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第二章 旅立ち準備編
28話 一難去ってまた……
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「シャドウナイトの時と同じ……!」
そう思った瞬間、シャドウナイトに殺されかけた事がフラッシュバックした。
それと同時に底知れぬ死の恐怖が全身に巡り、背筋が凍りつくような気分で震えだした。
「はぁ……はぁ……!」
心臓の鼓動が脳まで響き渡る。
そして、汗が吹き出し、視界が歪む感覚に陥った。
しかし……
「フィアンさん落ち着いてください!」
そう言ってルーネは、俺を力いっぱい抱きしめた。
その瞬間、嘘のように恐怖感が消え去った。
「ありがとう……ルーネ……!」
「ふふ、ルーネもフィアンさんに何かあったらぎゅっと抱きしめるって決めてたんです! 早速できました!」
ルーネは笑いながらそう言った。
本当に感謝しかない。
「弱いままだな俺は……」
俺は思わず小さな声で呟いた。
「フィアンさん、何か言いました? もっとぎゅーしますっ?」
「ありがとう! したいけど大丈夫」
修行をし続け剣術と魔法を習得し、天族である親にも勝てた。
俺自身、割と強いんじゃないかと自負している。
だが、それは力においての話だった。
俺は一人で恐怖に打ち勝つ心を、まだ持ち合わせていないと思い知らされた。
絶対的な威圧感のある強者と対峙した時、出てくるのは前の自分の精神と心だ……恐怖で何も出来ない自分が出てきてしまう。
俺はかつて、いじめられている人を見たにもかかわらず、見ないふりをして過ぎ去った事がある。
今のままなら、この世界でもまた同じことをしてしまいそうだ。
そんな自分が本当に嫌になる……。
「ふう……」
これ以上考えると転生前の嫌な記憶がどんどん掘り起こされていく気がする。
目の前の事に集中しないとな……。
「さぁ行こう」
そうして目の前の瘴気の塊へと近づいた。
そして、それは拡散し集束……見覚えのあるやつの姿が見えた。
「また会ったな。シャドウナイト!」
俺がそう言うと、ルーネがキョトンとした表情で、
「え? これは別個体のシャドウナイトなので、会った事無いですよ?」
と言ってきたので思わず吹き出してしまった。
「ルーネの言うとおりだな! とにかく油断せずに行くぞ!」
「はい!」
このシャドウナイトの持つ剣はシャドウノヴァとは程遠い、瘴気の棒のような物だった。
すぐさまそれを振り上げると、シャドウウォーカーの紫が地面から2体出現した。
「紫……ッ!? 出し惜しみはしない。ルーネ! 全力で行くぞ!」
「はい!」
ルーネはすぐさま両手を合わせ祈るようなポーズをとった。
そして、光の粒子となり俺の全身を包み込んだ。
(フィアン)――精霊魔法:光纏(こうてん)
「光を纏った[ソード・カルテット]を見せてやる……!」
(フィアン)――ホーリーソード・カルテット[聖剣の四重奏]
ライトペイントの効力を併せ持った闘気剣を3本生成する。
自在に操作する事が可能。
闘気剣3本を生成すると同時に、すぐに右端のシャドウウォーカーに射出し突き刺した。
シャドウウォーカーが消滅している間に、左側のシャドウウォーカーへ[閃光脚]で飛び出し、[魔装・剣舞4連]を放った。
「ぐっ……!」
3連目のタイミングでシャドウナイトが前に飛び出し俺の剣を弾いた。
超高速の剣舞だが、途中で止められてしまった場合は致命的だ。
それはダンス中に足を掛けられるようなもので、そのままバランスを崩してしまった。
だが、すぐに[ソードエクスプロージョン]を放ち、その爆風で後退する事に成功した。
(フィアン)――ブレードブラスト・ライト
剣先に闘気を込め、真っ直ぐに突き、闘気を放つ。瞬間的に狙った場所へ刺さる。
後退と同時に[ブレードブラスト・ライト]をシャドウナイトに向けて放った。
しかし、瞬時にウォーカーがナイトの前に立ち身代わりとなって消滅した。
「チームプレイも出来るのかよ……ッ!」
この時点で光の剣技を2回使用している。
理想はこの時点でシャドウウォーカー2体消滅とシャドウナイトに致命傷を与えていることだったが、シャドウナイトはまだノーダメージだ。
「これ以上は魔力が足りない……! ルーネ、光纏を解除して小さい状態になって服の中に隠れてくれ!」
「わかりました……!」
そういってルーネは光纏を解き、ライトウィスプのような状態に変身し俺の服に隠れた。
「怪我したらすぐにヒールします!」
「ありがとう! さて、こっからだな……!」
シャドウナイトとの一騎打ちだ。
必ず仕留める……!
そしてどう切り込むか、相手の動きから目をそらさず、脳をフル回転して戦闘シミュレーションをしていたが、先にシャドウナイトが動き出した。
剣を高速で3回振りかざし、漆黒の半月状の剣気を飛ばしてきた。
「ち……ッ!」
直ちに[閃光脚]で、左サイドに飛び出した。が、しかし、それに合わせるかのようにシャドウナイトが瞬間的に距離を詰め、腹部辺りに剣を突き刺そうとしてきた。
――キンッ!
剣と剣がぶつかり金属音が鳴り響いた。ただの瘴気の塊に見えた棒は鋭利で硬いようだ。
以前同じように詰められた時は、一切その瞬間が見えなかった。
だが今はしっかりと感じ取ることが出来た。視える、いや感じるというのだろうか……。
とにかく攻撃の来る場所がなんとなく察知することが出来る! 剣が重なり合っている、このチャンスを逃がさない……ッ!
この間、コンマ数秒にも満たない時間のやり取りだった。ガードに使用している剣は本体1本だけだ……!
その瞬間、上空へ移動させていた、3本の闘気剣がシャドウナイトの背中に突き刺さった。
「母さんとの戦いが活きたな……!」
シャドウナイトには、闘気剣が深々と突き刺さり、そのまま消滅し魂片になった。
「はぁ……はぁ……! 勝った……!」
終わった瞬間、全身から汗が噴き出した。
緊張の糸を完全に切ってはいけないが、終わったと言う安堵感には抗えなかった。
「大丈夫ですかフィアンさん!」
ルーネはいつもの姿に戻り、心配そうにこちらを見ていた。
「大丈夫だ。ただ、魔力の消費が凄くてちょっと疲れた……!」
光纏の状態での光の剣技……
練習では4回程剣技を放てたが、実戦では2回が限界だな。
魔力の量を増やさないとどうにもならないな……。
「浄化の光、しますね! 休憩しましょう」
ルーネはそう言って浄化の光を設置した。
俺達はそこで腰を下ろした。
「こいつを倒したら脱出できると思ったが……」
周囲を見渡すと、瘴気は若干薄くはなっていた。
そして、壁面があらわになり、次へと進む扉が見えた。
「とりあえず少しだけ腹に何か入れるか」
そう言ってデバシーを操作し、水と干し肉を取り出した。
「何もない所から物を出せるの、本当に便利ですね……はい、魂片拾ってきましたよ!」
そういってルーネは散らばっていた魂片を回収してくれた。
紫がいっぱいで中には赤も混じっている。
濃い黄色以上の魂片の価値をまだ知らない……。
でもそれより高価があるに違いない。
出来るだけ多く持って帰ろう。
そうして俺は魂片を袋に詰め込んだ。
デバシーに魂片が入ればな……!
「さて……」
俺は立ち上がり軽くストレッチをした。
「あの扉が出口だといいが……」
「きっとそうですよ! さっきの強敵だったシャドウナイトがボスです!」
やっと出られる……
そう思いながら俺は扉に[魔装・一閃]を放った。
しかし……
「ルーネ下がれ!」
扉の隙間からは、ねばりつくようなおぞましい気配をする。
その気配はルーネも同じく感じていたようだ。
「シャドウナイトの比じゃない……!」
俺は震える拳を強く握った。
「無理だ……」
思わずそう呟いてしまった。
禍々しい気配で震えと汗が止まらない。
ルーネも同じ状態だ……。
「フィアンさん……!」
怯えた表情でこちらを見るルーネに、俺は掛ける言葉が見当たらなかった。
そう思った瞬間、シャドウナイトに殺されかけた事がフラッシュバックした。
それと同時に底知れぬ死の恐怖が全身に巡り、背筋が凍りつくような気分で震えだした。
「はぁ……はぁ……!」
心臓の鼓動が脳まで響き渡る。
そして、汗が吹き出し、視界が歪む感覚に陥った。
しかし……
「フィアンさん落ち着いてください!」
そう言ってルーネは、俺を力いっぱい抱きしめた。
その瞬間、嘘のように恐怖感が消え去った。
「ありがとう……ルーネ……!」
「ふふ、ルーネもフィアンさんに何かあったらぎゅっと抱きしめるって決めてたんです! 早速できました!」
ルーネは笑いながらそう言った。
本当に感謝しかない。
「弱いままだな俺は……」
俺は思わず小さな声で呟いた。
「フィアンさん、何か言いました? もっとぎゅーしますっ?」
「ありがとう! したいけど大丈夫」
修行をし続け剣術と魔法を習得し、天族である親にも勝てた。
俺自身、割と強いんじゃないかと自負している。
だが、それは力においての話だった。
俺は一人で恐怖に打ち勝つ心を、まだ持ち合わせていないと思い知らされた。
絶対的な威圧感のある強者と対峙した時、出てくるのは前の自分の精神と心だ……恐怖で何も出来ない自分が出てきてしまう。
俺はかつて、いじめられている人を見たにもかかわらず、見ないふりをして過ぎ去った事がある。
今のままなら、この世界でもまた同じことをしてしまいそうだ。
そんな自分が本当に嫌になる……。
「ふう……」
これ以上考えると転生前の嫌な記憶がどんどん掘り起こされていく気がする。
目の前の事に集中しないとな……。
「さぁ行こう」
そうして目の前の瘴気の塊へと近づいた。
そして、それは拡散し集束……見覚えのあるやつの姿が見えた。
「また会ったな。シャドウナイト!」
俺がそう言うと、ルーネがキョトンとした表情で、
「え? これは別個体のシャドウナイトなので、会った事無いですよ?」
と言ってきたので思わず吹き出してしまった。
「ルーネの言うとおりだな! とにかく油断せずに行くぞ!」
「はい!」
このシャドウナイトの持つ剣はシャドウノヴァとは程遠い、瘴気の棒のような物だった。
すぐさまそれを振り上げると、シャドウウォーカーの紫が地面から2体出現した。
「紫……ッ!? 出し惜しみはしない。ルーネ! 全力で行くぞ!」
「はい!」
ルーネはすぐさま両手を合わせ祈るようなポーズをとった。
そして、光の粒子となり俺の全身を包み込んだ。
(フィアン)――精霊魔法:光纏(こうてん)
「光を纏った[ソード・カルテット]を見せてやる……!」
(フィアン)――ホーリーソード・カルテット[聖剣の四重奏]
ライトペイントの効力を併せ持った闘気剣を3本生成する。
自在に操作する事が可能。
闘気剣3本を生成すると同時に、すぐに右端のシャドウウォーカーに射出し突き刺した。
シャドウウォーカーが消滅している間に、左側のシャドウウォーカーへ[閃光脚]で飛び出し、[魔装・剣舞4連]を放った。
「ぐっ……!」
3連目のタイミングでシャドウナイトが前に飛び出し俺の剣を弾いた。
超高速の剣舞だが、途中で止められてしまった場合は致命的だ。
それはダンス中に足を掛けられるようなもので、そのままバランスを崩してしまった。
だが、すぐに[ソードエクスプロージョン]を放ち、その爆風で後退する事に成功した。
(フィアン)――ブレードブラスト・ライト
剣先に闘気を込め、真っ直ぐに突き、闘気を放つ。瞬間的に狙った場所へ刺さる。
後退と同時に[ブレードブラスト・ライト]をシャドウナイトに向けて放った。
しかし、瞬時にウォーカーがナイトの前に立ち身代わりとなって消滅した。
「チームプレイも出来るのかよ……ッ!」
この時点で光の剣技を2回使用している。
理想はこの時点でシャドウウォーカー2体消滅とシャドウナイトに致命傷を与えていることだったが、シャドウナイトはまだノーダメージだ。
「これ以上は魔力が足りない……! ルーネ、光纏を解除して小さい状態になって服の中に隠れてくれ!」
「わかりました……!」
そういってルーネは光纏を解き、ライトウィスプのような状態に変身し俺の服に隠れた。
「怪我したらすぐにヒールします!」
「ありがとう! さて、こっからだな……!」
シャドウナイトとの一騎打ちだ。
必ず仕留める……!
そしてどう切り込むか、相手の動きから目をそらさず、脳をフル回転して戦闘シミュレーションをしていたが、先にシャドウナイトが動き出した。
剣を高速で3回振りかざし、漆黒の半月状の剣気を飛ばしてきた。
「ち……ッ!」
直ちに[閃光脚]で、左サイドに飛び出した。が、しかし、それに合わせるかのようにシャドウナイトが瞬間的に距離を詰め、腹部辺りに剣を突き刺そうとしてきた。
――キンッ!
剣と剣がぶつかり金属音が鳴り響いた。ただの瘴気の塊に見えた棒は鋭利で硬いようだ。
以前同じように詰められた時は、一切その瞬間が見えなかった。
だが今はしっかりと感じ取ることが出来た。視える、いや感じるというのだろうか……。
とにかく攻撃の来る場所がなんとなく察知することが出来る! 剣が重なり合っている、このチャンスを逃がさない……ッ!
この間、コンマ数秒にも満たない時間のやり取りだった。ガードに使用している剣は本体1本だけだ……!
その瞬間、上空へ移動させていた、3本の闘気剣がシャドウナイトの背中に突き刺さった。
「母さんとの戦いが活きたな……!」
シャドウナイトには、闘気剣が深々と突き刺さり、そのまま消滅し魂片になった。
「はぁ……はぁ……! 勝った……!」
終わった瞬間、全身から汗が噴き出した。
緊張の糸を完全に切ってはいけないが、終わったと言う安堵感には抗えなかった。
「大丈夫ですかフィアンさん!」
ルーネはいつもの姿に戻り、心配そうにこちらを見ていた。
「大丈夫だ。ただ、魔力の消費が凄くてちょっと疲れた……!」
光纏の状態での光の剣技……
練習では4回程剣技を放てたが、実戦では2回が限界だな。
魔力の量を増やさないとどうにもならないな……。
「浄化の光、しますね! 休憩しましょう」
ルーネはそう言って浄化の光を設置した。
俺達はそこで腰を下ろした。
「こいつを倒したら脱出できると思ったが……」
周囲を見渡すと、瘴気は若干薄くはなっていた。
そして、壁面があらわになり、次へと進む扉が見えた。
「とりあえず少しだけ腹に何か入れるか」
そう言ってデバシーを操作し、水と干し肉を取り出した。
「何もない所から物を出せるの、本当に便利ですね……はい、魂片拾ってきましたよ!」
そういってルーネは散らばっていた魂片を回収してくれた。
紫がいっぱいで中には赤も混じっている。
濃い黄色以上の魂片の価値をまだ知らない……。
でもそれより高価があるに違いない。
出来るだけ多く持って帰ろう。
そうして俺は魂片を袋に詰め込んだ。
デバシーに魂片が入ればな……!
「さて……」
俺は立ち上がり軽くストレッチをした。
「あの扉が出口だといいが……」
「きっとそうですよ! さっきの強敵だったシャドウナイトがボスです!」
やっと出られる……
そう思いながら俺は扉に[魔装・一閃]を放った。
しかし……
「ルーネ下がれ!」
扉の隙間からは、ねばりつくようなおぞましい気配をする。
その気配はルーネも同じく感じていたようだ。
「シャドウナイトの比じゃない……!」
俺は震える拳を強く握った。
「無理だ……」
思わずそう呟いてしまった。
禍々しい気配で震えと汗が止まらない。
ルーネも同じ状態だ……。
「フィアンさん……!」
怯えた表情でこちらを見るルーネに、俺は掛ける言葉が見当たらなかった。
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