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3話
3-7 オムライスとモーニングセットとパフェ
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「あの…追加いいですか?」
「ええ!追加…ですか」
思わずまだ追加するんですかと言いそうになるがこらえた。
「あっ、また食べ過ぎって友達にいわれちゃうかなー。でも甘いのばかりで塩辛いのも食べたくなりまして。」
メニューを出してうーんと悩む三津谷さん。
ドキドキしながらオーダーを待つ俺…
そして向かいの席のライターさんも固唾を飲んでこの緊張感を見守っている…ような気がする。
「では、オムライス3つとモーニングセットも3つお願いします。ロイヤルミルクティーも追加で。」
「は…はい!」
もう尋常じゃない量をすでに彼女は食べてるんだが、胃袋の出来が違うんだろう。
…おそろしや。
「岩倉さん、パンダ店長…追加でオムライス3とモーニング3でお願いします。」
「え…新規でなく追加で…?」
「追加です」
もうそこですべてを言わなくても
2人はゴスロリ女子のオーダーだと察したようだ。
「了解しました!」
「ウス!」
何故か気合いが入ってしまったパンダ店長と岩倉さん。
早速料理に岩倉さんがとりかかる。
マリリンがモーニングを食べ終わったライターさんやおじいちゃんおばあちゃんのテーブルのお皿を下げて、洗い場で洗い始めたので俺も手伝いに入る。
「ウソ!また追加!?どんだけ食べるんだろうね、あの子。うちの息子たちでもあそこまで食べないよ。」
「いや…魔法のようですよ。本当に料理があっという間に消えていくの。」
「いるんだね~
本当にあんなフードファイターみたいな子が。テレビのなかだけかと思ったよ。」
話してる間に早くもモーニングセットが3つでてきた。
「 モーニングできた。お願い。」
岩倉さんがボソッと告げる。
マリリンが三津谷さんのテーブルにすぐ料理を運んだ。
そして帰りに大量の積み上がった皿と空のロイヤルミルクティーのティーポットセットをトレイに載せて持って帰ってきた。
「あの子、ちゃんと全部食べてるし飲んでるよね~」
「うん、本当にすごい…。しかも食べるのも早い。」
ロイヤルミルクティーとオムライス3つもまた10分もしないうちに出来上がった。
今度は俺がそれらを運ぶ。
恐らくあのスピードなら先に出したサンドイッチもほぼ平らげているはずだ。
「お待たせしました。オムライスでございます。」
「あ、ありがとうございます」
モーニングセットのツナサンドと卵サンドは、俺の予想どおり皿からほぼ消えて彼女の胃袋におさまっていた。
最後のサンドイッチの1つを咀嚼しながら、空いたお皿を慣れた仕草で彼女も積み上げていく。
「オムライス!ありがとうございます。」
「ご注文以上でよろしかったですか…?」
一応、聞いておかねばならない。
さすがにこれで終わり…だよな?
「えーと…じゃあ!最後に!
パフェを…マロン、苺、チョコ、メロン、マンゴー 、抹茶!あるやつ全部1つずつくださぁい!」
「!?」
「ええ!追加…ですか」
思わずまだ追加するんですかと言いそうになるがこらえた。
「あっ、また食べ過ぎって友達にいわれちゃうかなー。でも甘いのばかりで塩辛いのも食べたくなりまして。」
メニューを出してうーんと悩む三津谷さん。
ドキドキしながらオーダーを待つ俺…
そして向かいの席のライターさんも固唾を飲んでこの緊張感を見守っている…ような気がする。
「では、オムライス3つとモーニングセットも3つお願いします。ロイヤルミルクティーも追加で。」
「は…はい!」
もう尋常じゃない量をすでに彼女は食べてるんだが、胃袋の出来が違うんだろう。
…おそろしや。
「岩倉さん、パンダ店長…追加でオムライス3とモーニング3でお願いします。」
「え…新規でなく追加で…?」
「追加です」
もうそこですべてを言わなくても
2人はゴスロリ女子のオーダーだと察したようだ。
「了解しました!」
「ウス!」
何故か気合いが入ってしまったパンダ店長と岩倉さん。
早速料理に岩倉さんがとりかかる。
マリリンがモーニングを食べ終わったライターさんやおじいちゃんおばあちゃんのテーブルのお皿を下げて、洗い場で洗い始めたので俺も手伝いに入る。
「ウソ!また追加!?どんだけ食べるんだろうね、あの子。うちの息子たちでもあそこまで食べないよ。」
「いや…魔法のようですよ。本当に料理があっという間に消えていくの。」
「いるんだね~
本当にあんなフードファイターみたいな子が。テレビのなかだけかと思ったよ。」
話してる間に早くもモーニングセットが3つでてきた。
「 モーニングできた。お願い。」
岩倉さんがボソッと告げる。
マリリンが三津谷さんのテーブルにすぐ料理を運んだ。
そして帰りに大量の積み上がった皿と空のロイヤルミルクティーのティーポットセットをトレイに載せて持って帰ってきた。
「あの子、ちゃんと全部食べてるし飲んでるよね~」
「うん、本当にすごい…。しかも食べるのも早い。」
ロイヤルミルクティーとオムライス3つもまた10分もしないうちに出来上がった。
今度は俺がそれらを運ぶ。
恐らくあのスピードなら先に出したサンドイッチもほぼ平らげているはずだ。
「お待たせしました。オムライスでございます。」
「あ、ありがとうございます」
モーニングセットのツナサンドと卵サンドは、俺の予想どおり皿からほぼ消えて彼女の胃袋におさまっていた。
最後のサンドイッチの1つを咀嚼しながら、空いたお皿を慣れた仕草で彼女も積み上げていく。
「オムライス!ありがとうございます。」
「ご注文以上でよろしかったですか…?」
一応、聞いておかねばならない。
さすがにこれで終わり…だよな?
「えーと…じゃあ!最後に!
パフェを…マロン、苺、チョコ、メロン、マンゴー 、抹茶!あるやつ全部1つずつくださぁい!」
「!?」
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