7 / 7
7
しおりを挟む
「まあ部長、飲みましょう!」
「ああ、いや……実は」
「でた! 部長の『実は』。まだ何かあるんですか?」
「いや、そうじゃなくてさ。実は俺、酒が弱くて」
「え……」
思いがけない言葉に麻莉亜は絶句した。
「だから飲み会は早々に退席するようにしていたんだよ」
「ああ、そういうことだったんですね」
なるほど、と漸く麻莉亜は飲み会での部長の行動が納得できた。
「でも部長、今日はそれは無しですからね」
この状況で、はいそうですか、とすんなり帰すわけにはいかない。
「いやいや、本当に駄目だよ。君の前でだけは醜態を晒すわけにいかない」
部長は過去一困っているように見えたが、麻莉亜の胸は過去一高鳴っていた。
「部長、大丈夫ですよ。何があっても、絶対秘密にしますから」
【完】
「ああ、いや……実は」
「でた! 部長の『実は』。まだ何かあるんですか?」
「いや、そうじゃなくてさ。実は俺、酒が弱くて」
「え……」
思いがけない言葉に麻莉亜は絶句した。
「だから飲み会は早々に退席するようにしていたんだよ」
「ああ、そういうことだったんですね」
なるほど、と漸く麻莉亜は飲み会での部長の行動が納得できた。
「でも部長、今日はそれは無しですからね」
この状況で、はいそうですか、とすんなり帰すわけにはいかない。
「いやいや、本当に駄目だよ。君の前でだけは醜態を晒すわけにいかない」
部長は過去一困っているように見えたが、麻莉亜の胸は過去一高鳴っていた。
「部長、大丈夫ですよ。何があっても、絶対秘密にしますから」
【完】
1
お気に入りに追加
5
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる