4層世界の最下層、魔物の森で生き残る~生存率0.1%未満の試練~

TOYA

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第一章 妹弟救出

7話 洗礼の試練終了、そして……

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「この切り株の上にもう一人少年が居るんだ」

 俺は最初に助けた少年の様子が気になり、足早に切り株の上に移動した。
 しかし……

「なんだこれ……!!」

 俺が作った簡易住居は見るも無残にぐちゃぐちゃに破壊されていた。

「そんな……少年! どこだ?!」

 一心不乱に少年を探すも、どこにも見当たらない。

「……硬いデッドマンティスの仕業ね……」

 マグは荒らされた施設を触りながら言った。
 
「硬いデッドマンティス……?! 祭壇なら魔物が近づかないと思ってたのに……!」
「あいつらだけは行動制限がない。どこへでも行けるの」
「そんな……!」

 俺は自分の無知さを悔いた。
 上じゃなくて祭壇の中で待っていれば助かったかもしれない。
 あの子は俺の指示で上に居たのだ。
 そのせいで……!

 強く握った俺の拳を、アミナはそっと両手で包んだ。

「貴方は悪くないよ」

 俺はその言葉を聞いて、思わず涙が溢れた。

「ぐ……! ごめんな……」

 少し休憩した後、マグは立ち上がり話しかけて来た。

「マグはアミナと元の場所に戻る。ロフルはどうする?」
「ああ。俺はここを作り直すよ。来年に向けてな」
「……そう」

 マグは少し寂しそうな表情を浮かべていた。

「ありがとうマグ。こっちの方に来る時があれば是非寄ってくれ」
「分かった」
「お兄ちゃん本当にありがとう! 元気でね!」

 アミナは別れ際、俺に大きく手を振った。
 それに答えるように俺も大きく手を振りそのまま別れた。

 俺は二人が見えなくなるまでぼーっとその姿を見ていた。
 そして、自分の頬をパシッと叩き気合を入れなおした。

「いつまでも落ち込んでいても仕方がない。祭壇でレベルが上がっているか確認してみるか」

 そうして俺は祭壇へと向かった。

・・・

「さて、どうだろうか……そろそろ上がって欲しいもんだが」

 俺は不安と期待を胸にいつもの動作で腕を突っ込んだ。

――
経験値確認……

レベル5.1相当の経験値を習得しています。
魔法輪を強化します。

・・・
――

 その表示を見た瞬間、俺は歓喜した。

「レベル5になってる!!」

 石板はそのまま文字を表示し続ける。

――
レベル5
五輪 ブラスト を習得
左手の輪を開放

次のレベルまで0.9
レベル6情報
六輪 バースト
六輪 キーキューブ
開放試練有り

左手を祭壇に入れてください。

――

「左手を祭壇に……よし!」

 俺は表示された通りに左腕を穴に突っ込んだ。
 すると、同じように冷たい感触が走り、手の甲には輪が出現していた。

「おお……!」

 輪の形は右手を同じだった。
 早速左手の輪に触れて、エンハンスを発動した。

「おお、左手に魔法陣が出来た……!」

 それが確認できた後、すぐに祭壇から外に出た。

「よし、このまま右手で魔法を発動してみよう!」

 いつもの所作で右手の魔法陣を発動し、右手を正面に構えた。

「五輪、ブラスト」

――ドンッ!!

「――ッ!?」

 結構な衝撃が右腕全体に走り、ブラストは勢いよく射出された。

――ズドドド……

 樹木を削りながら真っ直ぐに飛び、3本くらいの樹木を貫通した後、それは消滅した。

「えげつない威力だな……!」

 エンハンス、出力1の状態でこの威力……
 2で発射したらどうなるか……気になるに決まっている!!

 それを試したところで、俺の記憶は途切れていた……・。

・・・
・・


――翌朝

 俺は祭壇前で瞑想しながら頭を悩ましていた。

「……魔力の総量が足りない!」

 俺は大の字でその場で寝転がった。
 体力の消耗とは違い、魔力の消耗は問答無用で気絶してしまう。
 不眠症の時でも魔法撃ちまくったら寝られる……そんな事を思ってしまう程、絶対気絶する。

 しかも厄介なのが、魔力は消費されてもあまり疲れ等は感じない。
 体力みたいに、疲れてくれれば控えたりできるのだが……。

 自分の魔力残量が分かればいいのだが……どちらにしても総量を上げない事には、出力2でブラストも夢のまた夢だ……。
 しかし、魔力量はどうやって上げればいいのか……。

「……マグ達はその辺りどうしてるんだろ……教えを請いたくなってきたな」

 場所を聞いておけばよかったが、向かった方向は分かる。
 会えるか分からないが行ってみるか。

 俺は準備を整え、マグ達が向かった方向へと進んでみる事にした。

「最初の頃……ビクビクしながら進んでたのが懐かしいな」

 エンハンスをしながらサーチをして安全に進む事が出来る。
 安全性は四輪の時と比べると天地の差である。

「エンハンスの安心感半端ねえよ……!」

 そんな風に感動しつつ、真っ直ぐと進んでいった。

・・・
・・


「丸い点が3つ……! マグ達か?」

 サーチをしながら進んでいると、人が3人サーチに表示されていた。
 俺はそれを見た瞬間、駆け足でそこへと向かって行った。

 草木を分け、目の前にその人たちが現れるその瞬間……

――ドッ!!

「――なっ!!」

 俺に向かってまっすぐ、炎の弾が飛んできた。

「四輪バインド!!」

 すぐさまバインドを炎の弾に向かって発動し、相殺され下に落ちた。
 俺のバインドはすぐに炎に包まれ、燃え盛っていた。

「なんだ……?」

「それはこっちの台詞です」

 真っ赤な瞳、ロングヘアーの少女は一瞬でこちらへと詰め、攻撃態勢に入っていた。
 その少女は全身に炎を纏っている。
 というより……この子……服着てないよね?!

――ボンッ!!

「あっつ!!」

 少女の右ストレートを腕で受けたが、かなりの熱を持っている。
 炎を纏っているから当然なのだろうが……。

「正当防衛だ……! 悪く思うなよ!」

 俺は咄嗟に右手の出力を2にし、掌底打ちした。

――ドンッ!!!

「――ぐっ!」

 少女はそのまま思いっきり後方に吹き飛び、木に背中から激突した。

「おい……大丈夫か?」

 はっとした俺は急いでその少女に駆け寄った。それと同時に見覚えのある顔が横から走ってきた。

「フーチェ! ……あっ」

 マグは俺と少女ことフーチェに目をやった。
 呆気にとられたような表情をしていた。

「ごめん! 急に襲ってきたから、やり返しちまった……!」

 俺はマグに咄嗟に謝罪した。
 すると、フーチェはすっと立ち上がり、再び戦闘態勢に入った。
 そしてこの時に確信した。この子は服を着ておらず、大事な部分が炎で見えなくなっている。
 上手に隠れているな……そんな事を思っていたらフーチェが声を上げた。

「マグ、逃げてください!」
「フーチェ! 違う! この人が言ってた妹を助けてくれた人!」

 マグは俺とフーチェの間に割って入り、弁明してくれた。

「そうなんですか……?」

 戦闘態勢を解いたフーチェは俺をじっと見た。

「まぁ結果的に助けたって感じだけどね……」

 そのまま軽く状況を説明している内に、フーチェを落ち着いてきたようだ。

「すいません。私てっきり新種の魔物かと……」

 フーチェは俺に頭を下げて謝罪した。俺、魔物と間違われてたの……?

「もしかして紫の髪、初めて見たのか?」

 俺は自分の髪を触りながら質問をした。

「いえ、それは何度も見てます。ですが、紫髪で三輪以降の魔法を使う異常者は初めてですね……」

 フーチェはそう言うが、マグの前でも三輪以降の魔法は使ったんだけどな……。

「俺が3輪使ってた時、マグはそんなに驚かなかったよね……?」

 マグに視線をやったが、キョトンとした顔で

「うん。そんなにおかしいのか? フーチェ」

 と言った。
 するとフーチェは呆れた表情になり、

「はぁ、マグさんは授業をちゃんと聞いてなかったのですか? 最下層では一般人は二輪、貴族は三輪、そして我々神徒は五輪まで魔法を覚えるって習ったでしょう?」

 と軽く説教するようにマグに説明した。

「えへへ……授業はほとんど寝てた」

 マグは笑いながら頭をかいていた。

「まったく……」

 その会話を聞いて、俺はすぐに疑問が沸いた。

「一般人は二輪? 俺は五輪まで覚えてるけど……」

 俺は自身の魔法輪をフーチェに見せつけながら言った。

「良かった、無事に覚えられたの」

 マグはよくやったと言わんばかりの表情だが……フーチェはその事実に驚愕していた。

「なんでですか……? 貴方には聞きたいことが沢山あります!」

 フーチェは俺に詰め寄ってきた。
 もちろん炎を纏いながら……

「熱っ近いって! いや、それは俺もだ! どうだ? お互いに質問し合うってのは!」

 俺はこの流れに便乗し、分からない事を全部聞いてやろうと思った。

「わかりました。では早速始めましょう……! そのテーブルで待っててください。飲み物を用意しますね」

 そう言ってフーチェはその場を離れた。

「ふぅ、一輪サーチ」

 俺は一度サーチを発動し場所の確認をした。
 バタバタしながらここへ来たので周囲をよく見てなかったが……。
 ここも俺の場所と同じく、祭壇があるようだ。

「……ここにも祭壇があるのか。開眼の祭壇……? 名前も姿も違うんだな」

 切り株とかでは無く、外気にさらされた大きな台座があり、その上には大きな翼の生えた女神像のような石像が立っている。
 台座の周囲の床は綺麗な大理石になっており、汚れなどは一切ない。

 そして、台座には神輪の祭壇と同じく、手が突っ込めそうな穴が空いていた。
 また、その周りに木で出来た小屋や石の井戸などが設置されている。
 フーチェ達が作ったのだろうか……。
 
 俺は木のテーブルに腰かけながらそんな事を考えていた。

「お待たせしました」

 フーチェは飲み物を人数分持ってきた。
 飲み物からはほんのり甘い香りがしている。

 さっそくそれを飲もうとしたところ……

「さぁ話してもらいます!! 何故五輪の魔法が使えるのですか?」

 フーチェは乗り出してきながら質問してきた。
 ある程度話し合ってからじゃないと飲めそうにないな……。

 そうして俺とフーチェの情報交換が始まった。

・・・
・・


「神輪の祭壇にそんな仕掛けがあったなんて……」
「いやむしろ、五輪まで祭壇行かなくても上がるなんてずるいなって思ったよ」

 あれから結構な時間、質疑応答をした。

 特に種族について色々知る事が出来た気がする。

 聞いた話を少しまとめよう……。
 種族は3種類存在する。
 赤い瞳の神徒、黄色い瞳の貴族、紫の瞳の一般人……
 
 魔物を狩ったりするだけでレベルが上がるのはそれぞれ上限があるみたいだが、
 祭壇で祝福を受ける事でその上限は解放される。
 俺がそうだったように。

「とにかく、祭壇を使えば最大レベルの五輪までなる事が出来るのね……あまり広げるべき情報じゃないかもしれないわ」
「学園で習わない程なら、全然知られていない情報なんじゃないか? ていうか、五輪が最大レベルじゃないぞ」
「え? その話、詳しく教えてください!!」

 フーチェはまた驚きの表情で俺に詰め寄ろうとしてきた。
 俺はそれを抑止しつつ話を続けた。

「いや、詳しくも何も祭壇に手を突っ込んだ時に、レベル6情報って出てたしな」

 そう言うと、フーチェは少し考えこんだ後、

「よし、明日みんなでその神輪の祭壇に行きましょう!!」

 フーチェは元気よく言った。
 その言葉にマグとアミナは頷いていた。

 そういえば、特性の詳細も祭壇に手を入れて貰ったら分かりそうだな。
 結局その辺りの話はあまりしてないしな……。

・・・
・・


――翌日

「アミナ、祭壇で大人しく待っていてくださいね」
「うん!」

「いや、一人で置いて行った大丈夫なのか? 祭壇に来る魔物もいるじゃねーか」
「近寄ってくる魔物はいますが、祭壇エリアの中までくる魔物は居ませんよ。それに……」

 そう言ってフーチェはマグを見た。

「マグさんがこの周囲に罠を仕掛けています。唯一入ってくる硬いカマキリはそれで粉々です!」

 マグはピースサインをしてドヤ顔をしている……。

「安全なら……良いんだけど」

 てかその罠俺の祭壇周囲にも設置して欲しいな。
 そうして俺達3人はその場を後にした。

「そういえばロフルさん、どうやって私を突き飛ばしたのですか?」
「いや、普通に思いっきり力を込めて突き飛ばしただけだよ」
「それはありえません。何故ならあの時、お互いエンハンス状態でした。なのにあの威力はまるで……私がエンハンスを纏っていない状態でエンハンスの攻撃を受けた……そんな威力でした。

 鋭い考察力だな。
 勝手に出力2とか1とか体感的に言っていたけれど、出力2で出力1のエンハンスを叩くとそこまでの差があるのだな……。

「うーん、それは特性の話になるんだよな……祭壇に着いた時に話をするよ」
「じゃぁ祭壇まで我慢します!」

 そんな会話をしつつ、俺達は神輪の祭壇に戻った。
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