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第一章 神の遊戯 序盤
第五話~another side~ ピンチと救世主
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男の子を能力で《一定時間気を失った状態で言うことを従う》という規則の下で“治”めて数十分後、男の子は1000円のボーダーの服を買って戻ってきた。
「はぁ……危なかった……」
不幸中の幸いと言えるのは、男の子に服を買いに行かせることができたこと、男の子が戻ってくるまで誰も来なかったこと、ズボンが燃えなかったことだろう。
すぐさま服を着て男の子から離れた状態で、能力解除を念じる。
「はっ!? 一体僕に何をしたの!? 服も変わってるし!」
「近づかないで! あなたのポケットの中にある500円はあげるから! また攻撃してきたら今度は容赦しないよ?」
元に戻った男の子がすぐさま臨戦態勢に入ったので、攻撃してこないように忠告する。
男の子はポケットの中を確認し少し嬉しそうな顔をした後に、戦う気が無くなったのか後ろを向いた。
「お姉さんは僕に特に何もしてないみたいだし、いい人そうだから今回は許してあげるね!」
そう言い残して男の子は人が行き交う道路へと戻っていった。
私は男の子を殺せない訳ではなかった。
能力的にはおそらく『言うことを聞く』という規則の下“治”めた後でなら、『自害しろ』と言ったらその能力者は自害したかもしれない。
だけど、私には人を殺す勇気がまだなかった。
自殺したのは自分のせいだと、自分の事を責め続ける未来しか見えなかった。
「こんな調子じゃ、いつまでたっても勝てないだろうなぁ」
本来の目的、お母さんの病気を治すためにこの遊戯を勝ち抜く、ということを改めて思い出す。
そうだ、こんな調子じゃすぐにやられてしまう。
いくらあんなに強力な味方(?)がいてくれても私がやられれば意味が無いんだ。
だが、そんなことは分かっていても、結局人殺しをすることにやはり抵抗がある。
終わることのないような葛藤をし続けながら、また街を歩き始める。
「もうこの遊戯で勝ち残るしかお母さんを助ける方法はないんだ……でも……だからといって人殺しをしたくない…………」
またもブツブツと独り言を話し始めてしまったため、先程と同じく、通行人に変な目で見られる。が、気にしない。
「また能力者に襲われたら今度こそ戦わなきゃいけない……のかな?」
未だにそんな葛藤を続ける私に対して神様が刺客を送り付けてきたのか、男の子と別れてまだあまり時間が経っていないにも関わらず、能力者を見た時の悪寒がした。
いや、3回目で気づいたけど、これは悪寒というより異質な緊張感と言うべきかもしれない。
視界の中にいる人達をざっと見てみる。
「やっぱりこの辺り人が多いなぁ」
先程と同じく路地裏に逃げようか迷う。
もしも、人前で暴れてもいいと言われた事もあって、この場所で暴れるような人がここにいるのなら、路地裏に逃げる方が最適だろう。
だけど、人が多いからという理由で暴れない人もいるかも知れない。そんな人には、路地裏に逃げるのは逆効果だ。
私は迷った結果、何も知らないフリをして歩き続けることにした。
だが、その選択は間違いだったようだ。
「おい、こいつ能力者だ」
「マジか。ナイス」
そんな男2人の声が少し後ろから聞こえてきた。
すぐさま走って逃げようとするが、肩を掴まれた。
「お前、ちょっと待て」
「よし、空間を“閉”ざしまーす」
そんな言葉と同時に、周りの人が消えてしまった。
おそらく、この2人のうち片方の能力で、私たちのいる空間を閉ざし、他の空間と切り離したのだろう。あくまで予想だけど……
「とりあえずお前、名前なんだ」
すぐにやられると思い身構えていると、空間を“閉”ざすと言っていた方に名前を聞かれた。
「香寺……香寺 亜佑美……です……」
「そうか、亜佑美だな。俺は葉柴 晋だ」
何故この人は名前を聞いてきたのだろうか? 何故名前を教えているのか? と考えていると、もう片方の人も自己紹介をしてきた。
「俺は樫木 隆治だ」
続けて、隆治と名乗る人は私の疑問の答えを教えてくれた。
「何故名前を聞き、名前を教えるかって? それは、せめて1度は殺してしまう人の名前を覚えておこうという俺たちなりの責任感による義務と、冥土の土産だ! 遊戯の事を忘れて生き返るらしいから意味無いんだがな」
初めの疑問は解消されたが新たな疑問が生まれる。
何故その疑問が分かったのか?
もしかして全員に言うようにしているのかな?
そんなことを考えているとまたもや隆治という人が答えてくれた。
「俺の能力で心を“見”ているからお前の疑問がわかるんだ。ついでにお前の悩みとその原因も“見”えている」
なら名前もわかるんじゃ……と思ったがそれも分かっているんだろうなと理解した。
何を考えても無駄だと察し、言葉にする。
「どうか私を殺さないで」
「それは無理な頼みだな」
まぁそうだよね。
これは殺し合いなんだ。
「すまねぇな」
おそらく私の考えを“見”て、攻撃してこないと思った、それか攻撃しようと思った時にやればいいという考えで、こんなに普通に話し合えているのだろう。
私はもう、お母さんを助けられない……
「こっちにも色々事情があるんだ」
「勝ち残らないといけない事情がな……」
2人してそんなことを言ってくる。
私の考えが“視”える隆治という人は、もう片方より辛そうな顔をしている。
先程、『お前の悩みとその原因も“見”えている』と言っていたから、私のお母さんの病気についての事も“見”たということだろう。
「そろそろ……やるぞ……」
「苦しまないように俺の能力でお前の人生を“閉”める」
お母さんごめんね、助けるって言ったのに。
お母さんごめんね、私は1度死ぬみたい。
そんな罪悪感と共に嬉しさもあった。
あぁ、これで人を殺さずに済む。
勢いでこの遊戯に参加したが為に苦しんでいたが、やっと解放される。
気持ちがごちゃ混ぜになって複雑な表情になっていたようで、目の前にいる2人は少し目をそらした。
「いくぞ……」
晋と名乗っていた人が、胸に触れないように私の心臓のある胸部付近に手を出し、いざ能力を使おうとした時だった……
“閉”ざされていた空間のなかにあの男が入ってきた。
それと同時に彼は晋という人を殴り飛ばした。
「なっ!?」
新たな能力者に驚く様子の晋と隆治。
いや、驚いているのは2人だけではなかった。
ほかのことを考えすぎて完全に忘れていた、この人の存在を。
「待たせたな」
そんなことを言う彼はどこかかっこよく見えてしまった。
「お前なんなんだよ!」
「どうやって俺の能力を破ったんだ!」
2人して疑問を口にする。
「お前らに教える情報は無い。どうせここで死ぬんだからな」
そんな2人を無視して彼はそんなことを言い放った。
私は彼らの様子をただ呆然と見ているだけだった。
彼の言葉に唖然とする2人。
完全に自分のペースで場を進めていく彼はすぐに行動に移った。
「移動スピード、“速”める。能力、“殺”」
彼はそう言うと同時に2人の背後に回り、背中に触れた。
「「あっ、うっ」」
彼に背中を触れられた2人は同時に言葉にならない声を出し、倒れた……
同時に“閉”ざされていた空間は元に戻った。
彼は空間が戻る寸前に、倒れた2人に触れ、何かを言ったが私には聞き取れなかった。
彼のその発言か何かによるものなのか、空間が戻っても通行人達は全く倒れた2人に対して反応しなかった。
「え?」
私はその様子を見て素っ頓狂な声を上げてしまった。
この人は本当に一体何者で、どんな文字を使っているのだろうか……
そんなことを考える私に対し彼は笑顔で声をかけてきた。
「危なかったな!」
おそらく、先程まで私のことを殺そうとしていた2人はこの人によって殺されたのだろう。突然の出来事で、頭がついていけないけど……
殺したのにそんな笑顔になれるなんて、どんな精神をしているのだろう。
「もっと喜べよ。俺が来なかったら死んでたぞ?」
「あ、うん…………ありがとう……」
思考が停止し始めるのを感じる。
この人と接する時は無駄なことを考えてはいけない気がした。
「また狩りに戻るから今度は気をつけろよ!」
また何か話でもするのかと思っていたが、彼はすぐさまどこかに走っていった。
遊戯無関係者からすると謎過ぎる会話だったためだろう。
彼が走り去り、1人取り残された私は不気味なものを見る目で見られていた。
恥ずかしくなり、私もすぐさま適当に走り出す。
本当に彼は味方をしてくれているようだ。
だけど私は彼に対して恐怖しか感じなかった……
「この先私、どうなるのかなぁ」
初戦、vs“炎”、試合持ち越し。
第二戦、vs“見閉ペア”、自称味方により逆転勝利。
「はぁ……危なかった……」
不幸中の幸いと言えるのは、男の子に服を買いに行かせることができたこと、男の子が戻ってくるまで誰も来なかったこと、ズボンが燃えなかったことだろう。
すぐさま服を着て男の子から離れた状態で、能力解除を念じる。
「はっ!? 一体僕に何をしたの!? 服も変わってるし!」
「近づかないで! あなたのポケットの中にある500円はあげるから! また攻撃してきたら今度は容赦しないよ?」
元に戻った男の子がすぐさま臨戦態勢に入ったので、攻撃してこないように忠告する。
男の子はポケットの中を確認し少し嬉しそうな顔をした後に、戦う気が無くなったのか後ろを向いた。
「お姉さんは僕に特に何もしてないみたいだし、いい人そうだから今回は許してあげるね!」
そう言い残して男の子は人が行き交う道路へと戻っていった。
私は男の子を殺せない訳ではなかった。
能力的にはおそらく『言うことを聞く』という規則の下“治”めた後でなら、『自害しろ』と言ったらその能力者は自害したかもしれない。
だけど、私には人を殺す勇気がまだなかった。
自殺したのは自分のせいだと、自分の事を責め続ける未来しか見えなかった。
「こんな調子じゃ、いつまでたっても勝てないだろうなぁ」
本来の目的、お母さんの病気を治すためにこの遊戯を勝ち抜く、ということを改めて思い出す。
そうだ、こんな調子じゃすぐにやられてしまう。
いくらあんなに強力な味方(?)がいてくれても私がやられれば意味が無いんだ。
だが、そんなことは分かっていても、結局人殺しをすることにやはり抵抗がある。
終わることのないような葛藤をし続けながら、また街を歩き始める。
「もうこの遊戯で勝ち残るしかお母さんを助ける方法はないんだ……でも……だからといって人殺しをしたくない…………」
またもブツブツと独り言を話し始めてしまったため、先程と同じく、通行人に変な目で見られる。が、気にしない。
「また能力者に襲われたら今度こそ戦わなきゃいけない……のかな?」
未だにそんな葛藤を続ける私に対して神様が刺客を送り付けてきたのか、男の子と別れてまだあまり時間が経っていないにも関わらず、能力者を見た時の悪寒がした。
いや、3回目で気づいたけど、これは悪寒というより異質な緊張感と言うべきかもしれない。
視界の中にいる人達をざっと見てみる。
「やっぱりこの辺り人が多いなぁ」
先程と同じく路地裏に逃げようか迷う。
もしも、人前で暴れてもいいと言われた事もあって、この場所で暴れるような人がここにいるのなら、路地裏に逃げる方が最適だろう。
だけど、人が多いからという理由で暴れない人もいるかも知れない。そんな人には、路地裏に逃げるのは逆効果だ。
私は迷った結果、何も知らないフリをして歩き続けることにした。
だが、その選択は間違いだったようだ。
「おい、こいつ能力者だ」
「マジか。ナイス」
そんな男2人の声が少し後ろから聞こえてきた。
すぐさま走って逃げようとするが、肩を掴まれた。
「お前、ちょっと待て」
「よし、空間を“閉”ざしまーす」
そんな言葉と同時に、周りの人が消えてしまった。
おそらく、この2人のうち片方の能力で、私たちのいる空間を閉ざし、他の空間と切り離したのだろう。あくまで予想だけど……
「とりあえずお前、名前なんだ」
すぐにやられると思い身構えていると、空間を“閉”ざすと言っていた方に名前を聞かれた。
「香寺……香寺 亜佑美……です……」
「そうか、亜佑美だな。俺は葉柴 晋だ」
何故この人は名前を聞いてきたのだろうか? 何故名前を教えているのか? と考えていると、もう片方の人も自己紹介をしてきた。
「俺は樫木 隆治だ」
続けて、隆治と名乗る人は私の疑問の答えを教えてくれた。
「何故名前を聞き、名前を教えるかって? それは、せめて1度は殺してしまう人の名前を覚えておこうという俺たちなりの責任感による義務と、冥土の土産だ! 遊戯の事を忘れて生き返るらしいから意味無いんだがな」
初めの疑問は解消されたが新たな疑問が生まれる。
何故その疑問が分かったのか?
もしかして全員に言うようにしているのかな?
そんなことを考えているとまたもや隆治という人が答えてくれた。
「俺の能力で心を“見”ているからお前の疑問がわかるんだ。ついでにお前の悩みとその原因も“見”えている」
なら名前もわかるんじゃ……と思ったがそれも分かっているんだろうなと理解した。
何を考えても無駄だと察し、言葉にする。
「どうか私を殺さないで」
「それは無理な頼みだな」
まぁそうだよね。
これは殺し合いなんだ。
「すまねぇな」
おそらく私の考えを“見”て、攻撃してこないと思った、それか攻撃しようと思った時にやればいいという考えで、こんなに普通に話し合えているのだろう。
私はもう、お母さんを助けられない……
「こっちにも色々事情があるんだ」
「勝ち残らないといけない事情がな……」
2人してそんなことを言ってくる。
私の考えが“視”える隆治という人は、もう片方より辛そうな顔をしている。
先程、『お前の悩みとその原因も“見”えている』と言っていたから、私のお母さんの病気についての事も“見”たということだろう。
「そろそろ……やるぞ……」
「苦しまないように俺の能力でお前の人生を“閉”める」
お母さんごめんね、助けるって言ったのに。
お母さんごめんね、私は1度死ぬみたい。
そんな罪悪感と共に嬉しさもあった。
あぁ、これで人を殺さずに済む。
勢いでこの遊戯に参加したが為に苦しんでいたが、やっと解放される。
気持ちがごちゃ混ぜになって複雑な表情になっていたようで、目の前にいる2人は少し目をそらした。
「いくぞ……」
晋と名乗っていた人が、胸に触れないように私の心臓のある胸部付近に手を出し、いざ能力を使おうとした時だった……
“閉”ざされていた空間のなかにあの男が入ってきた。
それと同時に彼は晋という人を殴り飛ばした。
「なっ!?」
新たな能力者に驚く様子の晋と隆治。
いや、驚いているのは2人だけではなかった。
ほかのことを考えすぎて完全に忘れていた、この人の存在を。
「待たせたな」
そんなことを言う彼はどこかかっこよく見えてしまった。
「お前なんなんだよ!」
「どうやって俺の能力を破ったんだ!」
2人して疑問を口にする。
「お前らに教える情報は無い。どうせここで死ぬんだからな」
そんな2人を無視して彼はそんなことを言い放った。
私は彼らの様子をただ呆然と見ているだけだった。
彼の言葉に唖然とする2人。
完全に自分のペースで場を進めていく彼はすぐに行動に移った。
「移動スピード、“速”める。能力、“殺”」
彼はそう言うと同時に2人の背後に回り、背中に触れた。
「「あっ、うっ」」
彼に背中を触れられた2人は同時に言葉にならない声を出し、倒れた……
同時に“閉”ざされていた空間は元に戻った。
彼は空間が戻る寸前に、倒れた2人に触れ、何かを言ったが私には聞き取れなかった。
彼のその発言か何かによるものなのか、空間が戻っても通行人達は全く倒れた2人に対して反応しなかった。
「え?」
私はその様子を見て素っ頓狂な声を上げてしまった。
この人は本当に一体何者で、どんな文字を使っているのだろうか……
そんなことを考える私に対し彼は笑顔で声をかけてきた。
「危なかったな!」
おそらく、先程まで私のことを殺そうとしていた2人はこの人によって殺されたのだろう。突然の出来事で、頭がついていけないけど……
殺したのにそんな笑顔になれるなんて、どんな精神をしているのだろう。
「もっと喜べよ。俺が来なかったら死んでたぞ?」
「あ、うん…………ありがとう……」
思考が停止し始めるのを感じる。
この人と接する時は無駄なことを考えてはいけない気がした。
「また狩りに戻るから今度は気をつけろよ!」
また何か話でもするのかと思っていたが、彼はすぐさまどこかに走っていった。
遊戯無関係者からすると謎過ぎる会話だったためだろう。
彼が走り去り、1人取り残された私は不気味なものを見る目で見られていた。
恥ずかしくなり、私もすぐさま適当に走り出す。
本当に彼は味方をしてくれているようだ。
だけど私は彼に対して恐怖しか感じなかった……
「この先私、どうなるのかなぁ」
初戦、vs“炎”、試合持ち越し。
第二戦、vs“見閉ペア”、自称味方により逆転勝利。
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