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there is …
7. メッセージ
しおりを挟む「 社長ー! 何で、俺だけっ… 、
ニックネーム? 付けてくんないの?」
「 え? 」
話を終えたつもりで、
パソコン業務に戻ろうとしていた紫空が、
もう一度 顔を上げて、
パソコン画面から新へと、目線を移す。
「 ナツは、ナッツだし… 。
エリーは、エリーだし。
あっ、エリーの本名 知らないや…。
副社長は、アレ だし… 」
新は、背後にサムライが立っていないか、
確認の意味で 後ろを一瞬 振り返る。
「 アレ、って何よ?」
紫空は、声を出して笑った。
「 だって!この前、
サムライって呼んだら、
肩を、俺の肩を 肘で グリグリーッて… 」
「 だって、アレ で 呼んでいいのは、
私だけだからねぇ~ 」
わざと自慢げに話す紫空に、
「 社長と副社長って、
付き合ってるんですか?!」
新は、小声にする配慮もなく、
普通の声のトーンで、
興味津々に聞いた。
紫空は、ビックリした顔をする。
そして、すぐに笑い飛ばした。
「 ほらっ、新! そこ!
そういうとこやで! 子供っぽいとこ!」
サムライの口調を、真似しながら。
「 サムライって、あ、副社長って、
何で サムライなの? 教えて下さいよ 」
紫空の助言など 完全無視する勢いで、
新は少し興奮気味に、紫空に畳み掛ける。
「 もぉ~… 」
呆れ顔の紫空は、
左手首にしている腕時計をチラリと見た。
「 あぁーっ! その腕時計!
ROLEX じゃないですか!
副社長も、ROLEX してた! お揃い… 」
「 あー、うるさい、うるさい!(笑)
わかったよ。ちょっと話そう、外で。
お昼休憩に入るから 」…
そんな2人の やりとりを、
離れた席で デスクワークをしていた
サムライは、
聞こえていないフリを貫きながら、
綺麗なポーカーフェイスを
顔に貼りつけていた。
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