍵をかけて密室にしないで、ってことかな」
アリーシェリナは無言で頷いた。
甘い恋に浸る資格はない。
でもリヒトに抱かれる。今はそれだけで良かった。
「――分かった」
リヒトはアリーシェリナを抱きかかえ、教えられた場所に向かって歩きはじめた。
細身に見えて意外と逞しいところは変わらない。
でも様々なことが変わってしまった。少なくともアリーシェリナは、彼と愛し合った頃のような恋に夢見る少女ではない。
「アリィ」
豪奢な飾りつけのない簡素な、けれど清潔感のある白いベッドの上にアリーシェリナを横たえ、リヒトは華奢な身体に覆い被さる。
「全部奪うって言ったばかりなのに、僕をみくびっている君はもう忘れたみたいだから、自覚してくれるまで何度も伝えておくよ」
「みくびって、なんか」
「そうかな」
リヒトは自嘲気味な笑みを浮かべた。
アリーシェリナの二度の裏切りが彼にそんな顔をさせてしまうのだろう。
一度目はお互いに幼い子供だった。
二度目は彼が記憶を失っている間の出来事だった。
そんな状況で交わした結婚の口約束が果たされるはずがない。
ましてやリヒトは王太子なのだ。しかも現国王は体調を悪くしているのかあまり表には姿を見せず、リヒトが即位する日も遠くないと聞いている。
過去の思い出に、アリーシェリナにかまけている場合ではない。
ほんの少し揺さぶられただけで心ごと丸裸にされてしまうようなアリーシェリナじゃなく、もっと美しくて強く賢い、王妃に相応しい令嬢を娶って幸せになるべきだ。
(理屈では私だって分かってる。――でも)
アリーシェリナは熱のこもった吐息をこぼす。
(好きだから触れたい。触れて欲しい)
本当は、自分ができるだけ罪悪感に苛まれずにリヒトに抱かれる為の建前だ。
拒絶しているふりをして、追われる情熱に負けて押し流される。
責任をリヒトに押しつける、とてもずるい真似をアリーシェリナはしているのだ。
そしてその結果、リヒトが言う三度目の裏切りへと繋がるに違いない。約束自体ができなくても、結果は同じだ。
「可愛くて、少しだけ憎らしい僕のアリィ」
リヒトの手がそっと頬に触れた。
視線を合わせ、唇の端を少し上げる。
笑っているのかもしれないし、怒っているのかもしれない。
ただ、アリーシェリナがどちらだと捉えても、自分が望む感情を彼に被せているだけの気がした。
「一度だけやり過ごしたらまた逃げられると思っているのかもしれないけれど、僕は今度こそ君を逃がさない為にここに来たんだよ。――三度目の裏切りは絶対に許さないし、そんな真似すらさせない」
見下ろすリヒトの目は獰猛な獣のようで、アリーシェリナの知らない男の目だった。
甘い囁きに身体が蕩けはじめ、足に力が入らなくなっている。リヒトの腕を掴んだ。
心がせめぎ合っている。
迷う必要なんてないのに。
迷ってはいけないのに。
「こんなに僕を誘ってるのに言わないなんて悪い子だね、アリィ」
リヒトの手が頬を撫で、指が辿った肌が熱を帯びる。
どこか懐かしさすら抱く感覚はきっと、アリーシェリナにもの欲しそうな顔をさせているに違いない。
これからは神に仕えて生きるつもりだなんて、とんだ戯言も良いところだ。
リヒトが小さく笑みを浮かべた。
何度も見た表情だ。その後はいつも、唇が重なっていた。
「ん……っ」
約二年振りに交わす口づけに、それだけで吐息がこぼれる。
無意識にリヒトの腕を掴む手に力がこもった。
過去に何度もした、愛情をねだる仕草だ。
身体はまだ覚えている。忘れられるはずがない。
それはリヒトも同様だったようで、後頭部と背中に手が回された。
激しい抱擁に胸が高鳴る。
今ここに、触れることすら叶わないと諦めていた温もりがある。夢じゃない。自分の高鳴りとは違うリズムを刻む鼓動が衣服越しにも伝わって来る。
熱い舌先に唇が割られ、躊躇いもなく咥内に受け入れた。一方でアリーシェリナの舌は今さら良心の呵責を覚えたかのように、往生際が悪く逃げて行く。もっとも狭い咥内ではいともたやすく探り当てられ、甘く吸われるとあっという間に陥落した。
濡れた粘膜同士が絡み合う。
かすかな水音はアリーシェリナの理性を溶かして行く。秘められた場所同士ならもっと深い繋がりを得られると知っている身体は、これ以上のものを求めはじめていた。
「っふ……」
唇を離し、リヒトは額を合わせる。
「アリィ。僕も、いつまでも紳士的な態度ではいられないよ」
掠れた声は最終宣告に等しい。
アリーシェリナは大きく息を吸い込んだ。
あるいは乱暴に抱かれたら未練がましいこの想いは消え去るだろうか。
優しくされるから以前と同じ幸せを重ねて苦しくなる。
ならばいっそのこと、ひどい思い出で塗り替えたら逆に手放してしまえるだろうか。
「それとも、手ひどくされて僕を嫌いになりたい?」
思わずリヒトを見上げた。
見抜かれている。
肯定も否定もできずにいるとリヒトは小さく笑みを浮かべた。
「本当に思ってたの?」
こんな反応では悟られてしまったに違いない。
リヒトはアリーシェリナの迷いを裏づけるように笑みを深める。
「だったらアリィは優しくされても手荒くされても、僕のことをずっと忘れられないね」
「っ!」
鋭く短い音が喉からこぼれた。
リヒトの言葉を肯定したも同然だった。
慌てて唇を引き結んだところで何の意味もない。再び唇を重ねられれば、いとも簡単に開いてしまう。それどころか拒む意志さえ見せずに差し入れられた舌を受け入れ、絡むままに任せた。
「ゃ……。ふ、ぁ……」
リヒトの肩に手を当てて押しのけようとしても力が入らない。
当たり前だ。
抵抗なんかただのポーズで、身も心もリヒトが欲しいと訴えている。
奥深くにしまい込んだはずの想いも、ひとたび引っ張り出されてしまえば誤魔化しようもなかった。
だけど、だからと言って幸せに過ごしていたあの頃に戻れるわけでもない。
それでも拒みきれずに迷いが生じるのは、アリーシェリナの心はとうに決まっているからではないのか。
リヒトが欲しい、と。
目を閉じて、ゆっくりと開く。
(きっと、この一度だけ。そうしたら――また、お別れだから)
もはや住む世界が違う以上、この後は別れが訪れることを確認すれば胸が軋む。
でも大切なことだ。
いつか迎えに来てくれる。そんな夢はもう見られない。
――見ては、いけない。
リヒトはアリーシェリナが二度も裏切ったと言う。
そのことは何を言ったって言い訳としか思われないだろう。
結果として裏切ったのは嫌いだから、嫌いになったからじゃない。
アリーシェリナの中で変わらずにいる、たった一つの真実であるその想いも、信じてはもらえないと分かっている。過去にアリーシェリナの気持ちが離れたと思っているから、彼は"裏切り"だと形容するのだ。
(どんな理由でも、私を求めてくれるのなら最後に幸せな思い出を一つ作って、お別れしたい)
アリーシェリナはそう決意し、部屋の奥を指し示した。
「――あの、カーテンで仕切られた奥……。そこに、ベッドがある、から……」
「うん。ありがとう」
「カーテンは、閉めないで」
我が子が眠るベビーベッドが視界に入らなくなることに罪悪感を覚え、先に伝える。でも本当は、閉ざされた場所で失ったはずの恋にのめり込んでしまいかねない自分が怖かったからだ。
何も知らずに想いを伝えられた頃を思い出し、我が子と一緒にその腕の中に戻りたいと願ってしまう。
「急に誰かがこの部屋に入って来ることは?」
「ないと、思う……。みんな、プライベートを尊重して用がある時はノックをしてくれているから」
「だから鍵をかけて密室にしないで、ってことかな」
アリーシェリナは無言で頷いた。
甘い恋に浸る資格はない。
でもリヒトに抱かれる。今はそれだけで良かった。
「――分かった」
リヒトはアリーシェリナを抱きかかえ、教えられた場所に向かって歩きはじめた。
細身に見えて意外と逞しいところは変わらない。
でも様々なことが変わってしまった。少なくともアリーシェリナは、彼と愛し合った頃のような恋に夢見る少女ではない。
「アリィ」
豪奢な飾りつけのない簡素な、けれど清潔感のある白いベッドの上にアリーシェリナを横たえ、リヒトは華奢な身体に覆い被さる。
「全部奪うって言ったばかりなのに、僕をみくびっている君はもう忘れたみたいだから、自覚してくれるまで何度も伝えておくよ」
「みくびって、なんか」
「そうかな」
リヒトは自嘲気味な笑みを浮かべた。
アリーシェリナの二度の裏切りが彼にそんな顔をさせてしまうのだろう。
一度目はお互いに幼い子供だった。
二度目は彼が記憶を失っている間の出来事だった。
そんな状況で交わした結婚の口約束が果たされるはずがない。
ましてやリヒトは王太子なのだ。しかも現国王は体調を悪くしているのかあまり表には姿を見せず、リヒトが即位する日も遠くないと聞いている。
過去の思い出に、アリーシェリナにかまけている場合ではない。
ほんの少し揺さぶられただけで心ごと丸裸にされてしまうようなアリーシェリナじゃなく、もっと美しくて強く賢い、王妃に相応しい令嬢を娶って幸せになるべきだ。
(理屈では私だって分かってる。――でも)
アリーシェリナは熱のこもった吐息をこぼす。
(好きだから触れたい。触れて欲しい)
本当は、自分ができるだけ罪悪感に苛まれずにリヒトに抱かれる為の建前だ。
拒絶しているふりをして、追われる情熱に負けて押し流される。
責任をリヒトに押しつける、とてもずるい真似をアリーシェリナはしているのだ。
そしてその結果、リヒトが言う三度目の裏切りへと繋がるに違いない。約束自体ができなくても、結果は同じだ。
「可愛くて、少しだけ憎らしい僕のアリィ」
リヒトの手がそっと頬に触れた。
視線を合わせ、唇の端を少し上げる。
笑っているのかもしれないし、怒っているのかもしれない。
ただ、アリーシェリナがどちらだと捉えても、自分が望む感情を彼に被せているだけの気がした。
「一度だけやり過ごしたらまた逃げられると思っているのかもしれないけれど、僕は今度こそ君を逃がさない為にここに来たんだよ。――三度目の裏切りは絶対に許さないし、そんな真似すらさせない」
見下ろすリヒトの目は獰猛な獣のようで、アリーシェリナの知らない男の目だった。
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