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55.新しい王太子
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王太子殿下の葬儀が終わり、王宮も落ちついた頃。
私達にも変化がありました。
新しい王太子の立太子です。
「本当に良かったのですか?」
「何がだい?」
「立太子の件をお断りなさって」
「最初に言ったはずだ。私は王位に興味はない、と」
「それはそうですが」
「陛下は始めからトゥールーズ公爵家から次の王太子を選ぶつもりだった。それに横やりは入れられないだろう?」
「番狂わせもいいところですわ。貴族の誰もまさかトゥールーズ公爵家から王太子が選ばれるなど思っていませんでしたもの」
「ははっ。連中、泡を食って慌てていたな」
「笑い事ではありませんわよ。これでまた貴族達は貴男が次の王太子だと認識したのですよ」
「まぁ、良いじゃないか。これから彼らは大変だ」
「他人事ですわね」
「他人事だろう?」
「確かに」
私と夫は顔を見合わせてクスクスと笑う。
「それに……」
「それに?」
「陛下は新しい王太子の婚約者にエレノアをお望みだ」
「気の早い事ですわね」
「ご自分が健勝なうちにまとめたいのだろう。エレノアなら王太子妃に問題ない。貴族のパワーバランス的にも一番いいと判断されている」
「三つの公爵家が後見する王太子ですか。豪勢ですこと」
「まったくだ」
何処までが国王陛下の暗躍なのか分かったものではありませんが、とりあえず収まるところに収まった感じです。
これは余談ですが、新しい王太子殿下は大叔母、つまり国王陛下の嘗ての婚約者に瓜二つらしいのです。
何処までも元婚約者を引きずってますわ。
呆れていいのか感心していいのか、もう私には分かりません。
新しい王太子殿下に危害を加えようとした王妃殿下を幽閉したという話しを聞くのは、もう少し後になってからでした。
私達にも変化がありました。
新しい王太子の立太子です。
「本当に良かったのですか?」
「何がだい?」
「立太子の件をお断りなさって」
「最初に言ったはずだ。私は王位に興味はない、と」
「それはそうですが」
「陛下は始めからトゥールーズ公爵家から次の王太子を選ぶつもりだった。それに横やりは入れられないだろう?」
「番狂わせもいいところですわ。貴族の誰もまさかトゥールーズ公爵家から王太子が選ばれるなど思っていませんでしたもの」
「ははっ。連中、泡を食って慌てていたな」
「笑い事ではありませんわよ。これでまた貴族達は貴男が次の王太子だと認識したのですよ」
「まぁ、良いじゃないか。これから彼らは大変だ」
「他人事ですわね」
「他人事だろう?」
「確かに」
私と夫は顔を見合わせてクスクスと笑う。
「それに……」
「それに?」
「陛下は新しい王太子の婚約者にエレノアをお望みだ」
「気の早い事ですわね」
「ご自分が健勝なうちにまとめたいのだろう。エレノアなら王太子妃に問題ない。貴族のパワーバランス的にも一番いいと判断されている」
「三つの公爵家が後見する王太子ですか。豪勢ですこと」
「まったくだ」
何処までが国王陛下の暗躍なのか分かったものではありませんが、とりあえず収まるところに収まった感じです。
これは余談ですが、新しい王太子殿下は大叔母、つまり国王陛下の嘗ての婚約者に瓜二つらしいのです。
何処までも元婚約者を引きずってますわ。
呆れていいのか感心していいのか、もう私には分かりません。
新しい王太子殿下に危害を加えようとした王妃殿下を幽閉したという話しを聞くのは、もう少し後になってからでした。
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