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35.他の妃は娶れない
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どれほどソニア側妃が不出来な妃であったとしても、王太子殿下は彼女以外の妃を持つことは許されません。
身分違いの少女を妃にしたのです。
そこに民衆が望む「身分を超えた真実の愛」
真実の愛を標榜したのです。
そしてその「真実の愛」の裏側には、政略結婚する筈だった婚約者を蔑ろにして不貞していた事実があるのです。それを払拭するためには、ソニア側妃との愛を貫かなければなりません。
二人がこの先、何らかの障害が起ころうとも、何かのきっかけで愛が覚めようとも、不仲になったとしても――――絶対に別れる事はできないのです。
「真実の愛」を謳う二人の間に別の女性が介入する事は誰も望まないでしょう。
ましてや、王太子殿下の正妃になど誰もなりませんし、なれません。それは側妃の地位でも同じ。生粋の貴族令嬢が平民の第一側妃の下に就くなど、到底耐えられる筈がありませんもの。
なので王太子殿下の妃は後にも先にもソニア側妃、唯一人だけですわ。
ソニア側妃が妃としての仕事ができなくとも、公の場に姿を現す事を禁じられていたとしても他の妃は娶れません。
そう、例えソニア側妃に子供が生まれなかったとしてもです。
あの王太子殿下がどこまで考えているのかは分かりませんが、国王陛下の掌の上で踊っている事しかできないでしょうね。
表面上の事しか見られない方ですもの。
国王陛下がソニア側妃との婚約を許されたのを単純に「自分達の愛が認められた」としか思っていないのでしょう。結婚に関してもそうです。「妃教育が修了していないから側妃となった」としか考えられないのでしょうね。初めから「正妃にする予定はなかった」とは考えないのでしょうか?少しは疑問を持つと思うのですが、そうでない点に置いても為政者として相応しくない方です。
「アリエノール」
「あなた、お帰りになっていましたの?今日は随分お早いんですね」
「仕事は切り上げて来たよ」
「まぁ、何かありましたの?」
「国王陛下からの御呼出しだ。今年の誕生日パーティーには参加するように、とな」
「あらまぁ……」
今まで欠席しても特に何かを言われる事はありませんでしたのに。何故、今回だけ?何かあるのかしら……?
身分違いの少女を妃にしたのです。
そこに民衆が望む「身分を超えた真実の愛」
真実の愛を標榜したのです。
そしてその「真実の愛」の裏側には、政略結婚する筈だった婚約者を蔑ろにして不貞していた事実があるのです。それを払拭するためには、ソニア側妃との愛を貫かなければなりません。
二人がこの先、何らかの障害が起ころうとも、何かのきっかけで愛が覚めようとも、不仲になったとしても――――絶対に別れる事はできないのです。
「真実の愛」を謳う二人の間に別の女性が介入する事は誰も望まないでしょう。
ましてや、王太子殿下の正妃になど誰もなりませんし、なれません。それは側妃の地位でも同じ。生粋の貴族令嬢が平民の第一側妃の下に就くなど、到底耐えられる筈がありませんもの。
なので王太子殿下の妃は後にも先にもソニア側妃、唯一人だけですわ。
ソニア側妃が妃としての仕事ができなくとも、公の場に姿を現す事を禁じられていたとしても他の妃は娶れません。
そう、例えソニア側妃に子供が生まれなかったとしてもです。
あの王太子殿下がどこまで考えているのかは分かりませんが、国王陛下の掌の上で踊っている事しかできないでしょうね。
表面上の事しか見られない方ですもの。
国王陛下がソニア側妃との婚約を許されたのを単純に「自分達の愛が認められた」としか思っていないのでしょう。結婚に関してもそうです。「妃教育が修了していないから側妃となった」としか考えられないのでしょうね。初めから「正妃にする予定はなかった」とは考えないのでしょうか?少しは疑問を持つと思うのですが、そうでない点に置いても為政者として相応しくない方です。
「アリエノール」
「あなた、お帰りになっていましたの?今日は随分お早いんですね」
「仕事は切り上げて来たよ」
「まぁ、何かありましたの?」
「国王陛下からの御呼出しだ。今年の誕生日パーティーには参加するように、とな」
「あらまぁ……」
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