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創世
【 4 】 青空のない世界
しおりを挟む19歳の誕生日の翌日から、
生きる気力を見失った私を、
いとも簡単に
アタシの中に封じ込めた 。
生まれたての赤ちゃんみたいに、
泣きながら、よく眠る " 私" を、
アタシは、飼い慣らしていく 。
部屋にある、全身を映し出す、
スタンドミラーの前に立ち、
自分の顔やスタイルを眺める。
「 悪くねーな、使える使える。」
うなじにリボン結びをしながら、
ビキニタイプの
水色ホルターネックを見につけ、
腰履きのミニスカートの裾が、
私の股下ギリギリの太ももで、
ヒラヒラと揺れる。
スラリと長く伸びた、細い足。
細過ぎる足。
太もも、ではなく、
アタシは細ももを眺める 。
限りなくAカップに近い、
Bカップの胸も、眺める 。
「 まぁ、いいや… 、仕方ない。」
シドとの 別れ という現実が、
神様とやらからの、
売られた喧嘩にしか思えない。
「 だったら、買ってやるよ。」
私が泣かずに過ごせたら、
私の勝ちなんだろ?
私が、これを楽しめたら、
私の勝ちなんだろ?
「 負ける気がしねーな 。」
見てろよ、アタシは負けない
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